HDDに入れていた想い出の写真が消失した経験をもつマクリン( @Maku_ring)です。
WesternDigital(WD)のHDDは、内蔵ハードディスクの国内市場シェアの半分を占めており、2016年から5年連続1位のシェア率で支持されています。
そんなWD製のHDDですが、故障トラブルが発生してしまうと保存しているデータにアクセスできなくなってしまいます。
データを取り出そうとして焦って対処すると、HDDの症状が悪化し、最悪の場合にはデータが二度と取り出せなくなることもあります。
マクリン
本記事では、WesternDigitalのHDDを認識しないときの原因と対処方法、対応する際に注意するべきこと、大切なデータを確実に復旧させたい人のために復旧率の高い「データ復旧業者」を紹介します。
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WesternDigital(WD)製のHDDの特徴・種類
WesternDigital(WD)は、Seagate、東芝と並ぶ世界3大メーカーで、発売しているHDDのタイプは3つあります。
- 外付けHDD :WD Elements, My Book
- ポータブルHDD:My Passport, My Passport Ultra, WD Black P
- 内蔵HDD :WD Red, WD Black, WD purple, WD Gold
特に、WDは内蔵HDDに力を入れています。
その世界シェア率は44%であり、ほぼ世界トップシェアを誇ります。
またWDのユニークなブランド戦略として、用途に応じた「色」を設定しています。
これは内蔵HDDにおいて顕著に現れており、代名詞ともいえるNAS向けHDD「WD Red」など、用途別にカスタマイズされたHDDが存在しています。
- WD Blue :スタンダードモデル
- WD Black :ハイパフォーマンスモデル
- WD Red :NAS用
- WD Purple:監視カメラ向け
- WD Gold :エンタープライズ用
WesternDigital製のHDDが認識しない原因・症状
WesternDigital製のHDDによくある故障の原因と症状について解説します。
データを復旧する上で、原因や症状に合わせた対処をしなくては、かえってHDDの障害を悪化させる可能性があります。
WD製のHDDによく発生する故障の症状は以下のようなものがあります。
- 異音(ビープ音)
- ランプが点滅する
- HDDを認識しない・データを読み込めない
WD製品は、高コストパフォーマンスを実現している一方で故障率も日本製に比べて高いです。
HDDが故障する原因は、主に以下の3つに分けられます。
より詳しいHDDに発生する症状・障害はこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
【2024年】HDDの復旧率が1番高いデータ復旧・復元方法を徹底解説物理障害
物理障害とは、HDDやSSDの経年劣化、ショートや停電による急な給電停止、作動中の強い衝撃、高温多湿な環境での使用、水没、結露などによって、HDD内部の機器や部品が損傷し、正常に動作しなくなることを指します。
HDDやSSDは非常に精密な機械で、この「物理障害」がPCに認識されない主要な原因になります。
「物理障害」が発生した際に、起こりやすい症状は以下です。
また、物理障害はHDD自体を解体して作業するため、自力で作業をすることが不可能です。
物理障害に対応可能なおすすめのデータ復旧業者はこちら
起動しない(動作音が全くしない)
HDDが物理的な破損で起動しなくなった場合は、少々厄介です。
そもそもHDDは消耗品で、長くても3~5年が使用期限で、経年劣化を理由に「HDDが起動しなくなる」ことは結構あります。
場合によっては、保存した動画や写真、資料や表などのデータを救出することが困難になります。
カチカチと異音がする
カチカチ、カリカリなどの異音がしたり、ビープ音と呼ばれるブザーオンのような変な音が鳴ることがあります。
これらの音が発生している際は、本来なら接触していない内部の部品が接触しており、HDD内部の深刻な問題が発生しています。
カチカチなどと異音がした際は、通電をやめて電力供給をストップしましょう。
自力で対処することは不可能ですので、なるべく早くデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
論理障害
論理障害とは、ハードディスク自体に問題はないものの、内部に保存されているデータに不具合が生じていることを指します。
