どうも、花金でも一人つけ麺のマクリンさん( @Maku_ring)です。
元々はまかない飯から始まったつけ麺が、いまや世界に羽ばたこうとしています。
2017年9月28日に始まった大つけ麺博もいよいよ最終章。
大事な第一陣を行き逃すという痛恨のミスを犯すも、それ以降はなんとか駆け抜けることができました。
そんなわけで今回の記事は「大つけ麺博2017大感謝祭・第五陣でつけ麺3種(とみ田・龍介・癒庵)食べ比べ!」について書いていきます。
タップできるもくじ
大つけ麺博2017大感謝祭・第五陣でつけ麺3種食べ比べ!
2017年10月26日から始まった第五陣のラインナップです。
つけ麺博でありながら、毎回なぜかラーメン屋のほうが多いですが、今回も9店舗中4店舗がつけ麺です。
つけ専のワタクシは、今回もつけ麺のみをチョイス。秋田の「竹本商店」だけは何回も食べたことがあるので外しました。
ということで山形の「癒庵」、茨城の「龍介」、千葉県松戸の「とみ田」。
大つけ麺博でも毎年不動のナンバーワンに君臨する「とみ田」がいよいよお出ましです。
1杯目『癒庵(山形)』
山形県酒田市のつけ麺屋「癒庵(ゆあん)」。
今回の大つけ麺博は、東北からの参戦が多いのが印象的。
ですが、かつて東北に住んでいた僕としては、まだまだ点在する東北の美味いつけ麺屋に乗り込んできてほしいのです。
日本一のラーメン消費を誇る山形から、辛味噌つけ麺の参上です。
本日1回目のいざ着丼。
平打ちストレート麺に辛みそ豚骨魚介スープの組み合わせです。
ツヤのあるやや太めのストレート麺を、粘度の薄いつけ汁にひたしていただきます。
麺はツルッとしていてコシがあり、喉ごしが滑らかです。
見るからにツヤツヤしています。
野菜の甘味もきっちり出せているとおり、つけ汁の中にキャベツ・もやしがしっかり入っています。
まるで辛みそ担々麺をいただいているような感覚。
そして僕は、ふと思ってしまったのです。
そんな感じでした。
参考 癒庵食べログ
2杯目『龍介(茨城)』
茨城県土浦市にある鶏つけ麺の「龍介」。
鶏白湯系のつけ麺は、第三弾の「稲葉」に続いて2店舗目の登場です。
くしくも同じ茨城県。茨城では鶏つけ麺文化がかなり成熟しているのかもしれません。
「特急鶏蕎麦(とっきゅうとりそば)」の名前が、鶏白湯好きの僕をそそります。
鶏の山椒焼きは今回注文せず。鶏白湯の甘味と山椒の酸味の相性は、相当良いと想像つくだけに残念。
ということで、いざ着丼。
鶏白湯つけ汁に平打ちストレート麺、そこにオンされた低温調理の鶏ムネチャーシュー&ロングの穂先メンマ。
ドロっとしたつけ汁に、少しねじれた平打ち麺が仲良く絡みます。
ひと口放り込むと、すぐに広がる鶏の旨味。鶏エキスが見事に凝縮されています。刻みネギのざくざくもいい感じです。
その後すぐに追いかけてくる玉ねぎの甘み、最後にほんのり清涼感。濃厚なのにクドくないのです。
その秘密は柚子の皮。
こちらの麺はコシがあってモッチモチなのです。
麺にもこだわりがあるようで、国産小麦100%のつくば製麺を使っています。
低温鶏チャーシューは残念ながら少し塩味が強め。好みではありませんでした。
見た目も印象的な穂先メンマは、心地よい食感で柔らかくて旨い!
どうしても同じような味に落ち着きがちな鶏白湯系でも、そこに納まろうとせず、いろいろな味のエッセンスを足しています。
それが結局、鶏の旨味を引き出すことに成功しているのです。
参考 特級鶏蕎麦 龍介食べログ
3杯目『とみ田(千葉)』
つけ麺界の絶対王者、映画化も決定。今や世界の「TOMITA」です。
富田さんの変わらぬストイックな姿勢は、全てのつけ麺職人のお手本になっているといっても過言ではありません。
濃厚豚骨魚介を貫く店主が打ち出す10年間の集大成、その名も「12年目の濃厚豚骨魚介」。
とみ田の本店だと2時間以上並ぶこともザラですが、大つけ麺博だと時間を狙えば10分以内で器を受け取れるのも魅力。
いつもと変わらぬ、見事なつけ麺がお出ましです。
見るからに濃厚な豚骨魚介のつけ汁に、存在感のある整然とした極太ストレート麺。
いつもと変わらぬドロドロのつけ汁に、吸い付くように絡むぶっとい麺をひたし、勢いよくすすります。
ゲンコツ(豚の関節)とモミジ(鶏の足)を煮込みまくった特濃の動物ダシに、サバ&煮干し節から取った魚介ダシが黄金比で織り交ざる、お馴染みのつけ汁は健在です。
濃厚なだけでなく奥行きがあり、後味は柑橘系のさわやかさ。
昔から濃厚Wスープを突き詰める「とみ田」ですが、その中身は少しずつ変化していっています。
エゲツない旨味が、とみ田のとみ田たる所以ですが、同じところにとどまらず、常に探究心を忘れないその姿勢には脱帽です。
そして、つけ汁に勝るとも劣らない魅力であり、アイデンティティでもある自家製極太麺。
小麦の旨味がギチギチに詰まった香ばしさ。弾力・コシがあるのに、サクサクと咀嚼しやすい不思議な食感。
これだけ歯ごたえがあるのに、めちゃめちゃ柔らかいので、途中から麺を食べているのか何なのか、分からなくなってきますw
最強のつけ汁と麺なのに、両者が合わさっても、お互いの個性が殺し合わないのが相変わらず素晴らしいです。
ほど良く肉感があるのに、口の中でほどけるチャーシューもグッドです。
他のつけ麺では、スープ割りをしたりしなかったりする僕ですが、とみ田では必ずスープを味わいます。
柑橘系とネギの効いたスープ割りは、少し肌寒い夜のカラダをほっこり温めてくれます。
冒頭で書いたとおり、まさに今、松戸のとみ田から世界のTOMITAへと広がりを見せている真っ只中。
昔からその姿を見続けているファンとしては嬉しいかぎりですが、良い意味でとみ田はとみ田であり続けてほしいです。
どうして人は4時間も『とみ田』に並んでしまうのか 日本一の行列ラーメン店の非常識経営哲学
参考 中華蕎麦 とみ田食べログ
まとめ
今回の記事は「大つけ麺博2017大感謝祭・第五陣でつけ麺3種(とみ田・龍介・癒庵)食べ比べ!」について書きました。
海老・鶏・豚骨・魚介・蟹・味噌とさまざまなつけ麺に出逢い、今年もたっぷり堪能できました。
イベントも進化し、今回からワンコイン制が導入されました。参加者のことを考えた素晴らしい制度です。
つけ麺はやはり「とみ田」が王者の風格を放っていて、今年もファンタジーを見せてくれました。それ以外では第二陣の「田代こうじ最強軍団」、第四陣の「頑者」も流石の麺づくりでした。
新進気鋭のつけ麺が出てくる中で、つけ麺づくりを熟知しているベテラン勢の底力を感じた次第です。
どうもマクリン( @Maku_ring)でした。