どうも、洋楽リスナーのマクリン( @Maku_ring)です。
僕のように「CDはたくさんある、でも中身の音楽データだけ欲しい人」におすすめなのが、ワイヤレスでスマホに音楽を転送できるスマホ用CDレコーダー。
我が家にはちょうど、代表的な商品であるCDレコとラクレコがあります。
そこで「実際のところ、どっちがいいの?」に結論を出したいと思います。
そんなわけで本記事ではあらゆる側面で比べていきます。
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CDレコとラクレコの外観比較
ラクレコとCDレコ5は、いずれもケーブルレス(Wi-Fi経由)でCDの音楽をスマホに取り込めるアイテムです。
製品名 | ラクレコ Wi-Fiモデル RR-W1-WH |
CDレコ5 Wi-Fiモデル CD-5WW |
---|---|---|
対応機種 | iOS / Android OSを搭載したスマホ・タブレット ウォークマン(NW-A100 / NW-ZX500シリーズ) |
|
Fire OSを搭載したタブレット | – | |
対応アプリ | ラクレコ ※DVD再生モデルの場合「ラクレコDVDプレーヤー(無料)」対応 |
CDレコミュージック DVDミレル for CDレコ(有料) |
取り込みファイル形式 | AAC、FLAC | |
対応メディア | 音楽用CD-R/RW、DVD-R/RW | |
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b(2.4GHz帯、5GHz帯) | |
質量 | 約350g | 約400g |
価格 | 9,980円 | 9,569円 |
価格はCDレコ5のほうがわずかに安いものの、そこまで差はありません。
ラクレコ・CDレコシリーズともに、有線(ケーブル)でスマホとつないで音楽を吸い出すラインアップもあります。
サイズは同一(約145 × 17 × 168 mm)で、ラクレコがツルッとした表面でCDレコ5はガラストップなので、CDレコのほうがやや高級感があります。
ラクレコは背面に、CDレコ5は底面にWi-Fiの帯域切り替えスイッチが付き、いずれも2.4GHz帯/5.0GHz帯双方に対応しています。
重量ではラクレコが約357g、CDレコ5は約394gと、ラクレコのほうが軽いです。
CDレコとラクレコの比較レビュー
CDレコとラクレコを、転送の使い勝手・転送速度・アプリの機能面から比較していきます。
CD転送の使い勝手は変わらない
「本体から発するWi-Fiを介して音楽を転送する」という仕組み自体変わらないため、両者の使い勝手はほぼ同じです。
CD転送の手順を紹介します。
スマホと本体をWi-Fi接続します。
音楽の取り込みは難しくなく、いずれもスムーズに転送できるので、この面での差異は感じませんでした。
音楽の転送速度を比較
アルバム1枚では、転送時間の差はそんなに気にならないものの、何枚も続けて転送しているとチリツモで大きくなっていきます。
両者を使って、同じアルバム3枚を転送してみました。
そこまで差がないかと思いきや、かなりの差が生じました。
いずれの楽曲もCDレコのほうがラクレコよりも速く、曲によっては半分以下の時間で転送できるものもありました。
楽曲名(時間) | CDレコ5 | ラクレコ |
---|---|---|
Foo Fighters(2011年) 「These Days(4:59)」 |
17.79秒 | 36.60秒 |
Jason Mraz(2012年) 「I Won’t Give Up(3:59)」 |
17.79秒 | 27.59秒 |
The Doobie Brothers(1978年) 「Don’t Stop To Watch The Wheels(3:26)」 |
35.46秒 | 38.16秒 |
複数回転送しましたが、曲ごとの転送時間にほぼ違いはなかったため、これは確実に端末の性能差と考えられます。
以上をふまえると、転送時間はCDレコ5のほうが速いという結果になりました。
アプリの機能面を比較
CDレコ・ラクレコともに専用アプリをそなえ、アプリの特徴は両者でかなり異なります。
ひと言で書くと「CDレコは多機能、ラクレコはシンプル」。
両者で共通している機能をまず挙げていきます。
再生機能の基本ともいえるリピート再生とシャッフル再生はもちろん付いています。
それから歌詞の確認やカラオケの練習などに重宝する歌詞表示機能もそなえています。
DVDへのバックアップも可能です。
DVDを見る機能を比較
DVD再生用の別アプリも両社からリリースされています。
