ここ最近のワイヤレスイヤホンの進化に驚きを隠せないマクリン( @Maku_ring)です。
2台のBluetooth機器に同時接続できる「マルチポイント」は、1万円以上のイヤホンでないとまず対応していませんでした。
そんななか6千円台でマルチポイントに対応したのがEarFun Air Sですが、さらにアップデートをとげたモデル「EarFun Air Pro 3」が登場しました。
本機は8千円台でマルチポイントに対応しつつ、ワイヤレス充電やaptX Adaptiveコーデック・ケース込み45時間のロングバッテリーまでそなえています。
ポンポンと小気味よく楽しいサウンドはPOPSを楽しむのにぴったりで、ANCも同価格帯トップクラスです。
アンダー1万円でトップクラスの完成度をほこるEarFun Air Sからさらなるアップデートを経て、非の打ちどころがないイヤホンに仕上がっています。
そこで本記事では「EarFun Air Pro 3をレビュー!マルチポイント対応で音質・ANCも十二分な完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 小気味よく楽しいサウンド
- 高強度のANC
- タッチで音量調節可能
- 専用アプリ対応
- aptX Adaptive対応
- ワイヤレス充電対応
- マルチポイント対応
- 装着センサー非搭載
タップできるもくじ
EarFun Air Pro 3の概要
「EarFun Air Pro 3」は生活防水仕様(IPX5)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | EarFun Air Pro 3 |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Adaptive |
重量 | イヤホン約10g / ケース込み約53g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:約9時間(ANCで7時間) ケース込み:約45時間 |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | |
価格 | 8,990円 |
イヤホンはコロンと丸みを帯びた可愛らしいフォルムで、マットブラック x グレーの筐体にオンされたロゴがクールにキマッています。
AirPods Pro 2に比べて軸部分はシュッとし、長さは同程度で飛び出しも気になりません。
耳からの脱着にともなう音楽再生・停止を可能にする装着センサーは非搭載です。
cVc8.0ノイズリダクションによりノイズを90%低減し、騒がしい環境でも通話相手にクリアな音声を届けてくれます。
ケースは背の低い自立形状で、黒一色のボディが落ち着きを感じさせるデザインです。
重量はイヤホン単体で約10g、ケースふくめ約53gと、標準的な重さです。
ケースの大きさは約60 x 50 x 31mmと、AirPods Pro 2と同程度のサイズ感です。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(XS/S/M/L)、USB C to Aケーブルです。
EarFun Air Pro 2・Free Pro 2・Air Sとのスペック比較
同社のANC搭載モデルである「EarFun Air Pro 2」「EarFun Free Pro 2」「EarFun Air S」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | EarFun Air Pro 3 |
EarFun Air Pro 2 | EarFun Free Pro 2 | EarFun Air S |
---|---|---|---|---|
防水規格 | IPX5 | IPX5 | IPX5 | IPX5 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Adaptive | SBC / AAC | SBC / AAC | SBC / AAC / aptX |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約10g / 約53g | 約11g / 約54g | 約9g / 約38g | 約10g / 約53g |
バッテリー (上)イヤホン (下)ケース込み |
最大9時間(ANCで7時間) 最大45時間 |
最大7時間(ANCで6時間) 最大34時間(ANCで27時間) |
最大6時間(ANCで5時間) 最大30時間 |
最大6時間(ANCで5時間) 最大30時間(ANCで24時間) |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー | 10mmチタン複合ドライバー | 6mm複合ドライバー | 10mmウール複合ドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス | USB-C / ワイヤレス | USB-C / ワイヤレス | USB-C / ワイヤレス |
装着検出機能 | ||||
ANC | ||||
外音取り込み | ||||
専用アプリ | ||||
マルチポイント | ||||
価格 | 8,990円 | 7,999円 | 7,999円 | 6,999円 |
EarFun Air Sは6千円台でありながら、パワフルでリッチな低音にANC・外音取り込み・aptXコーデック・マルチポイントまでそなえています。
本機はそこからaptX Adaptive対応、ケース込み45時間のロングバッテリー化、ANC性能の向上と、大幅な進化を遂げています。
音質も低音の迫力はそのままに、ポンポンと小気味良い音が楽しいサウンドに仕上がり、完成度の高さは同シリーズ随一。
価格差(約2千円)を考慮しても、EarFun Air Pro 3を選んでおけば間違いないでしょう。
EarFun Free Pro 2とAir Pro 2もアンダー1万円でANC・外音取り込みをそなえ、音質上々のバランス型です。
装着センサーを外せない人はAir Pro 2、スティック形状が好みでない人はFree Pro 2を選ぶといいでしょう。
EarFun Air Pro 3のレビュー
