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EDIFIER W320TNをレビュー!1万円台で音の広がりを堪能できるマルチポイント対応完全ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンの音質にこだわるマクリン( @Maku_ring)です。

沈み込む低音・伸びのある高音・粒の細かさなど、音質の指標はいろいろあり、高音質といえるモデルは1万円台にも見られるようになりました。

しかし、音がさまざまな方向から鳴っているのを感じられるイヤホンは、高級ワイヤレスを除くとなかなか多くありません。

そんななか、1万円ちょっとで音の広がりを感じられるモデルが「Edifier W320TN」です。

EDIFIER W320TNの外箱

若干粗さが残るものの、低音シフトで爽快なサウンドは価格からは考えられない完成度。

IP54の防水防塵マルチポイントにまで対応し、機能面も抜かりありません。

ANCオン時に単体3.5時間のバッテリーワイヤレス充電が非対応さえ目をつむれば、かなり使い勝手の良いイヤホンです。

そこで本記事ではEdifier W320TNをレビューしていきます。

メリット
  • 広がりと立体感あるサウンド
  • 快適な装着感
  • IP54の防水防塵
  • LDACコーデック対応
  • マルチポイント対応
  • 中強度のANC
  • 自然な外音取り込み
デメリット
  • バッテリーが短め
  • 少し粗めのサウンド
  • 反応速度が遅め
  • AACコーデック非対応
  • ワイヤレス充電非対応
ご提供品

本記事はEDIFIER様から商品を提供いただき作成しています。

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マクリン

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プロフィール

いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。当サイトでは、さまざまなガジェット・家電をレビューしています。「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」のモノ/ガジェットクリエイターとしても活動し、22年4月には書籍「マクサン式Webライティング実践スキル大全」を出版。株式会社makuri 代表取締役。プロフィール詳細レビューガイドライン・理念

EDIFIER W320TNの概要

Edifier W320TN」は防水・防塵仕様(IP54)の完全ワイヤレスイヤホンです。

EDIFIER W320TNの外箱とイヤホン本体

防水・防塵規格IP54
「5等級の防塵性能と4等級の防水性能(生活防水仕様)をもつ」という規格。多くのワイヤレスが防水しかないなか、防塵までついています。
製品名 Edifier W320TN
防水・防塵規格 IP54
接続方式 Bluetooth 5.3
対応コーデック SBC / LDAC
重量(イヤホン / ケース込み) 約8g / 約50g
バッテリー駆動時間
(上)イヤホン
(下)ケース込み
最大5.5時間(ANCで3.5時間)
最大27.5時間(ANCで17.5時間)
ドライバー 13mmドライバー
充電方式 USB-C
装着検出機能
ANC
外音取り込み
専用アプリ
マルチポイント
価格 13,990円

 
ラインナップはグレーアイボリー(白)の2色で、どちらも光沢感がありポップさを感じるカラーリングです。

EDIFIER W320TNのグレーカラー
EDIFIER W320TNのアイボリーカラー
 
イヤホンは灰一色の筐体にブランドロゴが映える、シンプルなスティック形状です。

EDIFIER W320TNのイヤホン外観(外側)
 
軸部分はAirPods Pro 2より少し長めで、若干の「耳からうどん感」があります。

EDIFIER W320TNとAirPods Pro 2のイヤホン比較
 
左右計6つのマイクを搭載し、AIアルゴリズムにより外部環境に応じてノイズを低減してくれます。

EDIFIER W320TNのイヤホン外観(マイク側)

耳からの脱着にともなって自動で音楽再生・停止する装着検出センサーをそなえ、アプリからON/OFFも可能です。

ケースはツルッとしてプラスチック感が強い一方、裏面のワンポイントの銀色とロゴがそれを補う上質さを感じさせます。

EDIFIER W320TNのケース外観(表側)
EDIFIER W320TNのケース外観(裏側)
 
重量はイヤホン単体で約8gとかなりの軽量モデルで、ケースをふくめても約50gです。

EDIFIER W320TNのイヤホン単体重量は約8g
EDIFIER W320TNのケース込みの重量は約50g
 
手のひらに乗せると一見大きく感じるものの、厚みはないので見た目ほどのボリューム感はありません。

EDIFIER W320TNのケースを手のひらに乗せた様子
 
付属品は、イヤホン本体とUSB Type-C to Cケーブルです。

EDIFIER W320TNの付属品一覧

 