「誤作動によるデータ消失や初期化」「フォーマット」「読み書き中の強制終了によるファイル破損」などが原因で、記録されているデータやフォルダ構成など正常に読み取れない、HDDを認識していない、エラーメッセージが表示されるなどの不具合が生じます。
論理障害によって起きる可能性のある症状が以下です。
また、論理障害の場合には、軽度な障害と中~重度の障害で復旧の難易度が変わるので、障害に合わせて対応できる業者を選ぶ必要があります。
【2024年】データ復旧業者のおすすめ5選!技術力・料金・評判を徹底比較データ領域にアクセスできない
ハードディスクのモデルは認識されていてもデータへアクセスできない場合があります。
Western Digitalのハードディスクはディスク情報またはモジュール情報が損傷してしまうとデータへのアクセスができなくなります。
この場合は、損傷した情報を修正して復旧作業を行う必要があります。
HDDが起動しているのに認識しない
WDのHDDで論理障害が起きていると、HDDを認識しないことがあります。
HDDは起動しているが、PC上で認識しない障害が起きた場合も論理障害の可能性があります。
これはデータを認識・分別するファイルが破損していることが原因の可能性があります。
認識しない状態で自力で復旧作業をするのはほとんど不可能ですので、データ復旧業者に依頼すした方が確実に復旧することができます。
接続不良
HDDが認識されなくなる原因の1つが接続不良です。
対処するときにはまず接続確認してみるといいでしょう。
確認する箇所は以下です。
- WD製のHDDとPCをつなぐケーブル
- PCの差込口
- HDDの差込口
WesternDigital製のHDDが認識しない時の注意点
HDDが認識しない場合、何かしらの不具合が起きている状態です。
大事なデータをしっかりと取り戻すために、修理する際に気を付けなければいけないことを紹介します。
通電はやり続けない
HDDが故障している際には、通電行為はできるだけ避けましょう。
「HDDが認識しない」状態は、「物理障害」と「論理障害」が原因の場合が多いです。
物理障害の状態で、通電をしてしまうとデータを記録する部品に傷がついてしまい、状態がさらに悪化する可能性がります。
また、論理障害の状態で通電をしてしまうと「データを上書き」してしまう恐れがあり、以前のデータが消えてしまう可能性があります。
リスクが大きいため、HDDが必要のないときは接続を避けましょう。
分解・開封作業は行わない
個人でHDDの分解・開封作業はやめましょう。
HDDの内部には、プラッターと呼ばれる記憶部位があり、プラッターは非常に繊細なため、少しのホコリ・塵でも故障する原因になり得ます。
専門業者は「クリーンルーム」と呼ばれるホコリ・塵を遮った部屋のおかげで開封できますが、個人での開封はリスクが高すぎるでしょう。
フォーマット・上書きは行わない
パソコンにHDDに接続した際に「フォーマットする必要があります」とフォーマットを要求してくることがあります。
このメッセージは、パソコンがHDDのデータを読み取れない場合やHDDを認識できない場合に表示されるエラーです。
マクリン
HDD内部のデータが消えた訳ではないため、HDDをフォーマットしてデータを削除しないようにしましょう。
フォーマットしてすぐであれば、業者でデータを復旧することは可能ですが、1度フォーマットをしてしまうと、データの復旧率が著しく低下してしまいます。
データを確実に復旧したい場合には、フォーマットは絶対にしないようにし、フォーマットしてしまった場合はすぐにデータ復旧業者に相談しましょう。
WesternDigital製のHDDのが認識しない時の対処方法
WD製のHDDを認識しなくなっても、落ち着いて対応すれば解決することができます。
ここではWD製のHDDが認識しない時の対処方法を3つ紹介します。
また、詳しいHDDのデータ復旧方法は下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
【2024年】HDDの復旧率が1番高いデータ復旧・復元方法を徹底解説データ復元ソフトを使用する
個人でできることの1つに「データ復旧ソフト」を使用する手段があります。
データ復旧ソフトは、Webからダウンロードして使用することができ、価格も無料のものから有料のものまであります。
使用できる機能、復元できるデータ容量、対応できる症状などが「データ復旧ソフト」によって変わってくるため、一度レビューや口コミを確認して慎重に選ぶようにしましょう。
中には、スキャンだけ無料でデータの復旧作業は有料の場合もあり、失敗しないためにしっかりと確認するようにしてください。
