YouTubeにオンライン会議に、丸一日ワイヤレスイヤホンを使いマクリン( @Maku_ring)です。
なかでもANC搭載イヤホンは使い勝手が良いものの、有線イヤホンと比べ、どうしても劣るのがバッテリー面。
多くのモデルは使用できるのが6時間ほどのため、丸1日使っていると途中で充電が切れることもあります。
しかし、そんな悩みを解決してくれる、驚異的なバッテリー性能をもつフルワイヤレスイヤホンが登場しました。
audio-technicaの「ATH-CKS50TW」です。
使用可能時間はイヤホン単体で20時間、ケースふくめて50時間と、他の追随を許さないバッテリー性能をそなえています。
遠くのほうで響く音から耳元でささやく声まで感じる音場の広さが特徴的な音設計で、こちらも妥協なし。
ほかにもaptX Adaptive対応やマルチポイント搭載など基本スペックも高く、完成度の高いイヤホンに仕上がっています。
そこで本記事では「audio-technica ATH-CKS50TWをレビュー!50時間のロングバッテリーと音場の広さが特徴のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 驚異的なバッテリー性能
- 音場の広さが心地いいサウンド
- aptX Adaptive対応
- マルチポイント対応
- 装着センサー非搭載
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作カスタマイズが限定的
タップできるもくじ
audio-technica ATH-CKS50TWの概要
「audio-technica ATH-CKS50TW」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | audio-technica ATH-CKS50TW |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive |
重量(実測) | イヤホン約15g / ケース込み約71g |
最大音楽再生時間 | イヤホン単体:20時間(ANCで15時間) ケース込み:50時間 |
ドライバー | 9mm径ドライバー |
充電方式 | USB-C |
装着センサー | |
ANC | |
外音取り込み | |
マルチポイント | |
価格 | 18,480円 |
イヤホンは、男心をくすぐるメカっぽい装飾と表面に添えられたロゴが印象的で、ネイビーカラーと相まって近未来感を感じるデザインです。
残念ながら装着センサー非搭載であり、耳からの脱着にともなう音楽再生・停止には対応していません。
ケースの質感はプラスチックそのものといった感じですが、側面のへこみ形状や面取り加工、フタ部分の美しい曲面にオーディオテクニカのこだわりを感じられます。
重量はイヤホン単体で約15g、ケースふくめ約71gとやや重ためです。
ラインナップはベージュ・ブラック・ブルーの3色で、どれも大人っぽさを感じる落ち着いた色合いです。
ケースは約38 x 58 x 60mmとAirPods Proよりひと回り以上大きく、手のひらからあふれそうなやや大ぶりなサイズ感。
ただ持ち運びには不自由せず、机に鎮座した様子もクールで結構気に入っています。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB-C to Aケーブルです。
ATH-CKR70TW・ATH-ANC300TWとのスペック比較
同社のフラッグシップモデルである「ATH-ANC300TW」、上位モデル「ATH-CKR70TW」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | audio-technica ATH-CKS50TW |
ATH-CKR70TW |
ATH-ANC300TW |
---|---|---|---|
防水規格 | IPX4 | IPX4 | IPX2 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC / aptX | SBC / AAC / aptX |
重量(実測) | イヤホン約15g / ケース込み約71g | イヤホン約10g / ケース込み約53g | イヤホン約14g / ケース込み約64g |
最大音楽再生時間 | イヤホン単体:20時間(ANCで15時間) ケース込み:50時間 |
イヤホン単体:7時間 ケース込み:20時間 |
イヤホン単体:4.5時間 ケース込み:18時間 |
