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どうも、MacBookユーザーのマクリン( @Maku_ring)です。
USBポート数の少ないノートPCなら、拡張性の高まるUSBハブはもはや手放せない相棒。
さらに動画データやバックアップを行うなら、外付けSSDがあれば助かります。
僕はふだん、これら2つのアイテムを携帯していますが、荷物が多くなりがちなので、できれば1つにしたいもの。
その点で重宝するのが、Satechiの「ハイブリッド USB-Cハブ」です。
PD対応USB-CとHDMI、2つのUSB-A(USB 3.1)を搭載するUSBハブでありながら、SSD用のスロットもそなえ、ストレージとしての機能も持ち合わせています。
パススルー充電にも対応し、USBハブに給電しながらPCも充電できます。
Satechiらしい美しいアルミデザインも健在。
そこで本記事では、外観やその特徴、ポート面を紹介していきます。
- SSDとハブのハイブリッド仕様
- 4-in-1のマルチハブ
- パススルー充電対応
- SSDが差し替えできる
- ポート数が少ない
- SSDが別売り
- ケーブルが格納できない
- USB-Cが映像出力非対応
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Satechi ハイブリッド USB-Cハブの外観
Satechi ハイブリッド USB-Cハブは、4つの端子を有するSSDスロット内蔵USB-Cハブです。
製品名 | Satechi ハイブリッド USB-Cハブ |
---|---|
重量 | 約109g(SSDふくめると約117g) |
サイズ | 約135 x 46 x 15mm |
カラー | スペースグレイ、ブラック |
接続インターフェース | USB Type-Cコネクタ |
USB-Cポート規格 | USB PD(最大100入力 / 最大85W出力対応) |
USB-Aポート規格 | USB 3.1(最大10Gbps / USB 3.2 Gen 2) |
HDMI | 4K(60Hz)出⼒対応 |
同社らしい流麗なアルミニウムデザインで、質感はしっかりしたものとなっています。
カラーはスペースグレイで、同色のMacBookと組み合わせると、さながら純正品のような親和性の高さです。
もう一色はブラックで、ほかのUSBハブにはなかなかない引き締まった色に仕上がっています。
ケーブルの飛び出しはあるものの、2つのUSBを挿す一体型ハブでない分、USB-CポートをもつPCならいずれにも使えるのがありがたいです。
裏面にはスライドカバーが付き、外すと中にはSATA規格のSSDを挿入できるスロットを内蔵しています。
重量は、SSDを挿入した状態で約117gと卵2個分くらい。
サイズは約135 x 46 x 15mmで、iPhone miniをスリムにしたくらいの大きさです。
Anker PowerExpand 4-in-1 USB-C SSDハブとの比較
同じくストレージ機能付きUSBハブであるAnker PowerExpand 4-in-1 USB-C SSDハブとスペック比較してみました。
製品名 | Anker PowerExpand 4-in-1 USB-C SSD ハブ |
Satechi ハイブリッド USB-Cハブ |
---|---|---|
重さ | 約117g | 約109g(SSDふくめると約117g) |
サイズ | 約134 x 51 x 15mm | 約135 x 46 x 15mm |
材質 | 樹脂 | アルミニウム |
インターフェース |
|
|
SSDストレージ | 内蔵(256GB) | 別売り(SATA SSDのみ挿入可) |
パススルー充電 | (最大100W入力 / 最大88W出力対応) | (最大100W入力 / 最大85W出力対応) |
価格 | 11,980円 | 9,899円 |
サイズ・重量は同程度ですが、価格はAnkerのほうが約2千円高いです。
ただ、Ankerは256GB分のSSDを内蔵し、同容量のSSDが4千円程度するため、コスパはSatechiよりすぐれています。
とはいえ、SatechiはHDMI出力時のリフレッシュレートが最大60Hz対応なのと、USB-AポートがUSB 3.2 Gen 2で最大10Gbps対応(Ankerは最大5Gbps)なので、ポート面は優秀といえます。
SSDは別途購入しないといけないものの、その分SSDの容量を選べ、いっぱいになったら新しいものに差し替えられるため、Satechiの自由度は高いです。
外装もAnkerの樹脂に対してSatechiはアルミ製なので、所有欲を満たす上質感をまとっています。
ただし、ケーブルは格納できないため、その点はAnkerがまさっています。
Satechi ハイブリッド USB-Cハブのレビュー
Satechi ハイブリッド USB-Cハブにそなわる4つのポートは以下のとおりです。
