評価:4.5
我が家では、TVにラジオにオーディオにと、ホームプロジェクターが大活躍のマクリン( @Maku_ring)です。
解像度はフルHDでも実用上困ることはないですが、精細な映像をたのしむなら4Kがおすすめ。
それからくっきりした画質で観るならLEDやハロゲンではなく、レーザー光源のプロジェクターを選びたいところ。
Nebula Cosmos MaxやNebula Novaなど、数々の傑作プロジェクターを世に放つAnkerが、ついに出したレーザープロジェクターが「Nebula Cosmos Laser 4K」です。
同社初のレーザープロジェクターで、LEDやハロゲンとは一線を画する映像のシャープさが、没入感をさらに上げてくれます。
4Kの超高解像や2,000ANSIルーメンの明るさにくわえ、計4基のスピーカーで30W出力と、あらゆる面でスペックが高いです。
そこで本記事は外観と付属品を紹介し、類似品と比較しつつ、映像面を紹介していきます。
- レーザー光源の4Kプロジェクター
- Android TV 10.0搭載
- 垂直水平の台形自動補正
- 映像補正機能が充実
- ツイーター付きの30Wスピーカー搭載
- やや高い
- 重い
タップできるもくじ
Nebula Cosmos Laser 4Kの外観と付属品
「Nebula Cosmos Laser 4K」は、Android TV 10.0搭載のホームプロジェクターです。
製品名 | Nebula Cosmos Laser 4K |
---|---|
サイズ | 約263 x 220 x 165mm |
重さ | 約4.9kg |
明るさ | 2,000ANSIルーメン |
解像度 | 4K(3840 x 2160画素) |
スピーカー | 30W(10W x 2 + ツイーター 5W x 2) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 10.0 |
価格 | 249,900円(税込み) |
両側面にパンチングメッシュが覗く直方体デザインに仕上がっています。
サイズは約263 x 220 x 165mmと4Kクラスではコンパクトなものの、XGIMI Halo+などフルHDプロジェクターと比べると、ひと回り大きいです。
取っ手がついているので持ち運びは可能ですが、重量は約4.9kgとなかなか重め。
左右に10Wスピーカーとツイーターを2機ずつ搭載し、Dolbyオーディオにも対応しているので、立体感にくわえ、低音から高音までしっかり響かせる設計です。
天面は音量調整と方向キー・決定の操作パネルがつき、電源ボタンもそなえています。
4Kの解像度をもつレンズには、オートフォーカス機能を搭載しています。
歪みの検知速度はそこまで速くないものの、精度は高く、正確に動作してくれます。
底面には三脚穴がつき、汎用品の三脚を装着できます。
背面下部には電源端子とHDMI2.0(最大4K入力)、USB-A(USBフラッシュドライブ用)とAUX端子がついています。
背面上部にはDongleの差し込み口があり、同梱のNebula 4K Streaming Dongleを挿すことで、Android TV 10.0が使用できるようになります。
同梱品はプロジェクター本体にリモコン(単4アルカリ乾電池 x 2)、電源ケーブル、Nebula 4K Streaming Dongleです。
リモコンの質感はふつうですが、操作性は良く、NETFLIXやDisney+のボタンも備えているのはポイント高し。
本機はリモコン操作だけでなく「Nebula Connect」によるアプリ操作にも対応しています。
4Kプロジェクターで比較
Nebula Cosmos Laser 4Kと同クラスの4Kプロジェクター同士で比較してみました。
左スライドで全表示
製品名 | Nebula Cosmos Laser 4K |
Nebula Cosmos Max |
XGIMI HORIZON Pro |
BenQ TK700STi |
---|---|---|---|---|
光源 | レーザー | LED | LED | 水銀ランプ |
サイズ | 約263 x 220 x 165mm | 約351 x 249 x 99mm | 約208 x 218 x 136mm | 約312 x 246 x 110mm |
重さ | 約4.9kg | 約3.6kg | 約2.9kg | 約3.1kg |
明るさ | 2,000ANSIルーメン | 1,500ANSIルーメン | 2,200ANSIルーメン | 3,000ANSIルーメン |
解像度 | 4K(3840 x 2160) | 4K(3840 x 2160) | 4K(3840 x 2160) | 4K(3840 x 2160) |
