保存していたデータが消えてしまったり、認識できなくなってしまうと、まずはデータ復元ソフトを使って自力で復旧できないかと考えます。
しかし、症状によっては復元ソフトで復旧することで症状が悪化したり、データが取り出せなくなってしまう可能性もあります。
そこで本記事はデータ復元ソフトを選ぶポイントや復旧できる症状とできない症状、データ復元ソフトを使った失敗事例なども紹介しています。
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データ復元ソフトを選ぶポイント
ここでは、データ復元ソフトを選ぶ時に確認すべきポイントを紹介いたします。
データ復元ソフトによって、復旧対応できる症状や機器が異なるため、適切なソフトを選択する必要があります。
データ復旧ソフトを選ぶポイントは以下の4つです。
発生している症状に対応しているか
データ復元ソフトによって、対応できる症状が異なるため、機器に発生している症状を見極めることが重要になります。
もし復元できない症状に対して復元ソフトを利用してしまうと、データが復旧できなくなってしまうだけでなく、データが二度と取り出せなくなるまで症状が悪化してしまう可能性があります。
まずは、機器に発生している症状の診断ソフトや、データ復旧業者で初期診断をし、機器に発生している症状を明確にしましょう。
症状の診断を検討している場合には、診断ソフトよりも、データ復旧業者に依頼したほうが正確な診断結果を出してもらえます。
業者によっては無料で対応しているところもあるので、まずはデータ復旧業者に相談することをおすすめします
自分の機器のデータ復元に対応しているか
データ復元ソフトによって、PCやスマホなど、対応できる機器が限られている場合があります。
- 外付けHDD(USBメモリ・SDカード・CFカード)向け
- Windows・Mac向け
- iPhone・Android向け
- ガラケーやデジカメ・ビデオカメラ向け
それぞれに機器のデータ復元に適したデータ復元ソフトがWEB上からダウンロードできるので、自分の機器が対象になっているかどうかを確認しましょう。
無料の復元ソフトと有料の復元ソフト
データ復元・復旧の価格帯として、無料のものから数万円する有料のデータ復元・復旧まであります。
無料と有料のデータ復元・復旧の違いとして、以下の点が挙げられます。
- 復元できるデータの容量の違い
- 対応できる機器・症状の違い
- 付属の機能(データの保護・バックアップの作成など)
無料のデータ復元・復旧によっては、診断するまでが無料でデータ復旧は有料のソフトや、無料では少しの容量しか復旧できないデータ復元・復旧もあります。
用途に合った価格帯のデータ復元・復旧を選択する必要があります。
データ復元ソフトの安全性
データ復元・復旧ソフトによっては、信頼できないような安全性の低いデータ復元・復旧が配信していることもあります。
データ復元・復旧ソフトをダウンロードしようとした結果、ウイルスに感染してしまった結果、取り返しのつかない結果になったケースもあるようです。
情報漏洩などの危険も考えると、データ復元・復旧をダウンロードする前にデータ復旧業者に相談する方がリスクが少ないです。
データ復元・復旧ソフトで復元できる症状
データ復元・復旧ソフトで復元が可能な症状は、軽度の論理障害に限られます。
ソフトで復元できる症状には以下のようなものがあります。
- データを誤って削除した
- データをフォーマットした
- パーティションを消した
- ゴミ箱の中身を空にした
- HDDのドライブ名が「回復」となっている
- HDDの容量がない・残量が少ない
上記の症状であれば、適切な手順でデータ復元・復旧ソフトを利用すればデータが復元できる可能性があります。
反対に上記の症状に当てはまらない場合には、データ復元・復旧ソフトでは復元できない可能性が高く、場合によっては症状が悪化し、データが取り出せなくなってしまうかもしれません。
不安な方はデータ復元・復旧ソフトで復旧作業を試みるのはやめ、データ復旧できる可能性の高いデータ復旧業者に依頼しましょう。
データ復元・復旧ソフトで復元できない症状
ここでは、データ復元・復旧ソフトでデータを復元することができない症状を紹介します。
データ復元ソフトで復元できない障害は大きく2つに分けられます。
物理障害
物理障害とは、機器の本体や、HDDなどの記憶媒体が物理的に破損し、正常に起動できなくなる障害を指します。
物理障害の症状として以下のようなものがあります。
- カチカチ・カタカタと異音が発生する
- 焦げ臭い異臭がする
- 落下・発熱・水没した
- フォーマットが促される
- 頻繁に再起動・フリーズする
物理障害が発生している時点で、基本的には復元ソフトでデータを復旧することはできず、時間が経つほどに症状が悪化してしまう可能性がある重度な障害です。
上記の症状が発生している場合には自力で対処しようとせず、データ復旧業者に依頼しましょう。
重度な論理障害
論理障害の中でも、症状が重度な論理障害はデータ復元ソフトでデータを取り出すことができません。
重度の論理障害の症状は以下のようなものが挙げられます。
- CRCエラー(巡回冗長検査エラー)が発生する
- データを消してからしばらく作業を続けた
- HDDやSDカード、USBメモリが認識しない