ドライバー | 9mm径ドライバー | 5.8mm径ドライバー | 5.8mm径ドライバー |
充電方式 | USB-C | USB-C | USB-C |
装着センサー | |||
ANC | |||
外音取り込み | |||
専用アプリ | |||
マルチポイント | |||
価格 | 18,480円 | 21,780円 | 22,880円 |
3機種のなかではエントリーモデルの位置づけながら、後発ということもあり、性能面ではもっとも秀でています。
なかでも特筆すべきはバッテリー性能で、イヤホン単体でも20時間と、フルワイヤレス最長クラスのロングバッテリーを実現しています。
ほかにもBluetooth 5.2やaptX Adaptive対応にマルチポイント搭載など、他2機種にない機能がふんだんに盛り込まれています。
弱点をあげるなら、ワイヤレス充電と装着検出機能が非搭載であることくらい。
音質面も、鋭さが少し気になったATH-ANC300TWに対し、マイルドで優しいサウンドになっており、個人的には今作の方が好みです。
後発モデルならではのオトク感もあり、これから買うならATH-CKS50TWで間違いないでしょう。
audio-technica ATH-CKS50TWのレビュー
ATH-CKS50TWの特徴を紹介していきます。
最大50時間使用できる驚異的なロングバッテリー
ATH-CKS50TWはイヤホンだけで最大20時間(ANCオンで15時間)、ケース合わせて最大50時間と、超ロングバッテリーに仕上がっています。
フルワイヤレスはイヤホン単体で6〜7時間のモデルが多いため、一般的なモデルの実に3倍以上の長さ。
丸1日使う人でも1週間、1日1〜2時間のライトユーザーなら実質1ヶ月はケースの充電不要と、驚異的なバッテリー性能をほこります。
ケース背面には汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートを搭載し、約10分の充電で90分間使用できる急速充電にも対応しています。
残念ながらワイヤレス充電には非対応ですので注意ください。
同時接続のマルチポイント対応
ATH-CKS50TWは2台のBluetooth機器へ同時接続できる、マルチポイントに対応しています。
たとえばiPadでYouTubeを視聴しながら、スマホに着信があったときはそのまま出れるなど、利便性はかなり高いです。
僕はスマホで音楽を聴きながら、オンライン会議のタイミングでPCにすぐ切り替えるといった使い方をしており、かなり重宝しています。
マルチポイントの設定方法を紹介します。
イヤホンを充電ケースにおさめた状態で、両イヤホンのボタンを約6秒間長押しします。
両イヤホンのインジケーターが赤点灯した後、イヤホンを充電ケースから取り出すと、2台目の機種がペアリング可能となります。
機能満載な専用アプリ
専用アプリ「Connect」は、細かい設定まで可能な多彩な機能がそろっています。
- イコライザー設定
- 各種サウンド(ボリュームステップ・左右バランス)調整
- 各種モード(低遅延モード・サイドトーン)切り替え
- タッチ操作カスタマイズ
ダッシュボード画面では「バッテリー残量の確認」や「接続コーデックの切り替え」、「ノイキャン / 外音取り込みの切り替え」が可能です。
イコライザー設定では、プリセットされた4種からの選択と5つの音域の手動カスタマイズができます。
バランスの良い音質設計のため、基本的は不要なものの、低音をもっと効かせたいときなどにうれしい機能です。
カスタマイズ画面からは、さまざまなモード切り替えやサウンド調整ができるようになっています。
「ボリュームステップ」では音量の細かい調整ができ、「左右バランス調整」では左右の音の強さを変えることが可能です。
iPhoneのデフォルトは16段階なので、微調整ができるようになる「ボリュームステップ」はうれしい機能です。
ほかには、映像に対する音声の遅れを抑える「低遅延モード」や、イヤホンをつけていないときと近い感覚で自然な通話ができる「サイドトーン」をそなえています。
「キーアサイン」からタッチ操作のカスタマイズも可能ですが、変更できるのは長押し操作のみです。
カスタマイズ性が高くない点は残念なものの、タッチ操作は過不足なく割り当てられているので、そこまで不便は感じません。
イコライザー調整をはじめ、各種機能に富み、アプリの完成度は文句なしです。
中強度の効きのANC性能と自然な外音取り込み
ATH-CKS50TWのANCは低域への効きが強く、効果をしっかり感じられる強度に仕上がっています。
