どうも、マクリン( @Maku_ring)です。
僕は1年半だけ、仕事で青森市に住んでいたことがあります。
青森への転勤を命じられたときは
とネガティブな心境でした。
ところがいざ引越してみたら、青森ならではのことが多くて本当に面白い転勤経験でした。
そんなわけで本記事は「青森は意外と都会? 転勤で引越してきた営業マンがびっくりした9つのこと」について書いていきます。
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青森転勤でびっくりした9つのこと
僕は新幹線の駅でもある「新青森駅」のすぐ近くに住んでいました。
そんな安易な気持ちで住み始めたわけですが、これが大いなる勘違いでした。
それでは青森転勤で引越してきた営業マンがびっくりした9つのことを挙げていきます。
1. 新青森は新幹線の駅なのに栄えてない
新青森駅の駅舎はものすごく立派。
駅舎のデザインだけなら、他の新幹線駅に引けをとらないどころか上位に食い込むのではないでしょうか。
昨日あらためて確認したらやっぱりまだありませんでした……。ホテルがないのに居酒屋なんてあるわけがない。
だから泊まる際は、おとなしく青森駅まで移動してください。
どうしても新青森駅周辺に泊まりたいという奇特な方には、ひとつだけおすすめがあります。
それは新青森から徒歩10分のところにある「あおもり健康ランド」です。
決してきれいとはいえませんが、ここの温泉は種類がけっこう豊富で好きでした。大浴場以外に漢方風呂・露天風呂・ひば風呂・ジェットバス・寝ころび風呂もあります。
しばらく街の開発から置いてけぼりだった新青森ですが、ここに来てようやく朗報が。
まず車で5分のところに、スタバとユニクロ(テナントから路面店へリニューアル)が2016年にドドンと出来上がりました。
スタバもユニクロも、僕が青森から離れる1ヶ月前にオープンするという最悪のタイミング。
これだけでもすごいですが、2017年4月にさらなるビッグな出来事が。
その名も「青森新都市病院」!!
参考 青森新都市病院http://aomorishintoshi-hp.yushinkai.jp/
名前がムダにカッコいい。新幹線の駅に隣接してる病院ってなかなかありません。
これから病院を中心に街づくりが展開していくことが期待されます。
実際にビジネスホテルなどの建設予定もあるようです。
2. 青森の在来線はSuicaが使えない
厳密には新幹線の新青森駅だけは使えます。
ところが、ここから在来線で青森県内のどこかに行こうとすると切符オンリーの世界。
改札口もこんな感じ。
でかでかと「スイカはご利用できません」と書かれています。
いかにもICカードでタッチできそうなスペースがあるから余計にまぎらわしい。
青森にはICカード文化があまりないので、コンビニ等でSuica決済しようとすると戸惑われることがありました。ましてやスマホでやろうものなら好奇の目。
これは2016年のことなので、現在はそんなことないかもしれませんが。
3. 青森には2015年までセブンイレブンがなかった
コンビニ最大手セブンイレブンにすら、2015年まで青森は完全無視されていました。
セブンイレブンがないと何が困るって、それはなんといっても愛すべきセブンカフェとセブンプレミアムの存在。
コンビニで休憩する機会の多い営業マンにとって、セブンイレブンは憩いの場でした。
それがようやく2015年6月、青森県にもセブンイレブンが進出してくれました!
僕にとってセブンイレブンは別に珍しくなかったので、特に興奮することもないだろうと思っていました。
ですが、すっかり青森県民になっていたようで、オープン初日に弘前の店にしっかり並んで青森限定の「アップルパイ」を買っちゃいました……。
そして今では40店舗もあります(2018年2月11日現在)。ちなみに青森県で最も多いコンビニは、なぜかサークルKサンクスです。
4. 青森の人は車の運転が荒い
僕もたいがい他人様のことをいえない運転スキルなのですが、青森県民の運転はまあ、なんというか、その~……全然よろしくないのです。
基本的に左白線ギリギリの左寄り。
あと一般道でもガンガン吹かして「法定速度? なにそれ?」状態です。急発進、急ブレーキ、急な車線変更は当たり前。
教習所の先生も認めてたけど、とにかくド下手(あ、言っちゃった)!
