評価:4
どうも、プロジェクターをTV代わりにしているマクリン(
いろいろな部屋にプロジェクターを持ち運んで投影したい人とか、旅行やキャンプ、出先でも使いたい人におすすめなのが、バッテリー内蔵のモバイルプロジェクターです。
そのジャンルを世に認知したといっても過言ではないモデルが、Ankerのモバイルプロジェクター「Nebula Capsule 3」です。
こちら同社のベストセラーモデル「Nebula Capsule II」の後継機種となっています。
価格は69,990円とそれなりに抑えつつ、解像度はフルHD、明るさは200ANSIルーメンと「これくらいは最低限欲しい」という絶妙スペックにまとまっています。
OSにはモバイルプロジェクターとして世界初の「Google TV」を搭載し、NetflixやAmazon Prime Videoなど、自分の好きなコンテンツを起動後のホーム画面から直接選べるようになってます。
そこで本記事は、外観・スペックを紹介し、前モデルと比較しつつ、各機能を紹介していきます。
- Google TV搭載
- HDR10搭載
- フルHD対応
- 垂直水平の台形自動補正
- スクリーンフィット・障害物自動回避も搭載
- Dolby Digital Plus対応の8Wスピーカー搭載
- 前モデルと同じ200ANSIルーメンのまま
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Nebula Capsule 3の外観と付属品
「Nebula Capsule 3」は、Google TV搭載のモバイルプロジェクターです。
製品名 | Nebula Capsule 3 |
---|---|
サイズ | 約78 x 78 x 160mm |
重さ | 約850g |
明るさ | 200ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
スピーカー | 8W(Dolby Digital Plus) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.1 |
OS | Google TV |
価格 | 69,990円(税込み) |
本体はシリーズ共通のパンチングメッシュが特徴的な円柱形で、メタルならではの剛性と上質な塊感があります。
サイズは直径7.8cm x 長さ16cmと、500mlペットボトルや缶と同じくらいの大きさです。
8W出力のスピーカーを内蔵し、サラウンド効果を生み出すDolby Digital Plusにも対応してます。
天面は操作パネルとなっていて、方向キーと音量調整、決定・戻るなどの操作が可能です。
底面には三脚穴がつき、汎用品の三脚を装着できるようになっています。
背面の下部は端子類で、AUX端子とHDMI2.1、データポート対応のUSB-Aと給電のみ対応のUSB-Cポートが付いています。
映像出力はHDMIからのみに対応し、AirPlay・Chromecastといったミラーリングもカバーしています。
USB-Cは付属の電源アダプターを使わなくても、PD対応のモバイルバッテリーからも充電できるようになっています。
付属品は本体とリモコン(単4形電池 × 2付属)、ACアダプタ、USB-C & USB-C ケーブルです。
リモコンにはNetflixとAmazon Prime Videoのショートカットキーが付き、一発でアクセスできるようになったのでかなり使いやすくなっています。
本機操作はリモコンだけでなく、専用スマホアプリ「Nebula Connect」での操作にも対応しています。
Nebula Capsule IIと比較
Nebula Capsule 3と前モデルのNebula Capsule II、それから上位機種のNebula Capsule 3 Laserで比較してみました。
左スライドで全表示
製品名 | Nebula Capsule 3 |
Nebula Capsule II |
Nebula Capsule 3 Laser |
---|---|---|---|
光源 | LED |
LED |
レーザー |
サイズ | 約78 x 78 x 160mm |
約80 x 80 x 150mm |
約83 x 83 x 167mm |
重さ | 約850g |
約740g |
約950g |
明るさ | 200ANSIルーメン |
200ANSIルーメン |
300ANSIルーメン |
HDR | |||
解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
HD(1280 x 720) |
フルHD(1920 x 1080) |
スピーカー | 8W(Dolby Digital Plus)
| 8W(Dolby Digital) |
8W(Dolby Digital Plus) |
OS | Google TV |
Android TV 9.0 |
Android TV 11.0 |
対応アプリ | 10,000以上 |
3,600以上 |
7,000以上 |
オートフォーカス | |||
台形自動補正(垂直) | |||
台形自動補正(水平) | (手動) |
||
スクリーンフィット | |||
障害物自動回避 | |||
動画再生時間 | 約2.5時間 |
約2.5時間 |
約2.5時間 |
価格 | 69,990円 |
69,990円 |
119,900円 |
価格はNebula Capsule IIと同じです。
