「見覚えのないアプリがインストールされている」「パソコンやスマホの動作が異常に重い」というような不具合が発生することはありませんか?
上記のような症状が発生している場合は、Wi-Fiがハッキング被害に遭っているかもしれません。
この状態を放置すると情報を盗まれたり、ウイルスを送信されたりする恐れがあります。
被害を最小限に留めるために早急に対処するようにしましょう。
今回は、Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングの被害に遭った際の対策や対処法などを解説します。
タップできるもくじ
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングとは
ハッキングとは、悪意ある第三者が不正にデバイスに侵入し、データを抜き取る行為のことです。
ネットワークの侵入がしやすい無線LAN(Wi-Fi)を経由してパソコンやスマホをハッキングし、「ダークウェブ上の売買」や「金銭の要求」などを目的に情報を盗み出します。
少しでもハッキングされている可能性がある場合は、専門の調査会社に相談しましょう。
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングの手口
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングの手口は以下のとおりです。
ハッキングされる手口を理解し、細心の注意を払いましょう。
誰でもアクセスできるWi-Fiに侵入
Wi-Fiのルーターには、ルータの管理画面にログインするための「管理者パスワード」というものが設定されています。
しかし、管理者パスワードを初期設定のままにしておくと、パスワードが容易に推測され、Wi-Fiを乗っ取られる恐れがあります。
また、パスワードを再設定していたとしても、パスワードの入力には回数制限がないため、パスワードを総当たりで探られ乗っ取られるケースもあります。
そのため管理者パスワードを「初期設定から変更していない」「パスワードが比較的簡単である」などという場合は、特に注意が必要です。
解除するまでWi-Fiのパスワードを試す
Wi-Fiはスマホやパソコンとは異なり、何度もパスワードを入力することが可能です。
そのため解除するまでパスワードを総当たりで試し、見破られてしまう恐れがあります。
ルーターのファームウェアを支配下に置く
ルーターとは、ネットワークに接続する複数のデバイスが通信するための装置のことで、ファームウェアはルータを動作させるためのソフトウェアです。
攻撃者はセキュリティ上の脆弱性を利用し、ルーターのファームウェアを支配下に置くという手口を用います。
ルーターのファームウェアを支配下に置かれると、ユーザーが送信したパスワードやクレジットカード番号、個人情報などが流出する恐れがあります。
また、Wi-Fに接続できなくなったり、ネットワークを介して特定のサイトやサービスをダウンさせたりする可能性もあります。
偽のアクセスポイントを構築する
アクセスポイントとは、端末とWi-Fiを接続させるための装置です。
攻撃者は本物そっくりの偽のアクセスポイントを構築し、ユーザーにアクセスさせてWi-Fiを乗っ取り、デバイスでやり取りされる情報を盗み出しています。
特に公共で使用できるフリーWi-Fiは、本物と偽物のアクセスポイントを区別するのは難しく、ハッキングの危険性が高いです。
Wi-Fiが乗っ取られるとどうなる?
Wi-Fiが乗っ取られると生じる被害について解説します。
情報漏洩
攻撃者によってWi-Fiが乗っ取り・ハッキングされると、ネットワークが傍受されてユーザーが送信する情報を盗み出される恐れがあります。
この場合、クレジットカードを不正に利用されて高額請求をされたり、SNSなどのIDとパスワードが盗まれて勝手にDMや投稿をされてしまう可能性があるため注意が必要です。
SNSのアカウントを乗っ取られると勝手にパスワードを変えられることもあり、そのアカウントが使用できなくなってしまうことも考えられます。
セキュリティ上の安全性を高めるには、パスワードを定期的に変更したりウイルス対策のソフトウェアをインストールしたりすることが有効です。
ウイルス感染
Wi-Fiがハッキングされ、悪意のある第三者がネットワークに侵入すると、ウイルスやマルウェアに感染することがあります。
ウイルスやマルウェアに感染するとコンピュータやデバイスが正常に動作しなくなり、ファイルやデータが盗まれる可能性があるため注意しましょう。
また、データの暗号化やデバイスの凍結が起こる恐れもあります。
ひとつのデバイスに感染するとネットワークを経由して別のデバイスもウイルス感染するケースが多くあり、被害が拡大する危険性があるため、一刻も早く専門業者で調査することをおすすめします。
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングの対策方法
