家でも事務所でもコワーキングスペースでも、スマートロックのお世話になりマクリン(
手動錠にオートロック機能を付与し、アプリ解錠や手ぶら解錠もできるなど、スマートロックは賃貸物件の必須アイテムといっても過言ではありません。
僕も実際なかなか決めきれなかったがゆえに、ほぼ全ての主要なスマートロックを試しました。
具体的には、SESAME 5・SwitchBotロック・SADIOT LOCK・Qrio Lock Q-SL2・SESAME miniを使っては取っ替えてを繰り返してきました。
そこで本記事では、工事不要のスマートロックにしぼり、その選び方とおすすめ商品を紹介していきます。
先におすすめのスマートロックを知りたい場合は「おすすめのスマートロック」からチェックしてみてください。
タップできるもくじ
スマートロックを選ぶポイント
スマートロックとひとえにいっても、各社さまざまな特徴を持たせています。
その中で自分の住まいに合うモデルを選ぶのが重要になってきます。
数々のスマートロックを使ってきた僕が実感した、スマートロックを選ぶポイントを3つ紹介します。
両面テープは用意しておこう
賃貸で使うスマートロックは、本体の台座部分を両面テープで貼り付けるタイプが多いです。
つまり、両面テープの粘着力のみでスマートロックを支える形となるため、本体が重いモデルだと、自重でだんだん外れやすくなってきます。
また、付け直しすると粘着力が一気に落ちるため、スマートロックの装着位置を誤ると、そのたびに両面テープを貼り直す必要があります。
付属品の両面テープが足りなくなる、もしくは粘着力が低いことを想定し、3Mの「コマンド タブ」を用意しておくことをおすすめします。
ハブ付きモデルを選ぼう
スマートロックは基本的に、本体とスマホをBluetooth接続して使います。
この状態でもアプリ操作とオートロックといった、最低限の機能は使えるものの、Bluetoothの接続範囲内(約10m)でしかスマートロックを動かすことができません。
スマートロックの利便性を上げるなら、Hubも導入するのがおすすめです。
ハブは自宅のWi-Fiとスマートロックを連携できるアイテムで、一緒に組み合わせることで、BluetoothだけでなくWi-Fiも活用することができます。
外出先からでもスマホのキャリア回線を介してWi-Fiにアクセスできるため、スマートロックの遠隔操作や遠隔通知が可能となるのです。
多彩な解錠方法に対応するモデルを選ぼう
スマートロックの解錠は、スマホのアプリ操作が基本です。
とはいえ、帰宅時の状況はさまざまで、両手がふさがっているときやスマホが取り出せないときもあります。
そういう場面でも解錠できるよう、スマートロックの解錠方法が多彩であるほど重宝します。
解錠方法の多いモデルだと、ハンズフリー解錠や音声解錠、Apple Watch解錠、NFCタグのタッチ解錠、ウィジェット解錠に対応しています。
中には、リモコンキーが付属しているスマートロックもあるので、どの解錠方法に対応しているか、事前に確認するようにしましょう。
おすすめのスマートロック
それでは、僕が実際に使ってきたスマートロックの中から、おすすめ順に紹介していきます。
それぞれの機能は下記にて比較していますので参考ください。
左スライドで全表示
製品 | |||||
サイズ | 93 x 57 x 42 mm | 93 x 57 x 55 mm | 116 × 77 × 57 mm | 124 × 67 × 61 mm | 126 × 68 × 68 mm |
重量 | 約140g | 約263g | 約240g | 約168g | 約290g |
本体価格 | 10,780円 | 9,980円 | 25,300円 | 13,200円 | 41,800円 |
ハブ価格 | 3,278円 | 3,980円 | 9,680円 | 4,950円 | |
キー | (セサミタッチPro) | (キーパッド) | (リモコン) | (リモコン) | (キーパッド) |
アプリ対応 | |||||
オートロック | |||||
手ぶら解錠 | |||||
ノック解錠 | |||||
ウィジェット解錠 | |||||
指紋認証解錠 | |||||
Apple Watch解錠 | |||||
スマートスピーカー | |||||
IFTTT対応 |
1位:SESAME5
第1位は「SESAME5(セサミ 5)」です。
セサミ5シリーズには「セサミ5 Pro」もありますが、スペック上の違いはサイズ・重量・堅牢性(100万回の開閉耐久性あり)のみでそれ以外は同じです。
製品名 | セサミ5 |
セサミ5 Pro |
---|---|---|
重量 | 140g | 186g |
サイズ(/サムターンふくむ) | 92.7 x 57.0 x 41.7/53.7 mm | 105.9 x 45.0 x 46.5/56.5 mm |
対応iOS | 11.0以降 | 11.0以降 |
対応Android | 5.0以降 | 5.0以降 |
SESAME OS | 3 | 3 |
1台に連携可能なタッチ(Pro) | 2台 | 2台 |
本記事ではセサミ5Proをレビューしますが、機能は同じなので安心ください。
「セサミタッチPro」と組み合わせると、番号解錠・指紋解錠・IC解錠に対応し、利便性がさらにアップします。
個人的に実用性がもっとも高いと感じたのが指紋認証解錠。
最大100個まで登録可能なので、よほど人数の多いオフィスやお店でないかぎり、数が足りなくて困ることはないでしょう。
親指を登録して指紋認証を試したところ、施錠の応答性が速いのはもちろん、指紋認証のスピードも申し分なく、ワンアクションで解錠できるので利便性は抜群でした。
指紋認証をいちいち登録するのがめんどくさいときは「暗証番号」による解錠がおすすめです。
暗証番号は最大16桁まで設定できるので、解読されないためにもできるだけ長めの番号を設定しましょう。
