どうも、iPhone 16 Pro・AirPods Pro 2ユーザーのマクリンです。
MagSafe対応iPhoneはもちろん、多くのQi/Qi2対応スマホはワイヤレス充電に対応し、ワイヤレス対応のモバイルバッテリーと組み合わせれば、くっつけるだけで充電できます。
ただ、自分に合ったモデルがどれなのか、なかなか決めかねる人も多いはず。
そこで本記事はワイヤレス充電対応モバイルバッテリーのおすすめを紹介していきます。
先におすすめのモバイルバッテリーを知りたい場合は「おすすめのワイヤレス対応モバイルバッテリー」からチェックしてみてください。
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ワイヤレス対応モバイルバッテリーの選び方
ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーを選ぶうえで、気にすべきポイントを3つにしぼって紹介します。
携帯性重視なら5,000mAh、充電回数なら10,000mAh
モバイルバッテリーの大事なスペックがバッテリー容量(mAh)です。
参考までに、スマホのバッテリー容量は約2,500mAh。
携帯性を重視するか充電回数を重視するかで、選ぶバッテリー容量が分かれてきます。
前者を重きに置くなら100g台前半の5,000mAhクラス、後者ならスマホを約4回充電できる10,000mAhクラスから選ぶことをおすすめします。
パススルー充電対応
ワイヤレス対応のモバイルバッテリーでは、パススルー充電対応か否かという点に着目しましょう。
パススルー充電とは「バッテリー本体を充電しながら、デバイスを充電できる機能」のことをいいます。
この機能がなぜ大事なのかというと、パススルー充電に対応していることでワイヤレス充電器代わりにも使えるからです。
例えばイヤホンはこまめに充電する必要があり、パススルー充電対応だと手軽に充電できるのでかなり重宝します。
QiとQi2
ワイヤレス充電の規格は、Qiの中でも世代によって「Qi」と「Qi2」に分かれています。
Qiは前世代、Qi2は2024年1月に発表された最新世代の規格です。
Qi2とQiの大きな違いは2点あり、その1つが「マグネット固定に対応した」という点です。
iPhoneにも12シリーズ以降は「MagSafe」というマグネット接続技術があるものの、Apple独自の技術であり、Qi自体に組み込まれている技術ではありませんでした。
それ自体をQiに組み込めないかということで、Appleの技術協力を得てQi2は「Magnetic Power Profile(MPP)」というマグネット固定技術が入った規格となっています。
MPPはMagSafeとの互換性を確保したものとなっているため、iPhone 15/16はQi2対応であり、13/14シリーズもiOSのアップデートのみでQi2対応を実現できているのです。
Qi2対応のAndroidスマホも今後出てくれば、iPhone・Android関係なく、マグネット固定しながらワイヤレス充電できるようになります。
Qi2のもう1個の違いが最大出力、つまりワット数です。
前述のとおり、Qiのときはワイヤレス充電器自体の性能やスマホの仕様によって、最大出力は5〜15Wと幅がありました。
一方Qi2では、最大出力が15Wと固定化されました。

