どうも、ANC搭載イヤホンの機能性を重視するマクリン( @Maku_ring)です。
だからといって機能にこだわりすぎると、装着検出にマルチポイント、ワイヤレス充電にバッテリー、さらには装着性とキリがありません。
これらにくわえ、音質やANCまで満足できるフルワイヤレスはほぼなく、どれかは妥協せざるを得ないのが現状です。
そんな中、JBLより4/1(金)に発売する「JBL LIVE PRO 2」は、各要素を満たす数少ないモデルに仕上がっています。
同日発売の「LIVE FREE 2」も15,000円では最強と呼べる完成度高いイヤホンです(本機は+ 2,600円)。
両者でソフト面を共通化している分、音質・ANC・外音取り込みはほとんど変わらないものの、装着性・マイク性能・バッテリー性能といったハード面では磨きがかかっています。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
また、本機の位置づけは、同じくJBL専売モデルである「LIVE PRO+」の上位モデルです。
そこから大幅なアップデートをとげているのはもちろん、同社のハイエンド「TOUR PRO+」でも未対応のマルチポイントに対応しています。
「とりあえずコレを買っとけば大丈夫!」といえるモデルです。
そこで本記事は「JBL LIVE PRO 2をレビュー!快適な装着性と高い機能性をそなえるANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書いていきます。
- JBL最長のバッテリー性能
- マルチポイント対応
- 機能満載の専用アプリ
- LIVE FREE 2よりすぐれる装着感
- 同社ハイエンドに次ぐANC性能
- 軽やかでクセのないサウンド
- 高いマイク音質
- apt-X非対応
- タッチ操作カスタマイズが限定的
- 販路が限定的
本記事はハーマンインターナショナル様から商品を提供いただき作成しています。
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JBL LIVE PRO 2の概要
「JBL LIVE PRO 2」は生活防水仕様(IPX5)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | JBL LIVE PRO 2 |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約60g |
バッテリー | イヤホン単体:約10時間(ANCで8時間) ケース込み:約40時間(ANCで約30時間) |
ドライバー | 11mm径ダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 17,600円 |
落ち着きある漆黒の筐体に、NCVM(非導電性導電膜)によるメタリックなスティック部が、高級感を感じるデザインです。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
LIVE FREE 2と同様、イヤホンにはスティック部の下端、イヤーチップが付くノズル部、イヤホン内部と計3つのマイク(左右計6マイク)を搭載しています。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともない、自動で音楽再生・停止します。
ケースは上品さただようマットな質感で、シンプルな天面に鎮座するJBLロゴがクールにキマっています。
ラインナップは、ブラック以外にシルバー・ローズがあり、いずれも気品を感じる落ち着いた色合いとなっています。
ケース形状はLIVE FREE 2とほぼ同じですが、ケースのフタを開けた際の造形はけっこう異なっています。
LIVE PRO 2のほうがハウジング部の周囲に空間が設けられ、ケースからのイヤホンの取り出しやすさに配慮されています。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
ケースのサイズは約50 x 56 x 29mmと、AirPods Proと同程度のサイズ感です。
重量はイヤホン単体で約10g、ケースふくめ約60gと標準的。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB-C to Aケーブルです。
JBL LIVE FREE 2・LIVE PRO+とのスペック比較
同時発売の「JBL LIVE FREE 2」、前モデルの「JBL LIVE PRO+」とのスペック比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | JBL LIVE PRO 2![]() |
JBL LIVE FREE 2![]() |
JBL LIVE PRO+![]() |
---|---|---|---|
防水規格 | IPX5 | IPX5 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約60g | イヤホン約9g / ケース込み約54g | イヤホン約10g / ケース込み約60g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:約10時間(ANCで8時間) ケース込み:約40時間(ANCで約30時間) |
イヤホン単体:約7時間(ANCで6時間) ケース込み:約35時間(ANCで約28時間) |
イヤホン単体:約7時間(ANCで6時間) ケース込み:約21時間(ANCで約18時間) |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー | 11mmダイナミックドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出センサー | |||
ANC | |||
外音取り込み | |||
専用アプリ | |||
マルチポイント | |||
