どうも、モバイルバッテリー50台持ちのマクリン @Maku_ringです。
出張・旅行にのぞむ知人友人からよく聞かれる質問がこれ。
機内持ち込みのルールは複雑だったり変わったりで、理解するのが実は大変。
とはいえ、理解しておかないと手荷物検査でまごついたり、モバイルバッテリーを没収されたり、めんどくさいことになりかねません。
そこで本記事は「【2021年】飛行機へのモバイルバッテリー機内持ち込み条件を解説【国内線・国際線】」について書きます。
先にモバイルバッテリーの持ち込み条件を知りたい場合は「【国内線・国際線】機内持ち込み可能なモバイルバッテリーの容量と個数」からチェックしてみてください。
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飛行機へのモバイルバッテリー機内持ち込みはOK
結論から書くと「モバイルバッテリーの機内持ち込みはOK」です。
ただし、機内に持ち込めるモバイルバッテリーには条件があります。
モバイルバッテリーの機内持ち込みに条件がある理由
モバイルバッテリーの機内持ち込みに制限を設けるのは、モバイルバッテリーが危険物だからです。
モバイルバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」「リチウムイオン電池」であり、航空貨物としては「予備電池」の扱いになります。
モバイルバッテリーは、衝撃を受けると発熱や発火の危険性があるため、国際民間航空機関(ICAO)が「預け入れ手荷物として預けてはいけない」と規定しています。
手荷物として機内に持ち込むことはできるものの、容量や個数に条件が設けられているということです。
モバイルバッテリーの持ち込みが厳しくなった背景
近年、スマホやモバイルバッテリーからの発火事故が増えていることが原因です。
数年前、サムスンの「Galaxy Note9」が、バッテリーの不具合により発火が相次ぎました。
大手メーカーのモバイルバッテリーでも、過充電や古い物、変形した物、落としたりぶつけたりで強い衝撃を与えた物、濡らしてしまった物は発火のリスクがあるので注意が必要です。
過去にはモバイルバッテリー関連でこのような事故もあり、機内持ち込みに限らず、モバイルバッテリーの取り扱いには気をつけたいところ。
- 2005年10月6日:約13年使っていたスマホのカメラで撮影しようとしていたところ発火。
- 2006年7月25日:ラジコン用のリモコンで使用しているリチウムバッテリーが40分使用で発火。
- 2007年2月5日:充電中の携帯電話から異音がし発熱発火。
【国内線・国際線】機内持ち込み可能なモバイルバッテリーの容量と個数
機内に手荷物として持ち込めるモバイルバッテリーの条件を、国内線と国際線に分けて紹介します。
国内線の持ち込み条件
医療機器用を除く、PC・スマホ用モバイルバッテリーの国内線における持ち込み条件をまとめました。
モバイルは左スライドで全表示
種別 | ワット時定格量/バッテリー容量 | 持ち込み可否 |
リチウムイオン電池 | ワット時定格量:100Wh以下 (バッテリー容量:27,027mAh以下) |
(個数制限のあるケースあり) |
ワット時定格量:100Wh超~160Wh以下 (27,027mAh超~43,243mAh以下) |
(2個まで) |
|
ワット時定格量:160Wh超(43,243mAh超) | ||
リチウム金属電池 | リチウム含有量:2g以下 | |
リチウム含有量:2g超 |
ワット時定格量は「定格定量(Ah)x 定格電圧(V)」で求められます。
また、バッテリー容量を表すmAh(ミリアンペアアワー)の値は、モバイルバッテリー本体やパッケージで確認できます。
ノートPCまで充電できる超大容量モバイルバッテリーですら20,000mAhクラスなので、モバイルバッテリーは基本的に持ち込みOKです。
しかしポータブル電源だと、一般的なモデルでも160Whと43,243mAhはゆうに超えるため、持ち込みは厳しいものと考えてください。
持ち込み個数は、ワット時定格量が100Wh以下で2個まで、リチウムイオン電池とリチウム金属電池の合計で2個までなど、航空会社によって取り扱いが異なることがあるので事前に確認ください。
国際線の持ち込み条件
国際線のほとんどは国内線の持ち込み条件と同じですが、航空会社によって個数や条件が異なるものもあります。
「ワット時定格量:100Wh以下」は、ほぼ全てのモバイルバッテリーが入る値なので、国内線と同様、モバイルバッテリーは持ち込みOKとの認識で問題ありません。
モバイルは左スライドで全表示
航空会社 | ワット時定格量:100Wh以下 | ワット時定格量:100Wh超~160Wh以下 | ワット時定格量:160Wh超 |
アメリカン航空 | (4個まで) | (2個まで) | 要問い合わせ |
ユナイテッド航空 | (2個まで) | ||
デルタ航空 | (2個まで) | ||
エールフランス航空 | (2個まで) | ||
ブリティッシュエアウェイズ | (2個まで。要許可) | ||
ルフトハンザドイツ航空 | (2個まで) | 用途による | |
KLMオランダ航空 | (要許可) | ||
キャセイパシフィック航空 | (20個まで) | (2個まで) | |
カンタス航空 | (2個まで。要許可) | ||
大韓航空 | (2個まで) | ||
チャイナエアライン | (2個まで。要許可) | ||
中国東方航空 | (2個まで。要許可) | ||
中国国際航空 | (50Wh以下。8個まで) | (50Wh超~160Wh以下。2個まで) |
【容量別】機内持ち込み可能なおすすめのモバイルバッテリー
飛行機に持ち込み可能なおすすめのモバイルバッテリーを容量別に紹介します。