ふだんは優しい青森人ですが、運転すると人が変わります(もちろん全員ではない)。
そういえば、こんなことがありました。
ひとつ前を走っていたクルマがあまりに遅くて渋滞の原因になっていました。
追い越し車線でブワッと抜いたら、そのクルマがセンターラインに膨らんで、僕のクルマと一瞬横並びになった際ちょっと迫ったので、少しヒヤリとしながら抜きました。
ところが僕のクルマが前になった瞬間、抜いたクルマが猛然とした勢いで後ろにピタリと迫ったのです。
それからパワーウィンドウを開けて「おら~! なに抜いとんじゃ~!! 停まりやがれ~!!」と怒鳴りながら追いかけてきました。
完全にビビった僕は逃げるわけですが、どこまでも追いかけてくるのです、叫びながら。
そこからは一般道でのカーチェイス。
細い路地に入っても、ひと気のない方向に走っても追ってくるので、考えたあげく高速道路に入るフリして何とか事なきを得ました……。
この経験をしてからは、青森の一般道での追い抜きはできるだけやめるようにしました。
5. 県外の人に優しいのに青森県内でいがみ合っている
僕が青森に転勤して不安だったのは「はたして関西人でも受け入れてもらえるのかどうか」ということでした。
結論からいうとそんな心配は杞憂。むしろ青森県は「よそ者ウェルカムの県」でした。
しかも都会への関心が強いので、関東や関西の情報を積極的にリクエストされます。
京都出身で関東在住も長いマクリンはその点助かりました。
昨日の出張でも前に担当していたお客さんのところに3軒立ち寄ったんですが、いずれも手厚くもてなしてくださいました。
そんな感じで県外には優しい青森県民ですが、県内同士では今でも微妙ないがみ合いが残っています。
青森県には大きな市が三つありまして、それが青森市(約29万人)・八戸市(約23万人)・弘前市(約17万人)です。
昔は山を隔てて東側の八戸市や岩手県北中部が「南部藩」、青森市・弘前市などが西側の「津軽藩」に分かれていました。
この2藩の間には戦国時代から数々の対立があったのですが、力技で「ええい!」と同じ県にしちゃったもんだから微妙なしこりが残っちゃったのでしょう。
さすがに皆さん大人なので、現代で青森市民と八戸市民が争う場面はありませんが、お互いがお互いを「異なる気質の人間」だという風に認識しています。
だから、八戸市に行ったら「南部と津軽はちがうでしょ? 津軽の人はせっかちだから」と言われ、青森市に行ったら「南部の人はおっとりしてるからね」と云われる日々でした。
まあ確かにそういわれてみれば
なのに対し
という感じ。
人懐っこいのは津軽の人で、今でもつながりあるのはこちらの人が多いです。ですが営業マン的には、簡単に心を開かない南部の人のほうがやりがいありました。
営業で回っていても南部と津軽ってけっこう違うと感じました。
読んでる地方新聞も南部が「デーリー東北」で津軽が「東奥日報」だし、言葉づかいも南部弁と津軽弁で違いますし。
ちなみに「関西人にいちばん近い気質」だと感じたのは五所川原市民です。
五所川原市民は津軽の中でも最高にせっかちな市民性らしく、「青森県の中での最強せっかち 関西人と同じくらいのせっかち」でちょうど合っていたのでしょう。
6. 青森ではフジテレビが観れない
青森に住んでテレビを付けてまず思ったこと。
5チャンネル(NHK2つ+民放3つ)しかありませんでした。そしてフジテレビが観れません。
しかも観れないのはフジテレビだけではありません。テレビ東京もです。
……アド街ック天国、Youは何しにニッポンへ?、モヤモヤさまぁ~ず、ガイアの夜明けなどなど。
ですが、そんな青森県でも救いの手はありました。
これでフジもテレ東も観れるようになります! なんと素晴らしい!
とはいえ、問題はその価格。安いプランでも月額3,000円はします。
マクリン家は迷ったあげく諦めました……。
7. 女性はしっかり者、男性は頼りない
青森に来るまではなんとなく
と思っていました。
「あんな豪雪地帯に閉じ込められてたら、ふさぎ込んじゃうんじゃないのかな」といったところから来るイメージです。
ところが僕の思っていたイメージと実際の青森県民は全然違いました。
むしろ底抜けに明るいのです。特に女性!
