ノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンが相棒のマクリン( @Maku_ring)です。
その代表格はAirPods Proですが、SONYやSennheiserをはじめ、勝るとも劣らないモデルがどんどん増えてきています。
ただ、いずれのフルワイヤレスもBluetooth機器の同時接続(マルチポイント)に完全対応しておらず、ノートPCやiPhone・Androidスマホなど、複数デバイスにまたがる場合に使いづらさがあります。
数あるワイヤレスイヤホンの中で、マルチポイントにしっかり対応しているメーカーがJabraです。
そのJabraがすべての機能を詰め込んだといっても過言ではないモデルが「Jabra Elite 85t」。
アクテティブノイズキャンセリング(ANC)への対応はもちろん、音質も大幅に向上し、Elite 75tで気になっていた独特な低音も改善しています。
幅広い音域で臨場感のあるサウンドが楽しめます。
3万円近くする価格も納得のオールマイティモデルに仕上がっています。
そんなわけで本記事は「【Jabra Elite 85tレビュー】音質・ノイキャンどちらも進化したハイクオリティな完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
後継機種にJabra Elite 7 Proが登場したので、そちらもぜひ参考ください。
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Jabra Elite 85tの外観とスペック
「Jabra Elite 85t」は生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。
イヤホンには「Jabra」のロゴのみと、シンプルかつ洗練されたデザインながら、男心をくすぐる力強さも感じます。
外のノイズを軽減するANC用マイクにくわえ、耳の中のノイズを軽減するマイクが、イヤホン内部に搭載されています。
イヤホン本体は約14g、ケースをふくめて約58gと標準的な重量です。
ケースのサイズは約65 x 40 x 29mmで、AirPods Proよりやや分厚いものの、ほぼ近いサイズ感。
付属品はイヤホン本体とイヤーチップ(S/M/L)、USB-C to Aケーブルです。
Jabra Elite 85tのレビュー
それではJabra Elite 85tの特徴を紹介します。
ロングバッテリーかつワイヤレス充電対応
Jabra Elite 85tは、ノイキャンモデルとしては比較的ロングバッテリーモデルに仕上がっています。
イヤホン単体で最大7時間(ANCオン時は最大5.5時間)、ケースふくめ最大31時間(ANCオン時は最大25時間)使用することができます。
Jabra共通でクイック充電もサポートし、たった15分の充電で60分間使うことができます。
背面には充電用のUSBタイプC(USB-C)が付き、汎用性の高いポートなのも使いやすいポイント。
おまけにケース底面にはQiワイヤレス充電ポートを搭載しています。
ワイヤレス充電器との組み合わせで置くだけ充電が可能です。
同時接続のマルチポイントに対応
Jabra Elite 85tは、初回起動時にイヤホンを取り出すだけで左右間が接続し、親機(右)のLEDが青点滅するペアリングモードに入ります。
Bluetooth機器のBluetoothをオンにすると「Jabra Elite 85t」が表示されるので、そちらを選ぶことで接続完了です。
2台目以降の機器は、左右のボタンを3秒間押すとペアリングモードに入ることで、つなぐことができます。
ただ、従来のリレー伝送式であるため、親機側のみしか片耳使用できないのは少々残念。
Jabra Elite 85tの特筆すべき機能として、フルワイヤレスでは数少ないマルチポイントに対応しています。
こちらは2台同時にBluetooth接続可能というもので、ノートPCやタブレット・スマホなど、複数デバイスで円滑に使用したいときにかなり重宝します。
再生ボタンを押したデバイスに接続が自動的に切り替わり「あるときはノートPCから、またあるときはスマホから」といった具合で、フレキシブルに使い分けられます。
専用アプリは秀逸
専用アプリ「Jabra Sound+」を使えば、イコライザーやノイズキャンセリングのレベルを簡単に設定できます。
ユニークな機能として「Find My Jabra」をそなえ、自分のイヤホンがどこにあるのか分かります。
初期画面ではイヤホン本体とケースのバッテリー残量がくわしく確認できます。
また、アクティブノイズキャンセリングやHearThrough(外部音取り込み)を1タップで切り替えられます。
スライドすればノイズキャンセルの効き具合も調整でき、場面に応じて使い分けが可能です。
イコライザーはマニュアルで合わせられるだけでなく、ニュートラル以外に5パターンがプリセットされ、自分好みにもざっくりにも調整することができます。
ボタンの割り当ても自在に変えられて、ユーザーに寄り添った仕様となっています。
進化したドライバーで迫力のある重低音
Jabra Elite 85tは、耳の気圧を調整してくれるベントをそなえ、開放感のあるつけ心地となっています。
動いても落ちる気配がなく、耳に強く押し込む必要もないので快適です。
ボタン式であり、音量調整ふくめた全操作が可能なのはかなり便利。
- 右1回押す 再生 / 一時停止
- 右2回押す 音声アシスタント(Siri / Googleアシスタント / Amazon Alexa)起動
- (右/左)1回押す 受話 / 終話
- (右/左)2秒押す 着信拒否
- 左1回押す ノイズキャンセリング / HearThrough
- 左2回押す 曲送り(次の曲)
- 左3回押す 曲戻し(前の曲)
- 右長押し 音量アップ
- 左長押し 音量ダウン
Jabra Elite 85tは、なんといっても音質が非常に良いのが特徴的。
音質コーデックはSBCとAACのみではあるものの、それがまったく気にならないレベルです。
搭載ドライバーも75tの6mmから12mmドライバーにアップし、コンパクトなボディからは想像できない迫力のある重低音を楽しめます。
重低音とはいいつつ、ビートが自然なのでイヤな聞こえ方はしません。
中音・高音域にもツヤと伸びがあり、音の広がりも文句なし。
高音もまろやかに処理され、刺さる感じは全然ありません。
また、ノイズキャンセリングも高性能で、周波数帯によってはAirPods ProやSONY WF-1000XM3を凌ぐレベルです。
外で歩いても車の音や電車の走行音がかなり制御されるだけでなく、身体をうごかしたときの動作音や食べ物を口に入れたときの音まで抑制できていました。
音質・充電方式・マルチポイント対応・アプリの完成度。
Jabra Elite 85tは全ワイヤレスでナンバーワンの完成度をもつイヤホンといえるのではないでしょうか。
Jabra Elite 85tレビューまとめ
本記事は「【Jabra Elite 85tレビュー】音質・ノイキャンどちらも進化したハイクオリティな完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
Jabra Elite 85tは、Elite 75tから大幅な進化を遂げているだけでなく、もはや弱点のないレベルにまで研ぎ澄まされたフルワイヤレスに仕上がっています。
高音質な音楽を気軽に楽しめて使いやすく、多少値は張るものの、予算が許すならファーストチョイスになりえるモデルです。
マルチポイントも便利で、僕のように複数デバイスでつなぐ人ならヤミツキになること間違いなし。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。