ANCをオンにすると周囲の音がスッと遠くなる感覚があり、空調や街中の環境音をしっかりと消し去ってくれます。
車のロードノイズや電車のガタンゴトン音はさすがに残るものの、イヤホン自体の物理的な遮音性と相まって3〜4割ほどに抑えてくれるレベルです。
中高音域への効きは若干甘めで、音楽再生なしだと周囲の話し声はわりと聞こえてきます。
SONY WF-1000XM4を10とすると6〜7くらいの強度です。
ヒアスルー(外音取り込み)はかなり自然な仕上がりで、コンビニの会計時にもイヤホンをつけたまま違和感なく会話できます。
ただし「ANCオフ ヒアスルー」の切り替えが少し遅いので、切り替えが速くて同時に音量も下げてくれる「クイックヒアスルー」のほうが使いやすくおすすめです。
音場の広さを感じられるバランスの良い音質
ATH-CKS50TWは、軽く耳穴に入れただけでしっかり固定されているのが分かるほど、装着感はかなり安定しています。
イヤーチップが耳穴にガシッとハマっている感覚があり、軽く頭を振っても落ちそうにありません。
ただし、耳穴への負担を少し感じるため、長時間使用する際は耳からたまに外したりするほうが良さそうです。
イヤホンの側面には物理ボタンが用意され、押し込むことでさまざまな操作が可能となっています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 | – | 1タップ |
停止 | – | 1タップ |
曲送り | – | 2タップ |
曲戻し | – | 3タップ |
音量を上げる | 1タップ | – |
音量を下げる | 2タップ | – |
ANC / OFF / 外音取り込み | 長押し(1秒) | – |
クイックヒアスルー | – | 長押し(1秒) |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
着信拒否 | 着信中に長押し(2秒) | 着信中に長押し(2秒) |
通話終了 | 通話中に長押し(2秒) | 通話中に長押し(2秒) |
再生・停止や曲送り・曲戻しはもちろん、ANCの切り替えや音量調整も操作可能と割り当ては充分です。
音質は、低音から高音までバランスがとれ、音の立体感も感じられる心地いい仕上がりです。
優しいバラードでは耳元でささやかれているような歌声の近さを感じ、ロックでは奥の方から音が響いてくるようなサウンドの変化を感じられます。
どの曲を聴いてもさまざまな方向から音が鳴り響く不思議な感覚が心地よく、文字どおり音を楽しめるイヤホンです。
一方、サウンドの厚みはもう一歩といったところで、音がせまってくるような迫力は感じづらくなっています。
また、重低音が売りという「SOLID BASS」シリーズの触れ込みほどの低音の強さは感じませんでした。
ただし、低音の量感がほど良く、中高音域の再現も得意としているため、全体的にバランス感の光る設計で、個人的にはかなり好きな仕上がりです。
重低音の効いた迫力ある曲に浸りたいというより、J-POPやROCK & POPSを音の遠近感を感じながら自然に楽しみたいという用途に向いたイヤホンです。
audio-technica ATH-CKS50TWはこんな人におすすめ
ATH-CKS50TWは「音の遠近感を感じ、ライブ音源などの臨場感を楽しみたい人」におすすめです。
音場の広さをとくに感じるイヤホンで、音の距離感がリアルに感じとれ、ライブ音源などの臨場感をより楽しむことができます。
また、イヤホン単体で20時間、ケース合わせて50時間という驚異的なバッテリー性能から、長時間つけっぱなしの人にもぴったり。
audio-technica ATH-CKS50TWレビューまとめ
本記事は「audio-technica ATH-CKS50TWをレビュー!50時間のロングバッテリーと音場の広いサウンドが特徴のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
ATH-CKS50TWはその超ロングバッテリーから、充電切れに悩まされている方におすすめできるフルワイヤレスです。
音質はもちろん、aptX Adaptive対応やマルチポイント搭載など、機能面でも弱点の少ない仕上がりとなっています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 驚異的なバッテリー性能
- 音場の広さが心地いいサウンド
- aptX Adaptive対応
- マルチポイント対応
- 装着センサー非搭載
- ワイヤレス充電非対応
- タッチ操作カスタマイズが限定的