こちらはためしに「123456」を暗証番号に設定した際の解錠動画ですが、暗証番号の認識は上々で、タイムラグもほぼありませんでした。
SuicaやPASMOなどのICカード、あるいはFelica / MIFARE搭載デバイス(iPhone・多くのAndroidスマホ)を持っているなら、IC解錠もかなりおすすめです。
スマホだけでなくICカードを搭載したスマートウォッチでも解錠可能で、手元をサッとかざすだけで解錠できるのは、指紋認証よりさらに快適。
指紋と同じく、応答性と認識精度はかなり高いですが、IC解錠はセンサーに直に当てる必要がない分、こちらのほうが使いやすいと感じました。
スマートロックは他社からも数多く出ていますが、価格と応答性でセサミシリーズが現状もっとも使いやすいです。
2位:SwitchBotスマートロック
第2位は「SwitchBotロック」です。
スマホアプリでタップするとすぐに施錠・解錠されるため、遅れはほとんど感じません。
SwitchBot hub miniを導入することで遠隔操作が可能になり、グンと便利になるので、できれば一緒に購入しましょう。
キーパッドを組み合わせれば、さながら番号錠のように手ぶらでもカギを開けられるのは便利です。
カードキー解錠も可能で、タッチしてから解錠されるまで約3秒と若干のタイムラグはあるものの、アプリを開く手間がないのでなかなか重宝します。
Apple Watch解錠やAlexa、はたまたIFTTTにも対応し、機能性の面では他の追随を許さぬモデルに仕上がっています。
キーパッドセット
3位:Qrio Lock Q-SL2
第3位は「Qrio Lock Q-SL2」です。
SESAME4ほど格安ではないものの、品質の高さからスマートロックの代名詞的存在となっています。
スマートロックではかなり先発だけに、スマホアプリも使いやすく、初見でも直感的に使えます。
SESAME4ほどクイックではありませんが、応答性もそこそこ(約2秒)で、ストレス感じない程度におさまっています。
スマホを携えた状態でドアに近づくとアンロックになる、手ぶら解錠の精度も高めです。
Apple Watchでの解錠も利便性は高く、手ぶら解錠と並んで使用頻度は高いでしょう。
スマートスピーカーにも対応しているなど、解錠方法はSESAMEに次いで豊富ですが、SESAMEにない特徴としてリモコンキーの対応があります。
付属品に「Qrio Key」があり、こちらと連携すればボタン一発で施解錠できるようになります。
スマホやApple Watchがないときの第三の解錠方法でも使えますし、家族に共有するときも便利なので、意外と重宝します。
多く人に使われている安心感を重視するなら、Qrio Lock Q-SL2がおすすめです。
4位:SADIOT LOCK
第4位は「SADIOT LOCK(サディオロック)」です。
SESAME4やQrio Lockほど機能盛りだくさんではないものの、必要十分な解錠方法に対応し、使いやすいスマートロックに仕上がっています。
動作がやや不安定なことはあるものの、アプリの使い勝手は良く、UIもすぐれています。
鍵アイコンを押して約1秒でドアロックが解錠したので、応答性はかなり高めです。
ハンズフリー解錠も優秀で、ドアに近づくと「ドアに近づきました。ハンズフリー解錠を始めます」の通知が来るので、あとはドア前に立つだけで解錠します。
Qrio Lockと同様、リモコンキー「SADIOT LOCK Key」での施解錠に対応しています。
アプリほどではないものの、ボタンを押してから約1.5秒で開く上、スマホが手元になくても操作できるので実用性は高いです。
Apple Watch操作やSiri、Alexaの音声操作には対応していませんが、それさえ除けば価格も安くて反応性もそこそこ良く、優秀なモデルに仕上がっています。
5位:NinjaLock2
第5位は「NinjaLock2(ニンジャロック2)」です。
これまで紹介した3製品ほど安くなく、応答性や機能面でもやや劣ります。
また、ハブも付いていないため、Bluetoothの範囲でしか動かせず、遠隔操作・通知にも対応していません。
それでも僕の運営するコワーキングスペース「Ray Terrace(レイテラス)」に使っている理由が、キーパッドの存在です。
他のスマートロックだと、管理者以外が解錠するとき、アプリ上でカギをシェアする必要があります。
その点NinjaLock2なら、キーパッドがあることで、暗証番号さえ共有すれば他の人でも解錠できるようになります。
番号の接触範囲はややシビアなものの、慣れれば使いやすく、さながら電子錠のように使えるので、利便性はかなり高いです。
キーパッド付きは他にはなかなかない機能なので、使用シーンが合うのであれば、おすすめのスマートロックといえます。
スマートロックの選び方とおすすめまとめ
本記事では、工事不要で両面テープタイプのスマートロックにしぼり、おすすめ順に紹介しました。
一度体感すればやめられないスマートロックですが、機能・反応性・付属品など、各社異なる特色を打ち出しています。
このたび紹介したスマートロックを参考に、ベストパートナーをぜひ見つけてみてください。
どうも、マクリン(
IFTTT対応しているのはセサミ3の方で、qrioはダメだと思うのですが
他のは知りません
何しろqrioのハンズフリー開錠の誤作動に悩まされて、IFTTTで代用できないか調べているときでしたので
もしqrioでIFTTT設定できるなら、その方法を掲載してくれるとありがたいです
すみません、SESAME 3もQrio Lockも現状IFTTTには対応していませんでした。
失礼しました…!
Qrioが何回も落ちてしまいこまっています。
ドア自体はちょうどQrioの動画のと同じタイプだと思うのですが、縦でも横でも数ヶ月で落ちてしまいました。
自身としては、サムターンが丸っこいので、トルクが回った時にQrioが浮く方に力が逃げてたりするのか?とか考えたりしてます。
「3Mコマンドタブ」というのはどうつかわれてますか?