評価:3.5
さまざまなスタイルでノートPCを使いたい人には2in1のタブレットPCがおすすめのマクリン( @Maku_ring)です。
なかでもディスプレイとキーボードが分離できるデタッチャブルタイプは、タブレットとしての使いやすさにすぐれています。
デタッチャブル型でも数少ない有機ELディスプレイを採用し、10万円程度におさえたノートPCが「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」です。
目にやさしく最高クラスの色表現ができる有機ELは、0.2msの高い応答速度にHDR規格のDolby Visionに対応するなど、動画にも最適な高品質のディスプレイに仕上がっています。
タッチやペン入力もサポートし、最大4,096段階の筆圧検知にも対応するので、メモやイラストにも使えます。
ノートPC・スタンド・タブレットスタイルでフレキシブルに使え、タブレットなら800g未満の軽量設計です。
そこで本記事では、外観と特徴に触れた後、各種ベンチマークを紹介していきます。
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ASUS Vivobook 13 Slate OLEDの外観とスペック
「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」は、13.3インチの2in1・タブレットノートPCです。
製品名 | ASUS「Vivobook 13 Slate OLED」 |
---|---|
CPU | Intel Pentium Silver N6000(1.1GHz) |
GPU | Intel HD Graphics |
液晶 | 13.3 OLED(有機EL) |
解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
メモリ | 4GB / 8GB |
ストレージ | 128GB(eMMC)/ 256GB(PCIe SSD) |
生体認証 | 顔認証 |
端子 | USB-C x 2(USB3.2 Gen2)/ microSDカードリーダー / マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック |
バッテリー | タブレット:約13.6時間 タブレット + デタッチャブルキーボード:約11.0時間 |
質量 | タブレット:約785g タブレット + スタンドカバー:約1066g タブレット + デタッチャブルキーボード + スタンドカバー:約1385g |
本機はそのままだとタブレットですが、マグネットで脱着できるスタンドカバーとキーボードが付属しています。
これにより、シーンに応じてタブレット・ノートPC、動画視聴にも適したスタンドスタイルに変形できます。
スタンドカバーには斜めの切れ込みが入っているため、立てて使うこともできるのが便利です。
本体はアルミにアルマイト加工が施されたブラックカラーで、そこそこ良い質感に仕立てられています。
タッチペンは別売りではあるものの、基本的に「ASUS PEN」がおすすめで、こちらもアルミ製で上質な造りとなっています。
サイズ・重量
サイズは約309.9 x 190mmであり、通常の13.3インチPCよりも細長い形状となっています。
厚みはわずか8.25mmで、さすがタブレットといえる薄型設計となっています。
重さはタブレット単体では784gと軽いものの、スタンド装着で1kgを超え、フルで付けると1.3kg以上となるため、ここまで来るとちょっと重めではあります。
65W仕様のACアダプターはプラグが折りたためないのはちと残念。
他社の60WクラスのPD対応USB-C充電器も使えるので、サイズが気になる人はそちらを使うといいでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイは有機ELなので非常に美しい仕上がりで、黒が締まって立体的に映ります。
写真・動画では表現力に当然すぐれますが、ブラウザでも文字のキレが良いので読みやすいです。
ただし、若干細長いので、仕事に使うより動画を観るのに適している印象を受けました。
解像度自体はフルHDなので、せっかくの有機ELなら、もう少し高解像でもうれしかったところ。
タッチペンの描き心地は少しだけ引っかかりと遅延を感じるものの、メモやちょっとしたイラストなら難なくこなせます。
両サイドにクアッドスピーカー(2W x 4機)をそなえ、音は若干こもった感じがするものの、タブレットとしてはがんばっているほう。
キーボード
キーボードは、英字キーに日本語を無理くり入れてるからか、配列がやや独特です。
あと、キーボードが地面にペタッとつくため、もう少し傾斜をつけてくれればタイピングしやすかったところ。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.3mmであり、入力しやすさには配慮されています。
タッチパッドの横幅も約13cmは広く、触感もすべらかで作業性はいい感じです。
インターフェース
タブレットPCなので、インターフェース自体は少なめです。
右側面にはマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックにUSB-C x 2(USB3.2 Gen2)、microSDカードリーダーがついています。
USB-CはPD対応なので電源もかね、モバイルバッテリーからの本体充電にも対応しています。
右側面には音量調整がついています。
上部には電源ボタンが付き、指紋認証リーダー機能も搭載しているので使いやすいです。
ASUS Vivobook 13 Slate OLEDのSSD・CPU・ベンチマーク
ASUS Vivobook 13 Slate OLEDのストレージは、下位モデルが128GBのeMMC、上位モデルは256GBのSSD(PCIe)を採用しています。
- HDD(Hard Disk Drive) ディスク型の記録デバイス
- eMMC(embedded MultiMediaCard) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の小型版
- SSD(Solid State Drive) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」で読み込み/書き込み速度を測定したところ、HDDよりは速い値(ただしSSDよりは遅い)を示していました。
CPU性能を測るCINEBENCH R20の結果(Pentium Silver N6000)は506であり、Surface Goは上回るものの、高い性能とはいえません。
Web閲覧やショッピングなど一般用途ならこなせるものの、操作しててやや遅いと感じる場面がありました。
内蔵GPUはHD Graphics Gen11であり、ゲーム用途に期待するモデルではありません。
この価格で有機ELを搭載しているアドバンテージはあるものの、その分性能面では控えめなモデルといえます。
ASUS Vivobook 13 Slate OLEDレビューまとめ
本記事は「ASUS Vivobook 13 Slate OLEDをレビュー!10万円で有機EL液晶を搭載する13.3インチ2in1ノートPC」について書きました。
ASUS Vivobook 13 Slate OLEDは10万円ながら有機ELを採用し、動画にも最適なディスプレイに仕上がっています。
CPU性能は正直高くないものの、イラスト・動画視聴でも使いやすく、サブ機におすすめのタブレットPCです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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