RTX4000シリーズのアッパーミドルクラスにあたる「RTX 4070 Ti」。
WQHD~4Kのゲームプレイや動画編集・3D制作といったクリエイティブ作業など、どんな用途も柔軟にこなしてくれます。
とはいえ「具体的な性能が知りたい」「他のグラボとどのくらい違うのか気になる」という人も多いはず。
そこで本記事ではRTX 4070 Tiに注目し、性能・ベンチマークとおすすめのゲーミングPCを徹底解説します。
目次(気になる項目をクリック)
RTX 4070 Tiとは?基本的な性能とベンチマークを紹介
RTX 4070 Tiの性能とベンチマークについてくわしく解説します。
性能・ベンチマークはどれくらい?
まずはベンチマークを見ていきましょう。
「3DMark Time Spy」とはゲーミングPC向けのDirectX 12を用い、グラフィック性能を表した数値のこと。
RTX 4070 Tiの数値は約23000で、無印版モデル「RTX 4070」よりも約26%高い!
ひととおりのゲームで4K&60fpsをキープできる性能をほこり、プレイで困ることはまずありません。
つづいて「レイトレーシング」は、光・影・反射などをよりリアルに表現する技術のことを指します。
RTX 4070 Tiの数値は14000と、RTX 4070より約30%ほどスコアが高いです。
レイトレーシング性能も優秀なため、美麗なグラフィックを楽しむRPGゲームなどにも適しています。
また、RTX 4070 Tiの消費電力は285Wと性能のわりに低く、BTOPCに標準搭載しているような電源ユニットでもカバーできるほどです。
ワットパフォーマンスに関しても、前世代のGPUより大幅に向上しています。
次に、代表的なゲームタイトルの平均fps値を見ていきましょう。
FPSゲームのなかでも重い部類のApex Legendsとタルコフですが、200fpsを安定して出せています。
画質を少しだけ下げれば、フルHD&240fpsも余裕!
最重級レベルといわれる「サイバーパンク2077」では、4K&DLSSオンの環境で60fpsを出せるため、4Kモニターの利用も可能です。
「モンスターハンターライズ」は、4K&最高画質の高負荷環境でも100fps以上を叩き出しています。
モンハンなどそこまで負荷が高くないRPGゲームなら、4K + 60fpsでサクサクプレイできるでしょう。
RTX 4070・4080との性能比較
ここでは、RTX 4070・RTX 4080との性能差をゲームをプレイした際のfps値で比較します(CPUはRyzen 9 7950X3D)。
こちらは「CoD MW2」をWQHDのUltra設定で比較しています。
RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
---|---|---|
183 | 205 | 226 |
FPSゲームのなかでは結構重い部類ですが、RTX 4070 Tiなら200fpsを安定し、サクサクプレイできます。
WQHD&144fps以上で銃撃戦ゲームを遊ぶ場合は、RTX 4070 Ti以上のGPUが最適です。
「Horizon Zero Dawn」を4KのUltra設定で比較。
RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
---|---|---|
84 | 97 | 121 |
RTX 4080は唯一100fps以上を叩き出していますが、設定次第ではRTX 4070 Tiでも100~144fpsを狙えます。
RTX 4070 Ti以上のGPUなら、4K解像度の繊細なグラフィックにくわえ、MODを導入したプレイも可能です。
「Red Dead Redemption 2」を4KのUltra設定で比較しています。
RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
---|---|---|
67 | 80 | 96 |
4K+高設定はやはり負荷がかかるのか、RTX 4080ですら100fpsにあと一歩届かない結果になりました。
とはいえ、理想ラインの4K + 60fpsはクリアしているので、十分快適にプレイできるでしょう。
「Dying Light 2」を4KのUltra設定で比較します。
RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 4080 |
---|---|---|
51 | 62 | 79 |
オープンワールドということもあり負荷が高く、どのグラボもあまりfpsが伸びませんでした。
とはいえRTX 4070 Ti以上のグラボなら、レイトレーシングは厳しいものの、4K&60fpsで快適に遊べます。
RTX 4070 Ti搭載のゲーミングPC(BTOパソコン)おすすめ4選
RTX 4070 Ti搭載ゲーミングPCのおすすめを4つ紹介します。
製品名 | 特徴 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
GALLERIA XA7C-R47T | 価格を抑えたい人におすすめ | Core i7-13700F | RTX 4070 Ti | 16GB | SSD 1TB NVMe | 279,980円 |
LEVEL-R779-LC139KF-UL9X | コスパ抜群の1台 | Core i9-13900KF | RTX 4070 Ti | 32GB | SSD 1TB NVMe | 351,800円 |
PG-Di417D5 | 美しいLEDライティングケースを採用 | Core i7-13700 | RTX 4070 Ti | 16GB | SSD 1TB NVMe | 295,000円 |
ZEFT Z36AK | 最強の環境でゲーム配信をするのに最適 | Core i9-13900KF | RTX 4070 Ti | 32GB | SSD 1TB NVMe/HDD 4TB | 505,780円 |
価格を抑えたい人におすすめ|GALLERIA XA7C-R47T
製品名 | GALLERIA XA7C-R47T |
CPU | Core i7-13700F |
GPU | RTX 4070 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
価格 | 279,980円 |
- RTX 4070 Ti搭載モデルのなかでも圧倒的に安い
- ほとんどのゲームを240fpsでプレイできる
- 比較的軽いゲームなら4Kでも遊べる
- メモリとストレージが少し物足りない
RTX 4070 Tiを搭載しつつ27万台で買える「GALLERIA XA7C-R47T」。
価格が抑えられながらハイエンド級の性能をほこり、Apexなど重めのゲームでも最高設定&240fpsでプレイできます。
CPU性能も高いので、GPUのボトルネックになる心配はありません!