EDIFIER W220T・NeoBuds Proとのスペック比較

Edifier W320TNと前モデル「EDIFIER W220T」「EDIFIER NeoBuds Pro」との比較は以下のとおりです。

左スライドで全表示

製品名 Edifier W320TN
EDIFIER W320TN
Edifier W220T
EDIFIER W220T
EDIFIER NeoBuds Pro
EDIFIER NeoBuds Pro
防水規格 IP54 IP54 IP54
接続方式 Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.0
対応コーデック SBC / LDAC SBC / aptX / aptX Adaptive SBC / AAC / LHDC / LDAC
重量(イヤホン / ケース込み) 約8g / 約50g 約9g / 約41g 約10g / 約37g
バッテリー駆動時間
(上)イヤホン
(下)ケース込み
最大5.5時間(ANCで3.5時間)
最大27.5時間(ANCで17.5時間)
最大6時間
最大24時間
最大6時間(ANCで5時間)
最大24時間(ANCで20時間)
ドライバー 13mmドライバー 13mmドライバー 10mmドライバー
Knowles製バランスド・アーマチュアドライバー
充電方式 USB-C USB-C USB-C
装着検出機能
ANC
外音取り込み
専用アプリ
マルチポイント
価格 13,990円 13,990円 7,990円

NeoBuds Proはハイエンド機で、音質・ANCともに同社No.1の性能をほこります。

それはデザイン面にも表れ、近未来感あふれる独特の外観を有しています。

しかし、装着検出センサー・マルチポイントは非搭載のため、それらを求めるなら音質・ANCも準ずるレベルのEdifier W320TNがおすすめです。

W220TはさらにANC・外音取り込みにも非対応で、エントリーモデルが欲しい人向け。

一方Snapdragon Sound対応であるため、XiaomiなどのAndroidスマホを持つ人も選択肢に入れていいでしょう。

Snapdragon Soundとは

aptX Adaptiveの96kHz/24bit(ハイレゾ)再生や低遅延などをサポートする、米クアルコム開発のオーディオソリューション。

マクリン
いずれも防水防塵仕様(IP54)で使用シーンを選ばないのも良き!
 

EDIFIER W320TNのレビュー

Edifier W320TNの特徴を紹介します。

 

バッテリー性能は控えめでワイヤレス充電非対応

バッテリーはイヤホン単体で最大5.5時間、ケースふくめ最大27.5時間です。

EDIFIER W320TNのケースを開けた様子

ANCオンだと単体3.5時間・ケース込み17.5時間と短く、連続使用には心もとないかもしれません。

充電方法はUSB Type-Cのみでワイヤレス充電には非対応ですのでご注意ください。

EDIFIER W320TNのケース下側にUSB Type-Cポート

MEMO
イヤホンは1時間、ケースは1.5時間でフル充電できます。
 

2台に同時接続できるマルチポイント

本機は同社のフルワイヤレス初のマルチポイント対応モデルです。

EDIFIER W320TNをiPhoneとMac Book Proにマルチポイントで同時接続

マルチポイント

ノートPCとスマホなど、複数のBluetooth対応機器に同時接続できる機能。接続先をいちいち切り替えることなく、音声再生側のデバイスに自動で切り替わります。

 
2台同時接続するには、イヤホンをケースに収め、開けた状態で背面のボタンを3秒長押ししましょう。

EDIFIER W320TNのケース背面にペアリングボタン

するとペアリングモードに入るので、接続したいデバイスのBluetooth設定画面から追加すればOKです。

マクリン
2台同時接続は、一度慣れると抜け出せなくなるほど便利!

シンプルで使いやすい専用アプリ

専用アプリ「Edifier Connect」では以下の操作が主に可能です。

アプリの機能
  • ANC・外音取り込み設定
  • イコライザー設定
  • ピンチ操作のカスタマイズ
  • ゲームモード
  • 装着検出設定
  • プロンプトボリューム
  • findEarPhone

Edifier Connect

Edifier Connect

BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.無料posted withアプリーチ

 
ダッシュボード画面では、イヤホン・ケースのバッテリー残量を確認できます。

アプリEdifier Connectのダッシュボード画面
 
イコライザーは4種のプリセットが用意され、カスタマイズ不可のシンプル設計です。

アプリEdifier Connectのイコライザー設定
 
制御設定では「2ピンチ」「3ピンチ」「長押し」のピンチ操作を変更できます。

アプリEdifier Connectのタッチ操作カスタマイズ
アプリEdifier Connectののタッチ操作カスタマイズ
MEMO
外音コントロールは「ANC/外音取り込み/OFF」から自由に組合せを選べるなど、カスタマイズ性充分です。
 
動画に対する音声の遅延を約80ms(0.08秒)に抑える「ゲームモード」のON/OFFも可能です。

アプリEdifier Connectのゲームモード切り替え

マクリン
ゲームや動画を楽しむのにぴったり!

自然音や動物の鳴き声などのリラックス音を再生できる「Soothing sounds」も用意されています。

アプリEdifier ConnectのSoothing sounds
アプリEdifier ConnectのSoothing sounds
 
装着検出」はON/OFFだけでなく、外すとき・つけるときの操作もそれぞれ変更可能です。

アプリEdifier Connectの装着検出切り替え
 
ほかにも反応音の大きさを調整できる「プロンプトボリューム」や、イヤホンから音を発して探すことができる「findEarPhone」にも対応しています。

アプリEdifier Connectのプロンプトボリューム
アプリEdifier ConnectのfindEarPhone
マクリン
シンプルなUIですが、機能はかなり多彩ですよ!

