ゲーミングPCを買う際の最大のハードルは「価格」です。
基本的には10万円をゆうに超えるので、なかなか手が出せないと感じる方も多いです。
そこで視野に入るのが「中古のゲーミングPC」です。
新品で買うより安く買えるのでは?
こんな風に思う人もいますが「基本的にはおすすめしません」。
そこで本記事では、中古ゲーミングPCの特性や、なぜおすすめできないのかを解説していきます。
中古での購入を検討している人は参考にしてみてください。
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中古のゲーミングPCってぶっちゃけ危険?
中古だと安く抑えられることも多いですが、基本的にパーツ知識が豊富にある人以外におすすめできません。
ゲーミングPCを中古で買うデメリットとして
- 保証がない
- 古いパーツを選んでしまう可能性がある
- コスパが悪い場合がある
- 流通が少ない・探す手間がかかる
などがあります。
これらを理解した上で、しっかりとPCの選定ができる方であれば特に問題はありませんが、初心者の方にはやはり難しいです。
中古でゲーミングPCを買うメリット
中古ゲーミングPCを購入する大きなメリットは「価格を抑えられること」です。
比較的新しくて安価で販売されている、掘り出し物のゲーミングPCに出会えれば、新品やSALEで買うよりオトクな場合もあります。
メルカリ、ヤフオク、楽天市場、中古ショップなどを覗いてみると、たまに価格設定をミスったとしか思えないような、魅力的なPCに巡り会えることもしばしば。
また、パーツを個別で中古で調達して自作すれば、新品で注文するより大幅に価格をおさえることも可能です。
中古でゲーミングPCの注意点
中古でゲーミングPCを買う注意点は以下の4つです。
保証がない
基本的に中古ショップで購入できるPC以外、保証はついていないものと考えましょう。
新品でゲーミングPCを買うと、どのメーカーでも1年間の無料保証がついてきます
ただ、中古ショップで購入できるゲーミングPCは、保証はついていても期間が短いものがほとんどです。
製品の特性上、仕方のないことかもしれないですが、中古だと故障率も高くなってしまうので、保証期間はあまり長くできないと思われます。
数ヶ月で故障してしまうリスクのあるPCは、初心者の方にはおすすめできませんね……。
古いパーツを選ぶ可能性がある
中古で売られているゲーミングPCのほとんどは、数世代前のパーツを搭載しています。
最新世代のパーツを使っているモデルはなかなかありません。
ゲーミングPCに関する知見がある人であれば見極めることができますが、そうでない場合はなかなか難しいです。
パソコンなどの電子機器類は、性能の進化スピードが早いです。
数年前であれば高スペックと呼ばれていたものも、今となれば低スペックと呼ばれることが多いです。
安さに惹かれて買ったものの、「性能が全然足りてなかった……」なんてことになれば余計に出費がかさむでしょう。
きちんと見極められる人であれば問題ありません。
コスパが悪い場合もある
中古PCといっても、極端に安くなるわけではありません。
その多くは新品価格より10%前後安い程度だったりします。
耐用年数や保証の有無などを考えると、意外と新品で買うのと変わらない場合が多いです。
かなりの掘り出し物に巡り合わないかぎり、コスパ重視で中古を選ぶのは微妙だといえるでしょう。
安いだけでコスパが最悪レベルなんてこともザラにあるので、適正価格をきちんと把握している方でなければ買わないほうが吉です。
流通が少なく、探す手間がかかる
中古ゲーミングPCの在庫は、新品モデルと比べてかなり少ないです。
魅力的なモデルほどすぐに売り切れてしまうので、中古サイトをひんぱんにチェックする必要があり、手間が掛かってしまいます。
1種類につき1つの在庫という状態がほとんどなので、良い掘り出し物に出会う確率はかなり少ないでしょう。
パーツ知識がある方であればすぐ見分けられますが、そうでないなら検討する時間があり、その間に売り切れてしまうことも……。
そもそも、性能が高くて価格も良い中古PCなんてあまり見つかりません……。
中古でゲーミングPCを買えるサイト
どうしても中古でゲーミングPCを購入したいという方向けに、購入先をいくつか紹介していきます。
パソコン工房やドスパラなどのBTOショップ
