家での効率作業にセカンドディスプレイが欠かせないマクリン( @Maku_ring)です。
ディスプレイをもう1個持ち歩くのもめんどくさいので、そういう人にはセカンドディスプレイ搭載のモバイルノートPCがおすすめ。
ただ、従来のセカンドディスプレイ搭載ノートPCは機能性だけが先行し、使い勝手ではあと一歩という印象がありました。
ASUSより登場した2画面搭載のノートPC「Zenbook Pro 14 Duo OLED」は、セカンドディスプレイの使いやすさに重きを置いたモデルに仕上がっています。
120Hzリフレッシュレートの有機ELディスプレイ(550nits)と17.9mmのスリムボディをそなえ、コンテンツ制作の快適性と携帯性が高められています。
セカンドディスプレイ「ScreenPad +」も進化を遂げ、同じく120Hz対応に500nitsと明るく、12.7インチで視認性もすぐれています。
さらに、専用アプリを起動してAdobeソフトを立ち上げると、そのソフトに最適なコントロールパネルを表示できるなど実用性もアップ。
第12世代Core i9搭載にGeForce RTX3050 Ti(一部モデルはCore i7 / Iris Xe Graphics)、最大1TBのPCIeベースSSDを搭載するなど、スペックも充実しています。
そんなわけで本記事は「ASUS ZenBook Pro 14 Duo UX8402をレビュー!世界初120Hz対応有機EL搭載の2画面対応14インチノートPC」について書いていきます。
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ZenBook Pro 14 Duo UX8402の外観とスペック
ASUSの「Zenbook Pro 14 Duo OLED」は、14型のセカンドディスプレイ搭載ノートPCです。
モバイルは左スライドで全表示
製品名 | ASUS「Zenbook Pro 14 Duo OLED」 |
---|---|
CPU | Intel Core i7-12700H/ Intel Core i9-12900H |
GPU | Iris Xe Graphics / GeForce RTX 3050 Ti |
液晶 | メイン:14インチ / セカンド:12.7インチ |
解像度 | メイン:QWXGA+(2880 x 1800)/ セカンド:2880 x 864 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 512GB / 1TB(PCI Express 4.0 x4接続) |
生体認証 | 顔認証 |
端子 | USB-C x 2(Thunderbolt 4)/ USB-A x 1(USB3.2 Gen2)/ HDMI x 1 / microSDカードリーダー |
バッテリー | 約5.1時間(i9)/ 約5.5時間(i7) |
質量 | 約1.75kg |
外観
筐体は高品質のアルミニウムの削り出しで、ZenBook Duo 14 UX482と同様のスピン加工がアクセントとなっています。
カラーはテックブラックで、ビジネスでもプライベートでも使いやすい、落ち着いて洗練されたブラックです。
ZenBook Duo 14ではキーボード面が浮き上がるエルゴリフトリンジでしたが、本機ではその機構はカットされています。
さらに、セカンドスクリーン側が7°に上がる設計となっており、視認性がアップするだけでなく、効率的な冷却に貢献しています。
サイズ・重量
サイズは323.5 x 224.7mmでZenBook Duo 14と同等であり、前モデルから約10%の小型化が図られています。
セカンドディスプレイ搭載にも関わらず、厚みは17.9mmにまで抑え、Duoの16.9mmほどではないにせよ、こちらも前モデルから3mm以上のスリム化を実現しています。
重量は約1.7kgであり、モバイルディスプレイが合わさっていることをふまえると健闘しています。
約150W仕様のACアダプターは約457gと重めですが、充電ポートがThunderbolt 4対応USB-Cなので、他メーカーの100W以上のPD対応充電器でも充電可能です。
ディスプレイ・スピーカー
ディスプレイの解像度は2880 x 1800ドットのQWXGA+と、フルHDだったDuoよりひときわ精細で、有機ELだけあり、引き締まった黒の表現が抜群でした。
色域や視野角も広く、斜めから見たときもキレイに表示しています。
ディスプレイはタッチ対応で、ASUS Pen 2.0も付属しているのでペン操作ももちろん可能です。
