どうも、ANC搭載イヤホンの充電を忘れがちなマクリン( @Maku_ring)です。
YouTube視聴に音楽鑑賞、移動中にWeb会議と、ビジネス・プライベート問わず重宝するワイヤレスイヤホン。
活躍シーンが多いゆえに、充電切れ問題がどうしても付いて回ります。
とくに朝から夕方までWeb会議が続くと、充電するヒマもなく途中でバッテリーが切れてしまうことも。
そんな悩みを解決してくれる世界最長クラスのバッテリー性能をもつモデルが「AVIOT TE-BD11t」です。
イヤホン単体で最大18時間も使用でき、途中で充電が切れる心配とは完全にオサラバ。
ワイヤレス充電や専用アプリ、マルチポイントにも対応し、没入性の高いノイズキャンセリングもそなえています。
ただし、音質にクセがあるため、好みがハッキリ分かれるイヤホンかもしれません(僕はあまり好きではありませんでした……)。
そこで本記事では「AVIOT TE-BD11tをレビュー!単体18時間の超ロングバッテリーと低音ブーストが特徴のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- イヤホン単体で18時間の最長クラス
- 没入感の高いANC
- マルチポイント対応
- 機能満載で使いやすい専用アプリ
- 装着センサー非搭載
- 低音強めでこもった音質設計
- ケースからイヤホンが取り外しにくい
タップできるもくじ
AVIOT TE-BD11tの概要
「AVIOT TE-BD11t」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | AVIOT TE-BD11t |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約16g / ケース込み約66g |
バッテリー | イヤホン最大18時間 / ケース込み最大60時間 |
ドライバー | バランスド・アーマチュアドライバー 10mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | (公式では未記載) |
価格 | 15,400円 |
イヤホン本体は紫色の筐体にゴールドの装飾をあしらった姿が美しく、まるでアクセサリーのようなゴージャスさを漂わせています。
カラーは僕の持っているドーンブルー以外に、ポーラホワイト・ダークルージュ・ディープブラックがあり、どれもジュエリーのような高級感をまとっています。
装着センサー非搭載なので、耳からの脱着にともなう音楽再生・停止には対応していません。
ケース表面にはツヤ感ある塗装が施され、異彩を放つその美しさと高級感は、イヤホンケースとは思えないほど。
大きさは約30 x 66 x 42mmと、AirPods Proと同程度のサイズ感です。
重量はイヤホン単体で約15g、ケースふくめ約66gとなっています。
標準的なモデルでイヤホン10g、ケースふくめ50gほどなので少し重ため。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB-C to Aケーブルです。
TE-D01m2・TE-D01qとのスペック比較
AVIOT TE-BD11tと同社のANC搭載イヤホン「TE-D01m2」「TE-D01q」とのスペック比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | AVIOT TE-BD11t |
AVIOT TE-D01m2 |
AVIOT TE-D01q |
---|---|---|---|
防水規格 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC |
重量 | イヤホン約16g / ケース込み約66g | イヤホン約13g / ケース込み約55g | イヤホン約13g / ケース込み約48g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:18時間 ケース込み:60時間 |
イヤホン単体:10時間 ケース込み:50時間 |
イヤホン単体:11時間 ケース込み:33時間 |
ドライバー | バランスド・アーマチュアドライバー 10mmダイナミックドライバー |
10mmダイナミックドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C |
装着検出センサー | |||
ANC | |||
外音取り込み | |||
専用アプリ | |||
マルチポイント | |||
