仮想現実を楽しむことができるデバイス「VRゴーグル」。
最近は外部機器などと接続する必要がないのにも関わらず、クオリティが高いVR体験ができることからスタンドアロン型が注目を浴びていますね。
そんなスタンドアロン型VRゴーグルの中でも圧倒的な人気をほこるのが「Oculus Quest 2」です。
このたび紹介する「Oculus Quest 2」は
- 解像度は1830×1920ドット
- リフレッシュレートは最大120Hzに対応
- トラッキング方式は6DoF
- 「Oculus Link」機能によりPCに接続して利用可能
これだけの性能や機能をそなえているものの、なんと4万円程度で購入できます。
この価格でこんなにも高い性能を持ったVRゴーグルはそうそうありませんよ!
そこで本記事ではOculus Quest 2の実機レビューをお届けします!
目次(気になる項目をクリック)
Oculus Quest 2でできること
Oculus Quest 2でできることを詳しく紹介していきます。
ゲーム
Oculus Quest 2でできることといえば、一番にゲームがあげられると思います。
Oculus Quest 2の解像度はスタンドアロン型の中でもかなり高い部類に入るので、鮮明できめ細かく、臨場感の高いゲーム体験が可能です。
さらにはトラッキング方式も6DoFに対応しており、前後左右の移動にくわえ、しゃがんだり、ジャンプしたりなどの細かい動きもVRに反映することができます。
コントローラーも付属しているため、物を掴んだり銃や弓を撃ったりすることもできますよ!
- スポーツゲーム
- アクションゲーム
- ホラーゲーム
- リズムゲーム
など、ジャンルも非常に幅広いので、自分に合ったゲームコンテンツを楽しむことが可能です。
動画視聴・映画視聴
Oculus Quest 2は動画視聴や映画鑑賞にとても適しています。
VR用の360度動画はもちろん、映画鑑賞に関しては実際に映画館にいるような大画面で観ることができ、迫力満点です。
スマホやPCで観るのとはひと味ちがいますよ!
音質も良く、イヤホンジャックもついているので、完全に自分の世界に入り込み映像を思う存分楽しむことが可能です。
パソコン業務
Oculus Quest 2はブラウザにアクセスすることが可能で、VR空間上で自分の作業画面を大画面で表示させることができます。
文字入力もコントローラーで行えますが、アップデートにより、現在ではなんとキーボードやマウスを無線接続できるようになりました。
また、パソコンをリモート接続してOculus Quest 2から遠隔操作できる「virtual desktop」機能を使うことで、デスクの前にいなくても色々なパソコン作業を行えます。
アップデートでVR空間上のパソコン業務環境がさらに良くなってますよ!
人とのコミュニケーション
1人で遊べるコンテンツはもちろんですが、他のプレイヤーとコミュニケーションを取れるコンテンツもあります。
代表的なものだとVRChatがあげられますね!
VRChatは、自分のアバターを作成し、VR空間上で他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることができるVRアプリのことです。
現実の動きに合わせてアバターも動いてくれるため、文字だけでは表せないような意思疎通もでき、実際に会っているかのような感覚を味わえます。
迷路やかくれんぼなどもユーザー同士できるので、現実世界とはまた違ったような自由さを楽しむことが可能です。
Oculus Quest 2のスペック・外観・付属品
を一つずつ詳しく紹介していきます。
スペック
スペックは以下のとおりです。
解像度(片目) | 1830×1920ドット |
リフレッシュレート | 60.72.90.120Hz |
視野角 | 100度 |
トラッキング方式 | 6DoF |
ピント調節機能 | 非搭載 |
重量 | 503g |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 295.5×191.5×102mm |
オーディオ | スピーカー |
イヤホン | 3.5mmジャック |
バッテリー駆動時間 | ゲーム2時間/動画視聴3時間 |
眼鏡をかけたまま使用できるかどうか | 可能(幅142.高さ50mm以下のものに限る) |
価格 | 37,180円(128GB)/49,280円(256GB) |
約4万円で購入できるものの、解像度はPCVRには劣らず、トラッキング方式も6DoFに対応しています。
これだけのスペックを積んでいながら、重量は前モデルよりもよりも70gほど軽くなっているんです!
