ゲーミングPCを選ぶとき、迷いやすいのがグラボとCPUの組み合わせです。
グラボだけ高性能でもCPUが弱いと、グラボの性能を活かしきれないことがあります。
逆に、CPUにお金をかけすぎても、ゲームのfpsがほとんど伸びないケースもあります。
せっかくなら、予算をムダなく使ってバランスのいいPCを選びたい!
そこで本記事では、グラボとCPUの組み合わせ早見表とボトルネックの見分け方をくわしく紹介します。
目次(気になる項目をクリック)
ボトルネックとは?CPUとグラボの関係
まずはボトルネックの基本を、以下の2つに分けて解説します。
ボトルネックの意味
ボトルネックとは、PCの中で処理が追いつかないパーツが、全体の性能の上限を決めてしまう状態です。
ゲームでは、CPUが処理の指示を出し、グラボ(GPU)が映像を描きます。
どちらかの処理が追いつかないと、もう一方に余力があってもfpsは伸びません。
なお、ボトルネックは故障ではありません。
どんなPCでも、ゲームや設定によってCPUかGPUのどちらかが必ず上限になります。
解像度によってボトルネックは変わる
ボトルネックの場所は、遊ぶ解像度や画質によって変わります。
解像度が高いほどGPUの負荷が大きくなり、フルHDや高fps設定ではCPUの差が出やすくなります。
PC Watchの9800X3Dの検証(RTX 4090使用)では、4KだとCPUの差がほぼ出ませんでした。
一方、WQHD以下や高fps設定では、9800X3Dがほかのゲーム向けCPUを最大39%上回っています。
つまり、4Kで遊ぶならグラボ、フルHDで高fpsを狙うならCPUにもお金をかけるのが効率的です。
同じCPUでも、解像度しだいで差が出たり出なかったりするのは意外!
グラボとCPUの組み合わせ早見表
現行のGeForce RTX 50シリーズを基準に、組み合わせるCPUの目安をまとめました。
| グラボ | 想定の解像度 | CPUの目安 | 高fpsを狙うなら |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 | フルHD | Ryzen 5 7500F Core i5-14400F | Ryzen 7 5700X |
| RTX 5060 Ti | フルHD〜WQHD | Ryzen 5 7500F Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 7700 |
| RTX 5070 | WQHD | Ryzen 7 7700 Core Ultra 7 265F | Ryzen 7 7800X3D Ryzen 7 9800X3D |
| RTX 5070 Ti | WQHD〜4K | Ryzen 7 7700 Core Ultra 7 265F | Ryzen 7 9800X3D |
| RTX 5080 | 4K | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 9800X3D |
早見表は、BTOパソコンでよく見る組み合わせと、各メディアの検証結果をもとにした目安です。
自分のPCの組み合わせは、以下のチェッカーでバランスの目安を確かめられます。
CPUとグラボの組み合わせチェッカー
使っているパーツと、遊ぶ解像度を選んでくださいCPUとグラボを選んでください
判定は、ゲームチュの早見表と各メディアの検証結果をもとにした目安です。実測の値ではなく、ゲームや画質の設定で結果は変わります。自分のPCで確かめるなら、ゲーム中のGPU使用率を見る方法がいちばん確実です。
4Kで遊ぶなら「CPUの目安」の列で十分なので、浮いた予算をグラボに回しましょう。
反対に、フルHDで240Hzモニターを活かしたいなら、「高fpsを狙うなら」の列を選ぶのがおすすめです。
グラボごとのおすすめPCは、RTX 5060・5060 Ti、RTX 5070、RTX 5070 Ti、RTX 5080の記事でもくわしく紹介しています。
上位CPUを選ぶならグラボも上げたほうがお得
BTOパソコンでは、CPUを上位にすると、グラボを1ランク上げたモデルと価格が並ぶことがあります。
たとえば、7800X3DとRTX 5060 Ti(16GB)のNEXTGEAR JG-A7G6Tは304,800円でした。
一方、同じCPUでRTX 5070を積んだJG-A7G70は299,800円で、こちらのほうが安い状況です。
CPUだけを上げるのではなく、グラボとのバランスで総額を比べるのが失敗しないコツです。
グラボだけ交換するときの注意点
古いPCにグラボだけを載せ替える場合は、CPUやマザーボードの世代にも注意が必要です。
PC Watchによると、RTX 5060 TiはPCとの接続がPCIe 5.0の8レーンです。
検証では、PCIe 4.0接続でVRAMが8GBでは足りなくなると、性能に強い影響が出るとされています。
古いPCと組み合わせるなら、ビデオメモリ16GBのモデルを選ぶと安心です。
グラボだけ新しくしても、PC側が古いと実力を出しきれないことがある…!
