移動中はもっぱらANC搭載イヤホンで音楽を楽しみマクリン( @Maku_ring)です。
ワイヤレスイヤホン市場は年々成長を重ね、それを見かねた企業も続々と参入。
これまで他の製品で培った技術力を存分にぶつけ、各社それぞれの強みを生かしたイヤホンを作り込んできています。
創業110年の歴史を持つオーディオブランドDENONもそのうちの一つで、2021年9月に同社初となる完全ワイヤレスイヤホン「DENON AH-C830NCW」を発売しました。
専用アプリなしやワイヤレス充電非対応など、粗削りな部分はまだ見られるものの、サウンドの仕上がりはさすが老舗企業といわんばかり。
ベースの迫力を感じられる低音しっかりめの設計でありながら、ボーカルの声も綺麗かつ伸びやかで、1万円台ながらハイエンドレベルの音質となっています。
使い勝手の面でネックがあり、人を選ぶイヤホンではありますが、耳なじみのいいサウンドと軽い装着感から、ふだん使いにはぴったり。
そこで本記事では「DENON AH-C830NCWをレビュー!軽くて安定した装着感とフラットでクセのないサウンドが持ち味のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 軽くて安定した装着感
- フラットでクセのないサウンド
- 再生時間が短い
- ANCが控えめ
- 専用アプリなし
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作のカスタマイズ不可
タップできるもくじ
DENON AH-C830NCWの概要
「DENON AH-C830NCW」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
| 製品名 | DENON AH-C830NCW |
|---|---|
| 防水・防塵規格 | IPX4 |
| 接続方式 | Bluetooth 5.0 |
| 対応コーデック | SBC / AAC |
| 重量 | イヤホン約10g / ケース込み約51g |
| バッテリー(イヤホン / ケース込み) | 最大6時間(ANCで4.8時間) / 最大24時間(ANCで19時間) |
| ドライバー | 11×10mmダイナミックドライバー |
| 充電方式 | USB-C |
| 装着センサー | |
| ANC | |
| 外音取り込み | |
| マルチポイント | |
| 価格 | 18,000円 |
イヤホン本体はプラスチックのツヤが強く、高級感は感じないものの、コロンとしたフォルムが可愛らしいデザイン。

シュッと伸びたスティック部分はAirPods Proよりも少し長い程度で、気になるほどの飛び出しではありません。

内側には耳からの脱着を感知し、自動で音楽再生・停止する装着センサーを搭載しています。

重量はイヤホン単体で約10g、ケースふくめ約52gと、標準的な重さです。
ケースは縦長かつ分厚めでボリューム感がありながら、DENONのロゴと天面の斜面形状がスタイリッシュさを感じるデザイン。

ラインナップはブラックとホワイトの2色展開で、どちらもプラスチックのツヤ感と彩度が強めのビビッドカラーです。
ケースの大きさは約58 x 46 x 30mmと、手のひらにスポッと収まるサイズ感。

AirPods Proと比べると、正面から見たサイズ感は同程度ですが、前後方向の厚みがある分、少しボリュームを感じます。
付属品はイヤホン本体とUSB-C to Aケーブル、イヤーチップ(S/M/L)です。
DENON AH-C830NCWのレビュー
DENON AH-C830NCWの特徴を紹介していきます。
標準的なバッテリー性能かつワイヤレス充電非対応
バッテリー性能は標準的で、イヤホン単体で6時間(ANCオンで4.8時間)、ケースふくめ24時間(ANCオンで19時間)使用できます。
ANCオン時のイヤホン単体では4.8時間と、少し心もとない性能です。
ケース背面にはUSB type-Cの充電ポートを搭載しています。
背面にはボタンも用意され、新しい機器と接続する場合にはこちらを長押ししてペアリングします。
残念ながらワイヤレス充電には非対応ですので、その点は注意ください。
少しクセのあるタッチ操作
イヤホンにはタッチセンサーを搭載し、タップするだけで以下の操作が可能となっています。
| 操作 | L | R |
|---|---|---|
| 再生 / 停止 | – | 1タップ |
| 曲送り | – | 2タップ |
| 曲戻し | – | 3タップ |
| ANC / 外音取り込み / OFF | 1回タップ | – |
| ペアリングモード | 1回タップ + 5秒長押し | – |
| 音声アシスタント | 1タップ + 2秒長押し | 1タップ + 2秒長押し |
| 受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
| 着信拒否 | 着信中に1タップ + 2秒長押し | 着信中に1タップ + 2秒長押し |
| 通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
| マイクミュートON / OFF | 通話中に1タップ + 5秒長押し | 通話中に1タップ + 5秒長押し |
タッチ操作はかなりクセがあり、左イヤホンの「2回タップ」「3回タップ」には操作が割り当てられていません。
さらに「1回タップ + 長押し」という少し分かりづらい操作を覚える必要があります。
AH-C830NCWには専用アプリがなく、これらの操作を変更できないため、初めて使う際にはとまどうかもしれません。


