5千円未満のワイヤレスイヤホンもクオリティが上がってきたと感じるマクリン( @Maku_ring)です。
この価格帯でANCモデルはさすがに無いものの、それ以外の機能は充実し、音も仕上がってきています。
コスパの高いイヤホンを次々と出すANKERからも、5千円未満の基準をグッと上げるモデル「Soundcore Life P2 Mini」が出ました。
全部入りの「Soundcore Life P3」、「Soundcore Liberty Neo 2」の弟分にあたり、安価である分、ワイヤレス充電・アプリ対応などの機能はカットされています。
ただ、同社の中で数少ないBluetooth 5.2対応で接続性にすぐれ、片耳使用にも対応し、タップ操作でイコライザーが切り替え可能など、価格以上の機能をそなえています。
そんなわけで本記事は、外観とモデル比較、バッテリー性能や充電機能、音質面を紹介していきます。
- 4千円台
- Bluetooth 5.2対応
- 片耳使用可能
- マイク品質がわりと良い
- イコライザー機能搭載
- 3回タップの感度が悪い
- イコライザーが微妙
- アプリ非対応
- ワイヤレス充電非対応
- apt-X非対応
タップできるもくじ
Soundcore Life P2 Miniの概要
「Soundcore Life P2 Mini」は完全防水仕様(IPX5)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | Soundcore Life P2 Mini |
---|---|
重量 (イヤホン / ケース合計) |
約9g / 約47g |
音楽再生時間 (イヤホン / ケース合計) |
最大8時間 / 最大32時間 |
ドライバー | 10mmドライバー |
防水性能 | IPX5 |
対応コーデック | AAC / SBC |
充電ポート | USB-C |
Bluetooth | 5.2 |
イヤホン本体はSoundcore Life P3と同様、軸の伸びた形状をしているものの、軸はショートでAirPods Proと同程度におさまっています。
この価格帯なのでさすがに装着検知センサーはついていません。
光沢感のあるマット仕上げのケースは、プラスチックながら上質な雰囲気をまとっています。
ただし、Soundcore Life P3のケースと同様、キズ付きやすいのはある程度覚悟しましょう。
ケースサイズは約47 x 65 x 31mmと小ぶりで、ポケットにも充分しのばせられます。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(XS/S/M/L/XL)、USB-C to Aケーブルです。
Soundcore Life P3・Liberty Neo 2とのスペック比較
兄貴分の「Soundcore Life P3」、「Soundcore Liberty Neo 2」との比較は以下のとおりです。
モバイルは左スライドで全表示
製品名 | Soundcore Life P2 Mini |
Soundcore Liberty Neo 2 |
Soundcore Life P3 |
---|---|---|---|
重量 | イヤホン約9g / ケース約47g | イヤホン約12g / ケース約59g | イヤホン約10g / ケース約60g |
バッテリー | イヤホン単体で約8時間 ケースふくめて約32時間 |
イヤホン単体で約10時間 ケースふくめて最大40時間 |
イヤホン単体で約7時間(ANCで6時間) ケースふくめて約35時間(ANCで30時間) |
充電方式 | USB-C | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
防水規格 | IPX5 | IPX5 | IPX5 |
ANC・外音取り込み | |||
Soundcoreアプリ | |||
イコライザー | 3種類のプリセット | 22種類のプリセット・カスタム | 22種類のプリセット・カスタム |
タッチ操作の変更 | |||
装着センサー | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
ドライバー径 | 10mm | 8mm | 11mm |
価格 | 4,490円 | 4,990円 | 8,990円(ブラック) 9,990円(ブラック以外) |
Soundcore Life P2 Miniはシリーズ最廉価モデルなので、機能面でどうしても他2機種に劣ります。
- Soundcoreアプリ非対応
- 充電はUSB-Cのみ
機能性にこだわる方は、ANC・外音取り込み・アプリ対応で音質もすぐれるSoundcore Life P3ですが、価格は2倍近くします。
