評価:4.5
どうも、妻(@yomerin1)です。
ローストビーフの簡単な作り方といえば「塊肉に焼き目をつけてアルミホイルでしっかり包んで休ませて完成!」というレシピをよく見ます。
しかし、初心者が挑戦すると、中身がほとんど生焼けだったり、ドリップが出過ぎたり……と、失敗する確率がかなり高いのです。
簡単で失敗しない、なおかつ旨いローストビーフが食べたい。
そんなワガママを叶えてくれるアイテムが、低温調理器の「BONIQ 2.0」です。
低温調理器の名前はよく聞くけど、使い方が難しそうだし、ちょっとテクニックやコツがいるのでは……と懸念していませんか?
その点BONIQ 2.0なら、本格的なローストビーフやステーキなどのお肉レシピはもちろん、野菜料理やスイーツまで幅広く自宅でお店の味を楽しめます。
なぜなら、プロもお店で低温調理器を愛用しているからです。
気になる調理法は、鍋などに水を張り、ジップロックに入れた食材とBONIQを入れるだけ。
ということで使ってみました!
本記事では、BONIQ 2.0を実際に使ってみた所感をレビューしつつ、独自に集めた評判・口コミとBONIQ Proとの違いも紹介します。
タップできるもくじ
低温調理器BONIQ 2.0(ボニーク2.0)とはどういうもの?
まずはBONIQ 2.0の概要と前モデルとの違いを紹介します。
低温調理器とはそもそもなに?
低温調理器は平たく書くと「お湯を一定の温度に保つ器具」。
例えば、60℃の低温をキープしたまま調理するのが好ましい料理があったとしても、フライパンや鍋で60℃の状態を常に保つのは難しいです。
温度はどうしても上がってしまうし、料理初心者に温度のコントロールはまずできません。
そこで、温度を一定に保つ低温調理器と食材を鍋に入れることで、鍋のお湯が設定温度で保たれ、低温調理が実現するという器具なのです。
くわしくはBONIQ Proの記事でも紹介しています。
BONIQ 2.0とBONIQ Proの違い
BONIQ 2.0は、プロユース的な立ち位置であるBONIQ Proの家庭用モデルにあたります。
両者を比較してみました。
製品名 | BONIQ Pro |
BONIQ 2.0 |
サイズ | 高さ31.5cm / 幅5.3cm | 高さ31.5cm / 幅5.3cm |
重量 | 約1.0kg | 約1.0kg |
出力 | 1200W | 1000W |
対応水量 | 5〜20L | 5〜15L |
温度 | 5℃-95℃(0.5℃ごと) | 5℃-95℃(0.5℃ごと) |
設定時間 | 〜99時間59分 | 〜99時間59分 |
専用アプリ | あり(BONIQ Remote) | あり(BONIQ Remote) |
国内保証 | 1年間(一般ユーザーOK/飲食店OK) | 1年間(一般ユーザーOK/飲食店NG) |
価格 | 32,780円 | 22,000円 |
形状やサイズ感はほぼ同じです。
出力の違いやそれにともなう対応水量が価格差に現れています。
また、BONIQ Proのボディ材質がアルミニウムなのに対し、BONIQ 2.0はプラスチック樹脂を採用し、生産面でコストを抑えています。
家庭で週1〜2回程度使用するのであればBONIQ 2.0で充分です。
一方、毎日ハードに使用される場合は、BONIQ Proの方が堅牢性があるため、こちらのほうがおすすめといえます。
- プロ向けモデルと同じサイズ感でコンパクト&スマート
- 最高出力1000Wは家庭用としては充分なパワー
- プロ向けモデルと同様の温度&時間設定
- オリジナルアプリでWi-Fi連動
- 完全防水仕様(IPX7)
出力が高すぎると他のキッチン家電を同時使用しづらくなるので、家庭では1000Wで充分だと思います。
BONIQ Proと機能性がほぼ変わらないため、一般ユーザーが購入するならBONIQ 2.0をおすすめします。
BONIQ 2.0を口コミ・評判から調査
