評価:4
大部分の清掃はロボット掃除機、細かい箇所はコードレス掃除機が活躍しマクリン( @Maku_ring)です。
ロボット掃除機でホコリを除去しても、床にこびりついた汚れや油脂は、ウェットシートじゃないと厳しいものがあります。
その点2-in-1のロボット掃除機だと通常吸引と水拭きに対応し、床をしっかり清掃できます。
コスパにすぐれるAnkerの中でも、2-in-1タイプで最強の吸引力をもつロボット掃除機が「Eufy RoboVac X8 Hybrid」です。
上位モデル「RoboVac L70 Hybrid」がもつリアルタイムマッピングやAlexa連携による音声操作はそのままに、世界初のデュアルタービン搭載で随一の吸引力を実現しています。
同社最上位モデルだけにマップ描画機能も進化し、掃除経路を自ら設計するだけでなく、複数階のマップを記憶できるようになりました。
そこで本記事は外観と付属品を紹介した後、シリーズ間で比較し、機能面を紹介していきます。
- 最大4,000Paの高い吸引力
- 高い静音性
- 水拭きモード搭載
- マップ描画が正確
- 複数フロア対応
- Alexa連携で音声操作対応
- 自動ゴミ収集機能がない
- 表面パネルが若干安っぽい
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Eufy RoboVac X8 Hybridの外観と付属品
Eufy RoboVac X8 Hybridは、Ankerのロボット掃除機でシリーズ最上位のモデルです。
製品名 | Eufy RoboVac X8 Hybrid |
---|---|
サイズ | 約345 x 345 x 97mm |
ダスト容量 | 0.4L |
水タンク容量 | 0.25L |
掃除時間 | 最大180分 |
吸引力 | 最大2,000Pa x 2 |
充電時間 | 約240-300分 |
消費電力 | 60W |
価格 | 59,800円 |
ブラックボディに金色のヒゲ模様がアクセントになり、高級感を演出しているものの、パネルを貼った感が若干ありました。
サイズは約345 x 345 x 97mmで、L70 Hybridに比べて直径・高さともに約10mm程度小さくスリムになりました。
ダストボックスは、フロントのレバーを握りながら引き出すことで、簡単に取り出せます。
脱着可能な清掃ブラシが付き、フィルター間に詰まったホコリの除去に重宝します。
ダストボックスはパカッと開いてフィルターを外し、水洗いもできます。
L70ではダストボックスと一体化していた水タンクが、本機ではモップモジュール側に変わりました。
モップモジュールには水洗い対応のモッピングクロスが付き、スライドすることで取り外し可能です。
モップモジュールは本体底面にスライドすることで装着できます。
裏面には2種類のブラシ(サイドブラシ / 回転ブラシ)をそなえています。
フロントのタイヤはなめらかに回転し、左右のタイヤはバネ機構である程度沈みこむようになっています。
付属品は以下のとおりです。
- Eufy RoboVac X8 Hybrid
- 充電ステーション
- ACアダプタ
- ⽔タンク
- モッピングクロス
- 防⽔パッド
- 交換⽤フィルター
- サイドブラシ
- ケーブル結束バンド
充電ステーションの裏面には電源コードを収納でき、コードのダブつきをおさえられます。
Eufy RoboVacシリーズで比較
Eufy RoboVac X8 Hybridふくむ、Ankerの2-in-1ロボット掃除機4機種を並べて比較してみました。
製品 | ||||
価格 | 59,800円 | 54,800円 | 34,800円 | 26,800円 |
吸引力 | 2,000Pa x 2 | 2,200Pa | 2,200Pa | 2,000Pa |
稼働時間 | 最大180分 | 最大150分 | 最大100分 | 最大80分 |
ナビゲーションシステム | レーザー | レーザー | ジャイロ | ジャイロ |
アプリ | ||||
Alexa対応 | ||||
A.I Mapテクノロジー | 2.0 | 1.0 | ||
保持可能マップ数 | 5(複数フロア対応) | 1 |
X8 Hybridはシリーズ最上位モデルであり、価格ももっとも高価です。
それだけに他機種から抜きん出た機能性をもっています。
ひとつが吸引力で、世界初のデュアルタービンを搭載し、4,000Paという圧倒的な吸引を実現しています。
後ほど紹介しますが、パチンコ玉のように重みのある物体でもしっかり吸い込めます。
また、稼働時間も3時間と最長であり、マップ描画のA.I Mapテクノロジーも2.0に進化し、最大5マップ保存できるなど唯一の複数フロアに対応しています。
ルンバのような自動ゴミ捨てはないものの、それ以外はフルスペックであり「価格をルンバの半分におさえつつ、自動集塵以外の全機能が欲しい人」にはぴったりのモデルといえます。
Eufy RoboVac X80 Hybridのレビュー
Eufy RoboVac X8 Hybridの特徴を紹介します。
世界初のデュアルタービン搭載で同社最強の吸引力
RoboVac X8 Hybridは世界で初めてデュアルタービンを搭載し、ロボット掃除機の中でも最強クラスの吸引力をほこります。
床とカーペット上に大豆・パチンコ玉・(おもちゃの)毛を置いて、吸引力の強さを確認してみました。
