バッテリーが保たないので、複数のフルワイヤレスを使い回すマクリン( @Maku_ring)です。
僕が使っている一軍のノイキャン搭載イヤホンといえば、AirPods Pro・Jabra Elite 85t・Soundcore Liberty Air 2 Proですが、そこに間違いなくラインナップされるであろうモデルを買いました。
それがこちら、ソニーの「WF-1000XM4」です!
2019年の前作「WF-1000XM3」に続く最新モデルで、発売日から毎日のように使い込んでますが、音質・ノイキャン・使い心地の全てにうっとりするほど。
……おかげでレビュー記事を書くのが遅れました。
弱点はマルチポイント(Bluetoothの同時接続)ができないことくらいですが、それをも上回る優位点のオンパレードで、まさに盤石のイヤホンに仕上がっています。
そんなわけで本記事では「【SONY WF-1000XM4レビュー】音質・ノイキャン・使い心地全てが最高峰の完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 長寿命バッテリー
- ワイヤレス充電対応
- 最高峰の音質
- 全てをかき消すノイキャン
- LDAC対応
- DSEE Extreme搭載
- ボタン割り当てが微妙
- マルチポイント非搭載
タップできるもくじ
SONY WF-1000XM4の概要
SONY WF-1000XM4は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | SONY WF-1000XM4 |
---|---|
重量 (イヤホン / ケース合計) |
約14g / 約54g |
音楽再生時間 (イヤホン / ケース合計) |
最大12時間(ANCで8時間) / 最大36時間(ANCで24時間) |
ドライバー | 6mmドライバー |
防水性能 | IPX4 |
対応コーデック | AAC / SBC / LDAC |
充電ポート | USB-C / ワイヤレス |
Bluetooth | 5.2 |
ラインナップはブラックとプラチナシルバーの2色で、どちらも上質感があってしっとりしたカラーリングです。
ロゴは控えめで、シンプルさを追及した美しいデザインに仕上がっています。
装着センサーを搭載し、耳から外すと音楽が停止し、装着するとまた再生します。
重量はイヤホン単体で約14g、ケースふくめ約54gと標準的。
ケースは落ち着きのあるマットな質感です。
ケースの大きさは約30 x 65 x 40mmと、WF-1000XM3よりひと回り以上コンパクトになり、なんと自立するようになりました!
AirPods Proと同程度の大きさであり、持ち運びに適したサイズ感となっています。
付属品はイヤホン本体とイヤーピース(S/M/L)、USB-C to Aケーブルです。
イヤーピースはノイズアイソレーションイヤーピースと銘打つだけあり、モッチリした触感のウレタン素材を採用し、密閉性の高いものとなっています。
SONY WF-1000XM3とのスペック比較
前モデル「WF-1000XM3」との比較は以下のとおりです。
製品名 | SONY WF-1000XM4 | WF-1000XM3 |
---|---|---|
重量 | イヤホン約14g / ケース約54g | イヤホン約17g / ケース約92g |
バッテリー | イヤホン単体:約12時間(ANCで8時間) ケース込み:約36時間(ANCで約24時間) |
イヤホン単体:約8時間(ANCで6時間) ケース込み:約32時間(ANCで約24時間) |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C |
防水規格 | IPX4 | 防水防滴なし |
イヤーチップ | 3種類 | 4種類 + 3種類 |
ANC | 3つのモード搭載 | 3つのモード搭載 |
外音取り込み | 2つのモード搭載 | 2つのモード搭載 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC |
ドライバー | 6mm | 6mm |
価格 | 33,000円 | 22,500円 |
スペック上でも前作を大きく上回り、文字通り最新技術が詰めこまれたイヤホンとなっています。
- 小型なのにロングバッテリー
- 生活防水仕様(IPX4)に対応
- 高音質コーデックのLDACに対応
- 音質・ノイキャン性能UP
