YouTubeにオンライン会議にノイキャン(ANC)搭載イヤホンが手放せないマクリン( @Maku_ring)です。
ノイキャン・外音取り込み・ワイヤレス充電・アプリ対応と、いわゆる全部入りのフルワイヤレスは利便性が高いものの、2〜3万円台のモデルが多く、手の届きやすい価格帯とはいえません。
高品質なオーディオ製品に定評あるJBLより、1万円台の手頃なノイキャンイヤホン「JBL LIVE PRO+ TWS」が登場しました。
フラグシップモデル「JBL CLUB PRO+ TWS」のひとつ下に位置するモデルです。
とはいえ、CLUB PRO+より高い装着感であったり、新開発の11㎜ダイナミックドライバーを採用していたり、後発だけあり上位グレードを凌ぐ仕様となっています。
また、ノイズキャンセリングの帯域やサウンド設計もちがい、異なる魅力をもつイヤホンに仕上がっています。
そんなわけで本記事では「【JBL LIVE PRO+ TWSレビュー】ダイナミックな低音を楽しめるANC搭載の完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
なお、音質にとことんこだわりたい方は「JBL TOUR PRO+ TWS」もおすすめです。
- ANCが上位グレードより優秀
- 通話品質も良い
- ワイヤレス充電対応
- 装着センサー搭載
- apt-X非対応
- 中音域がやや弱め
タップできるもくじ
JBL LIVE PRO+ TWSの概要
「JBL LIVE PRO+ TWS」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | JBL LIVE PRO+ TWS |
---|---|
重量 (イヤホン / ケース合計) |
約10g / 約60g |
音楽再生時間 (イヤホン / ケース合計) |
最大7時間(ANCで6時間)/ 最大21時間(ANCで18時間) |
ドライバー | 11mmドライバー |
防水性能 | IPX4 |
対応コーデック | AAC / SBC |
充電ポート | USB-C / ワイヤレス |
Bluetooth | 5.0 |
イヤホンはAirPods Proのようなスティックデザインで、軸部分があります。
上位モデルのJBL CLUB PRO+ TWSに比べ、細身でよりしなやかな外観となっています。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともない、音楽が自動停止・再生します。

イヤホン単体で約10g、ケースふくめ約60gと標準的な重量です。
ケースは手なじみの良いマットな質感です。
ケースの大きさは約45 x 55 x 25mmでAirPods Proよりスリムにおさえられ、持ち運びに適したコンパクトサイズ。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ、USB-C to Aケーブルです。
イヤーチップは、本体装着済みふくめ5種類も用意され、自分好みのフィット感を見つけやすくなっています。
TOUR PRO+・CLUB PRO+とのスペック比較
上位機種であるJBL TOUR PRO+・JBL CLUB PRO+との比較は以下のとおりです。
製品名 | JBL LIVE PRO+ TWS | JBL TOUR PRO+ TWS | JBL CLUB PRO+ TWS |
---|---|---|---|
重量 | イヤホン約10g / ケース約60g | イヤホン約15g / ケース約73g | イヤホン約13g / ケース約69g |
バッテリー | イヤホン単体:約7時間(ANCで6時間) ケース込み:約21時間(ANCで約18時間) |
イヤホン単体:約8時間(ANCで6時間) ケース込み:約32時間(ANCで約24時間) |
イヤホン単体:約8時間(ANCで6時間) ケース込み:約24時間(ANCで約18時間) |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
防水規格 | IPX4 | IPX5 | IPX4 |
イヤーチップ | 5種類 | 3種類 | 3種類 |
ANC | 3つのモード搭載 | モード切り替えなし | 3つのモード搭載 |
外音取り込み | 2つのモード搭載 | 2つのモード搭載 | 2つのモード搭載 |
接続方式 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.1 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
ドライバー | 11mm | 6.8mm | 6.8mm |
価格 | 17,800円 | 25,300円 | 22,800円 |
スペック上は大きく変わらず、それどころかLIVE PRO+ TWSが上回る点もあります。
- より軽量で、重さを感じにくい
- 耳への装着感が高い
- 低音が際立ち、音楽にノれる
ひとつは軽量性。
LIVE PRO+のほうが単純に軽いので、装着時の重さをTOUR PRO+よりも感じにくくなっています。
また、コンパクトなハウジングかつイヤーチップも多種であるため、耳への装着感がより高くなっているのもポイントです。
ただ、ハウジングを小さくしてしうと、低音域がどうしても弱くなってしまう傾向があります。
これをクリアするため、LIVE PRO+ TWSは新開発の11㎜径ダイナミックドライバーを採用しています。
音の立体感・クリアさなどの基本的な音質面ではTOUR PRO+に軍配が上がるものの、ドライバーの恩恵で低音域がより際立つ設計となっています。
以上をふまえると、ANC・低音重視の方はLIVE PRO+ TWS、音質にとことんこだわりたい方はTOUR PRO+ TWS、両者のバランスをとる方はCLUB PRO+ TWSといった選び分けがおすすめです。
JBL LIVE PRO+ TWSのレビュー
JBL LIVE PRO+ TWSの特徴を紹介します。
充分なバッテリー性能かつワイヤレス充電に対応
JBL LIVE PRO+ TWSはコンパクトながら、そこそこのバッテリー性能を有しています。
イヤホン単体で最大7時間(ANCで6時間)、ケースをふくめ最大21時間(ANCで18時間)使用可能です。
ケース背面には、汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえ、10分の充電で1時間駆動できるクイック充電にも対応しています。
専用アプリの使いやすさは抜群
専用アプリ「My JBL Headphones」は以下の機能がそろい、かなり充実しています。
- さまざまなモード切り替え
- イヤホンを見つける機能
- タッチ操作カスタマイズ
- イコライザー
それぞれ簡単に紹介していきます。
ダッシュボード画面では、イヤホンとケースのバッテリー残量が確認できます。
タッチ操作のカスタマイズもでき、デフォルトでは音量コントロールが選べないものの、操作アクションの選択肢として選べるようになっています。
ノイズキャンセリングは「日常モード」「トラベルモード」「アクティブモード」という3つのモードを搭載しています。
外音取り込みは、音量キープで周囲音を拾うアンビエントアウェアと、音量を下げて拾うトークスルーの2種類をそなえています。

