HP製のPCが起動しなくなってしまうと、内蔵しているHDDやSSDに保存しているデータにアクセスすることができません。
そのままの状態で放置したり、起動するまで通電を続けると、PCも内蔵HDD/SSDも状態が悪化し、最悪の場合にデータが2度と取り出せなくなってしまうこともあります。
本記事では、HP製のPCが起動しないときの症状や原因、注意点と対処法を紹介します。
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HPのPCが起動しないときの症状
HP製のPCが突然起動できなくなってしまうと、保存しているデータにもアクセスできなくなってしまうため、困ってしまいます。
この時はPCに起きている症状から、原因を調査し、対処していく必要があります。
HP製のPCが起動しなくなる原因は以下のようなものがあります。
電源ランプは点くが、真っ暗なまま何も表示されない
電源ランプが点灯しているにもかかわらず、画面は真っ暗なまま何も映らないときには、PCの起動ではなくPCの液晶画面に何らかの異常が発生している可能性が高いです。
別のモニターやディスプレイに接続して起動することで、正常に起動される可能性があります。
電源ランプが点灯しない
そもそもパソコンの電源が入らず、電源ボタンを押したとしても反応がない状態を指します。
この場合は、PCの電源周りに異常がないかを確認してください。
電源ケーブルがしっかりと差し込まれているか、断線していないかなどを確認し、ケーブルに問題があった場合には交換することで正常に起動する可能性があります。
LEDライトが点滅・ビープ音が発生する
HP製のPCでは、ハードウェアに異常が発生すると、LEDライトの点滅やビープ音が鳴って異常を発信します。
LEDの点滅やビープ音が鳴った場合には、記憶媒体(HDD/SSD)やバッテリー、マザーボードやCPUなどの部品に異常が発生しています。
LEDライトの点滅の仕方などで異常が判別できるので、確認しましょう。
ロゴが表示される画面でフリーズする(読み込みが終わらない)
PCを起動するとHPのロゴが表示されますが、その読み込みが終わらずロゴ画面でフリーズしてしまうことが考えられます。
この場合、PCを起動するためのソフトが正常に機能していないことが考えられ、内蔵されている記憶媒体(HDD/SSD)に異常が発生している可能性が高くなります。
この場合は記憶媒体(HDD/SSD)に対し、修復ツールやセーフモードを使用して復旧するか、データ復旧をする必要があります。
自力での対処はデータが取り出せなくなってしまう危険もあるので、確実に復旧したい方や自力での対処が不安な方はデータ復旧業者に依頼しましょう。
HP製のPCが起動しない原因
HPのPCが起動しない原因は、主に記憶媒体(HDD/SSD)の障害か、筐体(液晶画面など)破損などが考えられます。
記憶媒体(HDD/SSD)の障害は大きく2つに分けられ、HP製のPCが起動しない原因を以下の3つに分けて説明します。
論理障害
論理障害とは、HDD自体には問題ないが、保存されているデータやフォルダ構成などに異常が発生している状態を指します。
論理障害が発生する原因として、誤操作による「データの初期化・フォーマット」「読み書き中」の強制終了などが問題になります。
HP製のPCが起動しない原因として、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- ファイルシステム異常
- OS起動必要なファイルの削除
- ブルースクリーンの発生
PCが起動しない場合には、別の機器に記憶媒体(HDD/SSD)を接続して対処するか、専門業者に依頼する必要があります。
自力で誤った対処をしてしまうと、発生している障害が悪化してしまう可能性があるので、なるべく早く専門の業者に依頼しましょう。
物理障害
物理障害とは、記憶媒体(HDD)部品が物理的な衝撃や電圧によるショート、経年劣化などが原因で物理的に破損している状態を指します。
HP製のPCが起動しない原因として、以下のような症状が発生する可能性があります。
- 異音・異臭がする
- フォーマットが促される
- OSが起動しない
- 頻繁に再起動・フリーズする
物理障害は自力で対処することができず、データが取り出したい場合には、データ復旧の専門業者に依頼する必要があります。
物理障害は復旧の難易度が高いため、専門業者の中でも対応できる業者とできない業者があるため、技術力の高い専門業者に依頼しましょう。
筐体破損
筐体破損の場合には、記憶媒体(HDD/SSD)には問題はないが、それ以外の部分(液晶画面・電源コードなど)が破損していてPCが起動できない場合があります。