当サイトで独自に集計したアンケートから、BONIQ 2.0の良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
「お肉を柔らかくする」「調理しやすくする」だけではなく、BONIQ 2.0さえあれば幅広いレシピが作れちゃいます。
- ローストビーフ
- 厚切りステーキ
- 牛すじ煮込み
- サラダチキン
- 砂肝のコンフィ
- 極厚とんかつ
- いわしの梅煮
- 甘酒
- ヨーグルト
- クリームチーズ
良い口コミ
男性 / 20代後半(北海道)
使い方が簡単です。お肉の調理ハードルがかなり下がります。デザインがカッコよく、インテリアの邪魔になりません。また、使い方がシンプルなので、機械に疎い方でも使いやすいと思います。
男性 / 40代前半(静岡県)
初代のものと比べて非常にコンパクトになっており、家での使い勝手が良くなっています。防水機能のしっかりしており丸洗いできるため、衛生面も問題ありません。価格もそれほど高いものではないので、プレゼントなどにもいいと思います。
男性 / 30代前半(埼玉県)
火を使わないので安心です。素材の価格に左右されず、大抵おいしくできます。調理も洗い物も楽になる上、お料理の幅がグッと広がる商品です。
男性 / 40代前半(山口県)
スリムな設計なので、散らかりがちなキッチンの場所をとりません。細かな温度設定が可能で、栄養素が破壊されたり流出してしまう温度の手前での低温調理が、自宅で簡単にできます。
女性 / 20代後半(埼玉県)
料理が得意じゃない人でも手軽にステーキやサラダチキンなど、火入れが難しい調理をすることができます。温度設定したら、付属されている調理本を参考に食材を入れておくだけでいいので、合間に違う作業も進められます。私は在宅勤務をしているので、休憩時間にさっと食材を入れて時間と温度を設定し、就業後にはでき上がっている状態にしています。
悪い口コミ
男性 / 20代後半(北海道)
高さによって使えない鍋がある
値段が少し高めである
洗う作業が大変
男性 / 40代前半(静岡県)
設定温度になるまで時間が掛かる
消費電力が高い
専用の入れ物が必要
男性 / 30代前半(埼玉県)
低音調理なので時間がかかる
ちょっとお高め
温度管理を誤ると食中毒のリスクがある
男性 / 40代前半(山口県)
少し高め
2台目が欲しいが現在予約待ち
耐久性が気になる
女性 / 20代後半(埼玉県)
もう少しコンパクトだとなお良い
料金が高い
低音調理に時間がかかりすぎる
実際にBONIQ 2.0を使ってみた
さて、BONIQ 2.0で本当に簡単においしく低温調理ができるのでしょうか?
このたび牛モモ肉250gを用い、BONIQの定番レシピであるローストビーフを作ってみました。
本記事では公式レシピサイトの中から、58℃で調理しているこちらのレシピを参考に調理してみました(レシピ3番目、BONIQ後に塩を入れる方法で調理しています)。
参考 58℃ ローストビーフ低温調理 塩投入比較BONIQ公式低温調理レシピサイト作業行程は以下のとおりです。
くわしい使い方を紹介します。
フリーザーバッグにイン
まずは、牛もも肉250gをフリーザーバッグ(ジップロック)に入れます。
できるだけ中の空気を抜き、軽く口を閉めておいて下さい。
BONIQをセット
BONIQ 2.0をセットします。最低水量が5Lなので、手持ちの鍋で容量約6L以上のものがあれば使用可能です。
今回はBONIQ純正のコンテナと保温ルーフ(蓋)を使用しました。
BONIQ純正のグッズは、他にホーロー鍋もありますが、低温調理器の初心者さんはコンテナのほうがおすすめです。
コンテナは透明なので中身をすぐ確認できます。
慣れないうちは、水流でフリーザーバッグが浮いてしまい、加熱にムラが出て失敗することもありますので、状況をパッと確認できると失敗も少なくなります。
保温ルーフを付けると、さらに安定した水温を保てるので、コンテナとセットで購入するといいでしょう。