- USB-C(USB PD)
- USB-A x 2(USB 3.2 Gen 2)
- HDMI(4K/60Hz対応)
各ポートにスポットをあてつつ、本機の特徴を紹介していきます。
SSDを挿してストレージとして使用可能
Satechi ハイブリッド USB-Cハブは裏面にSSD用のスロットを搭載し、別売りのSSDを挿して外付けSSDとして利用することができます。
ただし、挿入できるSSDはSATA規格のみで「2230 / 2242 / 2260 / 2280」のサイズに対応しています。
よく分からない人は「SSDにはSATAとPCIeという2種類の規格がある」「SATAは遅い、PCIeは速い」とだけおぼえておいてください。
遅いとはいえ、HDDよりは速いですし、放熱性にもすぐれているので、本体が熱くなりにくいというメリットがあります。
SATAのSSDならなんでも大丈夫ですが、比較的安いのはWestern DigitalのSSDです(500GBで5,980円)。
SSDの挿入方法も簡単で、先端に固定用のゴムをはさみ、その状態でスロットに挿すのみ。
MacBookをはじめとするUSB-C搭載ノートPCにくわえ、iPad Proの拡張ストレージとしても活用できます。
MacBook Proに接続して速度を計測したところ、読み込み速度・書き込み速度ともに最大500MB/s程度あり、転送速度としては充分。
中に挿すSSDの性能にゆだねられるものの、我が家で使っているSanDisk PortableSSDともおおよそ同程度でした。
ノートPCの動画データをハブに移行したところ、約5.4GBのデータを約25.7秒での移動が確認できました。
最大100W入力のUSB-Cポートと最大85W出力のUSB-Cケーブル搭載
映像出力には非対応なものの、最大100W入力のPD対応USB-Cポートを搭載しています。
100W対応のPD対応USB-Cケーブルと組み合わせる必要はありますが、15Wをハブ自体の給電に使いつつ、残り85Wをデバイス充電に利用することができます。
MacBook側への出力が見られ、パススルー充電に対応していることが確認できました。
ポートをムダにせず、拡張しつつ本体充電できるので汎用性はかなり高いです。
最大10Gbps対応のUSB-Aデータポートを2つ搭載
Satechi ハイブリッド USB-Cハブは、最大10Gbps対応のUSB-A(USB 3.2 Gen 2)を2つ搭載しています。
USB 3.1対応のUSBメモリも使え、USB-Aメモリではかなりの高速転送に対応しています。
Anker PowerExpand 4-in-1 USB-C SSD ハブではUSB3.0(最大5Gbps対応)だったので、USB-Aポートの転送速度ではSatechiに分があります。
充電対応のポートではないですが、最低限のワット数は出ており、スマートウォッチやワイヤレスイヤホンの充電は可能です。
4K/60Hz対応のHDMI搭載
映像出力端子には4K/60Hz対応のHDMIポートをそなえています。
4K対応の高精細ディスプレイに出力でき、しかも60Hzの高リフレッシュレート対応なので、なめらかで残像感の少ない映像出力が可能です。
この点もAnkerでは30Hz対応だったので、Satechiに軍配があがります。
4つのポートを全部つかっても、ポート間の間隔が十分あるので窮屈な感じはありません。
ポート数は多くないものの、種類にムダがなく、データ転送やPC充電に使いながらの外部ディスプレイ出力もお手のもの。
Satechi ハイブリッド USB-Cハブはこんな人におすすめ
Satechi ハイブリッド USB-Cハブは「映像出力・ストレージ機能をあわせもつハブが欲しい人」におすすめです。
ケーブルが格納できない・ポート種が少ないという弱点はあるものの、ストレージとハブ機能を両方持つメリットは大きいです。
Anker PowerExpand 4-in-1 USB-C SSD ハブとどちらを選ぶかですが、本機のほうがSSD容量を選べ、ポートの仕様も若干優秀なので、基本的にはSatechiをおすすめします。
Satechi ハイブリッド USB-Cハブレビューまとめ
本記事は「Satechi ハイブリッド USB-Cハブをレビュー!ハブとストレージの1台2役」について書きました。
Satechi ハイブリッド USB-Cハブは、SSD用のスロットもそなえ、ストレージとしての機能も持ち合わせる4-in-1のUSB-Cハブです。
パススルー充電にも対応し、USBハブに給電しながらPCも充電できます。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- SSDとハブのハイブリッド仕様
- 4-in-1のマルチハブ
- パススルー充電対応
- SSDが差し替えできる
- ポート数が少ない
- SSDが別売り
- ケーブルが格納できない
- USB-Cが映像出力非対応