論理障害であっても、重度の論理障害の場合にはデータ復元ソフトを使用した自力の復旧では対処できません。
論理障害の中でも症状が軽度か重度かを診断するのは判断が難しく、誤った対処をしてしまうと、データに発生している症状が悪化し、清浄にデータを取り出すことができなくなってしまう可能性があります。
確実にデータが復旧したい方や自力で症状を判断するのが不安な方は、データ復旧業者に依頼しましょう。
データ復元ソフトを使用する時の注意点
データ復元ソフトは使用する時に適切な対処をしなければ、データを失ってしまう可能性があります。
データ復元ソフトを使用する時の注意点として以下のようなものがあります。
軽度の論理障害しか対応できない
データ復元ソフトで対応可能な症状は、軽度の論理障害に限られます。
それ以外の物理障害や重度の論理障害にデータ復元ソフトを使用すると、データが正常に復元できず、最悪の場合にはデータが2度と取り出せない状態になってしまいます。
論理障害の症状が軽度か重度かを判断するのはPCの知識がない状態では難しいので、確実にデータを復旧したい方や症状の診断が不安な方は、データ復旧業者に依頼しましょう。
無料のソフトには制限がある
データ復元ソフトは無料~有料のソフトまでありますが、無料の復元ソフトでは機能面で制限がある場合が多いです。
無料のデータ復元ソフトには以下のような制限があります。
- データを復元できる容量に限界がある
- 対処できる症状に制限がある
- 対応できる機器に制限がある
- そもそも復元作業ができるのは有料の復元ソフトからの場合がある
無料の復元ソフトを使ったとしても、必要なデータが取り出せない、文字化けして復元されたなどのケースがあるようです。
大切なデータを復元する際には無料のデータ復元ソフトは使用せず、しっかり対応できるデータ復元ソフトを利用するか、一番復旧率の高いデータ復旧業者に依頼しましょう。
やみくもに自力で作業しない
PCの機能や復元ソフトを利用してデータを自力で復元するときは、やみくもに作業せず、症状に合わせた適切な対処をすることが重要になります。
データを消してしまったなどのトラブルが発生したからといって、焦って手あたり次第に対処してしまうと、データを取り出すどころか症状を悪化させたり、データを上書きしてしまう危険があります。
正しい対処をすれば取り出せたはずのデータが、自力での対処によって取り出せなくなってしまうと本末転倒です。
確実にデータを復旧したい方や自力での復旧が難しい方は、まず技術力が高いデータ復旧業者に相談してみることをおすすめします。
データ復元ソフトのメリット・デメリット
データ復元ソフトはどのソフトも万能ではないため、メリットとデメリットを抑えておいてから使用するかどうかの判断をする必要があります。
データ復元ソフトのメリットとデメリットは以下の通りです。
データ復元ソフトのメリット
データ復元ソフトのメリットには以下のようなものがあります。
- 軽度の論理障害であれば復旧可能な可能性がある
- 自宅のネットワーク上で簡単にダウンロードすることが可能
- 価格が無料~有料まで様々
- 自力で復旧することができる
- ソフトの種類が豊富にある
データ復元ソフトのメリットは、主にネットワーク上から簡単にダウンロードして自力で復元することが可能なところであるといえます。
機器やデータに発生している症状が正確に診断できていれば、データ復元ソフトでも十分データを復元できる可能性があります。
デメリット
データ復元ソフトのデメリットには以下のようなものがあります。
- 物理障害や重度の論理障害には対応できない
- データが文字化けして復元される可能性がある
- 誤ってデータを削除・上書き・フォーマットしてしまう可能性がある
- 必要なデータが取り出せない可能性がある
データ復元ソフトで復旧できる症状は軽度な論理障害に限定され、物理障害や重度の論理障害に使用すると部品やデータに発生している障害が悪化し、データが取り出せない可能性があります。
また、障害が発生している状態で誤ってデータを削除・上書き・フォーマットしてしまうと、データ復旧業者であっても復旧するのが難しくなります。
データ復元ソフトでの自力の復元作業はデータを失ってしまうリスクが大きいので、大切なデータや確実に取り出したいデータはデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
データ復元ソフトの失敗例
ここでは、データ復元ソフトを使用した時の失敗例を紹介します。
データ復元ソフトを誤って使ってしまうと、以下のような失敗を位してしまい、データが取り出せなくなってしまう危険があるので、使用する前に注意しましょう。
データが文字化けした状態で復元された・ファイル名が書き換えられた
データ復元ソフトで復元作業を行った結果、データの取り出しに成功した。
その後、取り出したデータを確認すると、データが文字化けした状態・ファイル名がすべて書き換わってしまった状態であることが発覚した。
データ復旧業者であれば文字化けせずに取り出せたデータが、データ復旧業者であっても2度と取り出せない状態になってしまった。
発生していた障害が物理障害でHDDの部品の症状が悪化した
PCの読み込みや動作が遅く、カタカタと異音が発生していたため、データ復元ソフトを利用して対処することにした。
