どうも、マルチポイント愛好家のマクリン( @Maku_ring)です。
僕がANC搭載イヤホンを選ぶ際、2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントが欠かせません。
ただ、1万円以上のイヤホンでないとまず対応していないため、敷居が少し高いのがネックでした。
そんな状況に風穴を開けるモデルが「EarFun Air S」です。
本機はなんと、6千円台でありながらマルチポイントに対応しています。
その他の機能面にも妥協なく、ANC・外音取り込み・専用アプリ・ワイヤレス充電・aptX対応など、スペックの高さは1万円台のイヤホンに引けを取りません。
装着センサー非搭載やANCが控えめなど、多少のデメリットはあるものの、アンダー1万円のワイヤレスイヤホンでは間違いなくトップクラスの仕上がりです。
そこで本記事では「EarFun Air Sをレビュー!6千円台でマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
本記事はメーカー様から商品を提供いただき作成しています。
- パワフルでリッチな低音
- 安定感ある装着性
- タッチで音量調節可能
- 自然な外音取り込み
- 専用アプリ対応
- マルチポイント対応
- 控えめなANC
- 装着センサー非搭載
- タッチ操作カスタマイズが限定的
タップできるもくじ
EarFun Air Sの概要
「EarFun Air S」は生活防水仕様(IPX5)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | EarFun Air S |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約53g |
最大バッテリー | イヤホン単体:6時間(ANCで5時間) ケース込み:30時間(ANCで24時間) |
ドライバー | 10mmウール複合ドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 6,999円 |
イヤホンはグレーにあしらわれたスティック面が美しく、漆黒の筐体と相まってクールな落ち着きを感じさせるデザインです。
残念ながら装着センサー非搭載なので、耳からの脱着にともなう音楽再生・停止には対応していないので注意ください。
Qualcomm TrueWireless Mirroringに対応し、左右どちらのイヤホンでも片耳使用が可能です。
マスター側(親機)の接続をスレーブ側(子機)にも継承する技術をベースに、Qualcomm独自でBluetoothの接続強度を高めたり、低消費電力化を図っています。
さらには左右同時伝送にも対応し、音が途切れにくく安定した接続を実現しています。
ケースはシンプルな指輪ケース形状で、マットブラックのボディにそっと添えられたロゴがクールに決まっています。
重量はイヤホン単体で約10g、ケースふくめ約53gと、ワイヤレスイヤホンでは標準的な重さです。
ケースの大きさは約53 x 65 x 33 mmと、AirPods Proより若干大きいサイズ感となっています。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB C to Aケーブル、清掃用綿棒です。
EarFun Air Pro SV・Air Pro 2・Free Pro 2とのスペック比較
同社の前モデル「EarFun Air Pro SV」「EarFun Air Pro 2」「EarFun Free Pro 2」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | EarFun Air S |
EarFun Air Pro SV |
EarFun Air Pro 2 |
EarFun Free Pro 2 |
---|---|---|---|---|
防水規格 | IPX5 | IPX5 | IPX5 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約10g / 約53g | 約9g / 約43g | 約11g / 約54g | 約9g / 約38g |
最大バッテリー | イヤホン単体:6時間(ANCオンで5時間) ケース込み:30時間(ANCオンで24時間) |
イヤホン単体:6時間(ANCオンで5時間) ケース込み:24時間(ANCオンで18時間) |
イヤホン単体:7時間(ANCオンで6時間) ケース込み:34時間(ANCオンで27時間) |
イヤホン単体:6時間(ANCオンで5時間) ケース込み:30時間 |
ドライバー | 10mmウール複合ドライバー | 10mmチタン複合ドライバー | 10mmチタン複合ドライバー | 6mm複合ドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | ||||
ANC | ||||
外音取り込み | ||||
専用アプリ | ||||
マルチポイント | ||||
価格 | 6,999円 | 8,990円 | 7,999円 | 7,999円 |
本機の音質はAir Pro SVにかなり近く、音質面を比較すると「Air S = Air Pro SV Free Pro 2 Air Pro 2」といったところ。
パワフルでリッチな低音による迫力と厚みのあるサウンドが大きな特徴です。
少し低音に粗さがあるものの、音の丸み・バランス・迫力を兼ね備え、完成度の高いイヤホンです。
ANCや外音取り込みは4機種間で大差ないため、音質及びその他のスペックで選ぶのが良いでしょう。
音質重視の人やマルチポイントが欲しい人はAir S、装着センサーが外せない人はAir Pro 2がおすすめです。
Free Pro 2の音質も同価格帯ではかなり良い仕上がりなので、音質・使い勝手を両取りしたい人やスティックタイプが好みでない人は選択肢に入れてもいいでしょう。
一方、本機はAir Pro SVの進化版の位置づけで、僕の所感ではスペックや音質で劣る部分はないと感じました。
したがって、この2つで迷うなら本機を選んでおけば間違いありません。
EarFun Air Sのレビュー
EarFun Air Pro Sの特徴を紹介します。
標準的なバッテリー性能だがワイヤレス充電対応
本機はイヤホン単体で最大6時間(ANCオンで最大5時間)、ケースふくめ最大30時間(ANCオンで最大24時間)と、標準的なバッテリー性能です。
ケース背面には、USB Type-Cポートを搭載しています。