- 5,000mAhクラス Anker PowerCore III Fusion 5000
- 10,000mAhクラス Anker PowerCore III 10000 Wireless
- 20,000mAhクラス CIO SMARTCOBY 60W
【5,000mAhクラス】Anker PowerCore III Fusion 5000
5,000mAhクラスでおすすめなのは、USB充電器とモバイルバッテリーの2役をこなす「Anker PowerCore III Fusion 5000」です。
バッテリー容量は4,850mAhで、iPhoneを約1.8回充電することができます。
本体には折りたたみ式のプラグを備え、USB充電器として使うこともできます。
最大18W出力のUSB-Cと最大12W出力のUSB-Aを搭載しています。
本体充電方法はコンセントに差すのみとなっています(約2時間40分で満充電)。
USB-CにUSB-C to Lightningケーブルを組み合わせることで、iPhoneがわずか30分間で約50%まで高速充電できます。
また高出力を活かし、iPad Proにも充電が可能となっています。
USB-Aには「低電流モード」も搭載し、イヤホンやスマートウォッチなど、入力電流が低い製品の充電にも配慮されているのでありがたいです。
2台接続時の出力は最大15Wに制限されるものの、USB-C側は10W出力を確認することができました。
一台二役にして高出力。
Anker PowerCore III Fusion 5000は、PD・QC対応USB-CとUSB-Aを搭載し、どんなデバイスにも効率的に充電できるUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
PowerCore III Fusion 5000レビューはこちら
【10,000mAhクラス】Anker PowerCore III 10000 Wireless
「Anker PowerCore III 10000 Wireless」は、PDとワイヤレス充電に対応する10,000mAhのモバイルバッテリーです。
ワイヤレス充電パッドの周囲にはラバーリングが付き、充電時のズレ動きを防ぐ配慮がなされています。
底面には最大18W出力のPD対応USB-CとQC3.0対応USB-Aをそなえています。
こちらを引っ張り出してスマホを掛ければ、動画鑑賞にぴったりの角度におさまります。
サイズはiPhoneやPixelシリーズとほぼ同じで、スマホの重ね持ちに配慮されています。
重量は約244gとスマホよりやや重い程度で、持ち運びに支障はありません。
USB-Cは最大18W出力に対応し、USB-C to Lightningケーブルを使えばiPhone、付属のUSB-CケーブルでGoogle PixelなどAndroidスマホの急速充電が可能です。
USB-A側も最大18W出力ですが、QC非対応スマホでは通常充電になります。
ワイヤレス充電の使い勝手も良く、Pixelシリーズは最大5W充電、iPhoneは最大7.5Wにおさまるものの、Pixel 5だと残り70%の充電が約1時間半で完了するとのことで、実用性は充分。
ワイヤレスふくめ3種類の充電方法に対応し、便利なスタンドまで内蔵。
Anker PowerCore III 10000 Wirelessは、ユーザーを選ばないオールマイティなモバイルバッテリーです。
PowerCore III 10000 Wirelessレビューはこちら
【20,000mAhクラス】CIO SMARTCOBY 60W
「SMARTCOBY 60W 20000mAh」は、20,000mAhの超大容量モバイルバッテリーです。
出力ポートに最大60WのPD対応USB-Cと最大18WのQC3.0対応USB-A x 2を備え、使いやすい3ポート構成でデバイス充電をカバーしています。
SMARTCOBY 60W 20000mAhの大きな特徴のひとつが、約130 x 66 x 25mmとサイズが小さいことです。
これまでの最小サイズであったRAVPower RP-PB201よりも長さが20mm程度短く、同クラスで唯一、iPhone 12 ProやGoogle Pixelよりも小さく仕上がっています。
重量も約352gと最軽量クラスで、400gを超える20,000mAhモデルもめずらしくない中、300g台半ばにまでおさえています。
側面の電源ボタンを押すと、もう一方の側面の液晶部でバッテリー残量を1%刻みで確認することができます。
本体充電時はUSB-C(PD)なら最大60Wまで対応し、最大60W出力の充電器を組み合わせれば、わずか1時間半でフル充電可能です。
USB-Cは最大60Wまでの出力にも対応するので、13インチMacBook Proなど、出力を要するモバイルノートPCの急速充電もカバーしています。
USB-Cにくわえ、最大18W出力のQC3.0対応USB-Aが2つ付き、スマホやタブレットの急速充電をサポートしています。
パススルー機能も搭載し、本体を充電しながらデバイス充電することができます。
世界最小クラスの20,000mAhながら利便性の高い3ポート構成。
SMARTCOBY 60W 20000mAhは、急速充電・超大容量・コンパクトさを兼ね備えたモバイルバッテリーです。
飛行機のモバイルバッテリー機内持ち込みまとめ
本記事は「【2021年】飛行機へのモバイルバッテリー機内持ち込み条件を解説【国内線・国際線】」について書きました。
飛行機に乗る際には、モバイルバッテリーの容量をきちんと確認し、手荷物で機内に持ち込むようにしましょう。
国際線では特に、航空会社によって条件が異なりますので、渡航前に必ず調べましょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。