MacBook・iPad・iPhone 14 ProとApple製品に囲まれマクリン( @Maku_ring)です。
そんな僕の愛用するワイヤレスイヤホンはAirPods Proで、その完成度には大満足。
純正品ならではの使いやすさ・音質・ノイキャンに不満は全くなく、買い替えの必要性は全く感じていません。
ただ、これだけ完成度の高いAirPods Proに対し、「AirPods Pro(第2世代)」はスペック大幅向上・ANC性能最大2倍という触れ込み。
円安の影響もあり4万円近い買い物でしたが、買ってしまいましたよ。
段違いというほどの完成度の差ではありませんが、細かい部分ふくめ着実な進化を遂げていました。
ANCや外音取り込みのアップデートはもちろん、こうあって欲しいという機能もふんだんに盛り込まれ、使い勝手も大きく向上しています。
4万円という価格から考えると、音質面は他の高級イヤホンに見劣りする印象ですが、それ以外は非の打ちどころがありません。
そこで本記事では「AirPods Pro(第2世代)をレビュー!ANC・外音取り込みで他モデルの追随を許さない完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 低音が心地いいサウンド
- 最強のANCと完璧な外音取り込み
- 耳にやさしい快適な装着性
- 使いやすいピンチ操作
- アプリ不要のお手軽操作
- 装着センサー搭載
- ワイヤレス充電対応
- マルチポイントがApple製品間のみの対応
- 音場の広さや粒の細かさは並
タップできるもくじ
AirPods Pro(第2世代)の概要
「AirPods Pro2」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | AirPods Pro(第2世代) |
---|---|
防水・防塵規格 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
重量 | イヤホン約9g / ケース込み約61g |
バッテリー(ANCオン) | イヤホン単体:約6時間 ケース込み:約30時間 |
ドライバー | 専用の高偏位Appleドライバ |
充電方式 | Lightning / ワイヤレス |
装着検出機能 | |
ANC | |
外音取り込み | |
専用アプリ | |
マルチポイント | △(Apple製品間のみ) |
価格 | 39,800円 |
イヤホン外観は前のAirPods Proとほぼ変わらず、白を基調としたシンプルなスティック形状です。
耳からの脱着にともなって自動で音楽再生・停止する装着センサーを搭載し、iPhoneであれば「設定」からON/OFFの切り替えも可能です。
地味にうれしいのが、多くのイヤホンがケースを開けた際にペアリングされるのに対し、本機は耳への装着時にペアリングされること。
iPhoneで音楽を聴いているときなど、耳に装着した瞬間にスピーカーからイヤホンに切り替わるため、シームレスな音楽体験ができます。
デュアルビームフォーミングマイクと内向きマイクを内蔵し、通話時にはより自然な音声を届けてくれます。
ケースは光沢のあるツルッとした質感で、澄み切ったホワイトと角の丸みが美しいポップなデザインです。
重量はイヤホン単体で約9g、ケースふくめ約61gとそこそこ軽量。
ケースの大きさは約45 x 61 x 22 mmと、手のひらにスポッと収まるサイズ感です。
相変わらず自立しないのは残念ですが、コンパクトなので持ち運びには困りません。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(XS/S/M/L)、USB-C to Lightningケーブルです。
AirPods Proとのスペック比較
旧モデル「AirPods Pro」との違いを見ていきます。
左スライドで全表示
製品名 | AirPods Pro(第2世代) |
AirPods Pro |
---|---|---|
防水規格 | IPX4 | IPX4 |
接続方式 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 |
重量(イヤホン / ケース込み) | 約9g / 約61g | 約11g / 約56g |
バッテリー(最大) | イヤホン単体:6時間(ANCオン) ケース込み:30時間(ANCオン) |
イヤホン単体:5時間(ANCオンで4.5時間) ケース込み:24時間 |
ドライバー | 専用の高偏位Appleドライバー | 専用の高偏位Appleドライバー |
イヤホン向けCPU | H2チップ | H1チップ |
充電方式 | Lightning / ワイヤレス | Lightning / ワイヤレス |
装着検出機能 | ||
ANC | ||
外音取り込み | ||
マルチポイント | △(Apple製品のみ) | △(Apple製品のみ) |
