オンライン会議の連続で、ワイヤレスイヤホンを一日中付けているマクリン( @Maku_ring)です。
会議だけでなく、音楽・動画に集中したいとき、ノイズキャンセリング機能は欠かせません。
かくいう僕も、AirPods Proをはじめ、ノイキャン付きのワイヤレスイヤホンを活用しマクリンです。
オーディオブランドの雄でもあるaudio-technicaからも、初のアクティブノイズキャンセリング搭載ワイヤレスイヤホン「audio-technica ATH-ANC300TW」が出ました。
専用アプリでノイキャンと外音取り込みの効きを調整できたり、cVc(Clear Voice Capture)テクノロジーで通話品質にすぐれるなど、音楽視聴時・通話時の環境に配慮されたイヤホンです。
ただ、同社初のノイキャン搭載イヤホンということもあり、他社の高級イヤホンにくらべ、作り込みに甘さがやや残る面もありました。
そんなわけで本記事は「【audio-technica ATH-ANC300TWレビュー】オーディオテクニカ初の完全ワイヤレスイヤホンの出来やいかに…?」について書いていきます。
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audio-technica ATH-ANC300TWの外観とその特徴をレビュー
ATH-ANC300TWは防滴仕様(IPX2)の完全ワイヤレスイヤホンです。
カラーはブラックのみで、無骨なかっこよさをまとっています。
イヤホンの重量は約14gであり、ワイヤレスとして標準的な重さです。
ハウジング部分は耳にフィットしやすい曲面形状の設計となっています。
タッチセンサーと思いきや、左右のイヤーカップ周囲にボタンが付いており、これを押して操作します。
ケースのボディ全体は樹脂ですが、台座部分はツヤッとした上質感があり、フタ部分は吹き付け塗装が施されています。
ケースの大きさは約54 x 53 x 30mmであり、手の平に充分おさまるサイズ感です。
ケースの側面には本体充電用のUSBタイプC(USB-C)が付いています。
ケース前面にはLEDが付き、フタを開閉すると3段階のLED点灯でケースのバッテリー残量が分かります。
同梱品は本体とUSB-Cケーブル、イヤピース(XS/S/M/L)、COMPLYフォームイヤピース(M)です。
バッテリー性能はふつう
ATH-ANC300TWのバッテリー性能は可もなく不可もなくといったところ。
イヤホンだけで最大4.5時間、ケースふくめ最大18時間使用でき、フルワイヤレスとして平均的な連続使用時間です。
また、10分充電で60分再生可能の急速充電に対応し、外出前の急いでいるときも重宝します。
ペアリングはスムーズ
ATH-ANC300TWは他のモデルと同様、ペアリングも簡単にできます。
イヤホンをケースから取り出すだけでペアリングモード(右は早い点滅、左はゆっくり点滅)に入るので、Bluetooth設定から接続するのみです。
2台目以降を接続する際は、左右ボタンを長押しして電源オンすると、ペアリングモードに入ります。
左右イヤホンいずれにもマイクを備え、どちらでも片耳使用することができます。
複数台個別接続のマルチペアリングには対応しているものの、Jabra Elite Active 75tのような同時接続(マルチポイント)には対応していません。
専用アプリの機能はあと一歩
ATH-ANC300TWには専用アプリ「A-T Connect」があり、複数の機能が盛り込まれています。
操作画面はシンプルで、イヤホンマークのタップで詳細のカスタマイズが可能となっています。
- バッテリー確認
- 音質コーデック変更
- アンビエンスコントロール(ノイキャン・外音取り込み機能)
音質コーデックやノイキャンは、カスタマイズからでもいじることができます。
ATH-ANC300TWはSBC/AAC/apt-Xと3つの音質コーデックに対応していますが、接続性が悪いときはSBCに固定するといった使い方もアリです。
ノイズキャンセリング・ヒアスルー(外音取り込み機能)ともに効きを3段階で調整することが可能。
ノイズキャンセリングは「Airplane」「On The Go」「Office/Study」というモードに変更でき、それぞれ飛行機のエンジン音・車の走行音・室内ノイズに相当する周波数を抑制できる代物です。
キーアサインでは右利き用・左利き用といった、おおまかな切り替えには対応しています。
あとは、オートパワーオフ(自動電源オフ)のオンオフが可能ですが、専用アプリの機能としてはあと一歩といったところ。
個人的には、イコライザー調整であったり、イヤホンを外した際の音楽自動停止、キー割り当ての細かい変更に対応していないのが少々残念でした。
audio-technica ATH-ANC300TWの音質とノイズキャンセリング性能
ATH-ANC300TWは、コンパクトでないにもかかわらず、専用の曲面設計の恩恵で装着しやすさは抜群です。
左右のイヤーカップ周囲にボタンになっており、こちらでボタン操作可能です。
- 右1回押す 再生 / 一時停止 / 受話 / 終話
- 左1回押す ノイズキャンセリング / ヒアスルー(外音取り込み)
- 右2回押す 曲送り(次の曲)
- 左2回押す 音量上げ
- 右3回押す 曲戻し(前の曲)
- 左3回押す 音量下げ
音声アシスタント(Siri / Googleアプリ)の起動は割り当てられていませんが、誤動作させてしまうことも多いため、個人的にはありがたい仕様です。
音質はクリアサウンド設計です。
低音・中音はフラットなものの、高音は好き嫌いがやや分かれそうな印象があります。
硬くて鋭い音設計で、女性ボーカルやEDMだと、高音が耳障りに聴こえるかもしれません。
その反面、男性ボーカルのロックやラウドロックを聴くと、ギターやドラムのスネアが耳に刺さって気持ちいいです。
それからATH-ANC300TWはアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
マイクで周囲の環境騒音を拾い、その逆位相音を出して騒音を打ち消す仕組みです。
ただし、説明書にも「ノイキャン機能は主に300Hz以下の騒音低減に効き、それ以上の騒音(電話着信音、話し声など)にはほとんど効果がない」と書かれています。
実際、電車や車の音は7割程度カットしてくれていますが、人の声は3〜4割減といった印象で、過度な期待は禁物。
その分、ノイキャン特有の閉塞感が苦手な人でも使いやすいイヤホンといえます。
audio-technica ATH-ANC300TWレビューまとめ
本記事は「【audio-technica ATH-ANC300TWレビュー】オーディオテクニカ初の完全ワイヤレスイヤホンの出来やいかに…?」について書きました。
ATH-ANC300TWは男性ボーカルのロックサウンドに合う、オーディオテクニカらしいイヤホンに仕上がっています。
ただ、イコライザー調整や音楽自動停止機能がないなど、高級イヤホンとしては少し物足りない面もあります。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。