評価:4.4
どうも、ワイヤレスイヤホンの装着性とサウンドの快適さにはこだわりたいマクリンです。
ワイヤレスイヤホンを長時間使用する人にとって、やさしく安定感のある装着性とやわらかなサウンドは大事ですよね。
しっかりとしたノイキャンとともに、装着性や音質も求めたいという人は多いはず。
そんな人にぴったりの、長時間快適に使用できるワイヤレスイヤホンが登場しました。
それがAnkerの「Soundcore Liberty 5」です。
高いノイキャン性能をもちつつ、装着時の窮屈さがなく、まとまりのあるやさしいサウンドを響かせます。
普通の価格帯ながら、快適性抜群のワイヤレスイヤホンに仕上がっています。
そこで本記事ではSoundcore Liberty 5をレビューします。
- やわらかなサウンド
- やさしく安定感ある装着性
- 豊富なカラバリ
- LDACとマルチポイントの併用可能
- 高性能ノイキャン
- 自然な外音取り込み
- ケースが若干大きめ
- イヤーチップの汚れが目立つ
本記事はアンカー・ジャパン様から商品を提供いただき作成しています。
タップできるもくじ
Soundcore Liberty 5の概要
「Soundcore Liberty 5」は防水・防塵仕様(IP55)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | Soundcore Liberty 5 |
---|---|
防水・防塵規格 | IP55 |
接続方式 | Bluetooth 5.4 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約58g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:約12時間 ケース込み:約48時間 |
ドライバー | 9.2mmダイナミックドライバー+デュアル低音増強ダクト |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 14,990円 |
IP55とは「5等級の防塵性能と5等級の防水性能をもつ」ことを意味します。
カラーラインナップは、ミッドナイトブラック・パールホワイト・ディープブルー・アプリコットピンク・シャンパンゴールドの5色。
イヤホンはスティック型で、スティック上部にはロゴが刻まれています。
Anker独自のウルトラノイズキャンセリング3.5を搭載し、周囲のノイズをおさえて自分の声をクリアに届けてくれます。
側面には、音量調整などができる感圧センサーコントロールが搭載されています。
タップ操作ではなく、軽く押すと反応するようになっているため、誤操作を防ぎ、思いどおりの操作がしやすいです。
ケースは丸みのある正方形で、フタの真ん中にはロゴがあしらわれています。

スライド式のフタで、中にはリセットボタンが付いています。
重量はイヤホン単体で約10g、ケースふくめ約58gと標準的。
付属品は、イヤホン本体・イヤーチップ(XXS/XS/S/L/XL)・USB-C to Aケーブルです。
イヤーチップは、デフォルトで付いているMサイズふくめ6種類付いているので、さまざまな耳の大きさに適応します。
Soundcore Liberty 4とのスペック比較
Soundcore Liberty 5と同社の過去モデル「Soundcore Liberty 4」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | Soundcore Liberty 5![]() | Soundcore Liberty 4 Pro![]() |
---|---|---|
防水規格 | IP55 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC / LDAC |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約10g / 約58g | 約12g / 約55g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:12時間 ケース込み:48時間 |
イヤホン単体:9時間 ケース込み:28時間 |
ドライバー | 9.2mmダイナミックドライバー | 9.2mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | ||
ANC | ウルトラノイズキャンセリング3.5 | ウルトラノイズキャンセリング2.0 |
外音取り込み | ||
専用アプリ | ||
マルチポイント | ||
価格 | 14,990円 | 14,990円 |
本機(右)とLiberty 4(左)は同価格で、どちらもスライド式のケースです。

イヤホン単体・ケース込みの重量も同じくらい。
ケースは、本機がひとまわり大きいです。

イヤホンのスティック部分も、本機のほうが長くなっています。
スティック部分が長くなった分、持ちやすくなり、落とす心配なくサッと着脱できるようになりました。
イヤーチップの色・形・肌ざわりは、両者で大きく異なります。
汚れが目立たないのは、透明のイヤーチップが採用されているLiberty 4ですが、本機のイヤーチップのほうが、外側に広がった形でフィット感があり、やさしい肌触りなので装着性はすぐれています。
本機はケースが大きくなったものの、防水・バッテリー・ノイキャンの性能、音質、装着性は大きく向上しました。
同じ価格なのをふまえると、本機のほうがかなり優秀でおすすめです。
Soundcore Liberty 5のレビュー
Soundcore Liberty 5の特徴を紹介します。
ロングバッテリーでワイヤレス充電対応
本機はイヤホン単体で最大12時間(ANCオンで8時間)、ケースふくめ最大48時間のロングバッテリーです。
ケース底面にはUSB Type-Cポートを搭載し、10分の充電で約5時間再生可能な急速充電に対応しています。
フル充電に必要な時間は、イヤホンは1時間、ケースはUSB-Cで3時間、ワイヤレス充電で4時間です。

マルチポイント対応
本機は、最大2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。
たとえば、ノートPCでYouTube鑑賞しながら、スマホからの着信に応答するといった使い方ができます。
本機は、LDACやDolby Audioとマルチポイントの併用にも対応しています。
同時接続は、このあと紹介するアプリ「Soundcore」からの操作が簡単です。
詳細設定の「マルチポイント接続」から「新しい機器と接続する」をタップします。
するとペアリングモードに入るので、接続したいデバイスのBluetooth設定画面から追加すればOKです。
やさしく安定感ある装着性
本機はスティック部分が長めで、イヤピースは奥までフィットする形状になっているので、装着時の安定感はピカイチ。
首を振っても走ってもズレず、耳からポロッと落ちる心配もありません。
やさしい肌触りのイヤピースのため、圧迫感が少なく耳穴への負担も軽め。長時間快適に音楽を楽しめます。

