評価:4.2
iPhone 16 ProとApple Watchを両方一緒に充電したいマクリンです。
そんな人にはiPhoneとApple Watchが同時にワイヤレス充電できるモバイルバッテリーがおすすめ。
両デバイスを同一パッド上で充電できるMATECH MagOn Watch Slim 5000やSMARTCOBY Ex02もあるものの、同時充電したい機会も多いので、充電パッドは分かれていたほうが使いやすいです。
その点で、表裏の充電パッドにスマホ用・Apple Watch用をそれぞれ搭載する「MATECH MagOn Watch 9000」がベストですが、ワイヤレス充電規格が「Qi」であるのが難点。
ワイヤレス充電時の充電速度を重視するなら、やはり「Qi2」に対応しておきたいところ。
ということで、ついにQi2対応のApple Watch両対応ワイヤレスモバイルバッテリーが出ました。「MATECH MagOn Watch 10000」です。
表裏のパッドでiPhoneとApple Watchを両ワイヤレス充電できる点はそのままに、スマホ側の充電規格が「Qi2」に進化。
Apple Watch充電パッド側にはリングスタンドもつき、ながら充電にも最適です。
USB-Cポート側もなにげに強力で、MacBook Airも急速充電可能。
そこで本記事ではMATECH MagOn Watch 10000をレビューしていきます。
- 表裏のパッドでQi2対応スマホ・Apple Watchが同時ワイヤレス充電可能
- リングスタンド搭載
- パススルー対応
- やや重い
- バッテリー残量表示がLEDになった
- 3台同時充電時の合計出力が15Wと低い
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MATECH MagOn Watch 10000の外観
「MATECH MagOn Watch 10000」は、10,000mAhのワイヤレス充電対応モバイルバッテリーです。
製品名 | MATECH MagOn Watch 10000 |
---|---|
サイズ | 約106 x 71 x 18.2mm |
重さ | 約241g |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
出力ポート数 | 3(USB-C / ワイヤレス充電パッド / 磁気充電パッド) |
入力ポート数 | 1(USB-C) |
出力 | USB-C:5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A / 20V 1.5A(最大30W) マグネット式ワイヤレス充電:5W / 7.5W / 10W / 15W Apple Watch用ワイヤレス充電:最大2.5W ※12シリーズ以前のiPhoneやQi対応スマホには最大7.5Wの出力となります。 |
合計出力 | 最大15W |
入力 | 5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A / 20V 1.5A(最大30W) |
前モデルと同様、表裏に2種類のワイヤレス充電パッドを搭載。表はQi2対応スマホ・イヤホン用、裏面はApple Watch用の磁気充電パッドとなっています。

ワイヤレス充電規格にくわえ、もう1個進化したのがApple Watch用パッドを取り囲むリングスタンド。
MagOn Watch 9000では、リングのヒンジが固定で回転できませんでした。
MagOn Watch 10000ではなんと360°グルグル回転するようになりました。
これにより、縦置きでも横置きでもスタイルに合わせて自在に置けるようになりました。
左側面には、本体充電とデバイス充電に両対応するUSB-Cポートがついています。

右側面の電源ボタンを押すと、バッテリー残量が4段階のLED点灯で表示されます(一番右のオレンジはワイヤレス充電用インジケーター)。
バッテリー残量の表示方法は、MagOn Watch 9000がデジタル表示で、この点は前モデルのほうが見やすかったのでちょっと残念…!
サイズは約106 x 71 x 18.2mmで、クレカよりひと回り大きく、前モデルよりバッテリー容量がアップ(9,000mAh 10,000mAh)した分、少し大きくなりました。
重量も約239gで、パッド2個搭載だけに同クラスではやや重め。
付属品は本体とUSB-C to Cケーブル(0.5m)です。
MATECH MagOn Watch 10000のレビュー
MATECH MagOn Watch 10000をレビューしていきます。
両面にワイヤレス充電パッドを搭載
表面には、Qi2対応iPhone/Androidスマホ用のワイヤレス充電パッドをそなえ、ピタッと吸い付かせるだけで充電が開始します。
ワイヤレス出力も、Qi2ならではの最大15Wがしっかり出ていました。
なお同じ充電パッドを用い、ワイヤレス充電対応のイヤホンも充電可能です。
背面のリングスタンドは開閉にくわえ、360°なめらかに回転するので、縦置き・横置きいずれのスタイルでもSNSや動画を見ながらの充電ができて便利。
ただ正直、iPhone装着時のサイズ感はちょっと微妙で、たとえば16 Proの場合、下側はほんの少し飛び出ており、カメラ部も干渉しそうなくらいに迫っています。
背面の磁気充電パッドでは、Apple Watchがワイヤレス充電できます。
Apple Watchのベルトが分離しないタイプだと、モバ充を巻くカタチで充電することになりますが、スマホの固定代わりにも使えるので案外便利。
ただし、Apple Watch側はAppleの正式な認証を受けていない(MFi未認証)ため、充電出力は最大2.5Wとやや制限があります(実際の充電で遅い感じはしないですけどね)。
パススルーと有線 + 無線の同時充電に対応
USB-Cポートを介した有線充電は最大30Wと強力で、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCも充電可能です。
PPSにも対応しているようで、PPS対応のAndroidスマホを充電した際、27W以上出ていました。
同ポートは最大30Wでの本体充電にも対応しています。

パススルーにも対応し、「本体充電 + ワイヤレス充電」あるいは「本体充電 + 磁気充電パッド」が可能なので、本体バッテリーを充電しながら使いたいときも重宝します。
USB-Cポート・ワイヤレス充電パッド・磁気充電パッドを用いた3台同時充電も可能ですが、合計最大15Wにしぼられるため、出力分配的には2台同時にまでとどめるのがベターです。
MATECH MagOn Watch 10000はこんな人におすすめ
MATECH MagOn Watch 10000は「Qi2対応スマホ・Apple Watch・イヤホンを出先で充電する機会の多い人」におすすめです。
同一パッドで両対応はあるものの、表裏のパッドで両デバイスをワイヤレス充電できるモバ充は現時点ではなく、それだけでも価値が高いです。
Apple Watch充電がMFi未認証のため、Apple Watchの充電速度には制限があるものの、実際それで不便を感じることはありません。
背面のリングスタンドも進化し、開閉にくわえて360°回転するようになったため、使い勝手もかなり上がりました。
同一パッドでQi2対応スマホとApple Watchを充電できるタイプでよければ、同社のMagOn Watch Slim 5000もあるので、利用場面に応じてどちらか選ぶといいでしょう。
MATECH MagOn Watch 10000レビューまとめ
本記事ではMATECH MagOn Watch 10000をレビューしました。
表裏のパッドで、Qi2対応スマホとApple Watchをそれぞれワイヤレス充電できるモバイルバッテリーです。
有線充電も最大30W出力に対応し、汎用性の高いモバ充に仕上がっています。
どうも、マクリン(
- 表裏のパッドでQi2対応スマホ・Apple Watchが同時ワイヤレス充電可能
- リングスタンド搭載
- パススルー対応
- やや重い
- バッテリー残量表示がLEDになった
- 3台同時充電時の合計出力が15Wと低い







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Makurin
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株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
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