Qi2対応ワイヤレス充電器でQi対応スマホも当然充電できます。
とはいえ現時点でQi2対応のモバイルバッテリーは少ないので、iPhoneユーザーなら少なくともMagSafe対応であるかどうかを見ておきましょう。
13シリーズ以降のユーザーはQi2対応が基本的におすすめです。
Qi2 / MagSafe対応ワイヤレスモバイルバッテリーのおすすめ7選
それでは、僕が実際に使ってきたワイヤレス対応モバイルバッテリーの中から、おすすめを紹介していきます。
それぞれの機能は下記にて比較していますので参考ください。
左スライドで全表示
製品 | バッテリー容量 | サイズ | 重量 | ワイヤレス充電規格 | MagSafe対応 | 出力ポート数 | ワイヤレス出力 | USB出力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5,000mAh | 102 x 70 x 8.7mm | 約120g | Qi2 |
2(USB-C/ワイヤレス) | 15W | 20W(USB-C) | ||
5,000mAh | 102 x 66 x 8.7mm | 約115g | Qi2 |
2(USB-C/ワイヤレス) | 15W | 20W(USB-C) | ||
5,000mAh | 102 x 69.2 x 8.5mm | 約141g | Qi2 |
2(USB-C/ワイヤレス) ※ワイヤレス充電パッドはApple Watch兼用 |
15W | 20W(USB-C) | ||
10,000mAh | 104 x 71 x 15mm | 約207g | Qi2 |
2(USB-C/ワイヤレス) | 15W | 30W(USB-C) | ||
10,000mAh | 105 x 66 x 20mm | 約250g | Qi2 |
2(USB-C/ワイヤレス) | 15W | 27W(USB-C) | ||
10,000mAh | 106 x 69 x 21mm | 約240g | Qi |
3(USB-C/内蔵ケーブル/ワイヤレス) | 7.5W | 30W(USB-C) | ||
10,000mAh | 106 x 71 x 18.2mm | 約241g | Qi2 |
3(USB-C/ワイヤレス/磁気充電パッド) | 15W | 30W(USB-C) |
CIO SMARTCOBY SLIM 5K
「CIO SMARTCOBY SLIM 5K」は、5,000mAhのQi2対応ワイヤレスモバイルバッテリーです。
外装にはアルミニウム合金を採用し、メタルボディならではの高級感をたたえています。
本機の強みがそのサイズ感で、iPhone無印 / Pro / Pro Maxのいずれに装着した際も、カメラ部の干渉・下側の本体飛び出しともにありませんでした。
厚みは、iPhone 16 Pro(8.25mm)より少しだけ厚い8.7mmを実現しています。
Qi2対応であり、iPhone 16シリーズ・Galaxy S25シリーズふくむQi2対応スマホであれば最大15Wの高速ワイヤレス充電に対応しています。
iPhoneがカラの状態からワイヤレス充電速度を測ったところ、ちょうど120分(2時間)の時点で86%に到達し、ここでバッテリーが0%になりました。
吸着力もしっかりあり、ちょっとやそっと振っても、外れる雰囲気はまったくありませんでした。
USB-Cポートを用いた最大20W出力の有線充電にも対応し、スマホの急速充電が可能です。
ワイヤレス + 有線を合わせた2台同時充電も可能で、その場合は5Wずつ分配されます。
バッテリー本体を充電しながらデバイス充電するパススルーにも対応しています。
CIO SMARTCOBY SLIM 5Kは「外出先でちょこっとスマホ充電したい人」におすすめです。
MATECH MagOn Prime 5000
「MATECH MagOn Prime 5000」も、5,000mAhのQi2対応ワイヤレスモバイルバッテリーです。
これまでのMATECH製品とちがい、エッジが角ばっておらず、ダイヤモンドのような斜面取り加工になっており、洗練された雰囲気をまとっています。
同クラスのワイヤレスモバ充でディスプレイ搭載は初。バッテリー残量が数字と円グラフで表示され、視認性は高いです。
重量は約114gとQi2最軽量であり、唯一の110g台を実現。
Qi2対応であり、充電残量の少ない状態だと、18W以上にまで到達していました。
MATECHのこれまでのモバ充で気になっていたのが、iPhone無印・Pro装着時の下側の飛び出し。それがなんと、本機では見事に解消されていました。
しかもギリギリではなく、十分な余白をもってモバイルバッテリー側のほうが短く設計されています。これを待ってた!
カメラ部の干渉も問題なし。サイズ感完ぺきです。
USB-Cポートによる有線充電もでき、最大20Wまでの範囲内でスマホの急速充電が可能です。
ワイヤレス + 有線の同時充電時は各10Wずつに分配されるので、スマホによっては通常充電になるものの、ワイヤレス対応と非対応のスマホを一緒に充電したいときにも助かります。
パススルーにも対応し、バッテリー本体を充電しつつ、スマホをワイヤレス充電するといったことも可能です。
MATECH MagOn Prime 5000は「重ね持ちする機会の多いQi2対応スマホユーザー」におすすめです。
MATECH MagOn Watch Slim 5000
「MATECH MagOn Watch Slim 5000」は、5,000mAhのApple Watch兼用モバイルバッテリーです。
本機最大の特徴が、Qi2対応スマホ・Apple Watch・Qi対応イヤホンが同一エリア上で充電できるワイヤレス充電パッド。
外周部がスマホ用、中央部がApple Watch用の磁気充電パッドとなっています。
同タイプのCIO「SMARTCOBY Ex02 Magnet & Watch」や同社「MagOn Watch 9000」と比べても、厚みは半分近く(15.6mm/15.8mmに対して本機は8.5mm)と、かなり薄型の設計。
格納性の高いスタンドも搭載し、0〜80°まで無段階で動かせるので使いやすいです。
重量も約141gと、ハイブリッド仕様のワイヤレス充電パッドを搭載するわりに軽いです。
ワイヤレス充電規格は「Qi2(最大15W)」なので、iPhone充電時のワイヤレス出力もQi2にふさわしい値が出ていました。
iPhone無印/Pro装着時もスマホ側の飛び出しがなく、重ね持ちにも最適。
使い勝手のよいスタンドのおかげで、動画視聴しながらの充電もお手のもの。
中心部の磁気充電パッドを用い、Apple Watchのワイヤレス充電も可能です。充電部が若干くぼみになっており、充電箇所に迷わないのはグッド。
側面のUSB-Cポートを使った有線充電も可能で、最大20Wの範囲内でiPhone・Androidスマホともに急速充電可能です。フル充電まで急ぐならこっち。
USB-C + ワイヤレスの合計出力は15Wにしぼられるものの、有線側に10W程度配分されるので、充電パッド側にはApple Watch、有線側でスマホを充電するのがおすすめです。
本体充電しながらワイヤレス充電できるパススルーにも対応しています。

Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)」は、10,000mAhのQi2対応モバイルバッテリーです。
カラーはホワイトふくめ、ブラック・ピンク・ミントブルーの4色。
本機の大きな特徴ともいえるのがデザインで、背面は大理石調の触感で所有欲を満たし、側面のアルミフレームは放熱性の高さと両立。まさに機能美。

同クラスのQi2対応モババ「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」「TORRAS Ostand Power Bank」と比較しても、Slimの名を冠するだけにその薄さはダントツ。
表面のワイヤレス充電パッドにiPhone 16シリーズふくむQi2対応スマホをくっ付けると充電が開始します。
Qi2対応であればワイヤレス出力は最大15Wと高く、カラの状態から3時間足らずで満充電に達します。
16シリーズ向けに設計されたのか、iPhone 16 Pro(6.3インチ)に装着したときの一体感は、純正品と見紛うほどに見事。

底面のUSB-Cポートから最大30W出力の有線充電もでき、スマホ充電を急ぐときやMacBook Airなど一部のモバイルノートPC充電に最適です。
パススルーにも対応しているので、バッテリー残量がないときや自宅で卓上充電器代わりに使うときも助かります。
ワイヤレス + USB-Cの2台同時充電も可能ですが、最大17W(USB-C:最大12W + ワイヤレス出力:最大5W)にしぼられ、ワイヤレス充電側がとくに低速になるので注意ください。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh, Slim)は「薄くて重ね持ちしやすいQi2対応モバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)
「Anker MagGo Power Bank (10000mAh)」は、10,000mAhのQi2対応モバイルバッテリーです。
カラーはブラック・ホワイト・ブルー・グリーン・パープルの5色と多彩。
前面は最大15Wのワイヤレス出力に対応する、Qi2対応スマホ用のマグネット式ワイヤレス充電部となっています。
側面にはディスプレイを搭載し、下部の電源ボタンを一回押すとバッテリー残量、充電時はバッテリー本体から機器へ給電可能な残り時間が表示されます。
本機はワイヤレス充電パッドにQi2対応スマホをくっ付けるだけで充電が開始します。
充電速度はワイヤレスながら最大15Wと高く、3時間程度でカラからフル充電に到達します。
背面のフリップスタンドを立てれば、動画やSNSを見ながらの充電にも最適。
Qi対応イヤホンもワイヤレス充電可能です。
側面にUSB-Cポートをそなえ、こちらは最大27W出力できるので、MacBook Airのような一部のモバイルノートPCでも充電できました。
パススルーにも対応し、本体充電とデバイス充電を同時に行えます。

ワイヤレス + USB-Cを使った2台同時充電も可能で、合計出力18Wにしぼられるものの、スマホ + イヤホンの同時充電くらいがおすすめ。
Anker MagGo Power Bank (10000mAh)は「10,000mAhのQi2対応モバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
Anker Zolo Power Bank (10000mAh, MagGo, Built-In USB-Cケーブル)
「Anker Zolo Power Bank (10000mAh, MagGo, Built-In USB-Cケーブル)」は、Qiワイヤレス対応ケーブル一体型モバイルバッテリーです。
側面にピョコンと飛び出すストラップは内蔵ケーブルでも使え、端子部分を外すと、約15cmのUSB-Cケーブルになります。
背面のワイヤレス充電パッドにくっつけると、ワイヤレス充電がスムーズに始まり、吸着力も十分。
ただし、ワイヤレス充電規格はQiなので、ワイヤレス出力は最大7.5Wと低め。