ボトルネックの見分け方
自分のPCがどちらで頭打ちになっているかは、以下の方法で確かめられます。
GPU使用率をチェックする
いちばん確実なのは、ゲーム中のGPU使用率を見る方法です。
GPU使用率は、NVIDIAアプリのパフォーマンスオーバーレイや、Windowsのタスクマネージャーで確認できます。
GPU使用率がほぼ100%に張り付いているなら、GPUが上限まで働いている正常な状態です。
反対に、GPU使用率が低いのにfpsが伸びないなら、CPUが足を引っぱっている可能性があります。
ボトルネックチェッカーは目安にとどめる
ネット上には、CPUとGPUを選ぶだけで判定してくれる「ボトルネックチェッカー」もあります。
手軽で便利ですが、表示される数値は実測ではなく推定です。
PC Buildsの計算ツールも、パーセンテージは正確なFPSの予測ではないと説明しています。
実際の性能はゲームや設定、ドライバーなどで変わるので、数値だけで買い替えを決めないようにしましょう。
チェッカーの数字は、買う前のざっくりした目安と考えたほうがよさそう…!
CPUとグラボのバランスがいいおすすめゲーミングPC4選
早見表の考え方に合った、CPUとグラボのバランスがいいゲーミングPCを紹介します。
遊ぶ解像度ごとに、価格の安い順で4台を選びました。
| 製品名 | 特徴 | CPU | GPU | メモリ | SSD | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| THIRDWAVE AD-R7X56C-01B ![]() | フルHD向けのバランス型 | Ryzen 7 5700X | RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 500GB | 198,880円 |
| GALLERIA XPR7M-R57-GD ![]() | WQHD向けの定番構成 | Ryzen 7 7700 | RTX 5070 12GB | 16GB | 500GB | 274,980円 |
| NEXTGEAR JG-A7G70 ![]() | 高fpsを狙えるゲーム特化型 | Ryzen 7 7800X3D | RTX 5070 12GB | 16GB | 500GB | 299,800円 |
| GALLERIA XPR7M-R57T-GD ![]() | 4K向けにグラボを優先した構成 | Ryzen 7 7700 | RTX 5070 Ti 16GB | 16GB | 500GB | 379,980円 |
フルHD向けのバランス型|THIRDWAVE AD-R7X56C-01B Ryzen 7 5700X搭載

| 製品名 | THIRDWAVE AD-R7X56C-01B Ryzen 7 5700X搭載 |
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | SSD 500GB |
| 価格 | 198,880円 |
- 8コアのRyzen 7 5700Xと5060 Ti(16GB)の組み合わせ
- フルHDならCPUとグラボのバランスがいい
- 20万円以下でビデオメモリ16GB
- メモリはDDR4の16GB×1枚
「THIRDWAVE AD-R7X56C-01B」は、5700XとRTX 5060 Ti(16GB)を組み合わせたモデルです。
早見表どおり、フルHDで遊ぶならCPUとグラボのバランスがとれた構成です。
ビデオメモリが16GBあるので、重いゲームでも画質を保ちやすくなります。
フルHDで長く遊ぶなら、ちょうどいい落としどころ!
