評価:5
どうも、ワイヤレスイヤホンの細かい機能に目がはなせないマクリンです。
仕事でのミーティングや電話対応、動画視聴、音声学習でワイヤレスイヤホンを頻繁に使う場合、人の話し声がクリアに聞こえることは大事ですよね。
また、マルチポイントやノイキャン、装着時検出機能といった各機能の質や調整のしやすさも求めたいところ。
僕みたいな欲ばりにおすすめのイヤホンが、Panasonicの「Technics EAH-AZ100」です。
すべての機能がついているのはもちろん、他のワイヤレスイヤホンにはない各機能の細かい設定も可能。
高価格ではあるものの、それ以上の価格と思わせるサウンドを奏で、多くのユーザーにとって本命機となるようなイヤホンに仕上がっています。
そこで本記事ではTechnics EAH-AZ100をレビューします。
- 1つ1つの音がクリア
- 最大3台のマルチポイント対応
- 装着検出機能対応
- ワイヤレス充電対応
- 高性能ノイキャン
- 自然な外音取り込み
- すぐれた装着性
- バッテリー性能は普通
タップできるもくじ
Technics EAH-AZ100の概要
「Technics EAH-AZ100」は、完全防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | Technics EAH-AZ100 |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3 |
重量 | イヤホン約12g / ケース込み約52g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:約10時間 ケース込み:約28時間 |
ドライバー |
磁性流体ドライバー 10mm大型ドライバー 特殊アルミ振動板 |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 39,600円 |
カラーはブラック・シルバーの2色。
イヤホンはコロンとした形状で、表面にはロゴが刻まれています。
アダプティブノイズキャンセリングを搭載し、周囲のノイズをおさえて自分の声をクリアに届けます。
耳からの脱着にともない、音楽を再生・停止する装着検出機能も搭載。
イヤホンを外すと音楽が一時停止し、再度つけると中断した音楽を続きから楽しめます。
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ケースは自立型で、しっかりとしたプラスチック素材のシンプルなデザイン。
フタを開けた際、イヤホンの周りには十分な空間が確保され、イヤホンを取り出しやすいです。
天面はツールマーク加工にロゴが刻まれ、高級感を演出してます。
手のひらにおさまるスリムな形状なので、持ち運びラクラク。
重量はイヤホン単体で約12g、ケースふくめ約53gと標準的。
付属品は、イヤホン本体・イヤーチップ(XS/S/M/ML/L)・USB-C to Cケーブルです。
イヤーチップは、デフォルトでついているMサイズふくめ5種類ついているので、さまざまな耳の大きさに適応します。
EAH-AZ80との比較
Technics EAH-AZ100と同社の前モデル「EAH-AZ80」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | Technics EAH-AZ100![]() | Technics EAH-AZ80![]() |
---|---|---|
防水規格 | IPX4 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3 | SBC / AAC / LDAC |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約12g / 約53g | 約12g / 約60g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:10時間 ケース込み:28時間 |
イヤホン単体:7時間 ケース込み:24時間 |
ドライバー |
磁性流体ドライバー 10mm大型ドライバー 特殊アルミ振動板 |
ダイナミックドライバー 10mm大型ドライバー アルミ振動板 |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | ||
ANC | ||
外音取り込み | ||
専用アプリ | ||
マルチポイント | ||
価格 | 39,600円 | 36,630円 |
本機EAH-AZ100(上)とEAH-AZ80(下)は、ケースの形はほぼ同じですが、本機のほうがスリムでコンパクトになっています。
イヤホン本体のタッチ部分が小さくなっていることで、フタを開けたときも本機(右)のほうがシュッとしています。
本体の形とマイクの位置も、本機(右)とEAH-AZ80(左)では異なります。
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EAH-AZ80の完成度もかなり高かったですが、1つ1つの音のクリアさは本機が勝ります。
ただ、頭の向きやイヤホンをはめるポジションによって、音の鳴り方が塊ごとに左右できっぱり分かれ、バランスが若干安定しない印象を受けました。
EAH-AZ80も曲によっては音の塊ごとに左右で分かれてしまいますが、ある程度安定したサウンドを楽しめます。
とはいえ全体的な音の質感は、本機のほうが格段に上がっています。
どちらもすべての機能がそなわっていますが、より細かい設定や調整ができるのはEAH-AZ100です。
Technics EAH-AZ100のレビュー
Technics EAH-AZ100の特徴を紹介します。
バッテリー性能は標準的でワイヤレス充電対応
本機はイヤホン単体で最大10時間、ケースふくめ最大28時間と、標準的なバッテリー性能です。
ケース背面にはUSB Type-Cポートを搭載し、15分充電で約90分再生可能な急速充電にも対応しています。
フル充電に必要な時間は、イヤホンは2時間、ケースは2.5時間です。
マルチポイント対応
本機は、最大3台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。
たとえば、ノートPCでYouTube鑑賞しながらスマホからの着信に応答するといった使い方ができます。
