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XGIMI HORIZON 20 Proをレビュー!現状最強のゲーミングプロジェクターかもしれない

評価:4.7

コンソールゲーマーのマクリンです。

本記事では、プロジェクターブランド「XGIMIエクスジミー」から発表になったHorizon 20シリーズを紹介します。


 
注目は、1msの入力遅延、フルHD時で240Hzのリフレッシュレート、VRRALLM対応など低遅延ゲームモードの搭載です!

スペックだけ見るともはや「ゲーミングプロジェクター」と呼べるくらいの仕様。

そして、3モデルすべてにスペックルノイズや色収差を抑えた「X-Master RGB 3色レーザーエンジン」、上位2モデルには、XGIMI自社開発の高い明瞭度・光透過率の最新レンズ「X-Master レッドリングレンズ」を搭載しています。



 
そのため、HORIZON 20 Max5700 ISOルーメンHORIZON 20 Pro4100 ISOルーメンという高い輝度を実現しています。


 
さらに色域スペックは、BT.2020 110%、デルタイー0.8以下(ΔE < 0.8)という高い色精度です。

本記事では、PS5やNintendo Switch2での実際のゲームプレイ映像を見た後に、性能や機能面を見ていきます。

使用したプロジェクターは、真ん中の「HORIZON 20 Pro」です。それでは早速いきましょう!

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ご貸与品
本記事はXGIMI様から商品を貸与いただき作成しています。
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XGIMI HORIZON 20 Proのゲームプレイ検証

HORIZON 20 Proで各コンソール機(PS5Nintendo Switch2)につなぎ、いろいろなゲームをプレイしてヌルヌル具合を確認していきます。
 

PS5

まずはPS5につなぎました。デフォルトで4K/60Hzになっており、プロジェクター側は標準ゲームモードです。

遅延の公表値は、VRRオン・自動台形補正オフ時で、1080P/240Hz時は「1ms」。1080P/120Hz時は「2.2ms」。4K/60Hz時は「3ms」となっています。

低遅延ゲームモードを活用するために、ゲーム機本体でも設定を行いました。

今回VRR・ALLM対応なので、プレステ側を「自動」に変更しておきました。

VRR
Variable Refresh Rate」の略で、映像のフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートをリアルタイムで同期させる技術です。ゲームのカクつきやチラつきに影響してきます。
ALLM
Auto Low Latency Mode」の略で、自動低遅延モードを指します。ゲーム機と投影機の両方が対応していないと作動しません。
 
それで各ゲームをプレイしていきます。

 

エルデンリングナイトレイン

まずは「エルデンリングナイトレイン」。


 
協力型サバイバルアクションゲームで、遅延があるとかなり痛いゲームではありますが、サクサク動いていました。


 
アングルの転換もスムーズで、まったく問題ありません。


 

キングダムカム・デリバランスII

お次は「キングダムカム・デリバランスII」。


 
リアルな中世ヨーロッパを舞台にしたオープンワールドRPGで、自然や街並みを緻密に描いているため、比較的グラフィックが重めなゲームです。


 
他のプロジェクターでわずかなチラつきがあった細かな草木のシーン。こちらはススキの穂のひとつひとつまで鮮明に映し出され、思わず驚きの声が漏れてしまうほど美しかったです。

マクリン
今までプレイしてきたプロジェクターとの差を感じました…!

髪の毛の一本一本や、傷や腐食がリアルに描かれすぎで、このゲームの開発陣はやっぱヤバいなと思いました。これも、デカい画面で楽しめる醍醐味のひとつですね。

グランツーリスモ7

レーシングゲームといえば「グランツーリスモ7」。


 
4K解像度時で120Hzまで出るゲームではありますが、4K/60Hzで動いているように見えます。とはいえ、ヌルヌル動いてて、大画面でのレーシングゲームは爽快な没入感が得られますね。


 
わずかな車体の揺れも、他のプロジェクターより細かさを感じます。ですが、レース体感としては他のプロジェクターと大差があるわけではなかったです。


 

ゴーストオブヨーテイ

「ゴーストオブヨーテイ」をプレイしていきます。海外メーカーによる、日本を舞台にしたオープンワールド時代劇アクションPRGです。


 
先ほどのキングダムカム・デリバランスIIと同じく、古い時代の乾いた空気感が伝わってくるような繊細な描写の多いゲームです。


 
このようなゲームは、小さなモニター画面でプレイするよりプロジェクターでプレイしたほうが、ストーリーへの没入感であったり、ゲーム世界の理解度がより深まる感じがします。

マクリン
プロジェクター向きのゲームだと強く感じました!