ケースのフル充電には2時間必要ですが、10分の充電で約2時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しています。
ワイヤレス充電にも対応し、充電まわりは文句なしのモデルに仕上がっています。
驚きのマルチポイント対応
本機は、2台のBluetoothデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。
ノートPCでYouTube鑑賞しながらスマホからの着信に応答したり、スマホで音楽を聴きつつ会議のタイミングでPC接続に切り替えたり、イヤホン利用の多い人には親和性の高すぎる機能です。
これまでの対応モデルは1万円を超えるイヤホンばかりでしたが、本機はなんと6千円台。
2台の機器を同時接続したい場合、イヤホンをケースに収めた状態でケースのボタンを3秒間長押ししましょう。
するとペアリングモードに入るので、接続したい機器から追加すればOKです。
シンプルながら専用アプリに対応
EarFun Air Pro Sは専用アプリ「EarFun Audio」に対応し、以下の機能がそろっています。
- サウンドモード切り替え
- ゲームモード切り替え
- イコライザー設定
- タッチ操作カスタマイズ
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認やサウンド・ゲームモードの切り替えが可能です。
イコライザー設定では4種類のプリセットが用意され、3つの音域から自在にカスタマイズもできます。
ダッシュボード右上の歯車マークをタップすると、各機能の起点となる設定画面に移ります。
コントロールのカスタマイズでは、トリプルタップと長押しの操作を変更できます。
総評としては、シンプルながら最低限の機能は搭載され、使い勝手は悪くない印象でした。
前モデルのAir Pro SVでアプリをリリースしたばかりなので、今後のさらなるアップデートに期待したいところです。
安定感ある装着性と快適な操作性
本機は耳にかけるスティック形状のため、安定感の高い装着性を実現しています。
多少の圧迫感はあるものの、イヤーチップで支えていないので耳穴の負担は軽めです。
イヤホン表面はタッチセンサーで、以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 2タップ | 2タップ |
曲送り | ー | 3タップ |
音量を上げる | ー | 1タップ |
音量を下げる | 1タップ | ー |
音声アシスタント | ー | 長押し(2秒) |
ANC/外音取り込み/OFF | 長押し(2秒) | ー |
ゲームモード | 3タップ | ー |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話拒否 | 着信中に長押し(2秒) | 着信中に長押し(2秒) |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
通話切り替え | 通話中に長押し(2秒) | 通話中に長押し(2秒) |
専用アプリからタッチ操作カスタマイズ可能ですが、変更できるのはトリプルタップと長押しのみです。
ただタッチの認識や反応スピードも申し分なく、トータルの操作性は悪くありません。
シングル・ダブルタップのカスタマイズや、装着センサーも欲しいところでしたが、価格を考慮すると充分以上の仕上がりだと思います。
控えめなANCと自然な外音取り込み
本機のANCは「少し音が小さくなったかな?」と実感できるレベルで、過度な期待は禁物です。
ロードノイズなどの低音域はグッと抑えてくれる感覚はあるものの、人の話し声などの中高音域にはあまり効果を感じません。
イメージとしては、低音域ならイヤホン装着で10の音が7〜8になり、ANCオンで5〜6になるといった感じ。
中高音域になると、そこから強度がひと回り下がる印象です。
とはいえ、価格をふまえると充分以上の仕上がり。
一方、外音取り込みはかなり自然な仕上がりで、オフィスやコンビニなどでは快適に使用できました。
外音取り込みで困るのは、音が強調されすぎて耳に鋭く刺さること。
その点本機はそのような違和感や電子音っぽさもなく、日常使いには困りません。
低音ブーストな迫力あるサウンド
本機は10mmウール複合ダイナミックドライバーにより、パワフルでリッチな低音を実現しています。
高音も控えめながらもしっかりと主張しており、小さい楽器音も聞き取れて文字どおり音を楽しむことができます。
中音域もかなりクリアでボーカルがよく響くため、ROCK&POPSを楽しむのにもぴったりです。
強めの低音が下支えしつつ迫力を生み出すことで、全体として厚みのあるサウンドを形成しています。
難点をあげるなら、低音が少し潰れて聞こえるのと、音場の広さは感じづらいといったところ。
ベースやドラムなどの低音を細かく聞き分けたい方には不向きですが、迫力あるサウンドやボーカルを中心に楽しみたいなど、多くの人におすすめできるモデルといえるでしょう。
EarFun Air Sはこんな人におすすめ
EarFun Air Sは「マルチポイント対応の高コスパイヤホンが欲しい人」におすすめです。
2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントは便利なものの、対応機種は高価格イヤホンばかり。
そんな現状に風穴を開けるかのように、本機は6千円台での搭載を実現しました。
装着センサー非搭載やタッチ操作カスタマイズが限定的など、妥協は一部必要ですが、装着性も含めたトータルの使い勝手はかなりのレベルです。
マルチポイントの代わりに装着センサーが外せない人はEarFun Air Pro 2もおすすめです。
EarFun Air Sレビューまとめ
本記事は「EarFun Air Sをレビュー!6千円台でマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
EarFun Air Sは6千円台でマルチポイントに対応する、低音ブーストなサウンドが特徴のイヤホンです。
その他のスペックも申し分ないレベルのため、1万円未満のイヤホンでは間違いなくトップクラスの完成度をほこるモデルです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- パワフルでリッチな低音
- 安定感ある装着性
- タッチで音量調節可能
- 自然な外音取り込み
- 専用アプリ対応
- マルチポイント対応
- 控えめなANC
- 装着センサー非搭載
- タッチ操作カスタマイズが限定的