レーザー光源のNebula Capsule 3 Laserとは5万円差あるものの、それ以外のスペックは明るさ以外でほぼ変わらず、コスパ面では本機に軍配があがります。
スペック面をNebula Capsule IIと比較すると、明るさは両方とも200ANSIルーメンで、解像度はIIがHDなのに対し、3はフルHDと高精細になっています。
あとHDR10に対応しているので、表現が難しいとされる黒や白も深みのある⾊合いを実現してくれています。
音響面はどちらも8Wスピーカーですが、IIのDolby Digitalに対し、3はDolby Digital Plusなので、サラウンド感をより増す設計になっています。
それから画像調整面ですが、オートフォーカスはII・3ともに対応、台形補正はIIが垂直のみ自動で水平は手動なのに対し、3は垂直水平ともに自動なので、この点はやはり3のほうが優秀です。
さらに3は、投影⾯に合わせて投影サイズを調整するスクリーンフィットや、投影時に障害となる物体を感知し、サイズをリサイズする障害物回避まで付いてます。
OSの変化は発売年が5年違うだけに大きく、2のAndroid TV 9.0に対し、3はGoogle TVです。
Google TVだとアプリの切り替えなしに、起動後のホーム画⾯から見たい作品を直接選択できるので、UI面ではかなり進化しています。
価格据え置きながら明るさ以外の部分はかなりアップデートされている印象です。
Nebula Capsule 3のレビュー
Nebula Capsule 3の特徴を紹介していきます。
再現度の高い映像と豊富な補正機能を搭載
Nebula Capsule IIとNebula Capsule 3で同じ画像を投影してみました。
明るさはいずれも200ANSIルーメンで明るすぎず暗すぎずといったところ(正直もうちょっと明るくなってほしかった…)。
ただ、Nebula Capsule 3はHDR10対応であるため、白黒のコントラストとグラデーションの再現度はIIに比べてすぐれているのが分かります。
100インチ投影時の距離は、IIが「約3m」で3が「約2.8m」と、やや短焦点化しています。
IIと3で同じ動画を投影したところ、2が緑みがかっているのに対し、3は青みがかっている印象です。
水の青さ・透明感も3のほうがリアルに映り、映像表現も格段に向上しています。木の葉に差し込む光の奥行きも3のほうがより自然で、HDR10の効果を実感しました。
IIとの大きな違いが補正機能。
IIも3もオートフォーカスは付いているものの、IIの台形自動補正は垂直方向のみにしか効きません。
したがって、斜めや横に動かしても補正機能ははたらかず、上下したときだけ補正されているのが分かります。
一方3では、こんな風にテキトーに動かしても画像補正がバッチリ効き、障害物回避もはたらくので、別の投影画像をかわした位置に補正後の画像が表示されます。
スクリーンフィットも搭載するため、投影先のサイズや位置が決まっている場合も、自動で検知しておさめてくれるすぐれもの。
Google TV搭載でシームレスなアプリ操作が可能
OSにはDLPモバイルプロジェクター初の「Google TV」を搭載し、スマホライクなUIで直感的に操作できます。
これまでのAndroid TVでは、見たいコンテンツごとにアプリの切り替えが必要だったところ、Google TVではホーム画面から複数のアプリにまたがる自分の好きなコンテンツを直接選べます。
アプリの切り替えも不要で見たい作品へすぐにアクセスできるので、利便性はかなり上がっています。
対応アプリも10,000以上で、NetflixやAmazon Prime Videoをはじめ、YouTube・Abema・TVer・Hulu・U-NEXT・DAZN・Disney+などそろうので、主要なアプリはもれなく対応しています。
他のAnkerのプロジェクターだとNebula Connect経由でないとNetflixが操作できなかったり、インストールもNebula Manager経由でないと落とせないですが、本機はバッチリ解消されています。
Nebula Capsule 3はこんな人におすすめ
Nebula Capsule 3は「携帯性と機能性の高いモバイルプロジェクターが欲しい人」におすすめです。
わずか500mlペットボトルサイズにモバイル型初のGoogle TVを搭載し、エンタメ性をかなり高めたモバイルプロジェクターとなっています。
垂直水平ともに台形自動補正に対応するだけでなく、障害物自動回避やスクリーンフィットまでそなえ、補正機能はモバイルプロジェクターの中でもずば抜けています。
レーザー光源がいい人やもう少し明るいほうがいい人は上位機種の「Nebula Capsule 3 Laser」がベターですが、5万円上がるので、基本的には本機のほうがおすすめです。
Nebula Capsule 3レビューまとめ
本記事ではAnkerのNebula Capsule 3をレビューしました。
200ANSIルーメンの明るさとフルHDの解像度で、投影面のスペックはそこそこながら500mlサイズにおさえ、携帯性抜群のモバイルプロジェクターに仕上がってます。
垂直水平の台形自動補正やオートフォーカスだけでなく、Google TVも搭載し、機能性・エンタメ性に長けたプロジェクターです。
どうも、マクリン(
- Google TV搭載
- HDR10搭載
- フルHD対応
- 垂直水平の台形自動補正
- スクリーンフィット・障害物自動回避も搭載
- Dolby Digital Plus対応の8Wスピーカー搭載
- 前モデルと同じ200ANSIルーメンのまま