水量は、クリップハンドルの下部にある空気穴より下になるように調節してください。
いよいよBONIQ 2.0の温度と調理時間をセットします。
温度調整と調理時間は、ボタンを押すだけで簡単に設定が可能です。
まず温度を+ / −ボタンで0.5℃ずつ調整していきます。
今回はレシピで定められた58℃に設定します。次に、左下の℃ / 時計のボタンを押します。
時間も+ / −ボタンで調整し、3時間40分にセットしたら右下の赤いボタンを押します。その後、加熱が始まります。
食材を鍋・コンテナにいれる
温度設定に達したらチャイムが鳴り、そこからタイマーのカウントダウンが始まります。
そうしたら、フリーザーバッグを温水の中へすばやく沈め、低温調理を開始します。
フリーザーバッグを温水に沈める際に、フリーザーバッグの口を少し開け、ゆっくり沈めながら口を閉めると、水圧でバッグ内の空気が抜けていきます。
空気を抜くと浮きにくくなり、熱まわりの効率が上がります。
塩をなじませる
設定した3時間40分が経ったところで音楽が鳴りました。
温水からフリーザーバッグを取り出します。
肉汁(ドリップ)が少し発生していますが、今回これを活かします。
バッグの口を少し開け、あらかじめ用意しておいた塩を投入し、肉汁に溶かしながら肉になじませていきます。
塩はお肉の1%です。今回は250gのお肉だったので、2.5g投入しています。
塩投入後は約1時間、冷蔵庫で寝かせます(冬場は常温で放置でも可)。
表面を焼いて完成
1時間経ったらフリーザーバッグから肉を取り出し、オリーブオイル小さじ1杯を熱したフライパン(強火)で焼き目を付けていきます。
お好みの厚さにカットして召し上がれ
塊肉に包丁をゆっくり入れてみました。断面がこちら!
中心まで均等に熱が入っているのが分かります。
また、今回は最後に味付けする方法をとりましたが、これが想像以上に良い塩梅で、塩が均等に浸透している感じがしました。
最初に下味を付けていた方は、ぜひ試してみてくださいね。
低温調理器で加熱するところまでの様子を動画にしていますので、こちらもぜひご覧ください。
また、お肉・お魚は食材の「厚み」で加熱温度・時間が変わります。
くわしくはこちらの表を確認ください。
参考 BONIQ 低温調理 加熱時間基準表BONIQサラダチキンも作ってみた
ローストビーフに味を占め、今度はサラダチキンにも挑戦してみました。
ついでにカオマンガイ用のチキンも一緒に調理します。
サラダチキンはフリーザーバッグではなく、シリコンバッグ(スタッシャー)を使用してみました。
エコでいいかと思いましたが、低温調理なので、衛生面を考慮するとフリーザーバッグを使い捨てした方が良さそうです。
それぞれ厚みが同じだったので、2袋同時に同じ温度・時間で調理しました。
カオマンガイ用のチキンには下味を付けています。
カオマンガイ用のチキンはドリップが出ていましたが、下味はしっかり付いていました。
モモ肉の柔らかさが、おいしいタイ料理店のカオマンガイそのものでした。
シリコンバッグに入れたサラダチキンは、ドリップが少しだけ出ています。
食べると肉の弾力は損なわれていないのに歯ごたえは柔らかく、旨味がきっちり残っていました。
サラダチキン、カオマンガイ用どちらのチキンも大成功でした。
お肉・お魚は「低温調理 加熱時間基準」を守って調理することで、安全で美味しい調理ができます。
調理前にぜひ一度ご確認ください。
BONIQ 2.0のメリット
BONIQ Proがもともと評判が高いので BONIQ 2.0の期待値は高かったですが、2.0の良い点をまとめました。
- Proよりも価格を抑えているのに性能はわずかな違い
- 家庭で使用するなら2.0の1000Wでも充分
- シンプルな操作性
- スタイリッシュでプレゼントにも最適
- 故障時のアフターサポートあり
2.0とProの違いは、消費電力のワット数や最大水量、飲食店保証の有無くらいなので、家庭で低温調理を楽しむならBONIQ2.0で大丈夫です。
シンプルな操作性