価格 | 17,600円 | 15,000円(Amazon14,500円) | 17,800円 |
まずは同日発売の「LIVE FREE 2」との違いから見ていきます。
大きく異なるのは外観で、LIVE PRO 2がスティックタイプ、LIVE FREE 2はコロンとした楕円形状となっています。
音質はどちらもやさしく軽やかで、クセがなくて聞きやすいです。
違いを強いてあげるなら、LIVE PRO 2のほうが立体感と広がりを少し感じるかな、という程度。
ただ後述しますが、装着性はLIVE PRO 2のほうがすぐれていると感じました。
ANC・外音取り込みの効きも、ソフト面が共通していることから同じのはずですが、装着感の違いから人によって差異を感じるかもしれません。
また、マイクの位置が物理的に近い恩恵で、LIVE PRO 2のほうが環境音の影響を受けづらく、中音域をしっかり届けてくれる印象です。
バッテリー持ちもLIVE PRO 2に軍配が上がるので「オンライン会議」や「音楽のながら聴き」が多い人はLIVE PRO 2が最適です。
ただし、LIVE PRO 2のほうが2,600円高いので、価格を気にする人・バッテリー面を重視しない人はLIVE FREE 2が選択肢に入ってくるでしょう。
前モデル「LIVE PRO+」との比較です。
LIVE PRO 2はPRO+にくらべ、マルチポイント搭載にケース込みのバッテリーは約2倍と、価格は同等ながらスペックには隔絶たる差があります(発売時期を考えると当然ですが……)。
音質は重厚感が増し、より高いレベルでバランスしたサウンドへ正統進化しました。
さらに、ANCはリアルタイム補正や外耳道のテストが用意され、性能も大きくアップデート。
耳の入り口から鼓膜の形状をスキャンし、個々に合ったANCに調整してくれる機能。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
JBL LIVE PRO 2のレビュー
JBL LIVE PRO 2の特徴を紹介していきます。
ケース込み40時間のロングバッテリーかつワイヤレス充電対応
バッテリー性能はイヤホン単体で最大10時間(ANCオンで8時間)、ケースふくめ最大40時間(ANCオンで30時間)となっています。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
ケース背面には汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえ、15分の充電で4時間再生できる急速充電にも対応しています。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
同時接続のマルチポイント対応
LIVE FREE 2と同様、本機も2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントに対応しています。
タブレットでYouTubeを視聴しながらスマホの着信に応答できたり、スマホで音楽を聴きつつ会議のタイミングでPCに切り替えられたり、使い勝手は抜群です。
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マルチポイントの設定方法はいくつかありますが、次の方法が簡単です。
イヤホンを装着した状態で「1タップ」後に「5秒間長押し」します。
すると「ペアリング」というアナウンスとともにペアリングモードに入るので、接続したい機器から追加すればOKです。
機能豊富で使いやすい専用アプリ
専用アプリ「JBL Headphones」はUIがとても分かりやすく、機能も盛りだくさん。
従来モデルと変わらずタッチ操作のカスタマイズ性が低い点は残念でしたが、それ以外は文句なしです。
それでは、各機能を見ていきます。
- ANC・外音取り込み設定
- イコライザー設定
- オーディオモード設定
- タッチ操作カスタマイズ
- イヤホン本体を見つける機能
- 装着センサーON/OFF
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認や「ANC」「アンビエントアウェア(外音取り込み)」「トークスルー」の切り替えが可能です。
周囲の声や音を増幅するために、再生音楽の音量を約20%まで下げる機能。
外音取り込みは、7段階で強度を調整可能です。
ANCも同様に調整できますが、手動で変更せず「アダプティブノイズキャンセリング」をオンにし、リアルタイム補正を有効にするのがおすすめ。
同社初搭載となる機能。周囲のノイズに合わせて強度を調整し、最適なANC強度を自動で保つ。
イコライザー設定は5種類のプリセットにくわえ、自在にカスタマイズできる「マイEQ」が用意されています。
スマートオーディオモード設定では、音質優先の「オーディオモード」と低遅延優先の「ビデオモード」の切り替えも可能です。
タッチ操作設定では、左右のイヤホンに「アンビエントサウンドの操作」「音量の操作」「再生&音声アシスタントの操作」のいずれかを割り当てられます。
ただし、決められた3つの操作パックを2つのイヤホンに割り当てることになるため、一部の操作をあきらめなければならないのが難点です。
各イヤホンからビープ音を鳴らすことができる「イヤホン本体を見つける」機能も搭載しています。
その他にも「ボイスアウェア」機能や装着センサーのON/OFFなども可能です。
通話時にイヤホンに戻されるマイク入力(自分の声)の音量をコントロールし、自分の声をハッキリ聞こえるようにする機能。
イヤホン装着により自分の声がくぐもって聞こえるときでも、必要以上に大きな声で通話せずに済みます。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
快適で安定した装着性と心地よい操作感
個人的に、LIVE FREE 2と大きく異なると感じたポイントが装着性です。
JBL LIVE PRO 2は、耳の中にすっぽり包まれる密閉感と、それにともなう高い安定性を実現しています。