個人的には前モデルのカメムシ形状が好きではなかったのですが、今作で一気にスタイリッシュになったのはテンション上がりました。
しかも、これだけ小型化を図りつつ、バッテリー性能は8時間 12時間と約1.5倍にパワーアップしています。
さらに生活防水仕様(IPX4)に対応し、外出時や運動時も気軽に使えるようになりました。
コーデックがaptXに非対応なのは残念なものの、高音質が特徴のLDACに対応したのは嬉しいポイントです。
LDACは、SONYが独自開発した高音質特化のコーデックで、Xperiaだけでなく、最新のAndroid端末にも採用されています。
遅延はSBCよりも大きいため、ゲームや映像視聴には不向きですが、純粋に音楽を堪能したい人には最適の音質コーデックです。
ただし、LDACの恩恵にあずかるには、スマホ側の受信コーデックもLDACに対応していないといけないため、例えばiPhoneだと対応していない点に注意ください。
LDACが適用できないスマホにはDSEE Extremeが代わりに用意され、こちらを使えばあらゆる圧縮音源をハイレゾ級にアップスケーリングして聴くことができるようになります。
DSEEの処理はかなり優秀で、オンにすると圧縮音源でもかなり細かな音まで聞こえるようになります(解像感はさすがにLDACのほうが上だけど)。
とはいえ、これらの特徴はあくまで前置き。
なんといっても特筆すべきは、素晴らしい音質とノイズキャンセリング性能です。
くわしくはレビューで紹介していきます。
SONY WF-1000XM4のレビュー
ここからはSONY WF-1000XM4の特徴を紹介していきます。
ロングバッテリーかつワイヤレス充電対応
WF-1000XM4はコンパクトながら、かなりのバッテリー性能を有しています。
イヤホン単体で最大12時間(ANCで8時間)、ケースをふくめ最大36時間(ANCで24時間)使用可能です。
ケース背面には、汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえ、5分の充電で1時間駆動できるクイック充電にも対応しています。
さらに、WF-1000XM3では対応していなかった、ワイヤレス充電にも対応しています。
多彩な機能がそろった専用アプリ
SONY WF-1000XM4には専用アプリ「Headphones Connect」が用意され、その機能はかなり充実しています。
- バッテリー残量やコーデックの確認
- タッチ操作カスタマイズ
- 外音コントロール
- スピーク・トゥ・チャット
- イコライザー
それぞれ簡単に紹介していきます。
ダッシュボード画面では、イヤホンとケースのバッテリー残量が確認できます。
タッチ操作のカスタマイズもでき、左右のイヤホンそれぞれに「外音コントロール」「再生コントロール」「音量コントロール」「割り当てなし」のうち、いずれか2つをあてがうことができます。
- 外音コントロール ノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替え
- 再生コントロール 再生/一時停止/曲送り/曲戻しの操作
- 音量コントロール 音量アップ/ダウンの操作
- 割り当てなし
ただ、困りものなのが「外音コントロール」「再生コントロール」「音量コントロール」すべてを割り当てたくとも2つしか割り当てられず、泣く泣く音量コントロールを削らざるをえなかった点です。
外音コントロールでは「ノイズキャンセリング」「外音取り込み」「オフ」から選べます。
また、こちらが話し始めると音楽を自動停止して周囲音を取り込む「スピーク・トゥ・チャット」も搭載しています。
誰かに話しかけられたとき、こちらが声を出すだけで音楽停止&外音取り込みが始まる便利な機能です。
ただし感度は正直微妙で、関係ないところで作動したりするので途中から使わなくなりました。
イコライザーは10種類のプリセットにくわえ、自分好みに細かく調整でき、低音を強めたりボーカル色を強めたり、帯域ごとに20段階ずつ調整可能です。
全てをかき消すANCと前モデルより自然な外音取り込み
本機の強みのひとつといえるのが、ノイズキャンセリング(ANC)性能の素晴らしさで、前モデルよりさらに強力になっています。
イヤーピース自体の遮音性が高く、それだけでも電車のガタガタ音・走行音をけっこう抑えてくれますが、ANCをオンにすると、さらなるノイズをナチュラルにガツッとカットしてくれます。
空調音やタイピング音も全く気にならないですし、交通量が多いところだと怖いくらいで、もはやヘッドホンレベルに効きます。