EarFun Air Pro 3の特徴を紹介していきます。
バッテリーは単体9時間、ケース込み45時間
本機はイヤホン単体で最大9時間(ANCオンで7時間)、ケースふくめ最大45時間のロングバッテリーです。
ケース背面にはUSB-Cポートを搭載し、ワイヤレス充電にもしっかり対応しています。
急速充電にも対応し、対応する充電器とケーブルを用いると10分の充電で2時間使用できます。
切り替えが便利なマルチポイント
本機は、2台のBluetoothデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。
機器を切り替えるには通常、Bluetooth設定から接続を切り替える必要がありますが、マルチポイント対応であれば2台の機器が常に同時接続された状態となります。
PCでYouTube鑑賞しながらスマホの着信に応答したり、スマホで音楽を聴きつつ会議のタイミングでPCに切り替えたりと、音楽再生や着信をトリガーに機器を切り替え可能です。
2台の機器を同時接続したい場合、イヤホンをケースに収めた状態でケース内のボタンを3秒間長押ししましょう。
するとペアリングモードに入るので、接続したい機器から追加すればOKです。
シンプルな専用アプリ
EarFun Air Pro 3は専用アプリ「EarFun Audio」に対応し、以下の機能を利用できます。
- サウンドモード切り替え
- ゲームモード
- イコライザー設定
- タッチ操作カスタマイズ
ダッシュボードではバッテリー残量の確認やゲームモード切り替え、ANCや外音取り込みのサウンドモード切り替えが可能です。
音の遅延を最短60ms(0.06秒)までに短縮し、快適な動画視聴をアシストする機能です。
イコライザー設定では4種類のプリセットが用意され、6つの音域からカスタマイズもできます。
ダッシュボード右上の歯車ボタンをタップすると、各機能の起点となる設定画面に移ります。
コントロールのカスタマイズでは、1〜3タップ・長押しの各操作を変更可能です。
アプリは非常にシンプルなものの、最低限の機能はそろっているため、使い勝手は悪くありません。
安定した装着性と快適な操作性
本機は耳にかけるスティック型で、ポロッと落ちてしまう心配はありません。
少し圧迫感はあるものの、イヤーチップで支えていないため、耳穴の負担はかなり軽めです。
首を振っても小走りしても、ガムを噛んでいてもズレない高い安定性をそなえています。
イヤホン表面はタッチセンサーで、以下の操作が可能です。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 2タップ | 2タップ |
曲送り | ー | 3タップ |
曲戻し | 3タップ | ー |
音量を上げる | ー | 1タップ |
音量を下げる | 1タップ | ー |
ANC / 外音取り込み / OFF | 長押し(2秒) | ー |
音声アシスタント | ー | 長押し(2秒) |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
通話拒否 | 着信中に長押し(2秒) | 着信中に長押し(2秒) |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
再生・停止はもちろん、音量調整からゲームモード切り替えまでイヤホンで操作可能です。
1〜3タップ・長押しと4種類の操作に自在に割り当てられるため、カスタマイズ性は文句なしです。
シリーズNo.1のANC性能
本機はQuietSmart2.0™により、外部ノイズを逆位相の波型で打ち消し、業界トップクラスのANC‐43dBのノイズ低減を実現しています。
実際に使用しても、同シリーズの過去モデルに対して性能がグンと上がっていることを実感できました。
低音域ならイヤホン装着で10の音が7に、ANCオンで3〜4になるようなイメージです。
中〜高音域の効きは少し甘いものの、効果をしっかり実感できるレベルです。
外音取り込みは耳を刺すような鋭さや変に強調する感じはなく、自然な仕上がりです。
ただ、サーッというノイズがあり、静かな場所では少し気になりますが、日常使いに支障はありません。
ポンポンと小気味よく楽しいサウンド
本機は音が奥から飛び出してくるのを感じられ、ポンポンと小気味よいサウンドを楽しめます。
音のバランスは良く、なかでも低音〜中音にフォーカスしています。
尖りがなく丸みのある音がポンポンと耳に飛び込んでくるため、とくにROCK & POPSを楽しむのに最適です。
音の丸みゆえに解像度が低く、細かい音は埋もれているものの、こもった感じはありません。
少し荒さのあるボーカルも、低音〜中音が織りなす臨場感の痛快さから全く気にならないほどで、とにかく聴いていて楽しい音質設計です。
EarFun Air Pro 3はこんな人におすすめ
EarFun Air Pro 3は「マルチポイント対応で音質・ANCも満足できるイヤホンが欲しい人」におすすめです。
本機は1万円以下でマルチポイントに対応する稀有なモデルですが、音質・ANCにも妥協がありません。
小気味良く楽しいサウンドはROCK & POPSを楽しむのにぴったりで、ANCも同価格帯トップクラスの仕上がりです。
さらにはケース込み45時間のロングバッテリー・aptX Adaptiveコーデック対応と、スペックも申し分ありません。
一方、マルチポイントの代わりに装着センサーが外せない人は、EarFun Air Pro 2を選択肢に入れると良いでしょう。
EarFun Air Pro 3レビューまとめ
本記事は「EarFun Air Pro 3をレビュー!マルチポイント対応で音質・ANCも十二分な完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
EarFun Air Pro 3は、もともと完成度の高かったEarFun Air Sからさらなる進化を遂げています。
1万円未満でイヤホンを選ぶなら、間違いなく選択肢に入るモデルでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 小気味よく楽しいサウンド
- 高強度のANC
- タッチで音量調節可能
- 専用アプリ対応
- aptX Adaptive対応
- ワイヤレス充電対応
- マルチポイント対応
- 装着センサー非搭載