JBLのかたが力説されていたのもこの部分で、本機の楕円形状が耳穴の入り口(コンチャというらしい)が浅い人・狭い人にもぴったりフィットするように設計したとのこと。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin549.png)
イヤホン表面はタッチセンサーであり、デフォルトで以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 1タップ | ー |
曲送り | 2タップ | ー |
曲戻し | 3タップ | ー |
ANC / 外音取り込み / OFF | ― | 1タップ |
トークスルー / OFF | ー | 2タップ |
音声アシスタント | 長押し | 長押し |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
通話拒否 | 着信中に長押し | 着信中に長押し |
マイクミュート / 解除 | 通話中に長押し | 通話中に長押し |
タップ時に「ポンッ」と鳴る柔らかい音が心地よく、クセになる操作感です。
ただし、前述のとおり「再生&音声アシスタント操作」「アンビエントサウンド操作」「音量操作」のうち1つはあきらめなければなりません。
TOUR PRO+に次ぐANC性能と使いやすい外音取り込み
JBL LIVE PRO 2のANCは、同社のなかでは最上位モデル「TOUR PRO+」に次ぐレベルです。
ザワザワとしたカフェでは、ANCをオンにすると雑音がスッとひと回り小さくなり、さらに音楽再生すると周囲音がまったく気にならなくなるほどでした。
車のロードノイズなどの騒音もグッと抑えてくれるので、実用性は文句なし。
気になるLIVE FREE 2との差ですが、ソフト面の効きは変わらないものの、前述の装着性の良さから本機がやや上回ると感じました。
トップクラスのANC性能をもつSONY WF-1000XM4の強度を10とすると、8くらいのイメージです。
周囲の雑音に合わせてノイズを低減する「リアルタイム補正」や、耳の形状に合わせて最適化する「外耳道のテスト」なども用意され、ANCにはかなりのこだわりが見られます。
![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2022/02/makurin557.png)
外音取り込みは変に強調しすぎていないため、耳を刺す鋭さもなく、常時オンでも問題ないレベルです。
アプリから強度も調整でき、周囲の音を取り込む「アンビエントアウェア」にくわえ、さらに再生の音量を20%に抑える「トークスルー」も用意され、使い勝手は十分でしょう。
耳触りがやさしくバランスの良いサウンド
JBL LIVE PRO 2は耳触りが非常にやさしく、高いレベルでバランスしたサウンドに仕上がっています。
中音域にフォーカスしつつも全体的にバランスが良く、POPS&ROCKにぴったりの音質設計です(というか、音質面はLIVE FREE 2とほぼ同じ)。
さまざまな楽器音を聞き分けられるクリアさがありつつも、音に鋭さがないため、耳に負担を感じません。
耳触りがとにかくやさしく、心地よい音が響くので、万人が好むクセのないサウンドといえるでしょう。
一方、どの音も同じ距離感で鳴っており、音場の広さは感じづらいです。
ハイエンド機に比べると立体感や重厚感も控えめで、フラットで軽やかに響くようなイメージ。
ただ日常使いには申し分ないレベルですし、音質に不満は全く感じません。
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JBL LIVE PRO 2はこんな人におすすめ
JBL LIVE PRO 2は「音質・機能・バッテリーをよくばりたい人」におすすめです。
快適で安定した装着性に同社最長のバッテリー、機能豊富なアプリにマルチポイント対応と、使い勝手は抜群。
おまけにマイク性能も優秀と、ビジネス用途でも隙がありません。
2万円を超えるイヤホンでも使い勝手の面で妥協が必要なことが多いため、本機の機能性には驚きました。
音質も同価格帯でトップクラスであり、多くの人が満足できるモデルでしょう。
一方、価格をもう少し抑えたい人(あとはAmazonで買いたい人?)は「LIVE FREE 2」もおすすめです。
JBL LIVE PRO 2レビューまとめ
本記事は「JBL LIVE PRO 2をレビュー!快適な装着性と高い機能性をそなえるANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
JBL LIVE PRO 2は特に機能面の高さが光り、まさに「かゆいところに手が届く」イヤホンです。
音質やANCも申し分ない仕上がりで、日常使いに欠かせない快適な装着性もそなえています。
安くはないですが、どんな人にもおすすめしやすいエントリーノイキャンの最終形ともいえるモデルでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- JBL最長のバッテリー性能
- マルチポイント対応
- 機能満載の専用アプリ
- LIVE FREE 2よりすぐれる装着感
- 同社ハイエンドに次ぐANC性能
- 軽やかでクセのないサウンド
- 高いマイク音質
- apt-X非対応
- タッチ操作カスタマイズが限定的
- 販路が限定的
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![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6634-520x300.jpg)
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![](https://makuring.jp/wp-content/uploads/2023/01/best-wirelessearphone-520x300.png)