CDレコ5は「DVDミレル for CDレコ」を追加購入すれば、CDレコ5のドライブを使ってスマホでDVD再生も可能です。
ラクレコは、本記事で紹介しているモデルでは非対応なものの、DVD再生モデルに対応したモデル「RR-PW1-WH/N」も販売され、そちらだと無料アプリで対応しています。
CDレコのみの機能をピックアップ
ここからはCDレコのみの機能を紹介します。
CDレコではシャッフル再生にくわえ、実用性の高い自動再生にも対応し「アーティスト/ジャンル/ジェネレーション/ムード」と、条件に合わせて音楽再生を任せることができます。
また、iTunes/Androidライブラリーの楽曲との使い分けですが、iTunes/Androidライブラリーの楽曲もCDレコのミュージックアプリ内の曲として認識してくれるため、CDから取り込んだ曲も一緒くたに聴けます。
さらに、いま聴いている曲のアルバム・アーティスト情報やディスコグラフィも確認でき、まさに目でも楽しめるアプリに仕上がっています。
ラクレコのみの機能をピックアップ
ここではラクレコのみの機能を紹介します。
ラクレコでは、楽曲単位で管理する「曲プレイリスト」にくわえ、アルバム単位で管理できる「アルバムプレイリスト」機能がそなわっています。
ためしにアルバムを集めて取り込んだところ、ジャケットがズラッと並んで楽しい気分になりました。
もちろん並べて愛でるだけではありません。
アルバムを横断して楽曲を再生できる、全曲再生機能もそなわっています。
また、発売時期をベースに、表示を手軽に切り替えられるフィルタも用意されています。
ちなみに、iTunes/Androidライブラリーの楽曲とラクレコ内で管理している楽曲は混ざることはありません。
「聴きたい曲に応じて使用アプリを横断するのって面倒じゃない?」と思われがちですが、これが意外としっくりきます。
したがって、お気に入りのアーティストやグループのシングル・アルバムをコレクションし、アルバム単位で音楽に浸りたい人におすすめの機能です。
さらに、ラクレコに音楽CDをセットして、CD-Rに入れ替えるだけでそのままコピーできる、CDコピー機能もあります。
また、楽曲の視聴とは離れた機能になりますが、
CDリスニング教材をスマホに取り込んで効率よく学習できる「語学学習プレイヤーモード」が搭載されています。具体的には、下記の機能が備わっています。
・0.5~3.0倍速で調整可能なスピードコントロール
・同じ箇所を繰り返し練習できるA-B間リピート再生
・聞き逃した箇所の聞き直しに便利な3秒戻し&10秒スキップ
資格を取得するためにCDブックのテキストを読みながら学習したいけれど、CDプレイヤーはもう持ってないよ、という方におおすすめの機能です。
CDレコとラクレコはこんな人におすすめ
CDレコ5とラクレコそれぞれに特徴があり、使用用途によってマッチする製品が異なります。
以下の表にまとめてみました。
アプリ機能 | CDレコ5 | ラクレコ |
---|---|---|
シャッフル・リピート再生 | 〇 | 〇 |
曲プレイリスト作成 | 〇 | 〇 |
アルバムプレイリスト作成 | ✖ | 〇 |
iTunes/Androidライブラリー 楽曲再生 |
〇 | ✖ |
歌詞表示 | 〇 | 〇 |
DVDバックアップ | 〇 | 〇 |
FireOS搭載タブレット対応 | ✖ | 〇 |
自動再生 | 〇 | ✖ |
ディスコグラフィ | 〇 | ✖ |
CD作成 | 〇 | 〇 |
DVD再生 | △(有料アプリ) | △(DVD再生モデルのみ無料アプリで対応) |
CDコピー | ✖ | 〇 |
語学学習プレーヤーモード | ✖ | 〇 |
ラクレコは「CDから取り込んだ楽曲だけシンプルに聴きたい人」「シングルやアルバムをCDで集め、アルバム単位で音楽を楽しみたい人」におすすめです。
一方、CDレコは「CDだけでなく、iTunes・Androidアプリで取り込んだ楽曲も聴きたい人」「機能性の高いアプリを望む人」におすすめ。
CDの転送速度もCDレコのほうが速いため、大量のアルバムを取り込む人もCDレコのほうが適していると感じました。
CDレコとラクレコの比較レビュー
本記事は「CDレコとラクレコのどっちがいい?両方あるので違いを比較!」について書きました。
CDレコとラクレコともに良い商品であり、利用シーンに合った製品を選ぶといいでしょう。
我が家のようにCDが大量にあって困っている人は、スマホ用CDレコーダーをぜひ取り入れてみましょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。