データが復元できなかったため、さらにドライブ全体にスキャン作業を行ったところ、PCがドライブを認識しない状態になってしまった。
データ復旧業者に依頼すると、症状が物理障害だったことを知り、中度の物理障害と診断され、何もしないときよりもデータ復旧業者に依頼する料金が高くなってしまった。
一度削除・上書き・フォーマットしたデータに誤ってデータを上書してしまった
「フォーマットする必要があります」などのエラーメッセージが表示され、保存しているデータを削除・上書き・フォーマットしてしまい、データにアクセスできなくなってしまった。
その後、さまざまな対処法を試して復旧できなかったため、データ復旧業者に機器を持ち込んだところ、データが完全に上書きされていて取り出せなかった。
削除・上書き・フォーマットしたデータ復旧業者に直後に依頼していれば復旧できた可能性は高かったが、復元ソフトで対処した結果データが取り出せなくなってしまった。
データ復元ソフトで難しいときはデータ復旧業者に依頼しよう
データ復元ソフトでの復元には限界があるため、確実に取り出したいデータがある方や、少しでも不安な方は自力で作業せず、すぐにデータ復旧業者に依頼しましょう。
ここではデータ復旧業者のメリットやおすすめのデータ復旧業者を紹介します。
データ復旧業者のメリット
データ復旧業者に依頼するメリットとして、以下のようなものがあります。
- データを復旧できる確率(データ復旧率)が一番高い
- 正確な症状の診断が受けられる
- 復元ソフトよりも幅広い機器や症状に対応が可能
- 業者によっては相談・初期診断・見積が無料で受けられる
データ復旧業者を利用する一番のメリットは、データを取り出せる可能性が一番高いことです。
技術力の高いデータ復旧業者であれば、復元ソフトでは対応できない物理障害や重度の論理障害のデータ復旧も可能です。
ただし、データ復旧業者は技術力に差があるため、技術力の高いデータ復旧業者を極める必要があります。
本記事でも技術力の高いおすすめのデータ復旧業者を紹介しているので、迷った方は自力で対処する前にまずデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
おすすめのデータ復旧業者
専門のデータ復旧業者は国内に100社以上存在しています。
本章では、中でも選りすぐりの1社を紹介します。
選定基準は以下のとおりです。
- クリーンルームなどの設備が整っているか
- セキュリティ管理が徹底されているか
- 高い技術力・実績があるか
それでは、くわしく見ていきましょう。
デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の国内最大級のデータ復旧・復元業者です。
復旧率も95.2%と業界最高水準をほこり、外付けHDDの復旧実績も多数あるため、技術力は申し分ないといえます。
また、復旧スピードも非常に速く、最短当日かつ約80%が48時間以内に復旧されるというのも大きな魅力です。
相談・見積もりも無料で行えるため、まずは最大手のデジタルデータリカバリーへ相談するのがよいでしょう。
SNS上でも、実際に利用して復旧できたユーザーの声が多く、信頼できるサービスであることが分かります。
復旧依頼をしていたHDDデータを受け取りに行きまして、
無事復旧されたデータを受け取る事が出来ました。
ダメだった場合はアレやコレや入れ直す手間で休日いくつ潰れんのさってトコでしたので助かりました。
デジタルデータリカバリー様ありがとうございました。
— ヤマモト (@yamamoto16) May 30, 2020
デジタルデータリカバリー(@DDR_Japan)さんにお願いして突然壊れたUSB内のデータ復旧してもらいました…………!!!!
おかえり原稿…………!!!!
(原稿は今書いてるやつなので写せないけど ※写ってるのはセリフ起こししたやつと前作の原稿) pic.twitter.com/she69CT2Zc
— みー。*あいくるし。@7/7新刊 (@youme_neko) April 23, 2020
デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
— もか/うた@一週間分のリプしてる (@tarotantora2) April 8, 2020
対応もとても丁寧で、もしまたピンチが訪れたらこちらのデジタルデータリカバリーを利用したい。https://t.co/VdIxFRJC4R
…じゃなくて、ちゃんと細めにバックアップとってピンチが訪れないようにしたい。
— 今井大輔「パッカ」1巻発売中 (@dice_k_imai) March 6, 2020
まとめ
本記事はデータ復元ソフトを選ぶポイントや復旧できる症状とできない症状、データ復元ソフトを使った失敗事例なども紹介してきました。
データ復元ソフトは、機器に発生している症状によって復旧できる場合とできない場合があるため、より正確な症状の診断が必要になります。
誤った対処をしてしまうと、データが取り出せなくなってしまうリスクがあるため、使用する時には万が一取り出せなくてもいいデータの時だけにしましょう。
確実にデータを取り出したい方や自力で復元ソフトを使用するのが不安な方は、技術力の高いデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。