Snapdragon Sound対応 | |||
価格 | 15,400円 | 14,850円 | 7,590円 |
本機最大の特徴は、デュアルドライバーが実現するブーストされた低音と同社最長クラスのバッテリー性能です。
臨場感ある強めの低音でEDMを楽しみたい人や、一般的なモデルのバッテリー性能に不満を感じていた方にはぴったりのモデル。
一方低音が強すぎて歌声が埋もれがちなので、ボーカル中心にROCK&POPSを楽しみたい方なら、TE-D01m2を選択肢に入れましょう。
高次元でバランスされたサウンドを実現しつつ、次世代プラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応し、aptX Adaptiveの96kHz/24bit(ハイレゾ)再生までサポートしています。
「マルチポイントやワイヤレス充電はなくても困らない」という人なら、1万円未満のTE-D01qがおすすめです。
7千円台ながら、その価格をゆうに凌ぐ音質とANC性能で、コスパの高さをほこります。
コスパならTE-D01q、トータルの完成度ならTE-D01m2が適しています。
AVIOT TE-BD11tのレビュー
AVIOT TE-BD11tの特徴を紹介していきます。
イヤホン単体で最大18時間の超ロングバッテリーかつワイヤレス充電対応
AVIOT TE-BD11tはイヤホン単体で最大18時間とバッテリー性能は世界最長クラス。
ケースをふくめると最大60時間も使用可能です。
通常モデルで5〜6時間、長いモデルでも10時間ほどなので、本機のバッテリーは群を抜いています。
ただし、ケースから取り外す際、わずかに飛び出ている部分をつまむしかないので、かなり取り出しにくいです。
ケース背面には汎用性の高いUSB Type-Cの充電ポートをそなえ、15分の充電で3時間再生できる急速充電にも対応しています。
さらにはワイヤレス充電にも対応し、置くだけで充電が可能です。
同時接続のマルチポイント対応
公式ではうたっていないものの、AVIOT TE-BD11tは2台のBluetooth機器に同時接続できる、マルチポイントに対応しています。
iPadでYouTubeを視聴しながらスマホの着信に応答できたり、スマホで音楽を聴きつつオンライン会議のタイミングでPCに切り替えられたり、使い勝手は抜群です。
マルチポイントの設定方法を紹介します。
右イヤホンを4.5秒間長押しし、「ポンポン」と音が鳴ったら離します。
1.5秒ほどで「ANCモード」というアナウンスが流れますが、それでも離さず押し続けてください。
そうするとペアリングモードになるので、追加する機器でペアリング操作を行えばOKです。
あるいはイヤホンをケースに収めた状態で、ケース後方の物理ボタンを2回押してもペアリングモードに移行できます。
機能満載で使いやすい専用アプリ
専用アプリ「AVIOT SOUND ME」はUIがとても分かりやすく、機能も充実しています。
- ANC・外音取り込み強度調整
- 操作ボタン設定
- イコライザー設定
- ゲーミングモード設定
- 位置情報履歴の確認
ダッシュボードではバッテリー残量の確認やANC・外音取り込みのON/OFFが可能です。
サウンドモード設定では、ANCと外音取り込みの強度をバーで無段階に調整できます。
風の強いときにうれしい風雑音抑制モードのON/OFFもこちらから可能です。
外音取り込みには、より遠くの声を聞き取りやすくするサウンドモードコレクトが用意されています。
オンにすると、通常の外音取り込みより周囲の音がグッと大きくなるのを実感できました。
ただ、通常の外音取り込みでもボリュームが充分大きいので、正直使う必要はないかと。
ダッシュボード下側をタップすると、各種機能にアクセスできるメニューがポップアップされます。
操作ボタン設定では、左右1〜3タップの操作アクションに計6種類の操作を割り当てられます。
EQ設定では、デフォルトふくむ6種類のプリセットにくわえ、2種類のカスタマイズ枠が用意されています。
カスタマイズ枠では10個の音域を無段階で調整できますが、リセットボタンがないため、0dBへは手動で戻すしかありません。
映像と音声のズレを抑えるゲーミングモードのON/OFFも可能です。
位置情報履歴では、Bluetoothの接続が切れた場所を地図上に表示してくれるので、紛失してもおおよその場所が分かります。
没入性の高いANCと実用レベルの外音取り込み
AVIOT TE-BD11tのANCはマイルドなものの、パッシブノイズキャンセリング(物理的な遮音)性能が高いので、トータルのノイキャン性能は文句なしです。
