RTX3000シリーズに次ぐグラフィックボードとして、RTX4000シリーズが発売されました。
上位ハイエンドモデルの「RTX 4080」は、4K画質でのゲームプレイ・作業にも適しています。
とはいえ「実際どれくらいの性能なのかわからない」という人も多いはず。
そこで本記事ではRTX 4080に注目し、性能・ベンチマークとおすすめのゲーミングPCを紹介します。
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RTX4080とは?基本的な性能とベンチマークを紹介
RTX4080の性能とベンチマークをそれぞれくわしく解説します。
性能・ベンチマークはどれくらい?
まずはベンチマークスコアを見ていきましょう。
グラボ | 3DMark Time Spy | レイトレーシング | TGP(消費電力) |
---|---|---|---|
RTX 4090 | 36000 | 26000 | 450W |
RTX 4080 | 28100 | 18000 | 320W |
RTX 4070 Ti | 23000 | 14000 | 285W |
RTX 4070 | 17200 | 10700 | 200W |
「3Dmark Time Spy」とはDirectX 12を用い、グラフィック性能を示した数値のこと。
RTX 4080の数値は約28100で、RTX 4070 Tiより22%ほど高いんだよ!
最上位モデル「RTX 4090」との差は大きいものの、3D性能については申し分なく高いため、4K環境でのゲームプレイ・作業にも充分対応できるでしょう。
つづいて「レイトレーシング」は光・影・反射をリアルに表現する技術のことを指します。
RTX 4080の数値は18000と、RTX 4070 Tiより23%ほど高いです。
レイトレーシングに関してもすぐれた性能をほこり、3D系を扱うクリエイターの人にも最適なグラボといえます。
また、RTX 4080の消費電力は320Wと、従来モデルであるRTX 3080とほぼ同じ。
性能が約2倍向上しているにも関わらず、消費電力が変わらないのはワットパフォーマンスも非常に優秀なことがわかります。
次に、代表的なゲームタイトルの平均fpsを見ていきましょう(CPUはCore i9-13900K)。
Apex LegendsやCoD MW2などのFPSゲームでは、4K環境下でも最低ラインの144fps以上は安定して出ています。
どんな環境でも超快適なプレイが可能!
Forza Horizon 5では平均120fps出てるので、4Kモニターを利用した、臨場感あふれるレーシングが楽しめます。
PCゲームの中でもかなり重いとされるサイバーパンク2077とMSFSですが、4Kウルトラ環境で60〜70fpsを叩き出しています。
4K・60fpsを実現できるのは、RPG系をよく遊ぶゲーマーにとっても非常にうれしい性能ですね。
RTX 4070Ti・4090との性能比較
RTX4070Ti・RTX4090との性能差を、ゲームをプレイした際のfps値で比較します。(CPUはCore i9-13900K)。
こちらは「God of War」を4K解像度の最高設定で比較しています。
RTX 4070 Tiでは100fpsに届かない結果となりましたが、RTX 4080・4090では100fps以上を安定して出せています。
4K・100fps+の環境で遊びたいなら、RTX4080以上のGPUがおすすめです。
「Spider-Man Remastered」を4K解像度のHigh〜UltraHigh設定で比較します。
レイトレーシングふくめ、すべて高設定で負荷が非常に大きいため、RTX4090ですら100fpsには届きませんでした。
とはいえ、どのGPUも「4Kレイトレーシング + 60fps」はクリアしているので、快適にプレイできるでしょう。
「Red Dead Redemption 2」を4K解像度の最高設定で比較しています。
RTX 4070 Tiでは100fpsに届かないものの、RTX 4080・4090では100fps以上を叩き出す結果です。
繊細でなめらかなグラフィックを4Kで楽しみたいなら、RTX 4080以上のほうが最適といえます。
「Hitman 3」を4K解像度のHigh~Ultra設定で比較。
RTX 4090が182fpsと飛びぬけて高い結果となりましたが、RTX 4080でも140fpsを安定して出せています。
MODを導入しても、RTX4080以上ならカクつくことなくヌルヌル遊べるでしょう。
RTX4080はかなり重いゲームでも4K・60fps以上で快適に遊べる性能がありますよ!
