RTX4000シリーズのミドルハイクラスに位置する「RTX 4070」。
フルHD環境において高いフレームレートを維持でき、WQHDや4Kといった環境でも高い性能を発揮します。
「具体的な性能を知りたい」「フレームレートやベンチマークが気になる」という人も多いはず。
そこで本記事ではRTX4070に注目し、性能やベンチマークとおすすめゲーミングPCについてくわしく紹介します。
フルHDならハイエンドに近い性能！
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RTX4070の性能とベンチマークを紹介
RTX4070の性能とベンチマークをそれぞれ紹介します。
性能とベンチマークはどれくらい？
RTX 4070の性能は以下のとおり。
参考として、前世代のハイエンドGPU「RTX 3080」と同グレード「RTX 3070」を比較しました。
| 項目 | RTX 4070 | RTX 3080 | RTX 3070 |
|---|---|---|---|
| CUDA コア数 | 5888 | 8704 | 5888 |
| ブーストクロック | 2.48GHz | 1.71GHz | 1.73GHz |
| メモリサイズ | 12GB | 10GB | 8GB |
| メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6 |
| メモリ帯域幅 | 504GB/s | 760GB/s | 448GB/s |
| 消費電力（TDP） | 200W | 320W | 220W |
上記をふまえると、RTX 4070はRTX 3080と同等かゲームによっては上回る性能があります。
さらにRTX 3070と比較して消費電力（TDP）が低いことから性能が高く、電力効率も高い特徴があります。
RTX 3070と比べてもCUDA コア数は同じですが、動作クロックが上昇・TDPが低いため、GPUのみ交換を考えている人にもおすすめです。
次に各種ベンチマークを測定しました。
| GPU | 3DMark Time Spy | 3DMark Port Royal （レイトレーシング） | TDP |
|---|---|---|---|
| RTX 4070 | 17214 | 10945 | 200W |
| RTX 3080 | 17064 | 11258 | 320W |
| RTX 3070 | 13431 | 8079 | 220W |
Direct X 12を使用した3DMark Time Spyにおいて、RTX 4070はRTX 3080より性能が高いです。
レイトレーシングを使用した3DMark Port Royalでは、RTX 3080よりも若干性能が下がるものの、RTX 3070と比較すると約30％以上性能が向上しています。
このベンチマークから、RTX4070はフルHDで高い性能を発揮、またWQHDや4Kといった高画質の環境でもゲームを快適にプレイできることが分かります。
さらにRTX 3080・RTX 3070よりも省電力なため、ワットパフォーマンスにもすぐれたGPUです。
人気タイトルの平均フレームレート（fps）を、Core i9 13900K搭載PCで測定しました。
いずれも画質は最高設定に近いもので測定しています。
フルHDやWQHDではいずれも高いフレームレートで遊べます。
サイバーパンク2077（4K）は100fpsを切っているものの、DLSS3が搭載しているため、60fps以上を維持。
4Kでも快適に遊べる！
DLSS3はNVIDIAの新しいAIグラフィックス技術により、RTX40シリーズでサポートされています。AIによる画質の向上・フレーム生成・遅延の低減など、AI技術によるサポートが特徴。フレームレートの向上のみではなく、レイトレーシングや4K解像度などの高負荷な環境においても快適にプレイできます。
RTX 4070 Tiや4080との性能比較
RTX4070の性能を、同シリーズハイエンドのRTX 4080とRTX 4070 Tiで比較します。
まずは性能面は下記のとおり。
| 項目 | RTX 4070 | RTX 4080 | RTX 4070 Ti |
|---|---|---|---|
| CUDA コア数 | 5888 | 9728 | 7680 |
| ブーストクロック | 2.48GHz | 2.52GHz | 2.61GHz |
| メモリサイズ | 12GB | 16GB | 12GB |
| メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
| メモリ帯域幅 | 504GB/s | 716.8GB/s | 504.2GB/s |
| 消費電力（TDP） | 200W | 320W | 285W |
GPUで重要なCUDAコア数でみると、RTX 4070からRTX 4070 Tiは約20％の差がありました。
RTX4070TiからRTX4080も約20％差と、2割ずつ性能が上がっています。
メモリサイズはRTX 4070・4070 Tiのいずれも12GB、RTX 4080は16GBと少し多くなりますが、ゲーム目的であればRTX 4070でも十分な容量。
費電力が200Wと考えると、RTX4070はコスパ良く重いゲームもできる性能があります。
つづいて各種ゲームのフレームレートで測定します。
FARCRY6（WQHD）
架空の島国ヤーラを舞台にしたオープンワールドのアクションゲーム「FAYCRY6」で測定。
| RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
|---|---|---|
| 116 | 137 | 161 |
推奨スペックがGTX1080以上と、高いスペックが求められる「FARCRY6」。