……ちなみに休日のスタバは幅広い年代の女子会であふれ返っていて、活発女子たちの豪快な笑い声がこだましております。
女性のパワフルさはデータにも表れていて、青森県はなんと「女性の社長比率が全国トップ!」なのです。
参考 全国女性社長分析https://www.tdb.co.jp/
青森県を知らない人からしたら意外かもしれませんが、青森県を見てきた僕にとっては合点のいくデータでした。
というのも以下が僕の感じた「青森県の女性の印象」です。
- 真面目で堅実、なのに面白い
- ゴール達成のために着実な努力ができる
- しっかり者であねご肌の人が多い
最強に経営者向きです。
だから青森県での営業マン時代は、なにか案件を進めるときも男性のキーマンを探すのではなく「女性のキーマンを探して案件を引っ張っていってもらう」といったことが多かったです。
決断力があって周りをしっかり上手く巻き込んでくれるので、女性とのビジネスのほうがかなり進めやすかったのです。
一方、青森の男性はどんな印象だったかと申し上げますと……
- わりと頑固で素直じゃないところがある
- 不器用で消極的
- お酒と女性にだらしないw
お酒呑む分には面白くて楽しかったんですが、一緒にビジネス進めようとするとなかなか難しかったです……。
8. 青森の人は恐山に行かない
高野山、比叡山と並んで「日本三大霊山」でもある恐山。
霊の通り道ともいわれており、心霊スポットとしても有名です。青森の人はほとんど恐山に行きません。
僕はこれまで3回恐山に行きました。それを青森の人に伝えると、だいたいの人は「ひゃあ~、なんであんなとこ行ったの !?」みたいな反応をされます。
ちなみにむつ市にあるのですが、むつの人でもほとんど近寄らないみたいです……。
青森県民から敬遠される恐山ですが、青森県民以外からは大人気のスポット。
中でも夏と秋に行われる「恐山大祭(秋は『恐山秋詣り』)」は、イタコさんが口寄せしてくれることもあって全国からたくさんの人が来られます。
参考 恐山大祭http://simokita.org
口寄せは「イタコさんが死者を自分の身体におろして、イタコさんの口を通して死者がメッセージを伝える」というものです。
大祭のときじゃなくてもたまにイタコさんが恐山にいらっしゃるようで、ちょうどそのタイミングに当たりました。
そのときは僕の持っていた情報が足らず(おろして欲しかった人の命日を失念していた)、イタコさんには口寄せしてもらえなかったため、口寄せがどういうものかは確かめられませんでした。
口寄せの信憑性は別にして、イタコさんの存在が恐山の神秘性を上げているのは間違いありません。
僕が3回も恐山に行ったのは、やっぱその神秘性に惹かれたからに他ならないです。
恐山のルート中には「重罪地獄」、「無間地獄」、「血の池地獄」など、おどろおどろしい名前のスポットがたくさんあるのですが、名前とは裏腹にどれも神秘的で美しく、まさに「パワースポット」という感じです。
「あの世の世界をこの世で体感できる」といった表現がピッタリでした。
ちなみに心霊的なことは起きなかったのですが、今でも不可解なことが2つだけありました。
- 恐山を歩いているときに妹から電話があった。静かな環境で電話していたはずなのに、妹の耳には僕の声の後ろでずっと「ザー!」という音声が流れていた。
- 恐山に3回行った後、3回とも車関係のトラブルに見舞われた。
9. 青森の中心は青森市にあらず。五所川原の「エルム」だ
五所川原市にあるショッピングセンターで、イトーヨーカドーを中心としてさまざまな店舗が入っています。
参考 ELMELM
八戸・十和田・三沢を除くほぼ全青森県民が、エルムに集結するといっても過言ではありません。
そんな感じです。
「エルム」のすごさは、ウィキペディアが最も的確に表現しているので以下に引用します。
大局的な見地から消費者が市外へ流出するのを避けようという意識が芽生えた地元の商店主達が、市などが出資して作った第三セクターの五所川原街づくり株式会社を設立して開設した地元主導型のショッピングセンターで、かつ青森県津軽地方で最大規模のショッピングセンターでもある。
地元商店主達の目論見どおり、消費者の市外への流出を食い止めたのみならず、商圏は五所川原市内だけでなく、青森市や津軽地方全体にまで及ぶほど成功し、現在では五所川原市の商業の中心を担っている。近年でもその勢いは衰えを見せず、ICが至近の距離にある津軽自動車道(無料開放)の延伸もあり、土日を中心に多数の来客を誇る。五所川原・弘前・青森の広域圏をあわせれば50万人超の規模を誇る商圏を持つとされる。
元来は五所川原市民をターゲットにしたショッピングセンターであったにも関わらず、中身がすごすぎて津軽全体のお客さんを取り込むにいたってしまった罪なヤツなんです。
それからエルムには、ラーメン好きの青森人にとっては天国のような「ラーメン街道」というグルメスポットがあります。
全国の旨いラーメン屋が定期的に入れ替わりながら期間限定で店を出してくれるのです。
それほど激混みします。
そんな大人気のエルムなので、エルム内のスタバで何度知ってる人に遭遇したことか……。遊びに行く場所が限られる青森だけあって、知り合いとの遭遇率は高めです。
ちなみに八戸・十和田・三沢エリアの人たちにとってのエルム的スポットは「イオンモール下田」です。こちらはおいらせ町にあります。
東(南部)の「イオンモール下田」と西(津軽)の「エルム」。
どちらも青森の中心地(青森市内)に無いってなんだか不思議です。
青森転勤でびっくりしたこと│まとめ
本記事は「青森は意外と都会? 転勤で引越してきた営業マンがびっくりした9つのこと」について書きました。
しかもまだまだ書けます(需要あるのかな)!
本当に魅力的な県なので、何回かに分けて伝えていきたいと思います。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
すごく参考になりました!
4月から青森に転勤です!