エルデンリング

最後に「エルデンリング」の洞窟シーンを見ていきます。


 
なぜ洞窟シーンなのかというと、今回のプロジェクターには「ブラックイコライザー」がついているとのことで、暗部の多いシーンを試してみたいと思います。

確かに少し明るいように感じます。

参考までに、モニタープレイ時のスクショと並べてみました。画質と色調のスペック差があるのはご了承ください。

プロジェクターによっては明暗のコントラストがキツすぎて暗い場合がありますが、モニターにより近い明るさになっていると感じました。

Nintendo Switch2

次に、Switch2につなぎました。


 
設定画面で、解像度やALLMのオンを確認しています。


 
マリオカートワールドをプレイしていきます!


 
レースゲームやオンライン対戦ゲームは、遅延やカクつきがレース順位に影響を与えてしまいがちですが、まったく問題ありませんでした。

マクリン
4K/60Hz時の「3ms」遅延下で動いていたはずなのでかなり快適!

おおよそ100インチで投影しましたが、2人以上で楽しめるファミリーゲームはプロジェクタープレイだとダンチに楽しいですね。

プレイ検証結果

以上がゲームプレイ検証です。

ぶっちゃけ自宅モニターでゲームプレイするより、めちゃくちゃ高精細なグラフィックを楽しめましたし、プレイしたタイトルはほとんど遅延を感じず、モニターでのプレイと遜色ありませんでした。


 
これまで同様、視線移動の多いゲーム(FPS)に関しては、大画面で映し出されるプロジェクターにそもそも向いていませんが、素晴らしい世界観をもつRPGなどはプロジェクタープレイを強く推します。

撮影場所は、Wi-Fiが常に1Gbps以上になるよう設置しているので、回線環境を整えるとめちゃくちゃ快適なゲームプレイを実現できると感じました。

 

XGIMI HORIZON 20シリーズのスペック

Horizon 20 シリーズ3モデルは共通スペックをそなえていますが、異なる部分を先に解説します。

1つ目は輝度


 
HORIZON 20 Max/5700 ISOルーメン、HORIZON 20 Pro/4100 ISOルーメン、HORIZON 20/3200 ISOルーメンです。

マクリン
なかでもMaxの5700 ISOルーメンは驚異的な明るさ!

HORIZON 20 Proで昼間と夜間の投影を比較してみました。昼間の天候は曇り、レースカーテン越しの光になります。

Proでも4100 ISOルーメンあるので、昼間の投影でも夜間時と比べて半分以上視認できるくらいのイメージです。

価格は以下のとおりです。

5000 ISOルーメン以上になると50万円超えのイメージがありましたが、50万を切ってきました!

マクリン
相場より5万〜10万円くらい抑えてきている印象があり、企業努力を感じます!

光学系の仕様を見ていきます。

XGIMI自社開発の高い明瞭度・光透過率の最新レンズ「X-Master レッドリングレンズ」を、MaxとProに搭載しています。


 
HORIZON 20 Pro単体での映像を見るかぎり、映像表現はかなり自然で美しいと感じました。



 
消費電力や重量を除くと、3モデルのスペックは共通しています。


 
投影性能はDLP方式を採用し、光源が3色RGBレーザー、これはスペックルノイズや色収差を抑えた「X-Master RGB 3色レーザーエンジン」を搭載しています。


 
色域がBT.2020 110%ということで、自宅のPCモニター(Adobe RGB 99%)より色表現が広がっており、そのあたりはゲーム画面のスクショ比較でも顕著に出ていました。


