携帯・軽量化に特化したポータブルゲーミングPC。
手のひらに収まるコンパクト設計で、どこでも・どんな体勢でもPCゲームを遊べます。
ゲーミング「PC」という名のとおり、ゲーム機以外にパソコンとしても利用可能です。
ただ小型ゲーミングPCと聞いても、実際どんなゲーム性能やサイズ感など分からない人も多いはず。
ポータブルゲーミングPCでも大丈夫…?
そこで本記事ではポータブルゲーミングPCのおすすめとその特徴について紹介します。
目次(気になる項目をクリック)
ポータルゲーミングPCの特徴
ポータブルゲーミングPCの特徴を紹介します。
携帯性にすぐれるゲーミングPC
ポータブルゲーミングPCは持ち運びに便利なPCです。
ノートPCよりも軽量・コンパクト設計で、手のひらに収まるゲーミングPC。
外出先でもPCゲームをしたいけど、ノートPCはデカくてイヤという人におすすめです。
スマホより少し大きいくらいのサイズなので持ち運びやすい!
モニターのサイズは7インチから10インチ程度
ポータブルゲーミングPCのディスプレイは主に7〜10インチ。
有機ELモデルのNintendo Switchと同じサイズか、ひと回り大きいサイズです。

フルHDかつ120Hzのリフレッシュレートに対応しているモデルも多く、FPSゲームでも楽しめます。
120Hzあれば多くのゲームで遊べます!
十字キーやスティック操作できる
ポータブルゲーミングPCの多くは、十字キーとスティックで操作します。
なかにはキーボードを搭載したモデルや、コントローラーを脱着できるモデルなどさまざま。
ゲームパッドや外部ディスプレイで操作したい人は、USBハブにつなげば自分に合った環境を作れます。

Bluetooth接続してマウスとキーボードにつなげれば、ふつうのパソコンとしても使えます。僕はAIをバリバリ動かしています。

ポータブルゲーミングPCのおすすめ5選
おすすめのポータブルゲーミングPCを5つ紹介します。
| 製品名 | 特徴 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ASUS ROG Xbox Ally X ![]() | コスパにすぐれるPC 有名タイトルも遊べる | Ryzen AI Z2 Extreme | Radeon グラフィックス | 24GB | 1TB | 7.0型 120Hz ワイドTFTカラー液晶 | 139,800円 |
| AYANEO 3 | コントローラーが取り外しできる | Ryzen 7 8840U Ryzen AI 9 HX 370 | Radeon 780M Radeon 890M | 32GB 64GB | 1/2/4TB | 7.0型 144Hz OLEDディスプレイ 7.0型 120Hz LCDディスプレイ | 169,800円〜 |
| Steam Deck OLED | Steamに特化したモデル | Zen 2 | 8 RDNA 2 CU | 16GB | 512GB | 7.4型 90Hz OLEDディスプレイ | 165,000円 |
| GPD WIN5 | ハイパワーモデル | Ryzen AI Max 385 | Radeon 8060S | 32GB | 1TB | 7型 120Hz FHD液晶 | 263,000円〜 |
| MSI Claw 7 AI A2VM | Core Ultra シリーズ2のCPUを搭載した高性能モデル | Core Ultra 7 258V | Intel Arc 140Vグラフィックス | 32GB | 1TB | 7型 120Hz FHD液晶 | 139,800円 |
主力のパフォーマンスモデル|ASUS ROG Xbox Ally X
| OS | Windows11 Home |
| CPU | Ryzen AI Z2 Extreme |
| GPU | Radeon グラフィックス |
| メモリ | 24GB |
| ストレージ | 1TB |
| ディスプレイ | 7.0型 120Hz ワイドTFTカラー液晶 |
| 重量 | 715g |
| バッテリー | 80Wh |
| 価格 | 139,800円 |
- 13万円台のパフォーマンスモデル
- 120Hz対応でFPSゲームもできる
- 持ちやすいデザイン
- 重いゲームは厳しい
ポータブルゲーミングPCの代表格ともいえるROG Xbox Ally X。
Ryzen AI Z2 Extremeを搭載し、フォートナイトやApexも60fpsで遊べます。
僕はナイトレインを遊びましたが、ボス戦でもカクつくことなく円滑にプレイできました。

120Hz対応液晶なので、他のFPSゲームもストレスなく対応。
Nintendo Switchと比べると重いものの、Xboxが協力しているだけあり、グリップの握りやすさは抜群。長時間遊んでも疲れないうえ、バッテリー駆動も約13.9時間(動画再生時)とかなり優秀。

コンソール機の操作感に超近い!
XboxやSteamのライブラリ間を横断して見れる「ゲームライブラリー」や各種設定できる「コマンドセンター」にボタン一発でいけるなど、ポータブルならではの使い勝手が光っています。

初代モデルはスティックの耐久性に難があったものの、本機は堅牢性が増し、まったく不安を感じませんでした。これは買いでしょう。というか買いました!

