評価:4.5
どうも、ノマドワーカーのマクリン( @Maku_ring)です。
外で作業する人におすすめのノートPCが、携帯性にすぐれた2in1ノートやモバイルノートPC。
ビジネスにもプライペートにも映えるモデルが、13.5型の2in1ノートPC「HP Spectre x360 14」です。
同社のノートPCでも最上位に相当し、エレガントかつ引き締まったデザインに仕上がっています。
前モデル「HP Spectre x360 13」から、キーボードの配列やディスプレイサイズ、スピーカーなどが見直され、さらに使いやすくなっています。
スペックは第11世代のCore i5/i7にIris Xeグラフィックス、ストレージはPCIeベースのSSDもしくはSSD + Optaneメモリーのハイブリッド仕様となっています。
液晶にはIPSもしくは有機ELディスプレイを搭載し、有機ELモデルは映像編集する方にも最適です。
ノートブック・フラット・テント・スタンド・タブレットと、シーンに応じて5つのモードに変形できるのも強み。
価格は164,780円〜と安くはないものの、価格なりに所有欲を満たすモデルに仕上がっています。
そこで本記事では、外観と特徴に触れた後、各種ベンチマークを紹介していきます。
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HP Spectre x360 14の外観とスペック
ヒューレット・パッカード社の「HP Spectre x360 14」は、13.5型の2in1コンバーチブル型ノートPCです。
製品名 | HP「Spectre x360 14」 |
---|---|
CPU | Intel Core i5-1135G7(1.1GHz)/ Core i7-1165G7(1.3GHz) |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
液晶 | 13.5インチ |
解像度 | フルHD(1920 x 1080)/ 267ppi(3000 x 2000) |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 256GB(PCIe SSD)/ 512GB(PCIe SSD)+32GB(OptaneメモリーH10)/ 1TB(PCIe SSD)+32GB(OptaneメモリーH10) |
生体認証 | 顔・指紋認証 |
端子 | USB-C x 2(Thunderbolt4・Power Delivery・DisplayPort 1.4・電源オフチャージ)/ USB-A x 1(USB3.2 Gen2・電源オフチャージ)/ micro SD / ヘッドフォン出力・マイク入力コンボポート |
バッテリー | 15時間(OLEDモデルは10.5時間) |
質量 | 1.36kg |
本体カラーはポセイドンブルーで、光の当たり方で見え方が変わり、深海を思わせる神秘的な雰囲気があります。
もう一色のアッシュブラックは、漆のような高級感をたたえています。
外装にはアルミニウムの削り出しを採用し、高剛性かつ品質も高いです。
HPがアルミの削り出しにこだわるのは、製品にばらつきが出ず、精度が高いからです。
また、一般的なPCに使用されるプラスティック(樹脂)と比べ、ユーザーのメリットが大きいこともその理由となっています。
- 強度がある
- 加工性が良い
- 放熱性が良い
- 精度が高い
- 傷つきにくい
- 美しい
- 価格が高い
- 素材の着色が難しい
- 価格が安い
- 素材の着色が比較的容易
- 熱の絶縁性が高い
- 強度はない
- 加工性が良くない
- 放熱性が良くない
- 精度が悪い
- 傷つきやすい
端部のゴールドとの組み合わせがゴージャス感を演出し、グッドデザイン賞をとっているだけあります。
側面にはまるで宝石のようなエメラルドカットが施され、ノートPCとは思えぬ造形に仕上がっています。
コンバーチブル型だけあり、ノートブックモードふくめ、5つのモードを備えています。
ディスプレイをそのまま180°に倒すとフラットモードになります。
ディスプレイを反対面に回してキーボード面を底にすると、動画鑑賞に適したスタンドモードで使えます。
反対面に回したディスプレイとキーボードを起点に立てると、狭い場所での設置や外部ディスプレイに適したテントモードです。
ディスプレイを反対側にたたむと、タブレット形状になるタブレットモードで使えます。
サイズ・重量
サイズは幅298 x 高さ220mmで、x360 13が幅307 x 高さ194mmだったので、旧モデルより幅が10mm大きく、高さは26mm程度長くなっています。
ベゼルも狭いので、A4サイズより高さが10mmある程度におさまっています。
厚さは17mmで、前モデルより1.5mm程度のスリム化を実現してます。
重量は公称約1.36kgですが、実測だと約1.29kgでした。
65W仕様のACアダプターは若干大きめですが、Thunderbolt4対応USB-CがPDに対応し、60W以上の他社のPD対応USB-C充電器を組み合わせて使うこともできます。
ディスプレイ
ディスプレイのサイズは13.5型で、解像度はIPSモデルがフルHD、こちらの有機ELモデルが3000 x 2000ドットの267ppiです。
IPSモデルには覗き見を防止できるプライバシーモードを搭載してますが、有機ELモデルにはついていません。
