かつては安いANC搭載イヤホンを買うくらいなら、高いのを買ったほうがいいと思ってたマクリン( @Maku_ring)です。
以前は安いモデルだと、ノイズキャンセリングがおまけ程度だったり、外音取り込みも機械的で不自然だったのですが、近年はどんどんレベルアップしています。
1万円以下のワイヤレスイヤホンでも、EarFun Free ProやSOUNDPEATS T2、Soundcore Life A2 NCなど、優秀なモデルがかなり増えてきています。
そのクオリティを見ていると「ハイエンドモデル買う意味なくね……!?」と感じるほど。
音質だけは良くても、その他の性能はあと一歩だったAVIOTも、TE-D01m・TE-D01tと性能をトータル的に磨き上げてきました。
そんな中ついに、アンダー1万円のノイキャンモデル「AVIOT TE-D01q」が登場しました。
こちらも「アンダー1万円だから……」と侮るなかれ。
7千円台ではトップクラスのANCと外音取り込みを搭載し、マイクの品質も高いと、驚きのハイクオリティをそなえています。
音質は元来から定評あるAVIOTらしく、同価格で最高レベルのサウンド。
ワイヤレス充電非対応くらいしか弱点の見当たらない、隙のないモデルに仕上がっています。
そんなわけで本記事は「【AVIOT TE-D01qレビュー】アンダー1万円で強力なノイキャンと外音取り込みに専用アプリもそなえる完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 同価格帯で最高レベルのサウンド
- ANCと外音取り込みが強力
- 専用アプリが優秀
- ワイヤレス充電非対応
- apt-X非対応
タップできるもくじ
AVIOT TE-D01qの概要
AVIOT TE-D01qは生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | AVIOT TE-D01q |
---|---|
重量 (イヤホン / ケース合計) |
約13g / 約48g |
音楽再生時間 (イヤホン / ケース合計) |
最大11時間 / 最大33時間 |
ドライバー | 10㎜ダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX4 |
対応コーデック | AAC / SBC |
充電ポート | USB-C |
Bluetooth | 5.2 |
丸みを帯びたデザインにマイク部の突起がカッコよく、ブラックオニキスというカラーのとおり、石のような光沢感をまとっています。
カラーはブラック以外にレッドスピネル・ピンククオーツ・パールホワイト・ラピスブルーの4色があり、カラバリは豊富です。
ケースはまるで指輪ケースのようなキュービック形状で、手のひらにも充分おさまるコンパクトなものとなっています。
高さはややあるものの、横幅はAirPods Proよりもコンパクト。
重量はイヤホン単体で約13g、ケースをふくめても約48gと、軽量におさめています。
付属品はイヤホン本体とイヤーピース(SS/S/M/L)、イヤーウイング2色(S/M)、USB-C to Aケーブルです。
イヤーウィングはブラックだとソリッドな印象ですが、イエローに着せ替えると一気にスポーティーに。
AVIOT TE-D01qのレビュー
ここからはAVIOT TE-D01qの特徴を紹介していきます。
1. コンパクトなわりにロングバッテリー
AVIOT TE-D01qは、世界最長クラスのTE-D01tほどではないものの、充分ロングバッテリー。
イヤホン単体で最大11時間、ケースをふくめると最大33時間の連続再生が可能であり、通常モデルの約2倍を実現しています。
背面には互換性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえ、15分充電で3時間駆動できる急速充電にも対応しています。
ただし、ワイヤレス充電には対応していないので、そこはがんばってほしかったところです。
2. 専用アプリは機能満載
AVIOT TE-D01qはアンダー1万円ながら、上位モデルと同じ専用アプリに対応しています。
ダッシュボードでは、充電の残量確認やANC・外音取り込み機能のON/OFFが設定可能。
ANCと外音取り込みは「サウンドモード設定」から、効き具合をバーで無段階に調整できます。