あと、ノイキャンにありがちな耳の閉塞感もほとんどなく、ANC性能はこれまでレビューした中で文句なしのナンバーワン。
風切り音をカットできる「自動風ノイズ低減」も優秀で、ランニング時や電車通過時の風切りをしっかり抑制してくれます。
外音取り込みも進化し、前モデルで機械的に処理している感が薄まり、かなり自然に取り込めるようになりました。
とはいえ、AirPods Proの外音取り込みのナチュラルさにはあと一歩およばずといったところ。
SONYがほこる最高峰の音質
SONY WF-1000XM4は丸い筐体が若干飛び出ているので、存在感はややあるものの、イヤーピースの触感が良いので耳にぴったりおさまります。
耳に装着すると「Bluetooth、接続しました」「バッテリー、 %」のアナウンスが流れ、装着するだけでバッテリー残量が分かるのは地味にありがたいです。
表面はタッチセンサーになっており、軽いタップでさまざまな操作が可能です。
- 右1回押す 再生 / 一時停止
- 右2回押す 曲送り(次の曲)
- 右3回押す 曲戻し(前の曲)
- 左1回押す ノイズキャンセリング / 外音取り込み / オフ
- 右長押し 音声アシスタント(Siri・Googleアシスタント・Amazon Alexa)起動
- 左長押し クイックアテンション起動(長押ししている間だけ周囲の音を聞き取りやすくする)
操作を認識するたび、「トン」と柔らかく音が鳴るため、分かりやすいです。
ただし前述のとおり、ボタン割り当ては微妙で、上記の操作にすると音量調整を入れられないのはちと残念。
また意外と便利なのが、クイックアテンション機能。
長押ししている間だけ周囲の音を聞き取りやすくするため、電車内でアナウンスを一時的に聞きたいときなどに重宝します。
そしてなにより凄いのは、圧倒的な音質の良さです。
フラットかつ原音に忠実で、丁寧に音が作られ聴き疲れもしないという、超優等生の仕上がり。
ボーカルの息遣いからギター・ベース・ボーカル・ドラムまで、全ての音がバランス良く、粒が細かく聴こえます。
深く広がっていく低域に、温かみと余韻のある中高域。音の広がりや立体感も自然で、変な際立ちやノイズも全くありません。
これまでさまざまなワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、音質面ではもちろんナンバーワン。頭ひとつ抜けている感があります。
さらに360 Reality Audioにも対応し、アーティストの生演奏に囲まれているような、没入感のある音を楽しめます。
友人知人から「とりあえず、おすすめのイヤホンどれ?」と聞かれたらコレをすすめておけば間違いない。そんな最強のフルワイヤレスです。
SONY WF-1000XM4はこんな人におすすめ
SONY WF-1000XM4は「音質とノイキャンに妥協したくない人」におすすめです。
クイックアテンションやスピーク・トゥ・チャットなど、かゆいところに手が届く機能も満載。
レビュー機では大丈夫でしたが、以下の不具合が生じる機体があるとのことです。
- Alexaアプリが入っていると接続が切れることがある
- ANCオンの状態でスマホをスリープから画面オンにすると、ANCが一瞬オフになってまたオンになる
ソフトのアップデートで解消されるとは思いますが、現状そういった現象が発生する個体があることは留意ください。
トータルの完成度ではJabra Elite 85tやAirPods Proを上回るものの、これらに付いているマルチポイント(Bluetoothの同時接続)は非搭載です。
SONY WF-1000XM4レビューまとめ
本記事は「【SONY WF-1000XM4レビュー】音質・ノイキャン・使い心地全てが最高峰の完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
ソニーの最新作ということで期待していましたが、その実力は僕の予想をも大きく上回りました。
日々の生活に感動と彩りを与えてくれる、そんなイヤホンです。
少し値は張るものの、音楽や動画をより楽しみたい人にはぴったりの逸品といえるでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 長寿命バッテリー
- ワイヤレス充電対応
- 最高峰の音質
- 全てをかき消すノイキャン
- LDAC対応
- DSEE Extreme搭載
- ボタン割り当てが微妙
- マルチポイント非搭載
xm3からの進化が半端ないですね
LDAC対応で防水で尚且小型化と
なんと直立するところが完璧ですね