脱着式コントローラーで快適プレイ|AYANEO 3
| OS | Windows11 Home |
| CPU | Ryzen 7 8840U / AI 9 HX 370 |
| GPU | Radeon 780M / 890M |
| メモリ | 32/64GB |
| ストレージ | 1/2/4TB |
| ディスプレイ | 7.0型 144Hz OLEDディスプレイ 7.0型 120Hz LCDディスプレイ |
| 重量 | 690g |
| バッテリー | 非公開 |
| 価格 | 169,800円〜318,000円 |
- ポータブルゲーミングで最上位のCPU
- コントローラーを自由に取り替えられる
- タブレットPCとしても活躍
- 長時間の使用は疲れる
脱着式のコントローラーを採用するAYANEO 3。
他モデルのディスプレイは60Hzや90Hz、120Hzのリフレッシュレートが多い中、本機の上位モデルは144Hz対応かつ有機EL(OLED)です。
しかもCPUはRyzen AI 9 HX 370と、ゲーミングノートの中でもハイエンドの部類に入り、ゲームプレイは快適そのもの。
左右のコントローラーは簡単に取り外しでき、上下左右自在に付け替えられるので「PS5風」や「Xbox風」など、ふだんやり慣れているスタイルでプレイできます。
メモリは最大64GB、ストレージも最大4TBと、サブPCどころかメインPCとしても使える高スペックポータブルです。
どこからでもSteamにアクセス|Steam Deck OLED
| OS | Steam OS 3.0 |
| CPU | Zen 2 |
| GPU | 8 RDNA 2 CU |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB |
| ディスプレイ | 7.4型 90Hz OLEDディスプレイ |
| 重量 | 640g |
| バッテリー | 40Wh |
| 価格 | 165,000円 |
- Steamを遊ぶために最適化
- 対応しているゲームが多い
- 外部ストレージに対応
- Steamに対応しているゲームしか遊べない
Steam Deck OLEDは、独自OSを搭載するポータブルゲーミングPCです。
起動したらSteamライブラリがすぐ開くため、Steamゲームを遊びたい人に最適。
解像度はWXGA(1280 × 800px)で90Hz対応、CPUもZen 2と、他モデルと比べて性能は劣りますが、解像度が低い分、負荷も軽減されています。
ゲームに特化しているため、PCにくわしくない人でもすぐ遊べます。
ただ、発売してから2年経っており、本機を積極的に選ぶ理由は薄いかもしれません。
ハイパワーモデル|GPD WIN5
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | Ryzen AI Max 385 |
| GPU | Radeon 8060S |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB |
| ディスプレイ | 7型 120Hz FHD液晶 |
| 重量 | 565g |
| バッテリー | 45.62Wh |
| 価格 | 263,000円〜 |
- 物理キーボードを廃してボタン搭載
- メモリ32GBを搭載
- 565gの軽量モデル
- 高性能がゆえに高い
モバイル版Ryzen AI Maxを搭載するGPD WIN5。
コンパクトながらかなり高い性能をもち、真ん中のモデルでもApexが画質最高設定で200fps出るという触れ込みです。
専用スマートドックを組み合わせればミニディスクトップPCとしても活用でき、ゲーム以外にPC用途でも1台で完結。
565gと持ち運びに困りませんが、小設計ゆえに長時間使用すると発熱するので注意しましょう。
Core Ultra シリーズ2搭載|MSI Claw 7 AI A2VM
| OS | Windows11 Home |
| CPU | Core Ultra 7 258V |
| GPU | Intel Arc 140Vグラフィックス |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB |
| ディスプレイ | 7型 120Hz FHD液晶 |
| 重量 | 675g |
| バッテリー | 54.5Whr |
| 価格 | 139,800円 |
- CPUにIntel Ultra 7 258Vを搭載
- 手になじむエルゴノミックデザイン
- 専用アプリでスマホゲームも遊べる
- 7型モデルの中では重い
Core Ultra シリーズ2のCPUを搭載し、省電力でAI処理もできるMSI Claw 7 AI A2VM。