中古のゲーミングPCの購入を検討しているのであれば、パソコン工房やドスパラは見逃せません。
とにかく種類が豊富で、ハイエンドからエントリーモデルまで幅広く取り揃えています。
保証に関しても、通常であれば1ヶ月ほどと短めですが、有償で1年間保証をつけることも可能です。
また、実店舗でも商品の状態を見られたり、購入後に満足できなかった場合は14日以内なら返品可能だったりと、サービスも手厚め。
中古で買うなら一番おすすめできるショップといえます。
メルカリなどのフリマアプリ
フリマアプリで中古ゲーミングPCを購入するのは、全くおすすめしません。
ゲーミングPCとうたう商品は山ほど見つかりますが、そのほとんどがゲーミングPCとは呼べないような低スペックPCです。
いかにも高性能っぽく見せることで、スペック知識がない方が購入することを狙っています。
ただ、ごくまれに掘り出し物に出会うこともあるので、絶対に使わないほうが良いとは言い切れないですね。
ヤフオク
メルカリと同様の理由で、ヤフオクもおすすめしません。
ユーザー層はメルカリより多少年齢高めなので、少しは品質の高いものに巡り会えるかもしれませんが、期待は禁物です。
パソコンショップの公式アカウントが出品していることもあり、それならまだ検討の余地がありますね!
Amazon
数世代前のシリーズのCPUやグラボを搭載した、低〜中性能のゲーミングPCは度々見かけますが、性能の高いモデルはほとんどありません。
ポイント消費や即日発送を利用するのであればまだわかりますが、そうでないならAmazonでなくてもよいでしょう。
楽天
Amazon同様、メーカ出品のモデルしかありません。
出品されているものの多くが、企業側で不要になったオフィス向けデスクトップPCにGT1030など低性能グラボを載せただけの「ゲーミングPCもどき」なので、買わないほうが吉です。
モニターやキーボードが最初から付いているのでお得感はあるものの、性能の低いものばかりなので、結局買い直すハメになるだけでしょう。
中古でゲーミングPCを買う際の選び方
ここからは、「もし中古を選ぶのであれば、最低限このくらいのパーツが搭載されていれば大丈夫」という目安について解説していきます。
パーツごとに紹介していきます。
グラフィックボード
「何のグラボが搭載されているか」はかなり重要です。
中古パソコンの中には、ゲーム用とはいえないレベルのグラボを搭載したモデルもあります。
例えば「GT1030」です。
6~8万円くらいの中古ゲーミングPCに多く採用されていますが、性能的にはかなり貧弱です。
バトロワ系のゲームを快適にプレイしたいのであれば、最低でもGTX 1660 SUPERあたりのグラボは欲しいところでしょう。
CPU
CPUもデスクトップパソコンの根本的な性能を決める重要なパーツです。
グラボと性能が開きすぎると性能を上手く発揮できないので、どちらかの性能が高すぎてもダメです。
基本的にはIntel Core i5かCore i7以上( AMD Ryzen 5か7以上)を選びましょう。
また、Core i5やi7ならなんでも良いわけではなく、i5、i7ともに第7世代以降のモデルを選ぶことをおすすめします。
世代を見分けるためには、4桁ある数字(プロセッサー・ナンバー)の先頭の数字を見て判別します。たとえばCore i7-14700は「14700」がプロセッサー・ナンバーにあたり、その先頭の数字は「14」になります。つまり、第14世代ということですね。
メモリ
メモリは16GB欲しいところですが、中古ゲーミングPCでは8GB搭載モデルが多いです。
8GBでも高設定にしなければプレイできるので、最悪8GBでも良いでしょう。
たまに4GB搭載のゲーミングPCが売られていますが、まったく足りないので、結局後から増設することになるでしょう。
OS
サポートが終了しているWindows 7搭載モデルもたまに見かけるので、できるだけWindows 10/11搭載モデルを選びましょう。
また、OSには32bitと64bitがありますが、32bitだとメモリ搭載上限が4GBなので64bit一択です。
中古ゲーミングPCでおすすめの激安モデルを紹介
ここからは中古で買う場合のおすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