本モデルの特徴や前モデルとの変更点をまとめてみました。
- コスパに関しては圧倒的に高い
- 「Oculus Link」機能によりPCに接続して使用することも可能
- 解像度・音質・処理能力全て前モデルよりも向上
- 付属コントローラーはより握りやすく、かつ性能も向上
- デザイン全体は黒色から洗練された美しい白色へ
前モデルとの進化点はかなり大きいですよ!
外観
Oculus Quset 2の本体は全体的に白く、マットな質感であり、後部には布製のストラップがあります。
底面から見ると鼻の部分がちょうどくぼんでおり、装着した際にフィットするようになっています。
底面右側には音量ボタンがつき、こちらで調節が可能です。
正面から見ると、上下左右の四隅には現実世界を見渡すためのカメラが搭載されています。
右側面には左から電源ボタンとLEDインジケーター。
左側面には、オーディオの端子と充電用のUSB type-Cポートが並んでいます。
ゴーグル内部には左右2つのレンズがあります(反射のためぼかしを入れています)。
レンズはそれぞれ3つの位置に動かすことができ、自分が一番見やすい位置に調節可能です。
付属のTouchコントローラーもゴーグル本体と同じく、白色でマットな質感に仕上がっています。
ボタンは
- サムスティック
- Yボタン(アクションボタン)
- Xボタン(アクションボタン)
- メニューボタン(右コントローラーはOculusボタン)
並んでいます。
なぜ上部が円形なのが気になって調べたところ、どうやらコントローラーを振って、もし障害物に当たった際に手を守る効果があるようです。
コントローラーの背面部分は上側にトリガー、中側辺りにグリップボタンがあります。
付属品
付属品は以下の通りです。
詳しく見ていきましょう!
眼鏡をかけたままVRを楽しみたい場合は、付属の「眼鏡スペーサー」が役立ちます。
一度ゴーグル本体の接顔部を外し、間に眼鏡スペーサーはめ込むことで内部に厚みが出るため、眼鏡をつけたまま装着しても痛くなりづらいです。
ちなみにTouchコントローラーは充電式ではなく電池式なので、交換用の単三乾電池も付属しています。
内部につけるシリコンカバーは医療用のシリコンを使用し、衛生面や快適性にすぐれているため、装着しても皮膚が荒れたりする心配はありません。
こちらのシリコンカバーは無償でついてきますが、公式サイトの方で発送手続きをする必要があります
Oculus Quest 2の使用感をレビュー
Oculus Quest 2の使用感をレビューしていきます。
画質がかなり良い
Oculus Quest 2で遊んでいた際一番に思ったのが「画質の繊細さ」です。
直で撮影しているため、少しブレがありますが、まずロビー画面からして「かなり綺麗だな」と感じました。
表示される背景だったり文字だったり、一つ一つがかなりきめ細かく、臨場感や没入感に関しては非常に高いです。
体全身を使うゲームだと特に、その世界に本当にいるかのような感覚を味わえますよ!
ちなみに初代Oculus Questは解像度が1400×1600ドットだったのに対し、本製品Oculus Quest 2は1832×1920ドットです。
数値で表すと大きな差はないものの、実際に装着してみると、かなり違いは大きいかと思います。
またOculus Quest 2は、PCとUSBケーブルをつなぐことでPCVR(Oculus Rift)としても使用することが可能です。
高いグラボ性能を積んでいるPCだととても綺麗で、より繊細な映像を映し出してくれるため、没入感・臨場感はさらに高まります。
ゲーミングPCをすでに持っている方などは、この機能はかなり役立ちますね!