操作性を追求した管理システム「MSI Center M」により、直感的な操作ができます。
グラフィック性能は高く、重量級ゲームのアーマードコア6が低画質設定で60fps前後出ます。
画質設定が必要なゲームも一部ありますが、7型液晶なので画質の劣化を感じません。
ゲーミングらしく、ライティングの演出もカッコいい!
ポータブルゲーミングPCの選び方
ポータブルゲーミングPCの選び方を3つ紹介します。
性能から選ぶ
ポータブルゲーミングPCはゲーミングPC同様、性能が高いほど安定してゲームを遊べます。
ただ、GPUは内蔵グラフィックスのモデルがほとんどなので、基本的にCPU性能の良し悪しで選ぶことになります。
参考までにRyzen AI Z2 Extremeは、Ryzen 7 7840HSに迫るレベルのパフォーマンスを発揮します。
最新ゲームを遊ぶなら、CPUは高性能のものがおすすめ!
メモリは最低8GB必要なタイトルが多いため、16GB以上搭載するモデルがおすすめです。
ストレージから選ぶ
ポータブルゲーミングPCのストレージの多くは主に3種類あります。
- 512GB
- 1TB
- 2TB
容量に比例して金額も当然高くなります。
大型のゲームは100GB以上必要なものもありますが、多くのゲームは10GBから30GB程度。
価格を考えると1TBあると安心できます。
ゲームを多く遊びたい人は、microSDでストレージを増設できるモデルを選びましょう!
バッテリー容量から選ぶ
ポータブルゲーミングPCのバッテリー駆動時間は約4〜5時間です。
コンパクト設計ゆえにバッテリーサイズも制限されるため、外で使用する人はバッテリーサイズの大きいものを選びましょう。
40Wh以上のモデルであれば約2時間駆動します。
ポータブルゲーミングPCのよくある質問
ポータブルゲーミングPCのよくある質問に回答します。
ポータブルゲーミングPCはゲーム以外に何ができる?
ポータブルゲーミングPCは、Windows OSを搭載しているモデルが多く、ゲーム以外にパソコン用途として使用できます。
Google Chromeなどを使用してブラウジングもできます。
Steam Deckは独自OSを搭載していますが、Linuxベースのため、デスクトップモードの使用が可能。
ポータブルゲーミングPCとゲーミングノートPCの違いは?
ポータブルゲーミングPCとゲーミングノートPCはいずれも持ち運べるPCですが、用途が異なります。
| 項目 | ポータブルゲーミングPC | ゲーミングノートPC |
|---|---|---|
| サイズ | 軽量で持ち運びに最適 | 持ち運べるけど大きくて邪魔 |
| 性能 | コンパクト設計のため制限あり | モデルによっては高性能パーツを搭載 |
| ディスプレイ | 平均60~120Hz | 平均144Hz~244Hz |
| バッテリー駆動時間 | 2~10時間 | 2~7時間 |
| 操作性 | コントローラー | マウス・キーボード |
ノートPCより携帯性にすぐれ、場所を選ばず好きな場所でゲーム楽しめます。
コンパクト設計のため、ノートPCと比べると性能面では制限されてしまう一方、ゲームを遊ぶうえで不便は感じません。
ゲーム目的が強く、ゲームに最適化されたPCを探してい人におすすめです。
カスタマイズできる?
ポータブルゲーミングPCは、カスタマイズ性の低いPCです。
購入の際に一部のモデルではストレージやCPUを選べるPCもありますが、BTOのようなカスタマイズはできません。
購入時のスペック以上の拡張は難しいため、ストレージやメモリの容量に気を付けて選びましょう。
カスタマイズ性は低いですが、PCにくわしくない人でも購入しやすいメリットがあります!
ゲームパッドでもプレイできる?
ポータブルゲーミングPCはゲームパッドを接続して遊べます。
Bluetooth接続するか、USB-Cハブを利用してUSBで接続可能です。
操作性に慣れない人は、いつも愛用しているゲームパッドを使用しましょう。
おすすめは、無線に対応するPS5純正の「DualSense ワイヤレスコントローラー」で、ゲームのために改良を重ねた使い心地の良いコントローラーです。
ポータブルゲーミングPCのまとめ
本記事ではポータブルゲーミングPCについて紹介しました。
ゲームを遊ぶために特化したデザインや操作性で、好きな場所・好きな体勢でゲームを遊べます。
バッテリー時間が短いデメリットはありますが、PC用途としても使用できるため、サブPCとしてもおすすめ。
予算や遊ぶゲームタイトルなどから自分に合ったモデルを見つけてください。
こちらの記事では、他にもさまざまなおすすめのゲーミングPCを紹介しているので、あわせて参考ください。