ただ、上位モデルのTE-D01tにあった風雑音抑制モードは残念ながら付いていません。
ダッシュボード下部にある上向きのアイコンをタップすると、各種メニューがせり上がります。
EQ設定(イコライザー)は6種類のプリセットにくわえ、2種類のカスタムも設定でき、10バンドで各10段階ずつとそれなりに細かく調整できます。
また、ゲーミングモード設定では、動きの速いアプリゲームで生じることがある、映像と音声のズレをできるだけ低減してくれます。
「位置情報履歴」では、Bluetoothの接続場所(もしくは最後に途切れた場所)を地図上に表示してくれるので、僕のようになくしがちな人は重宝する機能です。
3. 同価格最強レベルのANCと自然な外音取り込み
AVIOT TE-D01qのANCは同価格帯では最強クラスであり、AirPods Proの背中が若干見えるレベル。
TE-D01tにやや劣るくらいで、本モデルが1万円を切るとはちょっと信じられないくらい優秀です。
車や電車の走行音、足音、エアコン・扇風機などの低音ノイズをかき消してくれるのにくわえ、甲高い物音なんかもわりと抑制してくれます。
外音取り込みも電子音感のない自然な仕上がりで、完成度はTE-D01tとほぼ変わりません。
オンにすると問題なく会話できるレベルであり、外音取り込みもしっかり使えるのには驚きました。
4. ダイナミックかつ繊細な音質
AVIOT TE-D01qはあっさりした装着感で、奥までギュッと入れ込むタイプのイヤホンが苦手な人にもおすすめできます。
操作はタッチセンサー式で操作しやすいものの、上位機種と同じく確認音が鳴らないのはやはり気になります。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 | 1タップ | 1タップ |
停止 | 1タップ | 1タップ |
曲送り | – | 2タップ |
曲戻し | – | 3タップ |
音量を上げる | 3タップ | – |
音量を下げる | 2タップ | – |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
通話終了 | 通話中に1タップ | 通話中に1タップ |
10mmダイナミックドライバーの恩恵で、迫力・深みのある低音を中心に、クリアで開放感のあるサウンド設計となっています。
音場の広さや解像感の高さはハイエンドモデルにさすがにゆずるものの、同価格帯では最高クラスの音質に仕上がっています。
パワフルでダイナミックかつ繊細な音を奏でられるイヤホンなので、ROCK & POPSやEDM、クラブミュージックと相性抜群です。
形状的にマイク部と口の距離が近いためか、TE-D01tよりマイクの品質は良く、通話・オンライン会議にも問題なく使えるレベルです。
左右ともに片耳モードに対応し、片方だけイヤホンを付けた状態で作業できるのは重宝します。
AVIOT TE-D01qはこんな人におすすめ
AVIOT TE-D01qは「価格を重視しつつ、音質も機能も妥協したくない人」におすすめのワイヤレスイヤホンです。
同価格帯のANC搭載イヤホンは、EarFun Free Pro・SOUNDPEATS T2・SoundLiberty Pro P10がありますが、本機が頭ひとつ抜けています。
強いてあげるなら、弱点はワイヤレス充電が付いていないことくらい。
同社のANC搭載3機種では、音質にこだわる人はaptX Adaptive搭載のTE-D01m、ロングバッテリーとワイヤレス充電ならTE-D01t、コスパならTE-D01qです。
AVIOT TE-D01qレビューまとめ
本記事では「【AVIOT TE-D01qレビュー】アンダー1万円で強力なノイキャンと外音取り込みに専用アプリもそなえる完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
TE-D01qは7千円台にもかかわらず、音質・アプリ・ANC・外音取り込み・マイクともに妥協なく、1万円台のモデルとも本気で張り合えるモデルだと感じました。
手頃な価格なので、フルワイヤレスを初めて買う人からサブ機で使いたい人にもおすすめです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 同価格帯で最高レベルのサウンド
- ANCと外音取り込みが強力
- 専用アプリが優秀
- ワイヤレス充電非対応
- apt-X非対応