RTX4080搭載のゲーミングPC(BTOパソコン)おすすめ5選
RTX4080搭載のおすすめゲーミングPCを5つ紹介します。
製品名 | 特徴 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
FRGHB650E/KD35 | 最安値モデル | Ryzen 5 7600 プロセッサー | RTX 4080 | 32GB | SSD 512GB NVMe | 363,800円 |
GALLERIA XA7C-R48 | コスパ重視の人におすすめ | Core i7-13700F | RTX 4080 | 16GB | SSD 1TB NVMe | 384,980円 |
ZEFT Z34S | ロマンあふれるLEDケースを採用 | Core i9-13900KF | RTX4080 | 32GB | SSD 1TB NVMe/HDD 2TB | 538,800円 |
GALLERIA ZA9C-R48 | 最高峰CPUを搭載 | Core i9-13900KF | RTX 4080 | 16GB | SSD 1TB | 479,980円 |
Hydro Z790 Extreme/D5 | 本格デュアル水冷でどんな用途でも心配なし | Core i7-13700K | RTX 4080 | 16GB | SSD 500 NVMe | 549,160円 |
最安値モデル|FRGHB650E/KD35
製品名 | FRGHB650E/KD35 |
CPU | Ryzen 5 7600 プロセッサー |
GPU | RTX 4080 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 512GB NVMe |
価格 | 363,800円 |
- RTX4080搭載モデルの中でもかなり低価格
- メモリは32GBを搭載
- フルHD環境で高リフレッシュレートを出したい人におすすめ
- CPUがボトルネックになる可能性がある
「FRGHB650E/KD35」は、RTX 4080を積みながらも、約36万円で買えるゲーミングPC。
ミドル性能にあたるRyzen 5 7600を搭載しているため、その分最安値クラスの価格設定を実現。
ただ、このCPUではRTX 4080の性能を最大限に発揮できない可能性があります。
そのため、4K画質でガッツリというよりは、どのゲームでもフルHD環境で高フレームレートを出したい人向けです。
どうしても価格を抑えてRTX 4080搭載PCが欲しい人におすすめ!
コスパ重視なら|GALLERIA XA7C-R48
製品名 | GALLERIA XA7C-R48 |
CPU | Core i7-13700F |
GPU | RTX 4080 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
価格 | 384,980円 |
- 高性能で高コスパのCPUを搭載
- どんなゲームも4Kレイトレーシング&60fps以上を遊べる
- 負荷が重い作業でもカクつく心配はない
価格を最低限までおさえたコスパ抜群の「GALLERIA XA7C-R48」。
最新世代のCPU「Core i7-13700F」を搭載し、どんなに重い3Dゲームでも4K・60fpsで快適に遊べる性能をほこります。
また、処理性能にも非常にすぐれ、動画編集などクリエイト作業もサクサク可能。
「4K + レイトレーシングでストレスなくゲームがしたい」という人に最適なモデルです。
ロマンあふれるLEDケースを採用| ZEFT Z34S
製品名 | ZEFT Z34S |
CPU | Core i9-13900KF |
GPU | RTX4080 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe/HDD 2TB |
価格 | 538,800円 |
- 排熱性が高いASUS製ケースを採用
- 最強クラスのCPU×CPUによりどんなゲームも快適
- 標準でHDD 2TBを搭載している
- 値段がかなり高い
「ZEFT Z34S」は、最強クラスのCPU「Core i9-13900F」とRTX4080のパワーは絶大で、ゲームプレイで困ることはまずないでしょう。
また、自作PCユーザーにも人気のASUS製大型ケースを採用し、見た目がとてもかっこいいのが特徴。
フロントには通気口、上部はメッシュ仕様と、これだけハイエンドでも発熱の心配はありません。
「デザインも性能も重視したい」という人に強くおすすめしたいモデルです。
最高峰CPUを搭載|GALLERIA ZA9C-R48
製品名 | GALLERIA ZA9C-R48 |
CPU | Core i9-13900KF |
GPU | RTX 4080 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB |
価格 | 479,980円 |
- 超ハイエンドで将来性が高い
- 変換効率の良い1000W(PLATINUM認証)電源ユニットを搭載
- 高設定&4Kのゲームプレイを実現可能
