バッテリーがもたないので、複数のANC搭載イヤホンを使い分けてるマクリン( @Maku_ring)です。
ワイヤレスイヤホンの王道といえば遮音性の高いカナル型。
ノイキャンとの相性が良く、音楽にどっぷり浸かることができますし、音質のよさも最大限に生かせるのが特徴です。
しかし、密閉度が高くて蒸れやすかったり、動きに弱いため小走りするとガサガサ音が大きくなるデメリットも。
そんな「カナル型のイヤホンがちょっと苦手な人」におすすめなのが、HUAWEIの「FreeBuds 4」です。
耳穴にひっかけて装着するインナーイヤー型であるため、耳への圧迫感がなく長時間ストレスフリーでつけていられるのが大きな特徴。
「音質重視で音楽に集中して楽しむ」という点ではカナル型に劣ります。
ですが、クセがなく聞きやすい音質と開放的な装着感から、ながら作業時に真価を発揮する、日常生活に溶け込むイヤホンに仕上がっています
そんなわけで本記事では「開放的な装着感と軽さをもつHUAWEI FreeBuds 4をレビュー」について書きます。
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- マルチポイント対応
- 機能充実の専用アプリ
- イヤホン操作が直感的
- 軽量かつ圧迫感のない装着性
- 遮音性が低い
- ANCの効きがマイルド
- 外音取り込みがない
- バッテリーもちが短い
- ワイヤレス充電非対応
- 中高音域の解像感は低め
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HUAWEI FreeBuds 4の概要
「FreeBuds 4」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | FreeBuds 4 |
---|---|
重量 (イヤホン / ケース合計) |
約8g / 約46g |
音楽再生時間 (イヤホン / ケース合計) |
最大4時間(ANCで2.5時間) / 最大22時間(ANCで14時間) |
ドライバー | 14.3mm LCPダイナミックドライバー |
防水 | IPX4 |
対応コーデック | SBC / AAC |
充電ポート | USB-C |
Bluetooth | 5.2 |
イヤホン本体は、シュッと伸びた軸部分とキラリと光る光沢感をそなえたスタイリッシュな外観。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともなって自動で音楽再生・停止します。
重量はイヤホン単体で約8gと、耳にまったく負担を感じない軽さです。
ケースはなめらかな金属感が美しい、落ち着きのある上質な仕上がりとなっています。
シルバーはメカニカル感が少し強く、男性っぽさを感じるため、女性にはクセのないホワイトが合いそうです。
ケースの大きさは約58 x 58 x 21mmと、ポケットにもスルッと収まるコンパクトサイズ。
インナーイヤー型(イヤーチップ不要)のため、付属品はイヤホン本体とケース、USB-C to Aケーブルとなっています。
FreeBuds 4iおよびFreeBuds Proとのスペック比較
同社のANC搭載モデルである「FreeBuds 4i」、「FreeBuds Pro」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | FreeBuds 4 |
HUAWEI FreeBuds 4i |
FreeBuds Pro |
---|---|---|---|
防水規格 | IPX4 | なし | なし |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC |
イヤホンタイプ | インナーイヤー型 | カナル型 | カナル型 |
ドライバー | 14.3mmLCPダイナミックドライバー | 10mmダイナミックユニット | 11mmダイナミックユニット |
重量 | イヤホン約8g / ケース約46g | イヤホン約11g / ケース約47g | イヤホン約12g / ケース約72g |
ANC | |||
外音取り込み | |||
バッテリー(イヤホン / ケース込み) | 最大4時間 / 最大22時間 | 最大10時間 / 最大22時間 | 最大7時間 / 最大30時間 |
充電方式 | USB-C | USB-C | USB-C / ワイヤレス充電 |
マルチポイント | |||
価格 | 18,480円 | 9,680円 | 25,080円 |
これら2つのモデルと比べ、上回っているのは以下の3点です。
- 防水対応(IPX4)
- インナーイヤー型で装着感がいい
- 軽量で耳に負担がない
外音取り込みが非搭載、ワイヤレス充電非対応など、省略された機能もあり、この点はデメリットといえます。
また、バッテリー性能も少し劣ります。
ただし、インナーイヤー型では数少ないマルチポイント(Bluetooth機器の同時接続)に対応し、この点はポイントが高いです。
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HUAWEI FreeBuds 4のレビュー
ここからはFreeBuds 4の特徴を紹介していきます。
バッテリーは短めかつワイヤレス充電非対応
HUAWEI FreeBuds 4で注意が必要なのが、バッテリーもちがよくないこと。
イヤホン単体で最大4時間(ANCで2.5時間)と、少し心もとない性能です。
ケース底面には、汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえています。
近年、対応しているモデルの多いワイヤレス充電は非搭載であり、価格を踏まえると対応してほしかったところ。
機能充実の専用アプリ
専用アプリ「HUAWEI AI LIFE」は以下の機能がそろっています。
- イコライザー設定(3モード)
- タッチ操作カスタマイズ
- イヤホンを見つける機能
ダッシュボードでは、バッテリー残量の確認やANCの設定が可能です。
ノイキャンモードは「くつろぎ」と「標準」の2種類がありますが、「標準」を選んでおけばOK(「くつろぎ」を選んでもノイキャンの効きが弱くなるだけなので……)。
イコライザーはプリセットされた「デフォルト」「低音強調」「高音強調」の3種類から選択できます。