中強度のANCと自然な外音取り込み

ANCは低音への効きがとくに強く、効果を充分に感じられる性能です。

EDIFIER W320TNのイヤホン外観(外側)

車通りの激しい道路では、元のロードノイズの大きさを10とすると、ANCオンで3〜4まで抑えられるイメージでした。

一方で中高音への効きは甘く、人の話し声や鈴虫の鳴き声などは「少し小さくなったかな?」くらいの印象。

とはいえ中高音は抑えづらい音域帯ですし、価格を考慮すると充分な性能かと。

マクリン
日常生活で気になる騒音は低音が多いですしね。

外音取り込みは、-3から3の7段階で強度を調整できます(ただ違いはあまり感じられず…)。

変なノイズもなく自然な聞こえ方のため、コンビニ会計時などピンポイントで使用するには申し分ありません。

広がりを感じられる爽快なサウンド

本機は片耳4gとマスク1枚程度の軽さで、着けているのを忘れてしまうほど。

EDIFIER W320TNのイヤホン外観(マイク側)

イヤーピースのないインナーイヤー型であるため、れることもなく、耳穴の圧迫感もありません。

マクリン
装着感・安定感よしで、文句のつけどころなし!

操作は、スティック側面の凹み部分をグッと押し込む(ピンチする)ことで行います。

iPhoneのホームボタンのように押し込みをセンサーが感知して「ピッ」と音が鳴る仕様で、デフォルトの操作は以下のとおりです。

操作 L R
再生/停止 1ピンチ 1ピンチ
曲送り 2ピンチ 2ピンチ
曲戻し 3ピンチ 3ピンチ
ANC / 外音取り込み / OFF 長押し(2秒)
音声アシスタント 長押し(2秒)
受話 着信中に1ピンチ 着信中に1ピンチ
通話拒否 着信中に長押し(2秒) 着信中に長押し(2秒)
通話終了 通話中に1ピンチ 通話中に1ピンチ
MEMO
1ピンチ以外はアプリから自在に変更できます。

操作性・カスタマイズ性は悪くないものの、反応の遅さはかなり気になるレベルでした。

ANCをオンにすると「Adaptive Noise Cancellation」とアナウンスが流れた後に「ポンポンッ」と反応音が流れ、その後ようやくANCがオンになります。

マクリン
この間に5秒もかかり、切り替えが億劫おっくうになるほど…

音質は、1万円台とは思えない広がりと立体感のあるサウンドです。

EDIFIER W320TNのイヤホン外観(外側)

POPS & ROCKに適したイヤホンは数多くあれど、音の広がりまで感じられるモデルはそう多くはありません。

そんななか本機は、1万円台前半ながら上下左右に広がるサウンドを再現し、上質な立体感を演出。

ポンポンと飛び出す音が非常に爽快で、とにかく聴いてて楽しい設計です。

マクリン
ライブ音源はとくに至高…!

バランスは低音寄りで、ベースがゴリゴリの曲だと味があってめちゃくちゃクールです。

気になるのはそれぞれの音が粗く、少しノイズ感があることくらいで、透き通るような中高音を堪能するには適していません。

マクリン
完成度はかなり高いですよ!
EDIFIER W320TN
高音域
(4.0)
中音域
(4.0)
低音域
(4.0)
ノイズキャンセリング
(4.0)
総合評価
(4.0)
 

EDIFIER W320TNはこんな人におすすめ

Edifier W320TNは「広がりのある音を手軽に楽しみたい人」におすすめです。

この価格で音の広がりや立体感をここまで再現しているモデルはほとんどありません。

マスク1枚ほどの軽さから装着感もよく、防水防塵性能(IP54)のおかげで使用シーンを問いません。

マルチポイントにも対応し、機能面は盤石です。

バッテリーの短さ・ワイヤレス充電非対応を許容できるなら、充分に選択肢に入るモデルです。

これらをすべて求めるなら、同価格帯だとSoundcore Liberty 4 NCJBL LIVE PRO 2あたりが良いでしょう。

 

EDIFIER W320TNレビューまとめ

本記事ではEdifier W320TNをレビューしました。

音質・ANC・外音取り込みはいずれも高い完成度で、装着感や防水防塵性能にも抜かりがありません。

一部デメリットはあるものの、それを補う尖ったメリットにあふれた日常使い向けのイヤホンです。

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

メリット
  • 広がりと立体感あるサウンド
  • 快適な装着感
  • IP54の防水防塵
  • LDACコーデック対応
  • マルチポイント対応
  • 中強度のANC
  • 自然な外音取り込み
デメリット
  • バッテリーが短め
  • 少し粗めのサウンド
  • 反応速度が遅め
  • AACコーデック非対応
  • ワイヤレス充電非対応
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