- メモリ16GBでは少し心もとない
「GALLERIA ZA9C-R48」は、どんな用途も万能にこなせるゲーミングPCです。
現代最高峰のCPU「Core i9-13900KF」を搭載し、4K&レイトレーシング&60fps以上の最強環境で快適にゲームができます。
また、SSDが1TBだったり、電源ユニットは1000W(PLATINUM認証)と、全体的な構成がしっかりしているのがうれしいポイント。
「将来性が高い超ハイエンドモデルが欲しい」という人におすすめです。
本格デュアル水冷でどんな用途でも心配なし|Hydro Z790 Extreme/D5
製品名 | Hydro Z790 Extreme/D5 |
CPU | Core i7-13700K |
GPU | RTX 4080 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500 NVMe |
価格 | 549,160円 |
- 他のBTOPCにはそうそうないデュアル水冷式を採用
- 非常に細かいパーツまでカスタマイズできる
- 自作PCユーザーにおすすめ
- コスパが悪い
「Hydro Z790 Extreme/D5」は、他のBTOPCとはひと味違うゲーミングPCです。
なんといっても本格デュアル水冷を採用しているのが特徴で、長時間ゲームしまくっても本体が熱くなる心配はありません。
CPUは最新世代の「Core i7-13700K」を搭載し、ひととおりのゲームを4K&60fps以上で遊べる性能をもちます。
コスパは正直よくありませんが、メインパーツ以外もカスタマイズできたりと、大きな利点があります。
「自作PCのように隅々までパーツにこだわりたい」という人に適したモデルです。
RTX4080に関するよくある質問
RTX4080に関するよくある質問に回答します。
RTX 4080と組み合わせるCPUでおすすめはどれ?
RTX4080と組み合わせるCPUは、Intelなら「Core i9-13900K(F)」か「Core i7-13700K(F)」がおすすめ。
どちらも最新の13世代なのでRTX4080の性能を存分に引き出すことができ、将来性も高いからです。
構成にもよりますが、RTX4080 + Core i7 13世代なら35万円〜、Core i9 13世代なら45万円〜くらいの相場となっています。
予算と相談して最適なCPUを選びましょう!
RTX 4080の価格は?セールで買える?
RTX4080の価格は登場時25万円でしたが、2023年4月現在では平均約21万5000円です。
どんどん値下がりしてきています!
季節ごとのイベントや長期休みの際はセールが多く、グラボパーツなども対象となることがあります。
セールについてはメーカーによるものの、18〜20万円くらいまで下がることもあるようです。
安く買いたい人は、BTOメーカーサイトなどを定期的にチェックしましょう。
RTX 3080と比べて性能的にどう?
従来モデルであるRTX3080と、RTX4080では基本性能・レイトレーシング性能が約2倍向上しています。
それほど性能が向上しながらも、消費電力が同じなので、ワットパフォーマンスも非常にすぐれているのが特徴です。
また、各ゲームをプレイした際のfps値について、下の表にまとめました。
ゲームタイトル | RTX 3080 | RTX 4080 |
---|---|---|
Cyberpunk 2077 | 34 | 53 |
Forza Horizon 5 | 74 | 121 |
Hitman 3 | 90 | 141 |
Red Dead Redemption 2 | 66 | 102 |
Microsoft Flight Simulator | 70 | 137 |
ゲームの負荷によってもかなり左右するものの、タイトルによっては50〜60fpsもの差があります。
実際のfps値をみると、性能の差がわかりやすいね!
ゲーミングPCのメーカーはどこがおすすめ?
コスパ重視ならフロンティア、カスタマイズ性重視ならSEVENのZEFTシリーズをおすすめします。
フロンティアは他BTOメーカーと比較し、RTX4080搭載モデルが安く、初めてゲーミングPCを買う人も手が出しやすいのが魅力です。
STORMのZEFTシリーズは、カスタマイズで幅広いパーツを選択できるのが特徴。
ノーカスタマイズだと1〜5営業日で出荷してくれるので、注文してPCを早く触りたい人にもおすすめです。
予算や目的を照らし合わせて、自分に合ったメーカーを探してみてください!
RTX4080搭載ゲーミングPC(BTOパソコン)おすすめまとめ
本記事ではRTX4080に注目し
について徹底解説しました。
RTX4080は、4Kでのゲームプレイに最適で、どんな用途にも対応しやすいグラフィックボードです。
搭載モデルは、CPUとの組み合わせによっても値段がかなり変わるので、予算と相談して自分に合ったモデルを見つけてください。
当サイトでは、ほかにもおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、あわせてチェックしてください。