ただ、プライバシーモードはオフの状態でも若干見づらく、視認性が落ちるので、有機ELモデルのほうがおすすめです。
有機ELは非常に美しい仕上がりで、発色がきれいで黒も締まって立体的に映ります。
3:2のアスペクト比なので、オフィス作業やWebページ閲覧にも使いやすいです。
光沢液晶ではあるものの、有機ELモデルのみ反射防止コーティングが施されてるので、映り込みはそこまで気になりませんでした。
「HP Display Control」で色域を変換でき、sRGBやAdobe RGBなどに変更できるようになっています。
ディスプレイの上枠には約92万画素のHD対応Webカメラが付いています。
会議時にカメラオンになって困らないよう、カメラのオンオフボタンも付いています。
ボタンを押すたび、カメラの部分に物理的にシャッターがかかるようになっています。
あとは専用のタッチペン「HP MPP アクティブペン」が付属し、充電式で4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応しています。
2つの物理ボタンが割り当てられてて「HP Pen Control」でこの2つの機能を選ぶことができます。
繊細なイラスト描写は厳しいですが、これくらいのラフスケッチやメモ書きには使えますので、実用性は充分にあります。
あとは本体専用ケースのホルダーに収納できるようになってます。
スピーカー
スピーカーには前モデルと同様、高級オーディオメーカー、Bang & Olufsenと共同開発したユニットを搭載しています。
前がデュアルスピーカーでしたが、4機搭載のクアッドスピーカーにパワーアップしました。
「Bang & Olufsen Audio Control」でオーディオレベルやノイズキャンセリング、イコライザーも調整できます。
キーボード
キーボードの配列は、前モデルよりかなり改善されてます。
前は一番右列が特殊キーで誤タッチしやすかったですが、HP Spectre x360 14では一番右がEnterキーになり、キーサイズも大きくなって押しやすくなりました。
キーピッチは19mm、キーストロークは1.4mmであり、入力しづらさも全くありませんでした。
F4ボタンを押すことでバックライトが二段階で点灯するので、暗所でも作業しやすく重宝します。
パームレストには指紋認証リーダーを引き続きそなえ、飛び出しがなくなりました。
タッチパッドもかなり広くなり、触感もすべらかで感度良く、扱いやすくできています。
インターフェース
インターフェースの数はそれなりですが、種類が厳選され、利便性は高いです。
右側面には左からMicroSDカードリーダー、USB Type-C(Thunderbolt 4・電源オフチャージ)x 2、ヘッドフォン出力・マイク入力コンボポートがついています。
左側面にはUSB-A x 1(USB3.2 Gen2・電源オフチャージ)がついています。
なかでもPDと映像出力に対応するThunderbolt 4対応のUSB-Cが2つもついてると、外部ディスプレイ2枚に出力できるなど、拡張性はかなり高いです。
HP Spectre x360 14のSSD・CPU・GPU性能
HP Spectre x360 14のストレージはHDDでなく、読み書きの速いSSD(PCIe)もしくはSSD(PCIe) + Optaneメモリー H10 を採用しています。
- HDD(Hard Disc Drive) ディスク型の記録デバイス
- SSD(Solid State Drive) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disc Mark」にて、読み込み/書き込み速度を測定したところ、速い値を示していました。
パフォーマンスを調整できる「HP Command Center」を搭載し、使用状況で最適化する「スマートセンス」や最大限に引き出す「パフォーマンスモード」などが付いてます。
本記事では両モードで比較してみました。
CPUの性能を測るCINEBENCH R20の結果は1,800程度であり、ビジネス用途なら充分なスコアです。
グラフィックスにはIris Xe Graphicsを搭載し、Iris Plus GraphicsやUHD Graphicsは上回る性能を発揮していました。
いくつかのゲームでベンチマークも回してみました。
ドラクエでは「すごく快適」という評価でした。
中程度の「FF14 漆黒のヴィランズ」は高品質で「普通」・標準品質で「やや快適」でした。
「FF15」では高品質で「動作困難」・標準品質で「重い」だったので、FF15など重い部類の3Dゲームをプレイするのはさすがに厳しいです。
HP Spectre x360 14レビューまとめ
本記事は「HP Spectre x360 14をレビュー!上質感と使いやすさ両立の13.5インチ2in1ノートPC」について書きました。
HP Spectre x360 14はアルミボディをまとい、Thunderbolt 4対応USBが2つ付いてたり、フレキシブルに変形できるなど、使い勝手にもすぐれています。
エレガントな造形のデザインも印象的で、外で使うのにも適したモデルに仕上がっています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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