「調理家電はボタンが多くて機械音痴には使いこなせない!」という方も、BONIQ 2.0は天面の操作ボタンのみで完結するので、余計な調理機能もなく操作性はシンプル。
たったこれだけなので、思い立った時にスマホでレシピをさっと検索し、低温調理をすぐに始められる手軽さがメリットです。
スタイリッシュでプレゼントにも最適
BONIQ 2.0は高級感のある化粧箱に入っており、あらゆる世代の方への贈り物に適しています。
低温調理器は比較的新しいジャンルの調理家電なので、料理好きの方へのプレゼントに特に喜ばれます。
結婚祝いや出産祝いなど、料理をする機会が増えるようなライフイベント時のプレゼントにもおすすめです。
故障時のアフターサポートあり
もしポンプ部分やヒーター部分が故障してしまっても、1年以内なら交換が可能です。
誤った使い方等では有償修理になる場合もありますが、1年間の保証期間があるので安心して使えます。
BONIQ 2.0のデメリット
実際に使用してみて気づいた、BONIQ 2.0のデメリットと取り扱いの注意点をまとめました。
大きめの鍋やコンテナ(5〜15ℓ)が必要
BONIQ 2.0は下限水位に達しないとアラームが鳴り、調理を開始できない仕様になっています。
最低でも水量は5L必要で、一般的な22cmの両手鍋でも満水容量4.5L程度で満たさないものが多いです。
もしお手元にない場合、一番手っ取り早いのは、BONIQ純正の深型ホーロー鍋やバルクアップコンテナを購入することです。
ホーロー鍋は火にかけることができるので汎用性がありますし、コンテナはBONIQを収納することができるので、買って損はないかと思います。
電子レンジなどと一緒に使用するとブレーカーが落ちる可能性がある
最大ワット数が1000Wとなっているため、電子レンジなど高出力の調理家電と一緒に使用する際は注意が必要です。
また、BONIQ 2.0のコードは1.5mと充分な長さがありますが、鍋やコンテナにしっかり立てて設置する必要があるため、安全に設置できるコンセントの位置を確保することも重要です。
スタート時の水温は40℃程度から始めないと待ち時間が長い
低温調理では、だいたい55〜80℃くらいの水温で調理を行います。
スタート時に水道から出した水をそのまま使用すると、設定温度に達するまで時間がかかり、非効率です。
60℃前後の調理であれば40℃くらいのぬるま湯、70℃前後の調理であれば少し沸かしたお湯からスタートすると、余計な電力を使わず設定温度にすばやく達します。
BONIQ 2.0はどんな人におすすめ?
男性 / 20代後半(北海道)
お肉を食べるのが苦手な方
お肉を調理するのが苦手な方
お肉が好きな方
男性 / 40代前半(静岡県)
ダイエットしたい人
スポーツを行っている人
小さな子供への料理を作りたい人
男性 / 30代前半(埼玉県)
料理に時間をかけてでもこだわりたい人
新しいものスタイリッシュ好きな人
筋トレやダイエットに関心がある人
男性 / 40代前半(山口県)
よりおいしく食べたい人
キッチン用品にこだわりたい人
料理好きな人
女性 / 20代後半(埼玉県)
料理が苦手な人
共働きや子育てで忙しいひと
こだわった料理を楽しみたい人
BONIQ 2.0レビュー・評判・口コミまとめ
本記事は「BONIQ 2.0のレビュー・評判・口コミを紹介!低温調理器ならローストビーフもサラダチキンも超簡単って本当?」について書きました。
BONIQ 2.0はボタン式かつ操作が簡単で、調理にもすぐ使えるので、いろいろな料理で活用できます。
公式レシピサイトのレシピも日々増えており、研究を重ねながら新しい低温調理メニューが続々と開発されています。
どれもプロ並みの料理を気軽に自宅で味わえる内容となっています。
低温調理器の楽しさをぜひ一度体感してみてください。
- シンプルな操作性で、食材を入れておくだけの調理は料理初心者でも簡単
- プロ並みの料理を楽しめる幅広いメニューのレシピ
- プレゼントにも最適!