筐体破損の場合は、破損箇所を判別して部品を交換するか、別の機器に接続することによって解決する場合があります。
HP製のPCが起動しないときにまず確認すべきこと
HP製のPCが起動しないからといって焦って対処してしまうと、症状が悪化してしまう可能性があります。
対処する前に、まずは今すぐできる簡単な確認をしてから対処するようにしましょう。
HP製のPCが起動しないときにまず確認すべきこととして、以下のようなものが挙げられます。
周辺機器に問題がないかを確認する
まずは、周辺機器に問題がないかを確認するために、すべての機器を取り外し、起動できるかどうかを確認しましょう。
接続の解除ができて正常に起動できた場合には、1つずつ再接続することによって原因になっていた機器が分かる可能性があります。
すべて取り外しても起動できない場合には記憶媒体(内蔵HDD/SSD)に異常が発生している可能性が高くなるため、データを復旧することを優先させる必要があります。
LEDの点滅パターンを確認する
HP製のPCの電源ランプの点滅パターンを確認することで、発生している障害の種類を判別できる可能性があります。
HP製のPCの電源ランプの点滅パターンは以下のようなものがあります。
- 赤色ランプが2回点滅し、白色ランプが2回または4回短く点滅する場合(BIOSという起動プログラムが破損している)
- 赤色ランプが3回点滅し、続いて白色ランプが4回短く点滅する場合(CPUに何らかの障害がある)
- 赤色ランプが3回点滅し、白色ランプが2回短く点滅する場合(メモリに何らかの障害がある)
LEDの点滅パターンで問題が判別できた場合には、その部分に適した対処法を選択して対処する必要があります。
HPが起動しないときの注意点
HP製のPCが起動しないときに、やみくもに作業してしまうと、PCも保存しているデータも復旧できなくなってしまう可能性があります。
まず最初に復旧するときの注意点を把握してから対処することで、失敗するリスクを減らすことができます。
HP製のPCが起動しないときの注意点として以下のようなものがあります。
通電をしない
異常が発生しているHP製のPCにはなるべく通電しないようにしましょう。
レッツノートが起動できないときに通電し続けてしまうと、データの上書きが行われて状況が悪化する可能性があります。
また、データ破損につながる恐れもあるため、通電をすることは控え、機器の電源を切って電源コードを抜いてから、専門業者に依頼することをおすすめします。
フォーマット・初期化しない
PCに異常を感じたときには、フォーマット・初期化しないようにしましょう。
フォーマットや初期化してしまった場合には、直後であればデータの取り出しが可能な場合がありますが、時間が経ってしまうと専門業者であってもデータが取り出せなくなってしまいます。
フォーマット・初期化する前に、必ずデータ復旧業者に相談してから対処するようにしましょう。
自力での復旧作業は控える
原因や症状が明らかになっていないときは、自力での復旧作業は控えましょう。
誤った使用をすると、機器に負荷がかりデータが上書きされ、データが取り出せなくなる可能性が高いです。
どうしてもデータを取り出したいときは自力で復旧作業をするのではなく、専門のデータ復旧業者に依頼する方が確実です。
HPが起動しないときの対処法
HPが起動しないときにやみくもに対処してしまうと、症状が悪化してしまう可能性があります。
正しい対処法を知り、確実に復旧できるようにしましょう。
HP製のPCが起動しないときの対処法は以下のようなものがあります。
BIOSを初期化する
PCの起動ができない場合には、BIOSの設定で不具合が発生し、起動デバイスを読み取ることができていないことが考えられます。
この場合にはBIOSを初期化することによって、障害が解消する可能性があります。
BIOSの初期化の方法は以下のとおりです。
この手順を試せば、PCが正常に起動する可能性があります。
ただし、BIOSの初期化はPCにも保存しているデータにも悪影響を与える可能性があるため、最悪の場合データが取り出せない状態になってしまう可能性があります。
確実にデータを復旧したい方や自力での復旧作業が不安な人は、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
スタートアップ修復する
Windowsの機能であるスタートアップ修復を利用して、論理的な障害を修復できる可能性があります。
スタートアップ修復の手順は以下のとおりです。
スタートアップ修復が正常に完了できた場合には、PCを起動できるようになる可能性があります。
セーフモードで起動する
PCに問題が生じた場合に何のトラブルや不具合が発生しているかを診断するための起動モードである「セーフモード」でPCを起動しましょう。
