どうも、作業時にANC搭載イヤホンは欠かせないマクリン( @Maku_ring)です。
カフェやオフィスの作業ではとくに、フルワイヤレスのANCが集中力のカギを握るといっても過言ではありません。
とはいえ、ANC性能を求めすぎると価格も相応に上がってしまいます。
「ANCは強いほうが良いけど出費は抑えたい」というニーズに応えるモデルが「SOUNDPEATS Mini Pro」です。
安価なだけに、装着センサー・専用アプリ・ワイヤレス充電はすべて非対応と、機能面は限られます。
ただ狙いをしぼっている分、ANCや外音取り込みなど、一部の機能はひとクラス上にも劣りません。
サウンドもフラットでキレがあり、誰でも聴きやすいクセのない仕上がりです。
そこで本記事では「SOUNDPEATS Mini Proをレビュー!高強度のANCとキレのあるサウンドを両立した完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- フラットでキレのあるサウンド
- ケース込み37gの軽量モデル
- 高強度のANCと自然な外音取り込み
- 耳にやさしい快適な装着感
- タッチで音量調節可能
- aptX Adaptive対応
- 装着センサー非搭載
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作カスタマイズ不可
タップできるもくじ
SOUNDPEATS Mini Proの概要
「SOUNDPEATS Mini Pro」は完全防水仕様(IPX5)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | SOUNDPEATS Mini Pro |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約37g |
バッテリー(イヤホン / ケース込み) | 最大7時間(ANCで5時間) / 最大21時間 |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー バランスド・アーマチュアドライバー |
充電方式 | USB-C |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
マルチポイント | |
価格 | 6,680円 |
イヤホンはコロンとかわいらしい形状で、マットブラックの筐体に添えられた白いロゴが垢抜けた上品さを感じさせます。
装着センサー非搭載のため、耳からの脱着にともなう音楽再生・停止には対応していません。
ケースは少しグレーがかった柔らかい色合いで、ついつい触りたくなるサラサラした触感。
イヤホン単体は約10gと標準的なものの、ケースをふくめると約37gとかなりの軽量モデルとなっています。
ケースの大きさは約43 x 59 x 31mmと、AirPods Proよりひと回り小さいサイズ感となっています。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB C to Aケーブルです。
SOUNDPEATS Air3 Pro・T2とのスペック比較
同社のフルワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air3 Pro」「SOUNDPEATS T2」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | SOUNDPEATS Mini Pro |
SOUNDPEATS Air3 Pro |
SOUNDPEATS T2 |
---|---|---|---|
防水規格 | IPX5 | IPX4 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.1 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約10g / 約37g | 約9g / 約37g | 約11g / 約48g |
バッテリー (上)イヤホン(下)ケース込み |
最大7時間(ANCで5時間) 最大21時間 |
最大6時間(ANCオンで5時間) 最大24時間 |
最大10時間(ANCオンで約7.5時間) 最大30時間(ANCオンで約22.5時間) |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー+ バランスド・アーマチュアドライバー |
12mmダイナミックドライバー | 12mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C | USB-C | USB-C |
装着検出機能 | |||
ANC | |||
外音取り込み | |||
専用アプリ | |||
マルチポイント | |||
価格 | 6,680円 | 6,480円 | 7,280円 |
SOUNDPEATS T2は若干前の機種だけに、Bluetoothのバージョンが5.1だったり、コーデックもSBCとAACのみだったりと、少し見劣りします。
一方SOUNDPEATS Mini ProとSOUNDPEATS Air3 Proは、いずれもBluetooth 5.2・aptX Adaptiveに対応し、接続性と対応コーデック面の仕様は共通しています。
全モデルとも装着センサー・専用アプリ・マルチポイントには非対応ですが、サウンドの仕上がりや機能・性能面にそれぞれの個性が現れています。
まずANCを重視する人におすすめなのが、本記事で紹介するSOUNDPEATS Mini Pro。
上位モデルに劣らぬANC性能をそなえ、外音取り込みも優秀です。
キレのあるフラットなサウンドで音楽を気持ちよく楽しめますし、装着感も良く、耳に負担を感じません。
生演奏のような臨場感あるサウンドを堪能したい人はSOUNDPEATS Air3 Proがぴったり。
どっしりした低音ときれいに響く高音から生み出される、迫力あるサウンドを実現しつつ、ANC・外音取り込みもそなえています。
バッテリーを重視する人はSOUNDPEATS T2がベターで、イヤホン単体で唯一の10時間に対応しています。
