どうも、プロジェクターを愛用しマクリン(
最近はプロジェクターも進化し、単なる投影機器ではなく、テレビや動画プレイヤーとして使う家庭も増えてきました。
かくいう我が家もそうで、やはりおすすめなのが超高解像度で投影できる「4K対応のプロジェクター」ですね。
価格自体は最低でも20万円前後とそれなりに高く、特別なときに買いたい一品ですが、一台あれば長く使えますし、満足度もかなり高いです。
そこで本記事では4Kプロジェクターの代表機種を比較し、それぞれどういう人にどれがおすすめなのか紹介していきます。
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4Kプロジェクターの代表3機種を比較
我が家にはちょうど、4Kプロジェクターの代表的な3機種(Anker Nebula Cosmos Max・XGIMI HORIZON Pro・BenQ TK700STi)があります。
Nebulaがオーバル形状のスペイシーデザイン、XGIMIはパンチングメッシュのアルミボディ、BenQはビジネスプロジェクターぽい雰囲気に仕上がってます。
これらのスペックは以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | Nebula Cosmos Max |
XGIMI HORIZON Pro |
BenQ TK700STi |
---|---|---|---|
サイズ | 約351 x 249 x 99mm | 約208 x 218 x 136mm | 約312 x 246 x 110mm |
重さ | 約3.6kg | 約2.9kg | 約3.1kg |
明るさ | 1500ANSIルーメン | 2200ANSIルーメン | 3000ANSIルーメン |
解像度 | 4K(3840 x 2160) | 4K(3840 x 2160) | 4K(3840 x 2160) |
スピーカー | 40W(10W x 4) | 16W(8W x 2) | 5W(5W x 1) |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 10.0 | Android TV 9.0 |
価格 | 179,980円 | 176,880円 | 200,000円 |
それでは各項目で比較していきます。
サイズ・重量で比較
Nebulaの横幅が約351mm、BenQが約312mmとけっこう大きめな一方、XGIMIは縦横ともに約200mm程度と省スペース設計です。
同じ4Kプロジェクターというくくりの中でも、XGIMI Horizon Proだけはかなりコンパクトに仕上がっています。
重量はNebulaが約3.6kg、BenQが約3.1kgに対し、XGIMIは約2.9kgともっとも軽いです。
とはいえ、いずれもずっしりしており、両手でしっかりホールドしないと持ち運びは難しいです。
サイズ・重量面で見ていくと、XGIMI HORIZON Proがすぐれています。
インターフェースで比較
拡張性の面で重要になるインターフェースを比較していきます。
NebulaはHDMI x 2とUSB Type-A(USB 2.0)x 2、光デジタル端子を搭載しています。
BenQはHDMI x 2(右側はeARC)、RS232とオーディオ出力端子、USB-A(USB 2.0)が付いています。
XGIMIは光デジタル端子にUSB-A(USB2.0)、HDMI x 2とLANポート、オーディオ出力端子と充実しています。
Nebulaはオーディオ出力端子、BenQが光デジタル端子がついてない、XGIMIは両方ともついててLANポートまでそなえるので、インターフェースはXGIMIがもっとも豊富です。
LANポートも付いていると、Wi-Fiネットワークの良くない環境下でも有線LANでカバーできるので重宝します。
明るさと投影距離で比較
解像度はいずれも4Kで同じなので、明るさと投影距離の部分を比べていきます。
明るさはNebulaが1500ANSIルーメン、BenQが3,000ANSIルーメン、XGIMIが2,200ANSIルーメンで、数値だけ見るとBenQが一番明るいということになります。
ただ、このルーメンというのも、測定方法によって多少ブレる部分があるので、実際に投影して比較していきます。
あくまで肉眼レベルでの比較ではありますが、Nebulaが一番暗く、XGIMIがもっとも明るく、くっきりしている印象です。
投影距離はけっこう異なります。
100インチ投影時の距離でXGIMIは約2.65m、Nebulaは約2.66mに対し、BenQは約2mとダントツに短い距離で同サイズを投影できます。
狭い会議室・小さい部屋で投影しなきゃいけない場面で短焦点設計だと重宝します。
そういう意味で、より短い距離で同じ投影サイズを実現できるBenQのほうがより日本向きかなというのは感じました。
3機種で唯一1.2倍のズーム機能も付いています。
スピーカーで比較
スピーカーの出力はBenQが5W、XGIMIは16W、Nebulaが40Wです。
XGIMIはHarman Kardon製のスピーカーを8W x 2機搭載し、こちらもなかなか優秀。