こうしてみると、500円しか変わらないのに、アプリ対応でワイヤレス充電もサポートするSoundcore Liberty Neo 2のコスパの良さが際立ちます。
ただ、Soundcore Life P2 Miniは左右いずれも片耳使用に対応し、アプリなしでイコライザー設定できる同社唯一のモデルなので、単なるエントリーモデルにとどまらない点は評価できます。
Soundcore Life P2 Miniのレビュー
Soundcore Life P2 Miniの特徴を紹介します。
ほど良いバッテリー性能
Soundcore Life P2 Miniは、日常使いに充分なバッテリー性能を持ち合わせています。
イヤホン単体で最大8時間、ケースをふくめ最大32時間使用可能です。
充電端子はUSB Type-Cポートで、10分の充電で1時間分の再生が可能な急速充電にも対応しています。
欲をいえば、Soundcore Liberty Neo 2と同様、ワイヤレス充電にも対応してほしかったです。
3回タップでイコライザー切り替え可能
Soundcore Life P2 Miniは、アプリ非対応であるにも関わらず、3回タップでイコライザーモードの切り替えに対応しています。
アプリなしでイコライザーをそなえるのは本機のみの特徴です。
モード切り替えを受け付けると「コロン」という操作認識音が鳴りますが、この3回タップがくせ者で、早すぎて遅すぎても受け付けません。
イコライザーモードは3回タップするたび「通常モード 低音モード ボーカルモード」の3つが順に変わっていきますが、モードの出来は正直微妙。
低音モードはベース音等が強調されすぎてムダにグルーヴィー、ボーカルモードは逆に低音がスカスカになって物足りない印象です。
多くの人は「通常モード以外いらなくね…?」で、通常モードだけに落ち着く可能性大かなと感じました(機能自体は素晴らしいんですけどね……)。
パワフルな低音と豊かな中音域
Soundcore Life P2 Miniは、ボディ部分が耳の中にほど良くハマる感じで装着でき、軽快性と安定感のあるつけ心地です。
タッチセンサーの操作性は、1タップ・2タップは問題ないものの、3タップは認識されないことがあるので注意ください(ただし、イコライザー切り替えを使わないなら無問題)。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 | 2タップ | 2タップ |
停止 | 2タップ | 2タップ |
曲送り | – | 2秒長押し |
曲戻し | 2秒長押し | – |
イコライザーの切り替え | – | 3回タップ |
音声アシスタント起動 | 3回タップ | – |
アンカー製イヤホンは勢いのあるドンシャリ系サウンドが多いですが、本機も同様の音志向に仕上がっています。
中低音域が前面に出る音設計であり、バスドラムは少し鳴り響く傾向があるので、パワフルな感じを受けます。
ただ、低音域の量感を稼ごうとしてベースがややダブつく印象があります。
一方、中音域のボーカルやギター・ピアノは、かなり繊細で上手く表現できています。
この音域の豊潤さは、4千円台のイヤホンの平均値を大きく上回ります。
中高音域に来ると、ボーカル音やシンバルが自然な音色に少し欠け、実際よりも軽く、若干とがる傾向があります。
ROCK & POPSやEDM中心に、パワフルな低音と豊かな中音域を聴くのに最適なイヤホンです。
Soundcore Life P2 Miniはこんな人におすすめ
Soundcore Life P2 Miniは「4千円台でちゃんとした音を鳴らすワイヤレスイヤホンが欲しい人」におすすめです。
ただ、アプリ・ワイヤレス充電未対応など、機能は少ししぼられているので、コスパで見るならもう500円出して「Soundcore Liberty Neo 2」を選んでもよいかと。
あと、兄貴分の「Soundcore Life P3」だと、音質面・機能面でかなり充実しているので、予算が許すならおすすめです。
Soundcore Life P2 Miniレビューまとめ
本記事は「Anker Soundcore Life P2 Miniをレビュー!4千円台ながらイコライザー付きの完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
Soundcore Life P2 Miniは、Bluetooth 5.2対応かつ片耳使用も可能であり、タップ操作でイコライザーが切り替えできるなど、価格以上の機能をそなえるワイヤレスイヤホンです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 4千円台
- Bluetooth 5.2対応
- 片耳使用可能
- マイク品質がわりと良い
- イコライザー機能搭載
- 3回タップの感度が悪い
- イコライザーが微妙
- アプリ非対応
- ワイヤレス充電非対応
- apt-X非対応