また、データ復旧ソフトの弱点として「対応できる症状」が限定されることが挙げられます。
例えば、経年劣化、水没などの物理障害に対応できないことやファイルシステムの破損など重度の論理障害にも対応することができません。
確実にデータは取り出したいとお考えの方に関しては「データ復旧業者」に依頼することをオススメします。
メーカー(WesternDigital社)に依頼する
Western Digital製HDDのデータ復旧の場合、メーカー(Western Digital社)で機器修理やデータ復旧サービスを利用することが可能です。
メーカーは、機器の生産、開発や修復を行うことを専門にしており、データの復旧に特化しているわけではありません。
HDDを認識できない場合は、多様な原因が考えられるためプロの「データ復旧業者」に依頼することをおすすめします。
データ復旧専門業者に依頼する
データ復旧業者でHDDを確認してもらうことが一番確実にデータを救出できる方法になります。
データ復旧業者は、破損したHDD/SSDなどの記憶メディアからデータを取り出すことを専門としています。
大きな業者であれば「クリーンルーム」という最先端の設備に加え、施設やエンジニアを保持しており、高水準なところであれば、データの復旧率も驚異の95%を超えます。
データ復旧ソフトでも復元できない障害もデータ復旧業者なら解決できる可能性が高いですし、無料診断を受け付けている専門業者もあるので、一度相談してみてはいかがでしょうか?
マクリン
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧の専門業者は国内に100社以上存在していますが、業者によって技術力に差があるようです。
そこで本章では、100社以上の中でも復旧率が高い選りすぐりの1社を紹介します。
選定基準は以下のとおりです。
- 高い復旧率・WD製HDDの復旧実績があるか
- クリーンルームなどの設備が整っているか
- セキュリティ管理が徹底されているか
それでは、くわしく見ていきましょう。
デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の国内最大級のデータ復旧・復元業者です。
復旧率も95.2%と業界最高水準をほこり、外付けHDDの復旧実績も多数あるため、技術力は申し分ないといえます。
また、復旧スピードも非常に速く、最短当日かつ約80%が48時間以内に復旧されるというのも大きな魅力です。
相談・見積もりも無料で行えるため、まずは最大手のデジタルデータリカバリーへ相談するのがよいでしょう。
SNS上でも、実際に利用して復旧できたユーザーの声が多く、信頼できるサービスであることが分かります。
復旧依頼をしていたHDDデータを受け取りに行きまして、
無事復旧されたデータを受け取る事が出来ました。
ダメだった場合はアレやコレや入れ直す手間で休日いくつ潰れんのさってトコでしたので助かりました。
デジタルデータリカバリー様ありがとうございました。
— ヤマモト (@yamamoto16) May 30, 2020
デジタルデータリカバリー(@DDR_Japan)さんにお願いして突然壊れたUSB内のデータ復旧してもらいました…………!!!!
おかえり原稿…………!!!!
(原稿は今書いてるやつなので写せないけど ※写ってるのはセリフ起こししたやつと前作の原稿) pic.twitter.com/she69CT2Zc
— みー。*あいくるし。@7/7新刊 (@youme_neko) April 23, 2020
デジタルデータリカバリーさん(@DDR_Japan )に10年以上のデータ復旧してもらえたよ😂大切な思い出だったので嬉しい! pic.twitter.com/d03MMf9Ddx
— もか/うた@一週間分のリプしてる (@tarotantora2) April 8, 2020
対応もとても丁寧で、もしまたピンチが訪れたらこちらのデジタルデータリカバリーを利用したい。https://t.co/VdIxFRJC4R
…じゃなくて、ちゃんと細めにバックアップとってピンチが訪れないようにしたい。
— 今井大輔「パッカ」1巻発売中 (@dice_k_imai) March 6, 2020
まとめ
本記事はHDDが認識しない時の修理・復旧方法を紹介しました。
HDDが認識されない時は、焦りますが注意事項で述べたように「2度とデータが戻ってこない」可能性もありますので、正しい対応をしてください。
HDDをどうしても認識しない状況であれば「無料相談」できる業者もあるので、大切なデータが保存されている場合は「データ復旧業者」に相談してみてください。