オーディオモードは3つ用意され、用途に合わせて最適な音楽を楽しめます。

また、かゆいところに手が届く「イヤホン本体を見つける」機能なんかもあります。
アプリ操作でイヤホンから音を鳴らすことができるため、失くしてしまったときに重宝します。
EQ設定ではプリセットにくわえ、自分好みのイコライザーに調整でき、隅から隅まで音楽を楽しむことができます。

ANCはしっかり効いているレベルに向上
ノイズキャンセリング機能は、CLUB PRO+では控えめな印象だったのが、LIVE PRO+では「しっかり効いている」と実感するレベルに上がっていました。
前述のとおり、ANCは「日常モード」「トラベルモード」「アクティブモード」という3つのモードを搭載しています。
- 日常モード 日常の生活ノイズをシャットアウト
- トラベルモード 飛行機や電車の旅に最適なノイズキャンセリングを実現
- アクティブモード 野外活動用に最適化
日常モードは、ドアホンや空調音、犬・猫の鳴き声といったものは結構おさえてくれるものの、キッチンタイマーの音はちょっと聴こえる、といった具合でした。
トラベルモードはその触れ込みどおり、電車の走行音や車のロードノイズといったところをしっかり遮断してくれました。
これら2つを包括し、広い音域を打ち消してくれるのがアクティブモードで、人の話し声やキーボードの打鍵音ふくめ、さまざまな音を抑制してくれます。
外音取り込み機能もなかなか優秀。
アンビエントアウェアモードにしておけば、音楽の音量を下げることなく環境音を明瞭にし、まわりの音声がはっきり聞き取れるようになります。
正直トークスルーを使う必要がないほどですが、トークスルーモードに切り替えれば音量を15%に落としてくれるので、さらに会話が拾いやすくなります。
ただ、全体的な効き具合はAirPods Proに準ずるレベルといったところで、ほとんどの環境で気を散らさず音楽に集中することができます。
ダイナミックな低音域
JBL LIVE PRO+ TWSは軽く載せる感じの装着感ではあるものの、軸部分を回転することで耳にフィットし、CLUB PRO+より高い安定性が得られます。
表面はタッチセンサー式で、操作を認識すると柔らかく「ポンッ」と音が鳴るため、分かりやすいです。

- 右1回押す 再生 / 一時停止
- 右2回押す 曲送り(次の曲)
- 右3回押す 曲戻し(前の曲)
- 左1回押す ノイズキャンセリング / アンビエントアウェア
- 左2回押す トークスルー
- (右/左)長押し 音声アシスタント(Siri / Googleアシスタント / Amazon Alexa)起動 / 着信拒否
- (右/左)2回押す 受話 / 終話
音質面で驚いたのが、コンパクトなハウジングながら迫力のある重低音を感じられること。
11㎜径ダイナミックドライバーを採用しているおかげで低音域が上手くカバーされ、ダイナミックな臨場感はCLUB PRO+よりも強く感じます。
ボーカル音もLIVE PRO+のほうがツヤ感をともなっているものの、ギター・ドラム音の強い楽曲ではやや奥まって聴こえる傾向があります(とはいえ、イコライザーである程度調整可能)。
ただ、CLUB PRO+のほうが、音場の広さ・音質のクリアさで少し勝る部分があり、そこはさすが上位グレードといったところ。
音の志向は両者で若干異なるため「LIVE PRO+のほうが好き」という人も全然いそう、というか僕はこっちのほうが好きです。

JBL LIVE PRO+ TWSはこんな人におすすめ
JBL LIVE PRO+ TWSは「1万円台でANC・ワイヤレス充電・専用アプリといった全部入りのイヤホンが欲しい人」におすすめです。
低音域に特徴があり、通話品質や外音取り込みもすぐれています。
同価格帯では「Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro」の出来もよく、好みに合わせて選ぶといいでしょう。
JBL LIVE PRO+ TWSレビューまとめ
本記事は「【JBL LIVE PRO+ TWSレビュー】ダイナミックな低音を楽しめるANC搭載の完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
JBL LIVE PRO+ TWSは、1万円台ながら全部入りを実現し、まさにふだん使いにぴったりのイヤホンに仕上がっています。
CLUB PRO+ TWSより完成度の高い部分もあり、装着感・低音・ANCの点ではLIVE PRO+のほうが秀でています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- ANCが上位グレードより優秀
- 通話品質も良い
- ワイヤレス充電対応
- 装着センサー搭載
- apt-X非対応
- 中音域がやや弱め