メモリやストレージが少し物足りないのがネックですが、この価格を考えれば妥当なパーツ構成です。
「ひととおりのゲームを標準以上の環境で遊びたい」という人に最適の1台となっています。
コスパ抜群の1台|LEVEL-R779-LC139KF-UL9X
製品名 | LEVEL-R779-LC139KF-UL9X |
CPU | Core i9-13900KF |
GPU | RTX 4070 Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
価格 | 351,800円 |
- 最高峰CPU搭載で将来性が高い
- ゲームプレイで困ることはまずない
- クリエイティブ作業も快適にこなせる
ハイエンドなのに破格クラスの価格設定を実現した「LEVEL-R779-LC139KF-UL9X」。
第13世代CPUによりRTX 4070 Tiの性能を最大限に引き出し、重めのゲームも4K&60fpsで遊べます。
ゲームによってはレイトレーシングにも対応可能!
また、動画編集や3D制作など、クリエイティブな用途にも対応できるのがポイント。
「FPSゲームでフルHD&240fps以上出したい」「RPGゲームを4K環境でサクサク動かしたい」という人におすすめです。
美しいLEDライティングケースを採用|PG-Di417D5
製品名 | PG-Di417D5 |
CPU | Core i7-13700 |
GPU | RTX 4070 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
価格 | 295,000円 |
- デバイスと合わせやすいLEDライティングケース
- 負荷の重いゲーム・作業をしてもしっかり冷却してくれる
- 安い価格設定ながら高品質なパーツを搭載
- CPU性能がやや物足りないかも
デザイン性・性能を両立させたゲーミングPC「PG-Di417D5」。
ケース内部には4つのLEDファンを搭載し、見た目のかっこよさはもちろん、強化されたエアーフローにより熱をしっかり冷却してくれます。
また、負荷が高い3Dゲームも4K&60fpsで遊べるパワーを持っていたり、デザイン・性能のバランスが抜群に良いのも特徴。
「シンプルでおしゃれなデザインのPCが欲しい」という人に最適なモデルとなっています。
最強の環境でゲーム配信をするなら|ZEFT Z36AK
製品名 | ZEFT Z36AK |
CPU | Core i9-13900KF |
GPU | RTX 4070 Ti |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe/HDD 4TB |
価格 | 505,780円 |
- 4Kでのゲームプレイに最適の最強性能
- フルタワー水冷で長時間のゲームプレイも安心
- パーツを細かくカスタマイズ可能
- ゲームを軽くやるだけならかなりのオーバースペック
「ZEFT Z36AK」は、独自設計のフルタワーPCケースを採用したゲーミングPCです。
CPUには現代で最強クラスの「Core i9-13900KF」を搭載し、ひととおりのゲームで4K+高画質+60fpsを狙えます。
ゲーム配信をしてもfpsが低下したりカクつく心配がないため、ストリーマーにも最適。
どんな用途でも無双できる、モンスター性能のゲーミングPCを探している人におすすめです。
RTX 4070 Tiに関するよくある質問
RTX4070Tiに関するよくある質問に回答します。
RTX 3070 Tiとどれくらい違う?
RTX 4070 Tiは、従来モデルのRTX 3070 Tiより「3DMark Time Spy」のスコアが約1.5倍も向上しました。
さらに、レイトレーシング性能は最大2倍ほど向上し、WQHD~4K環境でのゲーム適性が非常に高いです。
性能が高くなりながらも消費電力は5W低くなっていたりと、ワットパフォーマンスにもすぐれています。
次に、各ゲームをWQHD&Ultra~High設定でプレイした際のfps値について下記にまとめました。
ゲームタイトル | RTX 3070 Ti | RTX 4070 Ti |
---|---|---|
Cyberpunk2077 | 52 | 92 |
Hitman 3 | 121 | 217 |
Forza Horizon 5 | 100 | 187 |
Red Dead Redemption 2 | 77 | 135 |
Spider-Man Miles Morales | 76 | 113 |
ゲームの負荷によって変わるものの、タイトルによっては80~90fpsもの差があります。
RTX 4070 TiはWQHD環境でとくに力を発揮!
RTX 4070 Tiの価格は?セールで買える?
RTX 4070 Tiは発売当時約15万円でしたが、2023年6月現在は平均13万5,000円程度です。
徐々に値下がりしています!
セールは、季節ごとのイベントやシーズンの変わり目などに開催され、グラボなどのPCパーツも対象になることがあります。
セール時の価格はメーカーによるものの、10~12万円くらいまで下がることもあるようです。
安く買いたい人は、BTOメーカーなどの公式サイトをこまめにチェックしておきましょう。
RTX 4070 Tiと組み合わせるCPUでおすすめはどれ?
CPUとGPU性能に差があると、片方が足を引っ張って性能を最大限に発揮できないため、CPU選びもとても重要。
RTX 4070 Tiには、コスパを重視するなら「Core i7-13900K/F」、性能を重視するなら「Core i9-13900KF」をおすすめします。
どちらも第13世代CPUなので将来性が高く、RTX 4070 Tiの性能を十分に引き出せるでしょう。
RTX 4070 Ti搭載ゲーミングPC(BTOパソコン)おすすめまとめ
本記事ではRTX 4070 Tiに注目し、
について徹底解説しました。
RTX 4070 Tiはガチゲーマーやクリエイターなど、幅広いユーザーが選択しやすい万能な性能のグラフィックボードです。
搭載モデルを買う際は、用途・予算を先に整理しておき、CPUの組み合わせも考慮して選びましょう。
本記事で紹介しているモデルはいずれもボトルネックの心配がないため、どれが良いか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
当サイトでは、ほかにもおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、あわせてチェックしてください。