どうも、北海道出張が立て続いているマクリン( @Maku_ring)です。
先日も北海道出張だったわけですが、上司からこんな素敵な提案がありました。
このたびは”ミシュラン北海道2017一つ星獲得&食べログ4点台“と輝かしい実績を誇る、至高の本格寿司屋「鮨処 有馬」に行ってきました。
ネタを口にふくむたび、上司ともども悶絶・感嘆の連続で、至福のときを過ごせました。
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鮨処 有馬の立地
「鮨処 有馬」は札幌市電(路面電車)の狸小路駅から徒歩2分(160m)と抜群の立地です。
出張で行かれる場合、僕の常宿でもある「狸の湯 ドーミーイン札幌ANNEX
もちろん「鮨処 有馬」へも近いです。
お店は南3西4ビルの4階に入っています。すすきのテイストのギラギラしたビルでした。
鮨処 有馬の外観・内観
エレベーターの扉が開くと、眼前にのれんが迫る距離感でした。なんか斬新。
店内はカウンター7席とテーブル2卓で計11席あります。テーブル・椅子・L字カウンターには白木が使われていて、清潔感ある空間です。
料理は花コース(10,800円)と雪コース(12,400円)、2種類のお任せコースから選べます。
- 花コース:おつまみ6種、握り8貫
- 雪コース:おつまみ7種、握り10貫
鮨処 有馬の雪コース(12,400円)ご紹介
- 柳蛸の柔らか煮と刺身
- 襟裳産つぶ貝 肝 生姜醤油
- 八角の西京焼き
- ヤリイカと蝦夷バフンウニ 鰹出汁(かつおだし)のジュレ
- 毛蟹とイバラガニの内子
- 大和蒸し 海鮮とろろ蒸し
【握り】
- 戸井の中トロ
- 鮃(ひらめ)の昆布締め
- オホーツクの鰊(にしん)
- 野付の帆立
- 利尻のボタン海老
- 網走キンキの炙り
- 大助(天然キングサーモン)
- 野付の北寄貝
- 数の子
- たちと唐墨(からすみ)
- 海老の味噌汁
まずは柳蛸の柔らか煮と刺身から。手前の刺身と柔らか煮は塩で、奥にある吸盤の旨煮は柑橘系の醤油で味付けされています。
ギュッギュとした弾力を持つ刺し身に対し、サクッと噛みしめられる柔らか煮。いずれもタコの旨みが詰まっていて最高でした。
吸盤の旨煮はコリッとした歯ごたえが心地よく、柑橘テイストともよく合っていました。
コースとは関係ないですが、箸休めに出てきたガリがウマすぎました。生姜の上品な香りが鼻に抜けて、クセになる味でした。
襟裳産つぶ貝と肝。
塩茹でされた肝はコクが素晴らしく、臭みというか、海の匂いが全くしなかったのが驚き。
生姜醤油のつぶ貝は、格子状に飾り包丁が入っており、繊細な噛み心地が最高。生姜との相性も抜群でした。
八角の西京焼き。僕は今回初めて八角と対面したのですが、北海道の深海魚で八角形のカタチをしていることから、この名前が付いたのだそう。
脂と白身のバランスが絶妙でした。脂は乗っているのだけどオイリーではなく、例えるなら金目鯛から油を抜いた感じ。
ヤリイカと蝦夷バフンウニ 鰹出汁のジュレ。
ウニのコクとイカのさっぱり感が鰹出汁の深みで包み込まれ、お互いを補完しながら口の中で味が完成していきました。たまらん。
毛蟹とイバラガニの内子。毛蟹の身をばらして、上にイバラガニの内子(卵巣)をかけたもの。
ここで毛蟹の味噌を使わず、イバラガニをチョイスするあたり、センスを感じます。
これはまさしくカニの親子丼。毛蟹の味の強さが、イバラガニの内子でまろやかに仕上がっており、お酒の進む一品でした。
大和蒸し。海鮮で取ったお出汁の上に、ふわりとした大和芋でフタをして蒸したものです。
ほわほわの大和芋の下には、アワビ・鮭・イカが隠れていました。
お出汁は旨すぎたのですが、いろいろな魚介の出汁が複雑に絡まりすぎて、僕の舌には解読できませんでした……。とにかく旨し。
いきなりドドンと寿司4貫。左から戸井の中トロ・鮃(ひらめ)の昆布締め・オホーツクの鰊(にしん)・野付の帆立です。
戸井の中トロ。まとわり付く食感とさっぱりした上質の脂。脂身が均等に行き渡っていてバラつきがありません。
鮃の昆布締め。歯を通すたびに、鮃のジューシー感が染み出してきます。途中に上品な昆布ダシも強く感じ、2つが折り重なってクセになる味わい。
オホーツクの鰊。
甘みのある脂が口に広がり、わさび・生姜とめちゃ合います。生のにしんを食したのは今回初めてでしたが、まさに衝撃的な旨さでした。
野付の帆立。肉厚で重みのある帆立は甘みが強め。最高。
シャリと帆立の間に挟まれた海苔が食欲を倍増してくれました。
利尻のボタン海老。上には緑色の肝がオン。
ぷりぷりした食感の中に海老の旨みがギュッと詰まっていました。後味が意外なほどさっぱりしているのも好印象でした。
網走キンキの炙り。ふわふわした身から、脂がジュワッとあふれ出し、これまた僕好みの絶品でした。
続いて握り3貫。左から大助(おおすけ)、野付の北寄貝(ほっき貝)、数の子です。
まずは大助。大助とは「鱒の助」とも呼ばれる、日本産の天然キングサーモンのこと。
市場に出回っているのはほぼ海外産だけに、なかなかお目にかかれない稀少ネタ。期待しか持てません。
それから野付の北寄貝。他の北寄貝とはちがい、柔らかくて貝っぽくないのが良かったです。ほっき貝苦手だけど、これはイケました。
ウニの乗った数の子。ウニの味が濃厚で芳醇。というか、ほぼウニの味しか感じませんでしたw
たちと唐墨。たちとは「鱈の白子」のことです。
白子は炙りが多少かかっていて、表面の薄皮が香ばしい。
中からプニュッと飛び出すコク味に唐墨が絡んで、なんとも言えない深みのある味を生み出していました。
普段はほぼビールしか呑まないのですが、日本酒にスイッチさせてくれる力の持ち主。
〆はボタン海老の頭で出汁をとった海老の味噌汁。ボタン海老の濃厚な甘味と味噌が、見事な旨味に昇華されている一品です。
鮨処 有馬まとめ
「鮨処 有馬」は毎ネタ毎ネタに驚きと発見があり、至福のときを過ごせる極上お寿司屋さんのひとつです。
しかもこれだけ膨大な量の握りを提供されて1万円台前半という驚異のコスパ。「鮨処 有馬」は、カウンターから時おり笑い声も響く、居心地の良い空間でした。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 店名:鮨処 有馬
- 住所:北海道札幌市中央区南3条西4 南3西4ビル4F
- 電話番号:011-215-0998
- 営業時間:18:00~24:00
- 定休日:日曜日、祝日
- お支払い方法:クレジットカード可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)