折りたたみ式スタンドも搭載しているので、SNSや動画を見ながらの充電もお手のもの。
USB-Cポートと内蔵ケーブルともに、単ポート接続なら最大30W出力に対応し、MacBook Airふくむ一部のモバイルノートPCまで急速充電できます。
本体充電とデバイス充電を同時にできるパススルーには対応し、「本体充電 + USB-C充電」「本体充電 + ワイヤレス充電」のいずれもOKでした。
有線時は入出力ともに10W以上確認でき、パススルーとしてもそこそこ実用的。
複数同時充電時は合計最大15Wと若干低くなるため、有線 + 無線の組み合わせの場合、USB-C側は10W未満しか出ません。
3台同時充電の場合、もう一方のUSB-Cポートにはイヤホンなど、低出力のデバイスと組み合わせて充電するのがおすすめです。
Anker Zolo Power Bank (10000mAh, MagGo, Built-In USB-Cケーブル)は「有線でも無線でも充電できるスマホ 兼 ノートPC用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
MATECH MagOn Watch 10000
「MATECH MagOn Watch 10000」は、10,000mAhのApple Watch兼用Qi2対応モバイルバッテリーです。
表裏に2種類のワイヤレス充電パッドを搭載。表はQi2対応スマホ・イヤホン用、裏面はApple Watch用の磁気充電パッドとなっています。
Apple Watch用パッドを取り囲むのがリングスタンド。
iPhone充電時のワイヤレス出力は、Qi2ならではの最大15Wがしっかり出ていました。
リングスタンドのおかげで、縦置き・横置きいずれのスタイルでもSNSや動画を見ながらの充電ができて便利。
背面の磁気充電パッドでは、Apple Watchがワイヤレス充電できます。
Apple Watchのベルトが分離しないタイプだと、モバ充を巻くカタチで充電することになりますが、スマホの固定代わりにも使えるので案外便利。
ただし、Apple Watch側はAppleの正式な認証を受けていない(MFi未認証)ため、充電出力は最大2.5Wとやや制限があります(実際の充電で遅い感じはしないですけどね)。
USB-Cポートを介した有線充電は最大30Wと強力で、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCも充電可能です。
USB-Cポート・ワイヤレス充電パッド・磁気充電パッドを用いた3台同時充電も可能ですが、合計最大15Wにしぼられるため、出力分配的には2台同時にまでとどめるのがベターです。
パススルーにも対応し、「本体充電 + ワイヤレス充電」あるいは「本体充電 + 磁気充電パッド」が可能なので、本体バッテリーを充電しながら使いたいときも重宝します。
MATECH MagOn Watch 10000は「Qi2対応スマホ・Apple Watch・イヤホンを出先で充電する機会の多い人」におすすめです。
Qi2 / MagSafe対応ワイヤレスモバイルバッテリーまとめ
本記事ではワイヤレス充電対応モバイルバッテリーのおすすめを紹介しました。
最近のモバイルバッテリーはますます進化し、ワイヤレス充電にただ対応するだけでなく、プラスアルファの要素も盛り込まれています。
本記事を参考に、ワイヤレスバッテリーのベストパートナーをぜひ見つけてください。
どうも、マクリン(





ガジェットブロガー
Makurin
プロフィール
株式会社makuri 代表取締役。
ガジェット選びで失敗しないための情報を発信中。ブログ「マクリン」とYouTube「マクリン / ガジェット比較」を運営しています。
レビュー歴7年以上、実機レビューは累計500製品以上。充電器・モバイルバッテリー・スマホアクセサリー・ネット回線・VPN・ゲーミングPCなど幅広くレビュー。
自宅に100台以上の充電ガジェットを所有し、実際の使用感にこだわったレビューを届けています。
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いつも楽しく拝見させて頂いております。
教えて頂けますか?
ワイヤレスモバイルバッテリーを探してますが、ほとんどがiPhone 対応と記載してあり、自分が使用している Galaxy s22 が利用できないのがほとんどに見えます。
しかしQi対応とあるので、利用できるのかも、しかしどう判断して良いか分かりません。
ワイヤレスおすすめ5機種の記事を見ても、自分のスマホでは利用出来ないのかと諦めてます。
どんな記載あれば利用可能なのか判断するコツがあると助かるのですが。
ご教授頂くことは可能でしょうか?
ご返信遅くなり、申し訳ございません。
Qi対応のAndroidスマホにも対応していますので、Galaxy S22でも問題なくワイヤレス充電できます。ただ、Galaxy S22はマグネット吸着には対応していないため、磁力でピタッとくっつけるといったことは、そのままだとできません。同様のことを擬似的に再現するなら、マグネットリングを背面に貼っていただく必要があります。