イメージとしては、イヤホン装着で10の音が4〜5くらいに低減され、そこからANCオンで2〜3くらいになるような感じ。
車のロードノイズ(低音域)などの騒音はもちろん、人の声(中高音域)もかなり抑えてくれるので、場所を選ばず音楽を楽しめます。
密閉性も高く、音楽を再生した時の没入感もかなりのもの。
オフィスやカフェなどのザワザワした場所でも、音楽を再生すれば周囲の音が全く気にならなくなります。
外音取り込みは、イヤホン未装着時よりも音の総量を抑えながら、人の声もしっかり取り込む工夫がされています。
しかし、取り込みが若干強いため、常時オンにしていると突発的に鋭く刺さる中高音が気になるときがありました。
アプリで強度を調整できるので、許容できるレベルまで弱めるか、必要なタイミングでスポット的に使うのであれば問題なさそうです。
低音がかなり強くこもった音質
AVIOT TE-BD11tは、イヤホンが重たい(片耳8g)わりに安定性が高く、安心してつけていられます。
首を振ってもその重さに引っ張られることなく、しっかりと耳に固定されています。
2〜3時間使っているとさすがに耳が疲れてくるものの、筐体部分もうまく使って支えており、トータルの装着性は悪くありません。
イヤホン表面はタッチセンサーであり、タップで各操作が可能となっています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 1タップ | 1タップ |
曲送り | ― | 2タップ |
曲戻し | ― | 3タップ |
音量を上げる | 3タップ | ― |
音量を下げる | 2タップ | ― |
ANC / OFF | ― | 1.5秒長押し |
外音取り込み / OFF | 1.5秒長押し | ― |
音声アシスタント | 3秒長押し | ― |
受話 | 着信中に1タップ | 着信中に1タップ |
通話終了 | 通話中に1タップ | 通話中に1タップ |
イヤホン操作の際には、表面のヘコんでいるエリア周辺をタップするようにしましょう。
もっとも広くてタップしやすいロゴ周りはタッチセンサーではないので注意ください。
音質面は芯に響くような臨場感が感じられる一方、低音の主張が強すぎる設計となっています。
ボーカル音はフラットで聞きやすく、高音もとてもきれいに響くのですが、それらがブーストされた低音にかき消されてしまっています。
音場の広さや音のクリアさも今ひとつで、全体的にこもった印象です。
一方、重厚感や迫力はかなり感じられるので、低音を中心にEDMを楽しみたい方には合うかなと。
イコライザーで低音を極端に弱く調整すると、低音の主張とこもりが抑えられていい感じでした。
したがって、イコライザー調整をいとわない方であれば、音質面は気にしなくていいかもしれません。
ただ、ANCありだと音が若干エコーがかかったような響き方になるなど、ANCオンオフによる音の変化もあるので、その点は注意ください。
AVIOT TE-BD11tはこんな人におすすめ
AVIOT TE-BD11tは「低音ブーストされたサウンドでEDMを楽しみたい人」におすすめです。
厚みや迫力はあるものの、歌声が埋もれるほど低音が強いので、イコライザー調整なしだと人をかなり選ぶイヤホンではあります。
ボーカルを中心にROCK&POPSを楽しむなら、AVIOT TE-D01m2やSoundcore Liberty Air 2 Proあたりを選ぶほうが賢明です。
とはいえ本機は基本スペックが高く、機能も充実しているので、イコライザー調整をいとわない方にとっては、文句なしのイヤホンになりえると思います。
AVIOT TE-BD11tレビューまとめ
本記事は「AVIOT TE-BD11tをレビュー!単体18時間の超ロングバッテリーと低音ブーストが特徴のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
AVIOT TE-BD11tは驚異的なロングバッテリーから没入性の高いノイキャン性能、実用レベルの外音取り込みもそなえています。
機能満載のアプリやマルチポイントにも対応し、完成度は高いものの、音質のクセがかなり強いイヤホンです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- イヤホン単体で18時間の最長クラス
- 没入感の高いノイキャン性能
- マルチポイント対応
- 機能満載で使いやすい専用アプリ
- 装着センサー非搭載
- 低音強めでこもった音質設計
- ケースからイヤホンが取り外しにくい