WQHD向けの定番構成|GALLERIA XPR7M-R57-GD Ryzen 7 7700搭載

| 製品名 | GALLERIA XPR7M-R57-GD Ryzen 7 7700搭載 |
| CPU | Ryzen 7 7700 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | SSD 500GB |
| 価格 | 274,980円 |
- Ryzen 7 7700とRTX 5070の定番の組み合わせ
- WQHDの高画質でGPUの性能を活かせる
- 配信や動画編集もこなせる8コアCPU
「GALLERIA XPR7M-R57-GD」は、Ryzen 7 7700とRTX 5070を組み合わせたモデルです。
WQHDならGPUの負荷が大きくなるので、CPUはRyzen 7 7700クラスで十分に性能を引き出せます。
CPUに予算をかけすぎず、その分グラボに回したお手本のような構成です。
WQHDで遊ぶなら、まずはこのバランスが基準!
高fpsを狙えるゲーム特化型|NEXTGEAR JG-A7G70 Ryzen 7 7800X3D搭載

| 製品名 | NEXTGEAR JG-A7G70 Ryzen 7 7800X3D搭載 |
| CPU | Ryzen 7 7800X3D |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | SSD 500GB |
| 価格 | 299,800円 |
- ゲームに強いRyzen 7 7800X3Dを搭載
- フルHD〜WQHDで高fpsを狙いやすい
- 3年保証と24時間365日の電話サポート付き
「NEXTGEAR JG-A7G70」は、ゲームに強い7800X3DとRTX 5070を積んだモデルです。
フルHDで240Hzモニターを活かしたいといった、CPUの差が出やすい遊び方に向いています。
同じNEXTGEARの5060 Ti版より安く、上位CPUとグラボの両方を手に入れられます。
対戦ゲームでfpsを伸ばしたいなら、CPUにもこだわりたい!
4K向けにグラボを優先した構成|GALLERIA XPR7M-R57T-GD Ryzen 7 7700搭載

| 製品名 | GALLERIA XPR7M-R57T-GD Ryzen 7 7700搭載 |
| CPU | Ryzen 7 7700 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | SSD 500GB |
| 価格 | 379,980円 |
- ビデオメモリ16GBのRTX 5070 Tiを搭載
- 4KではCPUよりグラボの性能が効く
- CPUを抑えた分、グラボに予算を回した構成
「GALLERIA XPR7M-R57T-GD」は、Ryzen 7 7700とRTX 5070 Tiの組み合わせです。
4KではGPUがボトルネックになりやすいので、CPUはRyzen 7 7700でも十分です。
2台目と同じケース・CPUのまま、グラボだけをワンランク上げた構成になっています。
4Kで遊ぶなら、CPUよりグラボにお金をかけたい!
グラボとCPUの組み合わせに関するよくある質問
グラボとCPUの組み合わせに関するよくある質問に回答します。
CPUとグラボ、お金をかけるならどっち?
ゲームのfpsを上げたいなら、基本はグラボを優先するのがおすすめです。
ただし、フルHDで高fpsを狙う対戦ゲーム中心なら、CPUにも予算を回すと効果的です。
4Kや高画質で遊ぶなら、CPUはミドルクラスでもグラボの性能を活かしやすくなります。
ボトルネックがあるとPCは壊れる?
ボトルネックがあっても、PCが壊れることはありません。
ボトルネックは性能の上限の話で、故障や不具合とは別物です。
どんなPCでも、ゲームや設定によってCPUかGPUのどちらかが必ず上限になります。
ボトルネックチェッカーの結果は信じていい?
ボトルネックチェッカーは、目安として使うならOKです。
表示される数値は実測ではなく推定で、計算ツールの説明でも正確なFPSの予測ではないとされています。
気になるなら、実際のゲーム中のGPU使用率で確かめましょう。
グラボとCPUの組み合わせのまとめ
本記事では、グラボとCPUの組み合わせについて以下の3点を解説しました。
グラボとCPUのバランスは、遊ぶ解像度で考えるのがポイントです。
4Kならグラボ優先、フルHDで高fpsを狙うならCPUにも予算を回しましょう。
本記事の早見表を参考に、予算や遊びたいゲームにあわせて、自分にぴったりの1台を見つけてみてください。
こちらの記事では、ほかにもさまざまなおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、あわせて参考ください。