新品モデルとはちがい、基本的に一点物の場合がほとんどなので、販売サイトを覗いてみたら「売り切れだった……」ということが多いです。
あくまで「このくらいのスペックと価格であれば悪くない」という目安で見てもらえれば幸いです。
GALLERIA XA7C-G60S
CPU | Core i7-10700 |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
HDD | 2TB |
OS | Windows11 Home 64bit |
価格 | 71,984円(税込) |
GALLERIA XA7C-G60Sの特徴は以下のとおりです。
性能はそこまで高くないですが、フルHD環境であれば高リフレッシュレートに対応できるなど、本格的なゲームプレイも可能です。
高負荷なゲームでも設定を多少下げることで対応できるので、性能不足となることは少ないでしょう。
GALLERIA XA7C-R36T
ミドルエンドモデルですが、なんと12万円台で購入できます。
CPU | Core i7-12700 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB |
HDD | 非搭載 |
OS | Windows 11 Home |
価格 | 125,983円(税込) |
GALLERIA XA7C-R36Tの特徴は以下のとおりです。
- Core i7とRTX 3060 Tiの組み合わせで、ほぼ全タイトルを高fpsでプレイ可能
- ゲームしながらの配信も余裕
- 値段的にも手が出しやすい
ゲーム配信や画像・動画編集もこれ一台でいける性能を持っています。
最高設定で高リフレッシュレートモニターを併用してのプレイも快適なので、性能で悩むことはないはずです。
発売当初は20万円以上しましたが、いま中古で買うとなると12万円台なので、コスパも悪くありません。
GALLERIA XA7C-R47T
GALLERIA XA7C-R47Tは、RTX 4070 Tiを搭載するゲーミングPCです。
CPU | Core i7 13700F |
グラフィックボード | GeForce RTX 4070 Ti |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB |
HDD | なし |
OS | Windows 11 Home |
価格 | 206,982円(税込) |
特徴は以下のとおりです。
性能的に申し分なく、フルHDは200fps、WQHDは100fpsを超えるハイフレームレート環境でプレイできるゲーミングPCです。
以前はコスパの良いゲーミングPCでしたが、新品価格が高騰した結果、コスパがかなり悪くなってしまいました。
中古であれば多少の傷はあるものの、21万円程度で購入可能なのでコスパはかなり優秀です。
GALLERIA UL7C-R36
CPU | Core i7 11800H |
グラフィックボード | RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
HDD | 非搭載 |
OS | Windows 10 Pro |
価格 | 116,982円(税込) |
GALLERIA UL7C-R36は、CPUにCore i7 11800H、グラフィックにRTX 3060 Laptopを搭載するゲーミングノートPCです。
ディスプレイはなんと240Hzに対応しています。
ただ、240fpsを安定して出すのは難しいので、基本は144Hzでの運用となるでしょう。
重量は2kgを切り、携帯性にもすぐれています。
中古価格では約11.7万円とかなり安く、ノートでもっともおすすめのモデルです。
まとめ
本記事では中古ゲーミングPCについて着目し
を紹介してきました。
基本的にはBTOショップで新品購入するのをおすすめします。
ある程度のパーツ知識がある方や、特性をわかっている人であれば、選択肢の一つになるでしょう。
故障リスクは新品より上がってしまうので、そこは注意が必要です。
くれぐれも安物買いの銭失いにならないようにしましょう。
初心者の方は手を出さないほうが無難ですね!
また、こちらの記事ではおすすめゲーミングPCを紹介しています。
中古のゲーミングPCよりコスパが高いものもありますのでぜひ参考ください。