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ただし、3台接続にするとLDACコーデックが使用できなくなるので、LDACを維持して音質を保ちたいのであれば2台接続にとどめるのがおすすめです。
2台以上の機器を同時接続したい場合、接続したい機器のBluetooth設定画面から本機を追加すればOK。
アプリから「音楽の優先再生を1台目と2台目のいずれにするか」「2台目の着信音を鳴らすか鳴らさないか」など、マルチポイントの細かい動作も選べ、踏み込んだ動作設定までできるのはかなり好印象でした。
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使いやすい専用アプリ
専用アプリ「Technics Audio Connect」で以下の機能を利用できます。
- 装着検出機能の切り替え
- 外音コントロールの切り替え
- サウンドモード切り替え
- タッチ操作カスタマイズ
- マルチポイント管理
- イヤホンを探す
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認や接続コーデックが確認できます。
外音コントロールでは「ノイズキャンセリング」「オフ」「外音取り込み」を切り替えられます。
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外音取り込みでは、周囲の音をそのまま取り込む「トランスペアレント」と、音楽を一時停止させ、会話やアナウンスの声を強調する「アテンション」の2種類が用意されています。
サウンド設定では、なにも調整しないダイレクト、プリセットされた5種のイコライザー、8の音域のそれぞれの音量を自分好みに細かく設定できる手動カスタムを選択できます。
タッチ操作のカスタマイズにも対応し、左右イヤホンの「シングルタップ」「ダブルタップ」「トリプルタップ」「長押し」と計8種類の操作アクションに、各操作を割り当てられます。
イヤホンを探す機能は「音を鳴らして探す」と「位置情報を使って探す」の2種類が用意されています。
2種類あることで「位置情報を使って探す」で大まかな場所をさぐり、そこから「音を鳴らして探す」を選択して細かい場所を探し出すといったことが可能です。
装着検出機能のオンオフも切り替えられます。
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軽量かつ安定感のあるつけ心地
小型でコロッとしたイヤホンの形状ですが、イヤピースのシリコンがしっかりしているので、装着時の安定感はピカイチ。
首を振っても走ってもズレず、耳からポロッと落ちる心配もありません。
前モデルも装着感はすぐれていましたが、筐体が小さくなった恩恵で、さらにアップしています。
軽量でイヤピースの圧迫感が少ないため、耳穴への負担も軽め。
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安定感と軽やかさを両立しているため、長時間の使用に向いています。
上質なノイズキャンセリング
アダプティブノイズキャンセリングにより、変化する周囲の騒音や一人ひとりの耳の形状に合わせ、ノイキャン性能が最大限に発揮されるように自動調整します。
100段階からノイキャンレベルを調整できるため、そのときに応じて外音とのバランスを整えられます。
前モデルの遮音性も優秀でしたが、本機は車両の走行音やエアコンの室外機といった低音域、人の話し声などの中音域をさらにカットでき、トップクラスのノイキャン性能を有しています。
一方、高音域の遮音はほどほどといった印象。
外音取り込みのレベルも100段階から調整でき、心地のよい量の外音を取り込めます。
ホワイトノイズもほとんどなく、外音取り込みによる音質の劣化も感じませんでした。
こちらも前モデルよりさらに自然な仕上がりになっています。
さすがにAirPods Proにはおよびませんが、それに準ずるくらいの実力を感じました。
技術が詰まった爽快なサウンド
本機は、正確な振動板の動きにより超低歪再生を実現する「磁性流体ドライバー」を完全ワイヤレスイヤホンで初めて搭載。
これにより、超低域から超高域までの広帯域で、1つ1つ歪みのないクリアなサウンドを実現しています。
どの音域でも丸くクリアな音が伝わり、音の割れやノイズのない爽快なサウンドを放ちます。
EAH-AZ80の傾向でもあったバランスの良さを引き継ぎつつ、高音域の粒度やクリア感はさらに引き立っています。
ただ、良くも悪くも優等生的な音設計であるため、ドンシャリサウンドを求める人には向いていません。
とはいえ、個人的にはかなり好みの音設計なので、今後のメイン使いは本機になりそうです。
人の話し声はバランスの悪さは気にならず、むしろ声が透き通って聞こえるので、ミーティングや講座の受講などでも使いやすいと感じました。
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Technics EAH-AZ100はこんな人におすすめ
Technics EAH-AZ100は「そこそこの高価格帯で音質も機能も妥協したくない人」におすすめです。
3台のデバイスに同時接続可能なマルチポイントもつき、複数のデバイスに接続し、その都度切り替えて使うのにとても便利です。
自立型のケースで、デスク上に置いて使いやすいのもポイントです。
また、1つ1つの音や人の声がクリアに届くので、動画や音声教材を使って学習している人にもおすすめ。
トータルバランスにすぐれるイヤホンなので、いろいろなジャンルの音楽を楽しみたい人に適しています。
Technics EAH-AZ100レビューまとめ
本記事ではTechnics EAH-AZ100をレビューしました。
音質はもちろん、付いててほしい便利な機能がそろい、音にも機能にもこだわりたい人は間違いなく買いのイヤホンです。
アプリも簡単に操作できるので、すべての機能をストレスなく使えるでしょう。
どうも、マクリン(
- 1つ1つの音がクリア
- 最大3台のマルチポイント対応
- 装着検出機能対応
- ワイヤレス充電対応
- 高性能ノイキャン
- 自然な外音取り込み
- すぐれた装着性
- バッテリー性能は普通
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