WQHDでは3機種とも100fpsをオーバーしているため、快適にプレイできます。
RTX 4070は他2機種に比べると110fps台と多少差があるものの、許容範囲内でしょう。
THE LAST OF US（WQHD）
寄生菌によるパンデミックで荒廃したアメリカを舞台にしたサバイバルアクションゲーム「THE LAST OF US」で測定。
| RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
|---|---|---|
| 90 | 114 | 141 |
THE LAST OF USは、WQHD HIGH設定の推奨スペックがRTX 2080 Tiととても重いゲームです。
RTX 4070は90fpsと100fpsを切る数値でした。
他2機種と比べると低く感じるかもしれませんが、60fps以上出ているため、ストレスなくゲームができます。
GOD OF WAR（4K）
ギリシャ神話の神々と戦う元スパルタ兵士クレイトスの物語を描いたアクションゲーム「GOD OF WAR」で測定。
| RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
|---|---|---|
| 61 | 73 | 89 |
推奨スペックはGTX1080と重いゲームに位置します。
4Kにおいてはギリギリ60fpsで安定といったところですが、プレイ自体に問題はないでしょう。
RTX 4080でも90fpsと考えると、RTX 4070の性能の高さが分かります。
FORZA HORIZON5（4K）
数百種類の車を選び美しい風景や季節を楽しめるレーシングゲームの代表格「FORZA HORIZON5」で測定。
| RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
|---|---|---|
| 80 | 93 | 108 |
推奨スペックのGPUがGTX1070と、最新モデルでいうRTX 3060前後の性能が必要なゲームです。
4Kの環境でRTX 4070は80fpsでした。
オープンワールドゲームのため高い負荷がかかるゲームですが、RTX 4070で十分遊べるスペックです。
ハイエンドのRTX 4080には届かないものの、ミドルクラスではとても高いGPU性能！
GPU3機種をそれぞれ検証したところ、ゲームにもよりますが、WQHDで概ね20fpsから30fpsずつの開きがありました。
4Kの環境になるとRTX 4080と比較すると20fps前後開きがあるものもありましたが、価格を考えてもRTX 4070は性能が高いミドルクラスということが分かります。
RTX 4070の特徴である低消費電力を考えると、コスパが良いGPUです。
4K環境でもっとフレームレートを出したいならRTX4080クラスが必須…！
RTX4070搭載のゲーミングPC（BTOパソコン）のおすすめ5選
RTX4070を搭載したおすすめゲーミングPCを紹介します。
| 製品 | 特徴 | CPU | メモリ | 価格 |
|---|---|---|---|---|
LEVEL-M7P5-R56X-TLX | 価格を抑えながらも高スペック | Ryzen 5 5600X | 16GB | 189,800円 |
PG-KS47 | 270°強化ガラスPCケース採用 | Core i7 13700 | 32GB | 285,000円 |
G-Tune FZ-A7G70 | 最新Ryzen CPU搭載でゲーム性能に特化 | Ryzen 7 7700X | 32GB | 359,800円 |
AORUS 15X | 場所を選ばずゲームも動画編集もできる | Core i7 13700HX | 16GB | 330,000円 |
GALLERIA UA9C-R47 | ハイエンドCPU搭載の高スペックPC | Core i9 13900KF | 32GB | 374,980円 |
20万円切りの最安モデル｜LEVEL-M7P5-R56X-TLX
| CPU | AMD Ryzen5 5600X |
| GPU | Nvidia GeForce RTX4070 12GB |
| メモリ | 16GB DDR4 3200 8GB×2 |
| ストレージ | NVMe SSD500GB |
| 金額 | 189,800円 |
- RTX4070を搭載したモデルでも安め
- スタイリッシュなミドルタワーケース
- フルHD環境で高いフレームレートを出したい人向け
LEVEL-M7P5-R56X-TLXはRTX4070を搭載しながらも、20万円を切る価格で買えます。
CPUは先代のRyzen5ながらミドルスペックのため、フルHDでは高いフレームレートを出せます。
しかし、CPUがボトルネックとなり、4K画質ではGPUの性能を活かしきれません。
4Kなどの高画質で遊びたい人は、Core i7またはRyzen 7以上を選びましょう。
価格を抑えたい人におすすめ！
スタイリッシュな強化ガラスケースモデル｜PG-KS47
| CPU | Intel Core i7 13700 |
| GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 12GB |
| メモリ | 32GB DDR5 4800 16GB×2 |
| ストレージ | NVMe SSD 1TB |
| 金額 | 285,000円 |
- ケースやGPUも白で統一したPC
- メモリ32GBのため高速処理
- 冷却性が高いケースで発熱を抑える
白いケースと白いパーツで構成されたPG-KS47。
おしゃれな強化ガラスケース、STORMオリジナルの水冷クーラーは温度表示が標準搭載など、冷却性能がすぐれています。
GPU単体も白いパーツで構成され、スタイリッシュなゲーミングPCが欲しい人におすすめ。