コントローラーが握りやすく、性能も高い
コントローラーの性能を確かめるため、「Sports Scramble」という無料ゲームをやってみました。
野球やテニスなど、コントローラーを駆使するものをやってみましたが、想像以上に握りやすく、性能も高かったです。
Oculus Quest初代のコントローラーより手にフィットしやすい形に改良され、ボタンも押しやすい位置になっています。
また、コントローラー自体の表面がサラサラし、かつストラップも付いているため、思う存分振ったとしても簡単に手から落ちることはありません。
コントローラーの性能は特に気になっていましたが、全然文句がない程良かったです!
「VRゴーグルを選ぶ際コントローラーの性能も重視したい」という方にとっても、Oculus Quest 2のTouchコントローラーはおすすめできます。
セットアップも簡単
初めてVRゴーグルを購入する方などは、性能はもちろんのこと、セットアップについても気にする方は多いと思います。
Oculus Quest 2はスタンドアロン型というのもありますが、セットアップに関しては結構簡単にできました。
Facebookのアカウントを持っていない場合は初めから作る必要があるものの、後はモバイル版のOculusアプリをインストールし、ペアリングするだけ。
手順や操作についても分かりやすく説明してくれるので、VRの知識が全くない方でも安心です!
Oculus Quest 2の気になった点
Oculus Quest 2の気になった点について紹介していきます。
装着性は微妙かも
Oculus Quest 2で遊んでいる途中に一番に気になったのが「装着性」です。
動きのあるコンテンツを楽しんでいる際、ゴーグル本体が少し不安定で後頭部辺りのゴムが緩めに感じました(頭の形によっても変わるかもしれません)。
初代よりもコストダウンしているため、ゴム部分の素材や調節のしやすさは少し落ちているのかなと思います。
強めにゴムを締めると本体の不安定さは無くなりますが、数時間連続で使用していると頭が痛くなってきてしまいます。
そのため、VRゴーグルにおいて装着性を重要視する方は、公式のアクセサリーである「Oculus ELITE ストラップ」を購入した方が良いかもしれません。
バッテリー駆動時間が少し短い
Oculus Quest 2のバッテリー駆動時間は3時間ではありますが、ゲームだと2時間と他VRゴーグルと比べても結構短めです。
したがって、長めの映画だと1〜2本見ただけで終わりますし、ゲームをしていても中途半端な場面で終わってしまうことがあります。
連続でVRをする方は結構気になる点だと思いました。
そのため、出先で使用する際はワイヤレスバッテリー的なものを必ず用意しておいた方が良さそうです。
Oculus Quset 2をおすすめできる人は?
- 初めてVRを購入する方
- VRについての知識が全くと言っていいほどない方
- 比較的低価格でハイクオリティなVRを体験したい方
- ゆくゆくはPCVRも体験したい方
Oculus Quest 2はスタンドアロン型でセットアップが簡単なので、初めてVRを購入する方や、VRについての知識が全くない方には特に適しています。
比較的低価格なのにもかかわらず、PCVRに匹敵するほどの性能を備えているため「ハイクオリティなVR体験がしたい」という方にもおすすめです。
さらに、本来スタンドアロン型ではあるものの、PCに接続すればPCVRとしても使用できる「Oculus Link」という機能も用意されています。
なので、元々高性能のゲーミングPCを持っている方や、ゆくゆくはPCVRも体験したい方にも非常におすすめです。
Oculus Quest 2はかなり広いユーザー層の方におすすめできます!
Oculus Quest 2 レビュー まとめ
本記事は「Oculus Quest 2をレビュー!VRゴーグル初心者にも最適のコスパ最強モデル」について書きました。
Oculus Quest 2は性能が高いにもかかわらず、比較的低価格で購入できるスタンドアロン型のVRゴーグルです。
装着性やバッテリー駆動時間は少し気になるものの、この価格でこれだけ多くの魅力を持ったVRゴーグルはそうそうないと思います。
今VRゴーグルの中でもスタンドアロン型が特に熱いので、この機会にぜひチェックしてみてください。
また、こちらの記事では、おすすめのVRゴーグルをまとめて紹介していますので、Oculus Quest 2以外にも気になっている方はぜひご覧ください。