ASUS Pen 2.0はキャップ部をスライドするとUSB-Cポートがあらわになり、そこから充電可能となっています。
左右の底面に2機搭載するデュアルスピーカーで低音部に量感があり、音質は平均をやや上回る程度でした。
セカンドディスプレイ
12.7型のセカンドディスプレイ「ScreenPad Plus」も120Hzのリフレッシュレートに対応し、輝度はやや劣る程度(500nits)ですが十分明るいです。
メインと合わせて広大かつシームレスなディスプレイを楽しめます。
ScreenPad PlusのメニューバーはDuoと同様、スマホライクで使いやすく、多彩な機能を搭載しています。
セカンドディスプレイのオンオフや切り替えは、タッチパッド上のタスクスワップボタンから簡単に行えます。
メインと合わせて広大な一枚ディスプレイとして活用したり、ながらYouTubeを観たり、オフィス作業の拡張など、さながらデュアルディスプレイのように活用しマクリン。
さらに専用アプリ「ProArt Creator Hub」を起動して「Premier Pro」などのAdobeソフトを立ち上げることで、ScreenPad Plusが最適なコントローラーに変身します。
スライダーボタンやスクロールダイヤルなどに自分の好きな操作を自在に割り当て可能です。
キーボード
キーボードは、ScreenPad Plus搭載で下に押し下げられているものの、打ちにくさは感じませんでした。
キーピッチ、キーストロークともに平均レベルです。
バックライトも搭載し、暗所での作業にも配慮されています。
タッチパッドの横幅は約5.3cmと小さいものの、右側に配置している関係で意外と使いやすいです。
インターフェース
インターフェースはDuoと同じですが、配置が若干変わっています。
右側面には左からUSB-C x 2(Thunderbolt 4)とUSB-A(USB3.2)があります。
背面にはHDMIとmicroSDカードリーダー、電源ポートがついています。
USB-CがThunderbolt4対応なので、データ転送と映像出力に本機への給電までカバーし、汎用性の高いポートなのはありがたいです。
ZenBook Pro 14 Duo UX8402のSSD・CPU・GPU性能
Zenbook Pro 14 Duo OLEDのストレージは、読み書き速度にすぐれるPCIeベースのSSDを採用しています。
- HDD(Hard Disk Drive) ディスク型の記録デバイス
- SSD(Solid State Drive) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」にて、読み込み/書き込み速度を測定したところ、なかなかの速さでした。
CPUには第12世代Coreプロセッサ(Core i7-12700H / Core i9-12900H)を搭載しています。
CPU性能を測る「CINEBENCH R20」で1,200程度であり、ビジネス用途ならまったく問題ないスコアです。
内蔵グラフィックス(Iris Xe Graphic)では優秀な値であるものの、クリエイティブ用途が主であれば、Core i9 / RTX3050 Ti搭載モデルのほうがベターです。
参考のため、ゲームのベンチマークスコアを測ってみました。
軽いゲームの「ドラゴンクエストX」では、最高品質・標準品質ともに「すごく快適」という評価。
中程度の「ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズ」は最高品質で「普通」、高品質で「やや快適」でした。
重い部類の「ファイナルファンタジー15」ではさすがに厳しい評価。
Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、機能性と実用性のアップしたScreenPad Plusを搭載し、使いやすいモバイルノートに仕上がっています。
ZenBook Pro 14 Duo UX8402レビューまとめ
本記事は「ASUS ZenBook Pro 14 Duo UX8402をレビュー!世界初120Hz対応有機EL搭載の2画面対応14インチノートPC」について書きました。
Zenbook Pro 14 Duo OLEDは、モバイルノートの携帯性とモバイルディスプレイの利便性を一台にギュッと詰め込んだノートPCです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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