 
また、ΔE < 0.8という脅威の色精度です。


ΔE
実際に再現された色と本来の正しい色(基準色)との「ズレ」を数値化したもので、数値は小さいほど良いとされています。
 
ΔE = 1でもプロでも見分けるのが難しいくらいのレベルなので、0.8は素晴らしい色再現性です。


 
ネイティブコントラスト比は20,000:1。かなり優秀で、ゲームプレイ時も黒つぶれなく、暗闇時の階調が出ていました。


 
ダイナミックコントラスト比も1,000,000:1ということで高い数値です。ゲーム映像でも顕著に出ていてわかりやすかったかと思います。


 

XGIMI HORIZON 20 Proの投影性能

投影サイズです。斜めからの投影で、壁から270cmで約95インチでした。


 
光学ズームならびに、XGIMIのホームプロジェクターとして初めてレンズシフト機能も搭載しています。



 
斜めからの投影でも投影サイズが著しく縮小されないため、そこまで広くない部屋で置き場所がかぎられたところでも、投影サイズをある程度担保できます。


 
最小投影サイズは40インチ、最大300インチまで対応していますが、快適な視聴体験のためには60~150インチの投影サイズが推奨されています。


 
投影面から設置距離の目安は、以下のとおりになります。


 
映像設定はさまざまな機能がついています。

「輝度ブースト」のオンオフ、「映像モード」は標準/映画/ビビット/ゲーム/スポーツ/ハイパワーなどがあります。




 
明るさ/コントラスト/彩度/シャープネスも、100段階で細かく設定可能です。


 
標準モード、輝度ブースト無し、他は50で固定だと暗部が少し気になったので、好みの設定に調整すると良いかと思います。


 
投影位置は、フロント(正面)/天井/リアから選択できました。天井吊り投影も可能なようです。


 
システムOSはGoogle TVです。XGIMIユーザーにとって、これは地味にうれしいですね。


 
Googleアカウントで利用開始でき、アプリは日本でメジャーな動画配信サービス・プラットフォームがだいたい入っています。



 
DiXiM Playアプリを利用すると、対応レコーダーで録画したテレビも視聴可能です。我が家ではnasneを使用してプロジェクターで民放番組を視聴をしています。この方法で8年以上テレビなし生活を続けています!

付属のリモコンには、Netflix / YouTube / Amazon Prime Videoへのアクセスボタンが付いていました。

入出力端子はこちらのラインナップです。

HDMI 1側はeARC対応なので、PS5やSwitch2はHDMI 1側に接続しました。

 

XGIMI HORIZON 20 Proの音質

スピーカーは、Harman Kardon製の12Wスピーカー × 2となっています。


 
先にEDM風ダンスミュージックで中高音の鳴りを確認し、次に映画音楽風のオーケストラミュージックを流し、低音の鳴りや音の広がりを確認します。

なにかが突出して聞こえるということはなく、とても聞きやすいスピーカーです!ほどよく広がりもあり、映画も問題なく楽しめそうです。

オーディオ出力は、Bluetoothなどで外部デバイスへ出力ができ、デジタル出力の設定もできるようです。


 
自動/バイパス/PCM/ドルビーデジタルプラスなどが選択できます。


XGIMI HORIZON 20 Proレビューまとめ

総評としては、僕が今まで体感してきた4Kプロジェクターの中でも、ゲームプレイの映像美は一番美しかったです。

「ゴーストオブヨーテイ」はふだん毎日2時間以上、書斎の32インチ・モニターでプレイしていますが、大きなプロジェクター画面でプレイすると、まるで映画鑑賞をしているような美しさで惚れ惚れしてしまいます。

討ち合いの戦闘シーンもサクサクと動き、閃光と暗部のコントラストがたまりませんね。

圧倒的な世界観を持つRPGゲームにはぜひ、HORIZON 20シリーズを検討してみてください。

あとは、ホームプロジェクターでプレイするファミリーゲームもかなり盛り上がりますし、家族や友人との映画・動画配信の鑑賞もやっぱり楽しいので、新居でのホームプロジェクター導入や、自宅へのシアタールーム設置を検討している人はぜひ選択肢に入れてください!

僕も買い替えたくなりました!

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

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動画でも紹介しています。
XGIMIのポータブルプロジェクター4製品を徹底比較!MoGo 3 Pro・Elfin Flip Pro・MoGo 2 Pro・Halo+を投影レビュー
この記事の著者
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マクリン(新井涼太)

Makurin

プロフィール

株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。

レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。

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