価格 | 39,800円 | 38,800円 |
AirPods Pro 2はイヤホン重量を約11g 約9gと軽量化しつつ、バッテリー性能も大きく向上しています。
スペックを見てもBluetooth 5.3対応やH2チップを搭載し、スワイプで音量調節可能など、着実な進化を遂げています。
いずれもMacBook・iPad・iPhoneなど、Apple製品同士であればBluetooth接続をスムーズに切り替えられるマルチポイント(Bluetooth同時接続)に対応しています。
イヤホン外観はほぼ同じで、違いはマイクセンサーのある黒い部分の位置が異なるくらいです。
AirPods Pro 2はケース背面にスピーカーが追加されたため、なくしても「探す」アプリから音を鳴らすことが可能です。
ペアリング時や充電時にチャイム音が鳴るのも、心地よくて良い感じです。
また、ケース側面にストラップ穴も追加されています。
ANC性能は従来機比最大2倍という触れ込みですが「そこまではないかな」という印象です。
たしかに電車のガタンゴトン音や車のロードノイズなどの低音域に関しては、ANC強度はひと回り以上アップしていました。
一方、人の話し声などの中音域に対しては、本機のほうが少し遠く、くぐもって聞こえる程度で、大きな差は感じませんでした。
外音取り込みも、完成度が従来から高かったのを本機はさらに上回り、より自然で快適な聞こえ方となりました。
音質はどちらもクセのない軽快なサウンドで、AirPods Proは中音域強め、AirPods Pro 2は低音域強めといった違いがあります。
全体的には前モデルの良かった部分をさらに引き伸ばし、細かい部分の使い勝手までブラッシュアップしている印象です。
AirPods Pro 2のレビュー
AirPods Pro 2の特徴を紹介します。
単体6時間、ケース込み30時間のバッテリー性能
バッテリー性能は、イヤホン単体で最大6時間(ANCオン)、ケースふくめ最大30時間(ANCオン)とロングバッテリーではないものの、日常使いに困らないレベル。
ケースにしまう際は、マグネットによりイヤホンがシュポッと吸い込まれるのが気持ちいいです。
ただし取り出す際は、イヤホン上部の丸まった部分をつかむしかなく、滑りやすいので注意ください。
ケース背面には、充電用のLightningポートを搭載しています。
USB-Cポート非搭載は残念でしたが、iPhoneと充電ケーブルを共有できるのでその点は使いやすいです。
ワイヤレス充電に対応しているので、ケーブルの抜き差しが面倒な人はそちらがおすすめです。
しかも、前モデルとちがって充電部にマグネットを搭載し、充電スポットを外すことがなくなり、使いやすくなりました。
さらにApple Watch用充電パッドでもワイヤレス充電でき、利便性はかなり高いです。
専用アプリ不要で手軽に設定
Apple製品との親和性は抜群で、ペアリングや設定はかなりスムーズです。
ケースを開くだけでiPhone上に接続画面が表示され、簡単に接続できます。
接続後は「設定」アプリ直下にAirPodsメニューが現れるため、直接アクセスできて便利です。
設定画面では、バッテリー残量の確認やノイキャン切り替えが可能です。
イヤホン操作は長押しのみ変更でき「ノイズコントロール」と「Siri」から選択できます。
他にも外音取り込み時に騒音を抑える「適応型環境音除去」や、耳からの脱着で自動再生/停止する「自動耳検出」のON/OFFも可能です。
充電ケースのサウンドを有効にしておけば「探す」アプリから音を鳴らせるので、ケース紛失時も困りません。
さらには「イヤホンを押す際の間隔」や「トーン音量」など、細かい部分も自分好みにカスタマイズ可能です。
さまざまな方向から立体的に音が聞こえるAppleの3D音響技術「空間オーディオ」にも対応しています。
コントロールセンターからANCや空間オーディオの切り替えができるのも、純正ならではの快適性です。
ペアリング設定はケース背面の丸ボタン長押しでリセットできるので、異常時や人に貸すときはこれで初期化しましょう。
慣れると扱いやすいイヤホン操作
AirPods Pro 2は長時間の装着にも耐えられ、カナル型でトップクラスの快適な装着性です。
片耳5gと軽く、耳からの飛び出しも少ないため、装着していてもあまり重さを感じません。
スティック部のおかげで、イヤーチップを耳穴にグッと押し込まずとも耳に引っ掛けるだけで安定します。
そのため他のカナル型に比べ、耳穴の圧迫感や蒸れが少し抑えられているように感じました。
イヤホン側面は感圧センサーとなっており、凹んでいる部分をグッと押し込む(ピンチする)ことで操作できます。
タップ操作だと誤作動や反応しないことがあるので、ピンチ操作だと使いやすいです。
センサー部を上下にスワイプすると音量調節できるなど、小技も効いています。
操作割り当ては以下のとおりです。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生/停止 | 1クリック | 1クリック |
