マクリン
USBメモリをPCに接続しても認識されなかったり、「フォーマットする必要があります。」というエラーメッセージが表示され、データにアクセスできなくなると困りますよね。
この場合、フォーマットすることでエラーが解消され、USBメモリを使用できるようになる可能性があります。
ただし、不用意にフォーマットをするとデータが消えてしまったり、機器に障害を発生させてしまう恐れがあるため注意しましょう。
この記事では、Windows10でUSBメモリをフォーマットする方法や注意点、エラーメッセージが表示される場合の対処方法を紹介していきます。
タップできるもくじ
フォーマットとは
フォーマットとは初期化のことで、機器を工場から出荷した時の状態に戻すことを意味します。
フォーマットをすると、PCの仕様に合わせて記憶媒体(USBメモリやHDD等)のファイルシステム(データ保存の形式)が調整され、エラーを解消することができます。
ただしフォーマットをするとUSBメモリの内容は初期化されデータが全て消去されてしまうため、十分な注意が必要です。
機器内に重要なデータが保存されている場合は必ずバックアップを取ってから実行しましょう。
USBメモリのフォーマット方法(Windows10)
Windows10でUSBメモリをフォーマットする方法を紹介します。
クリック
※「フォーマット」画面内の各設定項目についての説明は、以下の通りです。
- ファイルシステム:FAT32やNTFS形式などがあり、NTFS形式は大容量に対応している(デフォルトで可)
- アロケーションユニットサイズ:クラスタと呼ばれるデータを管理する領域の単位(デフォルトで可)
- ボリュームラベル:ドライブの名称で、任意のドライブ名に変更することができる、入力できる文字数はファイルシステムによって異なり一部の記号などドライブ名に使用できない文字がある
- クイックフォーマット:通常のフォーマットより短時間で行えるが、不良セクタのエラーチェックが行われないため新しいUSBメモリでも通常フォーマットがおすすめ
また、Windowsのアップデート状況によって、画面や操作手順、機能などが異なる場合もあるため注意しましょう。
USBメモリでフォーマットする場合の注意点
ここで、USBメモリでフォーマットする場合の注意点を紹介します。
データは全て消えてしまう
上記でも述べた通り、フォーマットをするとデータは全て削除されます。
そのため、必要なデータがUSBメモリ内に保存されているのにもかかわらずフォーマットをすると取り返しのつかないことになってしまいます。
メモリ内に必要なデータがある場合は、フォーマットをする前にバックアップをとっておきましょう。
故障してフォーマットを要求されることがある
フォーマットをしたことでUSBメモリやPCに何かしらの不具合が発生し、「フォーマットする必要があります。」というエラーメッセージが表示されるケースがあります。
この場合、個人での原因の特定は困難であり、またその状態で通電や再起動、メモリの抜き差しを繰り返すと障害が悪化しメモリ内のデータを完全に失ってしまうリスクがあります。
「フォーマットする必要があります。」というエラーメッセージが表示される場合はできるだけ個人での操作を避け、専門のデータ復旧業者に依頼しましょう。
USBメモリのフォーマットを要求される原因
USBメモリのフォーマットを要求される原因は主に以下の5つです。
論理障害
論理障害とは、記憶媒体(USBメモリやHDD等)内部のファイルシステムやデータ部分に破損が起きていたり、プログラム上に問題が生じていたりすることで発生する障害です。
具体的には以下のような原因で論理障害が発生します。
- 処理中に電源が落ちた/強制終了した
- 読み書き中にメモリを抜いてしまった
- 必要なデータの誤削除・上書き
論理障害の場合、そのまま操作を続けると重要なデータが上書きされてしまう可能性があるため注意しましょう。
物理障害
物理障害とは、記憶媒体(USBメモリやHDD等)を構成している部品が強い衝撃や水没により物理的に故障してしまったことで起きる障害です。
USBメモリは他の記憶媒体に比べて持ち運びやすく、抜き差しする機会が多いため、落下や洗濯による水没などの物理的な破損が多くなっています。
USBメモリによくある症状は以下の通りです。
- 落下の衝撃で本体が割れや変形を起こした、端子が折れた
- 誤って選択してしまった
- 長期間の使用によって経年劣化が生じた
USBメモリに物理障害が発生してしまった場合、自力でのデータ取り出しは不可能に近いため、症状が悪化する前にデータ復旧業者に依頼しましょう。
周辺機器の不具合(USBメモリ周辺のポートやコネクタなど)
ポートやコネクタなどUSBメモリ周辺の機器の不具合で接触不良が起きていると、フォーマットを要求されることがあります。
USBメモリやUSBハブは、端子部分が汚れやすくホコリが入ることで接触不良になることがあるためエアダスターや綿棒などで定期的な掃除が必要です。
また、USBメモリのコネクタには複数の種類があり、接続する機器ごとに適切な規格を用いる必要があるため注意しましょう。
データの過剰保存
USBメモリに過剰にデータを保存していると状態が不安定になり、「フォーマットする必要があります。」と表示されることがあります。
一般的には、USBメモリ内の保存データが最大容量の80%を超えると不具合を起こす可能性がでてくると言われているため注意が必要です。
一度USBメモリに保存しているファイルの量を確認し、不要なものは削除しておきましょう。
PC本体の不具合
USBメモリに不具合が見られない、別のPCに挿したら正常に動いたという場合、PC本体の不具合が原因でフォーマットを要求されている可能性があります。
この場合は、一度PCをシャットダウンしてしばらく放置してから再起動してみましょう。
USBメモリのフォーマットを要求される場合の対処方法
USBメモリのフォーマットを要求される場合の対処方法は以下の通りです。