ルートが若干ずれたため、パチンコ玉が一部残ったものの、なんと一回の走行で大豆・パチンコ玉・毛ともに吸引しきれました。
L70 Hybridでは数度往復しないとパチンコ玉が吸引しきれなかったため、約7.5倍の吸引力アップはダテじゃありません。
また、60平米の撮影スタジオをコードレス掃除機で清掃した後、X8 Hybridで掃除したあとのダストボックスがこちら。
それなりにきれいにしていたつもりでしたが、コードレスだと取りきれてないホコリや細かい砂塵が、しっかり取れていることが分かります。
リアルタイムマッピングで効率的な掃除が可能
X8 HybridはL70 Hybridと同様、レーザー照射技術により、複雑な間取りでも正確かつ効率的に掃除できます。
操作はWi-Fiを介し、スマホアプリ「Eufy Home」から可能です。
アプリは実に多機能で、吸引設定や掃除モード(自動 / 部屋 / エリア / スポット)、掃除予約や夜間の清掃に最適な「おやすみモード」が設定できます。
エリア設定では、進入禁止だけでなくバーチャルウォールや水拭き禁止など、細かいニーズに応えられるようになっています。
逆に特定の箇所だけ局所的に清掃したい場合は、吸引モードの「スポット」や「エリア」が便利です。
そのポイントを中心に清掃したいときは「スポット」、エリアで正確に指定したいときは「エリア」という使い分けがよさそう。
他にも、複数階のマップを保存できる「マップを管理」や「掃除予約」、「タップ&ゴー」「ピンポイントリターン」など、紹介しきれないほどの機能が盛り込まれています。
- 掃除予約 曜日と時間を予約して掃除する
- タップ&ゴー 清掃開始地点を指定して掃除する
- ピンポイントリターン バッテリー残量が少なくなったときに途中で中断して一旦充電し、回復したら中断地点から清掃再開する
アプリ上でリアルタイムに地図を描き、自ら経路を設計して掃除を行えます。
その軌跡からも、かなり正確に動いていることが分かります。
レーザー照射なので最初に360度回転し、レーザーで部屋の地形と位置を把握しています。
これにより効率的に動くことができ、旧来のロボット掃除機のように同じところも何度もグルグル回るといったこととは無縁。
こちらは撮影スタジオを清掃した後の地図ですが、実際の間取りとほぼぴったりの地図を描けています。
衝突を繰り返しがちな椅子の脚も、やさしく丁寧に清掃してくれます。
18mmの段差まで乗り越え可能なので、薄手のマット・カーペット・畳なら難なくこなせ、BoostIQテクノロジーの恩恵で吸引力も自動調整してくれます。
しかも、清掃音もかなり静かで耳障りでなく、測定すると電子レンジの稼働音と同程度でした。
ただし、ゴミ収集機能はなく、ゴミの除去はわりとめんどくさいので、集塵機能付きモデルに将来的には期待したいところ。
モップモード搭載で水拭きに対応
Eufy RoboVac X8 Hybridは通常吸引にくわえ、水拭きできるモップモードも搭載しています。
モッピングクロスを濡らし、モップモジュールにタンクに水を入れて本体裏面に装着すれば使えます。
モッピングモード時の水量は適量で、床がぬれすぎて困るといったこともないので助かります。
Amazon Alexaとの連携で音声操作に対応
Eufy RoboVac X8 Hybridは、Amazon Alexaのスキル「EufyHome」を有効化した後、アカウントをリンクし、端末を検出することで音声操作できるようになります。
Alexaに呼びかけるときのデバイス名は、アプリ上で設定する名称になるので、分かりやすい名称にしましょう。
命令種はかなり豊富で、掃除開始・一時停止・再開・終了・充電ステーションに戻すなど、ほぼ全操作が音声で完結します。
タイミラグは少しあるものの、実用に耐えうるレベルで使いやすいので、Alexaデバイスを持っている人はぜひ設定しておきましょう。
Eufy RoboVac X80 Hybridはこんな人におすすめ
Eufy RoboVac X8 HybridはAnker最上位のロボット掃除機で、最高クラスの吸引力と水拭きモード、豊富なアプリ機能をそなえています。
同社で一番高いとはいえ、他社のハイエンドよりはぜんぜん安いので「価格をルンバの半分におさえつつ、自動集塵以外の全機能が欲しい人」におすすめです。
ただし、ルンバやECOVACSのような自動ゴミ捨て機能はないので、その点にこだわる人はこれらのモデルをおすすめします。
Eufy RoboVac X80 Hybridレビューまとめ
本記事は「Anker Eufy RoboVac X8 Hybridをレビュー!デュアルタービン搭載で強力吸引をもつ水拭き両用の最上位ロボット掃除機」について書きました。
Eufy RoboVac X8 Hybridは、2つのタービンを唯一搭載し、史上最強の吸引力をもつロボット掃除機です。
バリエーション豊かな掃除モードに細やかな快適機能、音声操作もカバーするなど、ゴミ捨て機能以外はフルスペックを実現しています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 最大4,000Paの高い吸引力
- 高い静音性
- 水拭きモード搭載
- マップ描画が正確
- 複数フロア対応
- Alexa連携で音声操作対応
- 自動ゴミ収集機能がない
- 表面パネルが若干安っぽい