曲送り | 2クリック | 2クリック |
曲戻し | 3クリック | 3クリック |
音量を上げる | 上にスワイプ | 上にスワイプ |
音量を下げる | 下にスワイプ | 下にスワイプ |
音声アシスタント | ー | 3タップ |
受話 | 着信中に1クリック | 着信中に1クリック |
通話拒否 | 着信中に長押し | 着信中に長押し |
通話終了 | 通話中に1クリック | 通話中に1クリック |
最初はピンチが強すぎないかとおそるおそるだったり、スワイプが難しかったりと、少し扱いづらさがありました。
ただ、一度慣れるとかなり便利で、僕はタップ操作よりも好きです。
押し込むと「カチッ」という小気味いい操作音が鳴り、反応も速いため、ストレスも全く感じません。
このあたりは「さすがApple」といったところで、あらゆる部分でユーザーフレンドリーな設計が徹底されています。
圧倒的なANCと完璧な外音取り込み
ANCと外音取り込みは非の打ちどころがなく、間違いなくワイヤレスイヤホン界で最強クラスの仕上がりです。
ANCをオンにすると全ての音がスッと遠くに追いやられ、静寂に包まれる不思議な感覚をおぼえます。
ざわざわしたカフェでは、音楽を再生していなくても周囲の話し声や雑音がほとんど聞こえなくなりました。
食器の音や子供の鳴き声など、大きめの中高音は一部残るものの、気にならなくなるほど遠のきますし、音楽再生すれば自分の世界にどっぷり入り込めます。
とくい効果が大きいのが低音域で、電車の走行音や車のロードノイズは、イヤホン装着だけで10の音が5〜6に、ANCオンで1になるイメージです。
感動すらおぼえるANC強度は過去一で、他モデルを圧倒する性能をもっています。
外音取り込みもこれ以上ないほど自然な仕上がりで、完成度のもともと高かったAirPods Proを上回るレベルです。
変に音が強調される、高音が耳に刺さるといったことは全くなく、イヤホンを装着していないときとほぼ変わらない音の聞こえ方です。
電車のアナウンスやコンビニの会計時など、音を聞く必要があるときに外音取り込みに切り替えれば良いので、イヤホンを外す必要もありません。
低音が心地いい軽快なサウンド
音質は軽快かつフラットで、低音域にフォーカスしたサウンドとなっています。
低音の量感が多めで、ベースの音程をしっかり聞き取れるのが楽しいですし、音がポンポンと軽快に鳴り、ひとつひとつの音も粒立って感じとれます。
一方、中音域は控えめかつこもる傾向があるので、ボーカル重視の人は少し気になるかもしれません。
一定の距離間で音が鳴っている感覚もあり、奥行きという意味での空間的な広がりはそこまで感じられません。
ただ、空間オーディオをオンにすると、音源がある場所で固定され、自分の動きに合わせて音の響き方が変わるので、どこから音が鳴っているかが手に取るように分かります。
たとえば両耳から普通に音楽が聞こえている状態だと、真正面に音源が位置しているので、右を向くと左耳の音量が強くなるといった感じです。
2万円を超える高級イヤホンと比較すると見劣りする部分はあるものの、クセがなく聞きやすいサウンドなので、多くの人に好まれる設計だと感じました。
音質へのこだわりが強い人でなければ、買って後悔することはないレベルでしょう。
AirPods Pro 2はこんな人におすすめ
AirPods Pro 2は「完成度の高いイヤホンが欲しいけど、音質にそこまでこだわらない人」におすすめです。
本機はさすがAppleといわんばかりの仕上がりで、ANC・外音取り込み・装着性・操作性はどれをとっても一級品です。
ただし音場の広さや立体感はミドルクラス並みで、高級イヤホンの中では少し見劣りします。
音質にそこまでこだわらない方であれば、本機はこれ以上ないイヤホンといえるでしょう。
音質に妥協したくない人は、SONY WF-1000XM4やSennheiser MOMENTUM True Wireless 3がおすすめです。
AirPods Pro 2レビューまとめ
本記事は「AirPods Pro(第2世代)をレビュー!ANC・外音取り込みで他モデルの追随を許さない完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
AirPods Pro 2は、すこし手を出しづらい価格になりましたが、ANC・外音取り込みをはじめ、機能面で他モデルを圧倒し、とにかく満足度の高いイヤホンです。
予算が許すのであれば、間違いなく買いの一品でしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 低音が心地いいサウンド
- 最強のANCと完璧な外音取り込み
- 耳にやさしい快適な装着性
- 使いやすいピンチ操作
- アプリ不要のお手軽操作
- 装着センサー搭載
- ワイヤレス充電対応
- マルチポイントがApple製品間のみの対応
- 音場の広さや粒の細かさは並