環境音を抑えるマイルドなANC性能
AH-C830NCWのANCは強いというわけではないものの、しっかり効果を感じられるレベルに仕上がっています。
ANCをオンにすると、空調音や周りのちょっとした雑音がスッと消えるものの、甲高い物音は若干残ります。
一方、人の話し声でも高い音域は消しきれず、オフィスにて真後ろで打ち合わせをしている人の声が、音楽再生をしていてもちょっと気になるレベルでした。
SONY WF-1000XM4のANC強度を10とすると、5といったところ。
さらにAH-C830NCWでは「周囲音ミックス」という外音取り込み機能が用意されています。
いわゆるアンビエントサウンドで、イヤホンタップで機能をオンにすると周囲の音が聞こえやすくなるというもの。
コンビニ会計時や電車のアナウンス時など、僕としては結構使う機会が多く、重宝する機能です。
聞こえ方はイヤホンを外しているときと相違なく、かなり自然な仕上がりとなっています。
ただ、音楽再生時だと若干聞こえづらいので、取り込みの際に「そのまま音楽再生を続ける」「音楽再生を止める」「音楽の音量を少し下げる」を選べればなお良かったです。
クセがなく耳なじみのいい音質
DENON AH-C830NCWは耳への当たりがやさしく、装着感も安定しています。
イヤーチップを耳に押し込まなくても、キュッと回転させながら入れるだけで自然と耳穴に収まります。
圧迫感や密閉感はあまりなく、それでいて外れそうな心配もない、使い心地のいいイヤホンとなっています。
全体的にフラットでクセがなく、耳なじみのいい音質に仕上がっています。
変に強調されている音域がないため、どの音もバランスよく鳴り響き、心地いいサウンドとして耳に沁み込んできます。
ベースの迫力を感じられる低音しっかりめの設計でありながら、ボーカルの歌声は綺麗で伸びやかで、息遣いやハモリパートもしっかり聴こえます。
少しエコーがかったような音の仕上がりでもあるため、曲によっては臨場感あるリアルなサウンドを楽しむことも可能。
マイルドな音質設計であり、EDMやROCK & POPSよりはジャズ・クラシック・ピアノロックに適したイヤホンだと感じました。


DENON AH-C830NCWはこんな人におすすめ
DENON AH-C830NCWは「ANCはそこそこでいいけど生音の質感にこだわりたい人」におすすめです。
フラットでクセのない音質であり、音源によっては臨場感あふれるサウンドも楽しめます。
しかし、タッチ操作のカスタマイズができない・バッテリーが短い・ワイヤレス充電非対応であるため、使い勝手の面ではちょっと難があります。
これらの機能面にもこだわるなら、Technics EAH-AZ60・LIBRATONE AIR+(2nd)あたりがおすすめです。
DENON AH-C830NCWレビューまとめ
本記事は「DENON AH-C830NCWをレビュー!軽くて安定した装着感とフラットでクセのないサウンドが持ち味のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
DENON AH-C830NCWは実用的なANCにクセのない耳なじみのいいサウンド、そして軽くて安定した装着感が持ち味のイヤホンです。
一部未対応の機能はあるものの、それらが気にならない方にとっては、シンプルで使い心地のいい仕上がりになっているといえるでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 軽くて安定した装着感
- フラットでクセのないサウンド
- 再生時間が短い
- ANCが控えめ
- 専用アプリなし
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作のカスタマイズ不可




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Makurin
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株式会社makuri 代表取締役。
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レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
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