この状態で起動することができれば、PCのソフトで起動時のトラブルが発生していると考えられます。
セーフモードで起動する手順が以下のとおりです。
セーフモードでPCが起動できる場合には、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの異常の可能性が考えられますので、システムファイルのスキャンやシステム復元をする必要があります。
セーフモードで起動できない場合には、ハードウェアに重度の障害が発生している可能性があり、復旧の難易度が高いので自力で復旧しようとすると、データが二度と復旧できなくなってしまう可能性があります。
確実に復旧したい場合には、技術力の高いデータ復旧業者に依頼しましょう。
デバイスドライバーを更新する
デバイスドライバーは、周辺機器をコントロ―ルするためのソフトウェアで、古いバージョンのまま使用し続けると、ブルースクリーンが表示されるなどの危険があります。
デバイスドライバーを更新する手順は以下のとおりです。
ドライバーを更新したことによって、PCが正常に起動する可能性があります。
システム復元を実行する
システム復元を実行すると、あらかじめ作成していた復元ポイントの状態に復元することができます。
注意点として、復元ポイント以降に保存していたドライバーや更新プログラムなどのデータは削除されてしまうので注意しましょう。
データが大切な方は、システム復元を実行する前に、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
PCをリカバリする
PCをリカバリ(初期化)することによって、PCを起動する状態にできる可能性があります。
しかし、PCをリカバリしてしまうと、データがすべて削除されてしまいます。
保存しているデータも復旧したい人は、まず最初にデータ復旧業者でデータの取り出しをしてからリカバリをするようにしましょう。
データ復元ソフトを利用する
自分でデータを復元したい場合に、軽度の論理障害であればデータ復元ソフトで復元できる可能性があります。
データ復元ソフトを使えるのは以下のような場合です。
- 間違えてデータを削除してしまった
- 間違えてHDDをフォーマットしてしまった
- HDDから異音(カリカリ・カチカチ等)がしていない
- トラブルの直前に落としていない
- データ復元ソフトをインストールする用の正常に起動できるパソコンがある
上記の状況に当てはまらない場合には、データ復元ソフトを使用することで逆に症状が悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。
確実にデータが復旧したい方や、自力での復旧が不安な方は復元ソフトを利用せずにデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧業者に依頼する
「上記の方法で解決しなかった」「PCの操作に慣れておらず不安を感じる人」は、データ復旧業者に依頼しましょう。
データ復旧業者に依頼するのが一番確実にデータを取り出す方法です。
PCからデータを取り出せないときに、自力でむやみに対処してしまうと、データが復旧できる確率は下がっていきます。
無料で相談・見積を実施している業者も存在するので、まずは相談してみましょう。
おすすめのデータ復旧業者
専門のデータ復旧業者は国内に100社以上存在しています。
本章では、中でも選りすぐりの1社を紹介します。
選定基準は以下のとおりです。
- クリーンルームなどの設備が整っているか
- セキュリティ管理が徹底されているか
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デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
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まとめ
本記事ではHP製のPCが起動しなくなってしまった時の症状や原因、対処法を紹介しました。
PCが起動しないときには、機器自体に問題がある場合と保存しているデータに問題がある場合があるため、むやみに対処してしまうとPCだけでなく、保存しているデータもっ取り出せなくなってしまう可能性があります。
また、自力での復旧作業で誤った作業をしてしまうと、データが正常に復旧できず、最悪の場合二度とデータが取り出せなくなってしまうかもしれません。
大切なデータを確実に復旧したい場合には、技術力の高いデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
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