より詳細なUSBメモリのデータ復旧方法は以下の記事でも紹介しているので、確認してみてください。
エラーチェックで修復する
軽度の論理障害が原因でフォーマットを要求される場合、エラーチェック(Windows)という機能で修復できることがあります。
エラーチェックを行う手順(Windows10)は以下の通りです。
機器の状態や使用環境によって、エラーのチェックに時間がかかることがあるため注意しましょう。
チェックディスクを行う
チェックディスクとはWindowsに接続しているディスクのエラーや障害などを修復するコマンドラインです。
チェックディスクを実行すると、usbメモリのファイルシステムやUSB上の不良セクターを修復することができます。
チェックディスクの手順は以下の通りです。
チェックディスクコマンドを実行してすぐエラーが起きると、USBの破損状況が深刻である可能性が高いです。
USB内の重要なデータを確実に取り出したい方は、症状が悪化する前にデータ復旧業者に依頼しましょう。
デバイスマネージャーでドライバを更新する
デバイスマネージャーとは、PCのハードウェアを管理するソフトウェアです。
デバイスマネージャーで「不明なデバイス」と表示される場合、ドライバを更新することでUSBメモリを正常に認識できる場合があります。
デバイスマネージャーでドライバを更新する手順は以下の通りです。
上記の方法を試しても解消しない場合、復旧ソフトの使用またはデータ復旧業者への依頼を検討しましょう。
復旧ソフトの使用
復元ソフトとは、軽度の論理障害で消えたデータを復元できるソフトで、インターネットから簡単にダウンロードすることができます。
ただし、使用するソフトごとに操作手順は異なるため、中には誤操作によりデータを上書きしたり、完全に削除してしまうなど、状態を悪化させてしまったケースがあります。
またそれだけでなく、重度の論理障害には対応できなかったり、ソフトの使用による負荷で機器の障害を悪化させてしまうこともあるため注意しましょう。
確実にデータを取り出したい場合は、まずはデータ復旧業者に相談・依頼するようにしましょう。
データ復旧業者に依頼する
データ復旧業者とは、HDDやUSBメモリなど、障害が発生した記憶媒体からのデータ復旧を専門としている業者です。
メーカーや修理業者に依頼すると、機器内のデータは全て消えてしまいますが、データ復旧業者であれば高確率でデータを取り出すことができます。
また、標準搭載ツールや復元ソフトでは対応できないケースでも復旧が可能な場合もあるため、復旧業者への依頼は最もおすすめできる方法です。
診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者へ問い合わせてみましょう。
マクリン
おすすめのデータ復旧業者
専門のデータ復旧業者は国内に100社以上存在しています。
本章では、中でも選りすぐりの1社を紹介します。
選定基準は以下のとおりです。
- クリーンルームなどの設備が整っているか
- セキュリティ管理が徹底されているか
- 高い技術力・実績があるか
それでは、くわしく見ていきましょう。
今回紹介するおすすめの業者はデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の国内最大級のデータ復旧・復元業者です。
復旧率も95.2%と業界最高水準をほこり、外付けHDDの復旧実績も多数あるため、技術力は申し分ないといえます。
また、復旧スピードも非常に速く、最短当日かつ約80%が48時間以内に復旧されるというのも大きな魅力です。
相談・見積もりも無料で行えるため、まずは最大手のデジタルデータリカバリーへ相談するのがよいでしょう。
SNS上でも、実際に利用して復旧できたユーザーの声が多く、信頼できるサービスであることが分かります。
復旧依頼をしていたHDDデータを受け取りに行きまして、
無事復旧されたデータを受け取る事が出来ました。
ダメだった場合はアレやコレや入れ直す手間で休日いくつ潰れんのさってトコでしたので助かりました。
デジタルデータリカバリー様ありがとうございました。
— ヤマモト (@yamamoto16) May 30, 2020
デジタルデータリカバリー(@DDR_Japan)さんにお願いして突然壊れたUSB内のデータ復旧してもらいました…………!!!!
おかえり原稿…………!!!!
(原稿は今書いてるやつなので写せないけど ※写ってるのはセリフ起こししたやつと前作の原稿) pic.twitter.com/she69CT2Zc
— みー。*あいくるし。@7/7新刊 (@youme_neko) April 23, 2020
デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
— もか/うた@一週間分のリプしてる (@tarotantora2) April 8, 2020
対応もとても丁寧で、もしまたピンチが訪れたらこちらのデジタルデータリカバリーを利用したい。https://t.co/VdIxFRJC4R
…じゃなくて、ちゃんと細めにバックアップとってピンチが訪れないようにしたい。
— 今井大輔「パッカ」1巻発売中 (@dice_k_imai) March 6, 2020
まとめ
Windows10でUSBメモリをフォーマットする方法や注意点、フォーマットを要求される場合の対処方法からおすすめのデータ復旧業者まで紹介しました。
USBメモリが正常に認識できなくなってしまっても、適切な対応ができればデータを復旧できる可能性は十分にあります。
しかし、通電やメモリの抜き差しを繰り返し行うなど、不用意な操作すると障害が悪化し2度とデータを復旧できなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。
確実にデータを復旧したい方は専門のデータ復旧業者に相談・依頼しましょう。
【2024年】データ復旧業者のおすすめ5選!技術力・料金・評判を徹底比較
【おすすめ10社の価格比較】データ復旧サービスの料金・相場について