使いやすい専用アプリ
専用アプリ「Soundcore」では以下の機能を利用できます。
- サウンドモード設定
- イコライザー設定
- HearID
- イコライザー設定
- タッチ操作カスタマイズ
- マルチポイント接続
- イヤホンを探す
- ゲームモード切り替え
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認やサウンドモードの切り替えができ、各機能へのアクセスの起点にもなっています。
ノイズキャンセリング(ANC)は、5段階の中から設定できます。
サウンドエフェクトでは、ドルビーオーディオの設定ができるほか、お好み診断・プリセット・カスタムイコライザーの3つのモードから好きな音の鳴り方を選択できます。
「HearIDサウンドテスト」を行うことで、おおよその聴力を知ることができ、好みのサウンドが調整されます。
好みのサウンドを選ぶ「お好み診断」に回答すると、自分専用のイコライザーが完成します。
以下のプロファイルのように、手動では調整できない、細かなチューニングをしてくれます。
お好み診断は「たしかに好み!」と感じる、立体感のある心地よい音色に調整され、長時間聴いても疲れない響きになっていると感じました。
イコライザーは、デフォルトふくめ22種類のプリセットが用意されています。
カスタムイコライザーでは、8の音域それぞれの音量を自分好みに細かく設定できます。
多くのモードが用意され、それぞれのサウンドの違いがはっきりしているので使い分けしやすいです。

タッチ操作カスタマイズでは「1タップ」「2タップ」「3タップ」「長押し」の4つのアクションの操作を変更可能です。
「装着テスト」「イヤホンを探す」といった機能もついています。
装着テストでは、イヤホンが自分の耳にフィットしているかを確認できます。
「イヤホンを探す」では、探したい側のイヤホンをアプリ上で選択すると、イヤホンがピピッと鳴ります。

その他詳細設定では、操作音・マルチポイント接続・ウィジェットなど、さまざまな設定ができます。
以上のように本アプリでは細かい設定が簡単にできます。
上質なノイズキャンセリング
Anker独⾃技術の「ウルトラノイズキャンセリング3.5」を搭載し、環境と装着状態に合わせて聴こえ方を最適化してくれます。
ANCは5段階で調節可能。状況に応じて心地よいノイキャンレベルを選択できます。
オプション機能は多くないものの、遮音性が高く、耳への圧迫感もなく、ノイキャンのクオリティの高さを感じます。
やわらかいサウンドを保ちつつ、空調音や乗り物音などの騒音をかなりかき消してくれます。
Liberty 4と比べても、遮音性が上がっているのがはっきり分かるレベルで違いがあります。
個人的にはなんなら、上位モデルのLiberty 4 Proより上回っている印象を受けました。
外音取り込みモードは、段階調整やオプション機能はありませんが、設定をするとちょうどいい量の外音を自然に取り込みます。
他のAnkerイヤホンの外音取り込みは、人工的だったり、取り込み量がフツーのモデルが多かった中、本機は見違えるレベルで向上していました。

また、本アプリをウィジェットに設定すると、アプリを開かなくてもホーム画面から「ANC」「標準」「外音取り込み」のモードを変更できます。
透き通ったやわらかなサウンド
Soundcore Liberty 5は、透き通ったやわらかなサウンドが印象的。
どんな曲調の音楽でも、いい意味で広がりすぎず、まとまりのある落ち着いたサウンドを響かせます。

ただ、ラジオやリスニング教材など人の話し声は、土管の中で話しているようなこもった感じがありました。
Dolby Audioやお好み診断といった、各サウンドモードの造りが優秀なのも魅力。

音楽の種類や状況に応じ、広がりのある壮大なサウンド、重低音が前に出た厚みのあるサウンド、近くで安らぎをもたらすサウンドと、それぞれちがった特徴のサウンドを楽しめます。
Soundcore Liberty 5はこんな人におすすめ
Soundcore Liberty 5は「やわらかいサウンドが好みで、長時間の使用が多い人」におすすめです。
本体の形状、イヤーチップの素材の工夫により、イヤホンが耳に快適にフィットするので、通勤・会議・運動など、どの場面でも疲れずに使用できます。
また、どんな曲調の音楽でも全音域でやわらかく心地のよいサウンドを響かせるので、曲の魅力にゆっくり浸れます。
装着性、聴こえ方の快適性を求める人にとってはもってこいのイヤホンでしょう。
Soundcore Liberty 5レビューまとめ
本記事ではSoundcore Liberty 5をレビューしました。
前モデルと比べ、音質やノイキャン性能など多くの機能性が向上し、グレードアップをもろに感じられる商品です。
ほしい機能はすべてそなえつつ、あまり必要のないオプション機能はなく、シンプルな仕上がりになっていることで、使いやすさも際立っています。
アプリも簡単に操作できるので、すべての機能をストレスなく使えるでしょう。
2万円以下で総合力の高いワイヤレスイヤホンを探している人はぜひ選択肢に入れてみてください。
どうも、マクリン(
- やわらかなサウンド
- やさしく安定感ある装着性
- 豊富なカラバリ
- LDACとマルチポイントの併用可能
- 高性能ノイキャン
- 自然な外音取り込み
- ケースが若干大きめ
- イヤーチップの汚れが目立つ







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Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
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