FreeBuds 4はもともと低音強めに設計されているため、ボーカルをクリアに聞きたい方は「高音強調」にするとちょうど良いかもしれません。
ベース音などをノリノリで感じたい方は「低音強調」にするとさらに楽しめます。
ジェスチャー画面では、左右のイヤホンそれぞれのダブルタップ時の操作を設定可能です。
- ダブルタップ(左イヤホン) [再生/停止] [次の曲] [前の曲] [音声アシスタント]
- ダブルタップ(右イヤホン) [再生/停止] [次の曲] [前の曲] [音声アシスタント]
長押しは[ノイキャンON/OFF]、スワイプは[音量調整]で固定されているため、上記4つの操作のうち2つは諦めなければならないのは少し残念。
また、イヤホンを見失ったときに音を鳴らせる「イヤホンを探す」機能なんかもあります。
ストレスフリーな装着感と直感的な操作性
HUAWEI FreeBuds 4は耳穴に引っかけて装着するため、カナル型に比べて落ちづらい安心感があります。
耳への圧迫感がなくて蒸れも少なく、装着感はとても快適。
軽量なのでストレスフリーで長時間つけていられます。
イヤホンにはタッチセンサーが搭載され、カスタマイズ性もあるものの、前述のとおり選べる操作アクションは制限されています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 | 2タップ | 2タップ |
停止 | 2タップ | 2タップ |
曲送り | (2タップ) | (2タップ) |
曲戻し | (2タップ) | (2タップ) |
音量を上げる | 上にスワイプ | 上にスワイプ |
音量を下げる | 下にスワイプ | 下にスワイプ |
ANC / OFF | 長押し | 長押し |
音声アシスタント | (2タップ) | (2タップ) |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
おもしろいと思ったのが、スワイプで音量の上げ下げができる点。
操作をダブルタップまでに抑え、かつスワイプで直感的に音量調整できるので、使いやすいと感じました。
また、HUAWEI FreeBuds 4は、複数の機器に同時接続が可能なマルチポイントにも対応しています。
つまり、スマホとPCでイヤホンとBluetooth接続する際も、切り替え時に片方のBluetoothをいちいち切る必要がなく、音声が流れる側のデバイスを自動で優先接続してくれます。
ほかにも、個人用スマホで音楽を聴いている際に仕事用スマホに着信がきた場合、イヤホンから着信音が聞こえ、ダブルタップで電話に出られるという便利っぷり。
このように仕事とプライベートの使い分けで活躍するので、個人的にはかなり重宝する機能です。
インナーイヤー型では充分なANC性能
HUAWEI FreeBuds 4のノイズ低減効果は最大25dbと、最近は最大40dbのイヤホンも増えてきている中、ANC性能はそこまで高くありません。
とはいえ、ANCの効果をしっかり感じられるレベルです。
自室やオフィスで作業する際にANCをオンにすると、空調音がスッと消えます。
車のロードノイズ・走行音への効果は小さいものの、抑制している効果は感じられます。
周りの話し声は完全には消し去れないものの、遠くなる感覚はあります。
過度な期待は禁物ですが、遮音性の低いインナーイヤー型としては充分な性能かなと。
良くも悪くもカナル型ほど耳の密閉性が高くないので、常時ANCオンでちょうどいい感じ。
ただし、デフォルトがANCオフなので、接続のたびにANCオンに切り替える必要があるのはちょっと面倒です。
低音強めの音質設計
HUAWEI FreeBuds 4は14.3mmという大きめのドライバーを搭載し、パンチのある低音を実現しています。
ROCKのベース音や、EDMを楽しみたい人にはぴったりの音質設計。
イコライザー設定で「低音強調」を選ぶと、さらに迫力が増しておすすめです。
一方、パーカッションやピアノ、ギターなどの楽器音とボーカルの声は弱めで、少しこもったように聞こえます。
気になる方は、イコライザー設定で「高音強調」にするとちょうどいいです。
音の広がりはあまり感じづらいものの、変にクセがなくて聴きやすいという点では、ながら作業に適しているともいえます。
「音楽にどっぷり浸かって高音質を楽しむ」というよりは「移動中や作業中などの日常生活に溶け込む」イヤホンといった感じです。
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HUAWEI FreeBuds 4はこんな人におすすめ
HUAWEI FreeBuds 4は「オフィス作業中に音楽を聴いたり、移動中に音声コンテンツを楽しみたい方」におすすめです。
ノイキャン性能の高いイヤホンを使っていると、周りからの声かけを無視してしまうこともあるので、その点ではFreebuds 4の遮音性はちょうどいいレベル。
装着感もいいため、作業中や移動中に違和感なくずっと装着していられるのが大きなメリットです。
さらに、インナーイヤー型でマルチポイント対応なのも見逃せないポイント。
一方で「周りの音をしっかり消したい方」には8千円台のSoundcore Life P3、それにくわえて「音楽をとにかく高音質で楽しみたい方」には、3万円台にはなるものの、SONY WF-1000XM4あたりがおすすめです。
HUAWEI FreeBuds 4レビューまとめ
本記事は「開放的な装着感と軽さをもつHUAWEI FreeBuds 4をレビュー」について書きました。
近年はワイヤレスイヤホンの種類もかなり増え、どれがいいのかを選ぶのが少し難しくなってきています。
どれも一長一短があり、FreeBuds 4のようなインナーイヤー型の遮音性の低さは、装着感の良さとのトレードオフです。
あとはマルチポイント対応なのも本機もメリット。
一定の弱点もあるため、メリットと合わせて優先度で選ぶのがおすすめです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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- イヤホン操作が直感的
- 軽量かつ圧迫感のない装着性
- 遮音性が低い
- ANCの効きがマイルド
- 外音取り込みがない
- バッテリーもちが短い
- ワイヤレス充電非対応
- 中高音域の解像感は低め