SOUNDPEATS Mini Proのレビュー
SOUNDPEATS Mini Proの特徴を紹介していきます。
ケース込み21時間と少し控えめなバッテリー性能
バッテリー時間はイヤホン単体で最大7時間(ANCオンで5時間)、ケースふくめ最大21時間です。
少し控えめな性能ですが、価格と軽さを考えるとそれなりに頑張っているほうだと思います。
ケース背面には汎用性の高いUSB Type-Cポートをそなえています。
ただし、ワイヤレス充電には非対応ですので注意ください。
軽くて耳になじむ装着感と少しクセのある操作割り当て
本機は耳に軽く入れただけでしっかりホールドされ、装着感はかなり快適です。
安定感は高いのに圧迫感はあまり感じず、長時間つけっぱなしにも耐えうる親切設計となっています。
イヤホンを装着しながらガムやナッツなどのおやつを食べても落ちる心配がなく、作業シーンの快適さは文句なしです。
イヤホン表面はタッチセンサーで、以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 2タップ | 2タップ |
曲送り | ― | 1.5秒長押し |
音量を上げる | ― | 1タップ |
音量を下げる | 1タップ | ― |
ANC / 外音取り込み / OFF | 1.5秒長押し | ― |
ゲーム(低遅延)モード | 3タップ | ― |
音声アシスタント | ― | 3タップ |
ペアリングモード | 6秒長押し | 6秒長押し |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話拒否 | 着信中に1.5秒長押し | 着信中に1.5秒長押し |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
「再生 / 停止」はもちろん、「モード切り替え」や「音量調整」まで、多くのアクションをイヤホンから操作できます。
遅延を60ms以下に抑えるゲーミングモードにも対応し、その切り替えも可能です。
ただ、長押しに曲送りが割り当てられていたり、曲戻しはできなかったりと、操作割り当てには少しクセがあります。
タッチ面が外側に少しふくらんでいるため指が触れやすく、操作性は良好です。
アンダー1万円とは思えないANC性能と外音取り込み
価格の安さからANCにはあまり期待していなかったのですが、使ってみてびっくり。
アンダー1万円とは思えない強度で、周囲のノイズを大きく低減してくれます。
屋外ではイヤホン装着で10の音が6〜7に、そこからANCオンで2〜3になるイメージで、車のロードノイズへの効きをかなり実感しました。
ANCオンの状態からイヤホンを外すと「まわりはこんなにうるさかったのか……!」と驚くほどです。
オフィスでは周りで人が会話していても気にならず、自席でのオンライン会議にガッツリ集中できました。
同価格帯では間違いなくトップレベルで、1万円台のイヤホンと比べても遜色ありません。
外音取り込みも自然な仕上がりで、イヤホン未装着時とほぼ変わらない聴こえ方でした。
音を変に強調していないため、耳を刺すような鋭さも感じません。
むしろ「取り込みがちょっと弱いかな?」と感じるほど。
ANC性能も外音取り込みも、良い意味で期待を裏切る完成度です。
フラットでキレのあるバランスの良いサウンド
SOUNDPEATS Mini Proはハイブリッド機構のドライバーにより、音~高音をバランス良くカバーし、フラットでキレのある音質設計です。
丸みをおびた柔らかい音というより、実際の発声に忠実なパキッとしたシンプルな音を奏でてくれます。
低音はズンズンと響くのを感じられ、高音もノイズなくきれいに響き、全体の仕上がりは上々。
クセも尖りもないので、誰でも聞きやすいサウンドに仕上がっています。
一方、音場の広さや音の厚みは感じづらい設計です。
音が一定の距離感で鳴っている印象で、立体的な広さはあまり感じられません。
シンプルであるがゆえに音の厚みも感じづらく、ライブ音源などの迫力には欠ける部分も。
また、バラードでの透き通ったヴォーカルやピアノの繊細な音など、細かい部分までは再現されません。
aptX Adaptiveは高音質・低遅延を実現するコーデックですので、対応するAndroidスマホを持っている人はぜひお試しください。
SOUNDPEATS Mini Proはこんな人におすすめ
SOUNDPEATS Mini Proは「1万円未満で強めのANCを楽しみたい人」におすすめです。
本機のANC性能は同クラスで突出し、1万円台を使っている人でも満足できるレベル。
外音取り込みの仕上がりも良く、オフィス利用にかなり適したイヤホンといえます。
音質は上位クラスには劣るものの、クセはないのでネックにはなりません。
ただし機能は限られ、使い勝手の面ではもう一歩のところもあります。
装着センサーやワイヤレス充電を外せない人はEarFun Air Pro 2、専用アプリやタッチ操作カスタマイズを望むならSoundcore Life P3を選択肢に入れるといいでしょう。
SOUNDPEATS Mini Proレビューまとめ
本記事は「SOUNDPEATS Mini Proをレビュー!高強度のANCとキレのあるサウンドを両立した完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
SOUNDPEATS Mini ProはANC・外音取り込み・装着性ともに文句のない仕上がりで、音質も充分満足できるレベルです。
機能性を重視する人にはおすすめできませんが、逆にそれが気にならないなら、コスパの高いイヤホンといえます。
「価格が安い = ANC性能が悪い」と思っている人こそぜひ試して欲しいモデルです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- フラットでキレのあるサウンド
- ケース込み37gの軽量モデル
- 高強度のANCと自然な外音取り込み
- 耳にやさしい快適な装着感
- タッチで音量調節可能
- aptX Adaptive対応
- 装着センサー非搭載
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作カスタマイズ不可