メモリ32GBを搭載しているため、高速で処理します。
デザインと冷却性が高いゲーミングPC！
Ryzen搭載の高性能PC｜G-Tune FZ-A7G70
| CPU | AMD Ryzen 7 7700X |
| GPU | Nvidia GeForce RTX 4070 12GB |
| メモリ | 32GB DDR5 4800 8GB×2 |
| ストレージ | NVMe SSD1TB |
| 金額 | 359,800円 |
- 最新Ryzen7を搭載したハイスペックPC
- 動画編集やクリエイティブ作業もできる
- オプションで光るファンを選択できる
最新のRyzen 7を搭載したG-Tune FZ-A7G70。
洗練されたエアフローにより冷却性をアップします。
サイバーパンク2077では、フルHDレイトレーシングを使用しても60fpsで安定し、動画編集では4Ｋ画質でも対応できます。
オプションでサイドパネルをガラス素材（LEDファン付）に変更できるので、ドレスアップしたい人にもおすすめ。
ゲーム性に強いCPUを搭載したPCです！
RTX4070を搭載したゲーミングノート｜AORUS 15X
| CPU | Intel Core i7 13700HX |
| GPU | Nvidia GeForce RTX4070Laptop 8GB |
| メモリ | 16GB DDR5 4800 16GB×2 |
| ストレージ | NVMe SSD1TB |
| ディスプレイ | 15.6インチ 165Hz対応 / WQHD液晶パネル |
| 金額 | 330,000円 |
- 165Hz対応モニターで映像が滑らか
- 13世代Core i7を搭載で高性能
- SSDがPCIe4.0で高速
RTX4070を搭載したゲーミングノートAORUS 15X。
ディスプレイは165Hz対応のため、フォートナイトやAPEXのようなFPSゲームをノートで楽しめます。
優れたグラフィックス性能は動画編集でも活躍。
30万円台と高額なノートPCですが、好きな場所でゲームも作業もできる一台です。
ノートPCながらデスクトップと同等の性能！
ハイエンドCPUを搭載した高スペックモデル｜GALLERIA UA9C-R47
| CPU | Intel Core i9 13900KF |
| GPU | Nvidia GeForce RTX4070 12GB |
| メモリ | 32GB DDR5 4800 16GB×2 |
| ストレージ | NVMe SSD1TB |
| 金額 | 374,980円 |
- インテルハイエンドCPUを搭載
- 4Kで動画編集もできる
- ゲーム配信といった作業もしたい人向け
ハイエンドCPUのCore i9を搭載したGALLERIA UA9C-R47。
ゲームにおいてはRTX4070の性能を引き出せるため、フルHD以上の解像度でゲームを遊びたい人におすすめです。
Core i9搭載のため、ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブな作業をしたい人におすすめ。
一方、クリエイティブな作業に興味がない人にとってはオーバースペックになるため注意しましょう。
ゲームだけが目的ならCore i7でも十分性能を発揮！
RTX4070に関するよくある質問
RTX4070に関するよくある質問に回答します。
RTX 3080と比べて性能は上？
RTX 4070はRTX 3080と同等または、ゲームによっては上回る性能があります。
フルHDでは近い性能がありますが、4KになるとRTX3080のほうがスコアが上。
とはいえ、先代のハイエンドGPU RTX3080に近い性能がありつつTDPが低いRTX4070は、コスパが高いといえます。
RTX 4070単体の金額は？
RTX 4070は、2023年7月現在の価格で9万円前半〜12万円の間で販売しています（Amazon参照）。
RTX 4080が約18万円と考えると、求めやすい価格で高性能GPUを買えます。
TDPが低いため、750W電源を搭載しているPCならGPUのみ交換も可能。
RTX 3070からアップグレードしたい人などにおすすめです。
RTX 4070と組み合わせるのににおすすめのCPUは？
RTX 4070はミドルハイクラスのGPUのため、組み合わせるCPUも同等クラスがおすすめです。
IntelであればCore i5、AMDならRyzen 5あたりが良いでしょう。
しかし、ゲームによってはGPUの性能を引き出せないことがあるので注意。
重いゲームを遊びたい人は、IntelならCore i7 13700、AMDならRyzen7 7800X3Dがおすすめです。
ゲームに合わせたCPUと組み合わせましょう！
RTX 4070はどんなゲームに向いてる？
RTX 4070は、フルHDではハイエンドと同等の性能があるため「フォートナイト」や「APEX」のようなFPSゲームにおいて高いフレームレートで遊べます。
また、RTX4000シリーズはDLSS3に対応しているため、フレームレートを高く維持しながら超解像度にも対応。
これによりWQHDや4Kといった重い画質でも60fps以上で遊べます。
レイトレーシング機能を活用したゲームなどにおすすめです！
RTX4070搭載ゲーミングPC（BTOパソコン）まとめ
本記事では、RTX4070を搭載したゲーミングPCについて紹介しました。
RTX4070は省電力ながら性能が高く、フルHDならハイエンドに近い性能があります。
しかしながらゲームによってはCPUがボトルネックになる恐れがあるため、遊びたいゲームに合わせてたCPUを選びましょう。
また、当サイトでは他にもおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、あわせてチェックしてください。