スピーカー | 30W(10W x 2 + ツイーター 5W x 2) | 40W(10W x 4) | 16W(8W x 2) | 5W(5W x 1) |
OS | Android TV 10.0 | Android TV 9.0 | Android TV 10.0 | Android TV 9.0 |
オートフォーカス | ||||
台形自動補正(垂直) | ||||
台形自動補正(水平) | (手動) | (手動) | ||
価格 | 249,900円 | 179,980円 | 176,880円 | 200,000円 |
価格は本機が約25万円と一番高いものの、数少ないレーザー光源であり、他の方式に比べて低電力・長寿命・高輝度化が図られています。
XGIMI HORIZON Proと同様、タテヨコともに台形自動補正に対応し、映像調整面も抜かりありません。
明るさではBenQ TK700STiが上回るものの、2,000ANSIルーメン以上となると、どれも正直大きな違いはありません(旧モデルのNebula Cosmos Maxは、やや暗い感があります)。
音響面も唯一のツイーター(高音用スピーカー)を搭載し、低音から高音までバランス良く聴かせる仕様に仕上がっています。
総じて見ると、性能面ではNebula Cosmos Laser 4K、コスパ面ではXGIMI HORIZON Proがおすすめです。
Nebula Cosmos Laser 4Kのレビュー
Nebula Cosmos Laser 4Kの特徴を紹介していきます。
4Kならではの高精細なプロジェクター映像
Nebula Cosmos Laser 4Kの明るさは最大2,000ANSIルーメン、解像度は4K(3840 x 2160)であり、映像の精細さはなかなかのもの。
明るさも十分で、同じ映像を14時に投影してみても、しっかり視認できるのが分かります。
最大150インチ程度の大画面でも可能ですが、100インチ投影時の距離は約2.81mと焦点距離はふつうです。
HDMIはもちろんChromecastも内蔵し、対応するスマホやPCからのミラーリングにも対応しています。
プロジェクターの動画投影でおなじみ(?)、ドローンさんの4K動画を再生してみました。
草木や森の立体感や水面のゆらぎや煌めき、色彩のくっきり感はやはり他のプロジェクターと段違いでした。
Android TV 10.0搭載で豊富なアプリ収録
Nebula Cosmos Laser 4KはAndroid TV 10.0を搭載し、使い勝手も良好です。
Netflixは元来、Nebula Manager経由でないとダウンロードできませんでしたが、本機よりプリセットアプリになったのはうれしいポイントです。
アプリストアは純正のGoogle Playなので、ふだん使っているアプリはもちろんそのまま使えます。
プロジェクターをテレビ代わりに使いたいときは、nasneを設置したうえで「torne mobile」アプリで連携すれば、据え置きテレビのようにリアルタイム視聴や録画を楽しむことができます。
Nebula Cosmos Laser 4Kはこんな人におすすめ
Nebula Cosmos Laser 4Kは「レーザー光源のコンパクトな4Kプロジェクターが欲しい人」におすすめです。
レーザーだけにやや高めですが、映像調整面は隙がなく、音響の臨場感も抜群です。
同クラスの4Kプロジェクターでは、コスパ面ですぐれるXGIMI HORIZON Proとならんでおすすめです。
下位のフルHDモデルに「Nebula Cosmos Laser」があるものの、スペックを考慮すると割高なので、予算が許すなら本機のほうが買いでしょう。
Nebula Cosmos Laser 4Kレビューまとめ
本記事は「Nebula Cosmos Laser 4Kをレビュー!Ankerが放つレーザー光源の最上位プロジェクター」について書きました。
Nebula Cosmos Laser 4Kは、同社初のレーザープロジェクターで、LEDやハロゲンとは一線を画する映像のシャープさが、没入感をさらに上げてくれます。
4Kの超高解像や2,000ANSIルーメンの明るさにくわえ、計4基のスピーカーで30W出力と、あらゆる面でスペックの高められたモデルです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- レーザー光源の4Kプロジェクター
- Android TV 10.0搭載
- 垂直水平の台形自動補正
- 映像補正機能が充実
- ツイーター付きの30Wスピーカー搭載
- やや高い
- 重い