ただ、Nebulaは他2機種と一線を画し、四方に10Wずつ搭載の40W出力であり、全方位からサウンドに包まれる360°スピーカーに仕上がっています。
ドルビーサウンドの恩恵で、音の解像度と立体感ともにずば抜けています。
したがって、スピーカーの完成度という点ではNebulaがダントツの仕上がりといったところ。
投影調整面で比較
それでは投影調整面を比較していきます。
まずBenQはフォーカス調整が手動なものの、台形補正機能を搭載し、垂直方向のみ歪みを自動で修正してくれます。
このクラスにしてはちょっとさみしい感じがします。
次にNebulaは、垂直方向の台形自動補正(水平は手動)にくわえてオートフォーカスを搭載し、ある程度は使いやすくできています。
それからXGIMIはすごくて、オートフォーカスにくわえ、垂直水平ともに±40°の台形自動補正機能が付いています。
さらに障害物自動回避もつき、上記のように他の映像や物体とカブっても自動でかわしてくれます。
あとはスクリーンなど枠のあるところにおさめるときも、自動でその枠内におさまる自動スクリーンアジャスト機能もついています。
Android OSで比較
OSにはいずれもAndroid TVを搭載し、BenQとNebulaがAndroid TV 9.0、XGIMIがAndroid TV 10.0を搭載しています。
9.0と10.0でUIに差はなく、使い勝手の優劣も感じませんでした。
いずれもアプリストアにはGoogle Playを収録し、数千以上のAndroidアプリがインストールできて楽しめます。
ただ、Netflixへの対応は各社異なり、BenQ TK700STiは非対応、Nebulaは「Nebula Manager」経由、XGIMIは「DesktopManager」経由でインストールできるようになっています。
また、Nebulaのみリモコン以外にスマホアプリからの操作に対応し、専用アプリ「Nebula Connect」をインストールすることで、スマホからでも直感的に操作できるようになります。
Nebula・XGIMI・BenQはどんな人におすすめ?
各項目の総括は以下のとおりです。
- XGIMIがもっとも軽量・省スペース設計
- XGIMIのインターフェースがバリエーション豊か
- 肉眼ではXGIMIがもっとも明るく、BenQが約2m@100インチの短焦点設計
- Nebulaのスピーカーがもっともパワフル
- XGIMIの投影調整機能は盤石
- Android OSは変わらないが、BenQのみNetflix非対応
そのうえでBenQ・Nebula・XGIMIがそれぞれどういう点でおすすめなのか、紹介していきます。
まずBenQは、ちょっとイマイチという印象をもたれるかもしれないですけど、他2機種にはない点が、唯一の「ゲーミングプロジェクター」である点です。
3つのゲームモードを搭載するだけでなく、投影映像の応答速度も高くて他のプロジェクターが35〜40msのところ、ダントツの速さを実現しています。
製品 | BenQ TK700STi | 通常のDLPプロジェクター |
4K@60Hz | 16.67ms | 約40ms |
フルHD@120Hz | 8.33ms | 約20ms |
フルHD@240Hz | 4.16ms | 約15〜20ms |
したがって、残像・ちらつきのないゲームプレイが堪能できます。
大画面でゲームをつないでプレイしたい人や、狭い部屋で大画面を楽しみたい人におすすめのプロジェクターです。
次にNebulaは、なんといっても音響の素晴らしさ。
他2機種とは一線を画す、10Wスピーカー x 4機搭載のパワフル仕様であり、Dolby Digital PlusとSound Dimension搭載により、全方位からサウンドに包まれる360°スピーカーを実現しています。
大画面とともに迫力の音響もプロジェクター内蔵のスピーカーで楽しみたい人は、Nebulaが間違いなくおすすめです。
あとはスマホアプリに唯一対応し、操作性でもすぐれています。
最後にXGIMIです。
多くの面で他2機種にくらべて優位性があり、4Kプロジェクターをどれかひとつ選べといわれたら、XGIMI HORIZON Proがもっともおすすめです。
デザイン性や質感も高く、投影調整でもオートフォーカス・垂直水平の台形自動補正・障害物自動回避・スクリーンアジャストと全部ついているので、使ってて困る場面はまずありません。
音響面はやはりNebulaにゆずるものの、それでもHarman Kardon製のスピーカーを搭載し、それなりにしっかりした音響なので、弱点のないホームプロジェクターといえます。
4Kプロジェクターまとめ
本記事では4Kプロジェクターの代表的な3機種(Anker Nebula Cosmos Max・XGIMI HORIZON Pro・BenQ TK700STi)を比較しました。
「とにかくおすすめの一台はどれ?」と訊かれたら、XGIMIがおすすめですが、BenQはゲーミングプロジェクター、Nebulaは音響にスマホアプリと、各社それぞれに特色があります。
20万円程度するものの、満足度は高いので、予算がゆるすなら購入をぜひ検討してみてください。
どうも、マクリン(