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングの対策方法は以下のとおりです。
しっかりと対策することでWi-Fiの乗っ取りやハッキングを防ぐことができます。
フリーWi-Fiを使用しない
フリーWi-Fiは、パスワードが必要ないため誰でも利用できる分ハッキングされるリスクが非常に高いです。
フリーWi-Fiの使用はあまりおすすめできませんが、使用する場合はクレジットカードやネットバンキングなど個人情報に関するサイトにはアクセスしないようにしましょう。
ルーターの管理者パスワードを定期的に変更する
ルーターの管理者パスワードを定期的に変更することは、ハッキング対策に有効です。
他のデバイスとは異なり、管理者パスワードは入力制限がないため、総当たりで入力され見破られてしまう可能性があります。
パスワードを変更する際は、大文字・小文字・記号・数字をうまく使い分けて作成しましょう。
ルーターのファームウェアを更新する
脆弱性の改善をするために、ルーターのファームウェアを定期的に更新しましょう。
常に最新の状態にしておくことで、ハッキング対策に効果的です。
ファームウェアや機種によっても方法は異なるため、よく確認することをおすすめします。
二要素認証を取り入れる
セキュリティ強化の方法として、「二段階認証」というものがあります。
二段階認証とはいくつかの認証方法のうち二つ以上を組み合わせて認証する方法のことです。
- 知識要素:パスワード、合言葉など
- 生体要素:指紋認証、顔認証など
- 所有要素:証明書、許可証など
オンライン決済やSNSなど重要な情報を取られないよう設定しておきましょう。
MACフィルタリングを有効にする
「MACフィルタリング」とは、ネットワークに接続できるデバイスを制限する機能です。
各デバイスに割り当てられた「MACアドレス」と呼ばれる固有の識別番号を使用して、許可されたデバイスのみがネットワークに接続できます。
この機能を利用することで、登録されたデバイスしかネットワークに接続できなくるためハッキング対策に有効でしょう。
不審なアプリ・ソフトウェアをアンインストールする
アプリの一覧に見覚えのない不審なアプリがインストールされている場合は、すぐに削除しましょう。
定期的にアプリを確認し、不審なものをすぐに発見できる体制をつくることが大切です。
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングされたときの対処法
Wi-Fiの乗っ取り・ハッキングされたときの対処法は以下のとおりです。
焦らず冷静に判断することで被害を最小限にとどめることができます。
要求に応じない
Wi-Fiが乗っ取られると、勝手に端末にロックをかけられ、データを取り戻すための身代金を要求されたり、クレジットカード情報の入力などを求められることもあります。
しかし、画面の指示に従って個人情報や口座情報などを入力してしまうと、さらに情報が抜き取られ被害が拡大する可能性が高いです。
そのため、攻撃者の要求には応じず、すぐに専門の調査会社に相談しましょう。
デバイスを初期化する
デバイスを初期化することで、問題のあるアプリなどを一掃でき、被害の拡大を抑止することができます。
ただし、初期化するとデバイス内の情報が全て消失してしまいます。
そのため事前にバックアップを取ってから実行するようにしましょう。
専門業者に調査を依頼する
Wi-Fiが乗っ取り・ハッキング被害にあったときに一番おすすめなのは、専門業者に調査を依頼することです。
ハッキング調査ができる業者は、個人情報がいつ・どの程度流出したのかを明確にすることができます。
このような調査は個人で行うことは難しいため、「見覚えのないアプリを発見した」「データが勝手に削除されている」などの不審な状態が続く場合は、専門業者に一度相談してみましょう。
おすすめ業者:デジタルデータフォレンジック
国内に100社以上あるデータ復旧業者の中で1番おすすめの業者は「デジタルデータフォレンジック」です。
- 累計相談件数39,451件
- 365日営業・24時間電話対応可能
- 国内最大規模の最新設備
- Pマーク、ISO27001のセキュリティ体制
- 相談・見積無料
ジタルデータフォレンジックは、国内売上NO.1のデータの復旧業者が提供しているフォレンジックサービスです。
マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、パスワード解除、ハッキング・不正アクセス調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題など、幅広く調査を行っています。
ハッキングと調査できる業者選びで困ったときにはまず、デジタルデータフォレンジックに相談するのがおすすめです。
まとめ
本記事は、Wi-Fiの乗っ取り・ハッキング被害に遭った際の対処法を解説しました。
Wi-Fiをハッキングされると個人情報が盗まれ、高額請求などの被害に遭う可能性があります。
被害を拡大しないためにも、なるべく早く対処することを心がけましょう。