評価:4
充電器とモバイルバッテリー、さらにはケーブルも持ち歩いているマクリンです。
近年は、そのまま使えばモバイルバッテリー、コンセントに挿せば充電器として使える1台2役のコンセント付き(一体型)モバイルバッテリーが増えています。
さらに新たな潮流として、ケーブルがバッテリー本体にくっ付いているケーブル内蔵型のモバイルバッテリーも出てきつつあります。
これらを合わせた1台3役のモバイルバッテリーが、Ankerの「Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」です。
ストラップ代わりに使える内蔵ケーブルにくわえ、折りたたみ式のプラグも付いているので、これ1台でそのまま充電器としても使えます。
コンセントに挿した充電器モードでは最大30W出力に対応するので、スマホだけでなく、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCも急速充電でき、見た目以上にパワフル。
見やすいディスプレイやパススルー対応など、使いやすさにも配慮されています。
そこで本記事は、外観を紹介して類似品と比較した後、出力面を紹介していきます。
- ディスプレイ搭載
- パススルー対応
- 充電器利用時ではUSB-Cが最大30W出力対応
- 本体充電がUSB-Cとコンセントの2種類に対応
- USB-Cケーブル内蔵
- 内蔵ケーブルをストラップ代わりに使える
- やや重い
- 2ポート同時使用時は最大15W出力に制限
タップできるもくじ
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の外観
「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、5,000mAhのコンセント&ケーブル一体型モバイルバッテリーです。
製品名 | Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
---|---|
サイズ | 約83 x 50 x 31mm |
重さ | 約200g |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
出力ポート数 | 2(USB-C内蔵ケーブル / USB-C) |
入力 | AC入力:100-240V 50-60Hz 1.5A USB-C入力:5V = 2.1A |
出力 | 充電器使用時:5V 3A / 9V 3A / 10V 2.25A / 15V 2A / 20V 1.5A(最大30W) モバイルバッテリー使用時:5V 3A / 9V 2.22A / 10V 2.25A(最大22.5W) |
合計出力 | 充電器使用時:最大18W モバイルバッテリー使用時:最大15W |
カラーはブラックふくめ、全6色(ホワイト・ブルー・ピンク・グリーン・パープル)と豊富です。
前面のディスプレイ部はピアノブラック、外周部はマットブラックの切り返しで、モダンな雰囲気をまとっています。
本機の特徴のひとつでもある内蔵ケーブルは、そのまま使うとストラップ代わりにも使えます。
この機構は「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」から採用されましたが、本機では持ち上げたときに接続部に負担がかかっても大丈夫なよう補強され、この点は安心して使えそうです。
ストラップ面には入出力対応のPD対応USB-Cポートが付いています。
底面には充電器でも使える折りたたみ式のコンセントプラグをそなえています。
側面には電源ボタンがつき、押すと前面のディスプレイにバッテリー残量が1%刻みで表示されます。
サイズは約83 x 50 x 31mmでAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)より若干大きいくらい。接地面積はミントタブレットとほぼ同じです。
プラグとケーブルをそなえるフルタイプなので、重量は約201gと同クラスでは若干重め。
Anker 511 Power Bankとの比較
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)と前モデル「511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」「511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」で比較してみました。
製品名 | Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) |
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000) |
---|---|---|---|
サイズ | 約83 x 50 x 31mm | 約44 × 31 x 78mm | 約30 × 30 x 113mm |
重さ | 約201g | 約185g | 約168g |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh | 5,000mAh |
出力ポート数 | 2(USB-C内蔵ケーブル / USB-C) | 1(USB-C) | 1(USB-C) |
入力方法 | ACコンセント / USB-C | ACコンセント / USB-C | ACコンセント |
USB-C出力 | 充電器時:最大30W モバイルバッテリー時:最大22.5W |
充電器時:最大30W モバイルバッテリー時:最大22.5W |
最大20W |
パススルー充電 | |||
ケーブル内蔵 |
本機が前モデルから進化した点は大きく3つ。
- ケーブル内蔵になった
- パススルー対応になった
- バッテリー残量がディスプレイ表示になった
いずれもコンセント搭載なのでこの点は変わらないですが、ケーブル内蔵になったのは大きいです。
また、モデルによってパススルー対応だったり非対応だったりしたのが、ふたたびパススルー対応になったのはうれしいです。
パススルー対応でないと、バッテリー本体を充電しながらスマホも充電するといったことができないため、実用上これは必須機能でしょう。
以上をふまえると、Anker Power Bank(30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)はモバブに欲しい全機能(ただしワイヤレス充電以外)が詰め込まれたモデルといった印象です。
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)のレビュー
Anker Power Bank(30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の特徴を紹介します。
コンセントとUSB-Cの2種類の本体充電に対応
Anker Power Bank(30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は、ACコンセントとUSB-Cという2種類の本体充電方法に対応しています。
細かいハナシですが、上側ディスプレイ面の方向で挿すと隣り合うコンセントを塞ぎがちなので、カーブ面が上側になるよう挿すのがおすすめです。
本機はAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)の弱点を解消し、パススルーに対応しました。
ただしパススルーは、コンセントで本体充電したときのみ対応であって、USB-C同士だと本体充電が優先されるため注意ください。
USB-Cは単ポート最大30W出力に対応
本機はコンセントに挿した充電器使用時だと、内蔵ケーブル・USB-Cポートのいずれも最大30W出力まで対応し、スマホはもちろん、MacBook Airの急速充電までカバーしています。
コンセントに挿さないモバイルバッテリー使用では最大22.5W出力に落ちるものの、それでもスマホ・タブレットなら十分急速充電可能です。
2ポート合計18W出力に対応
「内蔵ケーブル + USB-Cポート」の2ポート利用時も、充電器モードとモバブモードで合計出力が異なります。
充電器使用時は最大18W出力であり、出力的にスマホ + イヤホン(スマートウォッチ)の同時充電くらいがおすすめです。
モバブ使用時は最大15Wに下がるものの、この場合もスマホ + イヤホンの組み合わせがちょうどいい感じです。
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)はこんな人におすすめ
Anker Power Bank(30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は「ノートPCも充電できる充電器兼用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
コンセントプラグが付いているだけでも便利ですが、本機はさらにケーブルも内蔵するため、まさに「これ一台で完結するモバブ」を体現しています。
パススルーに対応するうえ、ディスプレイのバッテリー表示も分かりやすく、ワイヤレス充電がついていない以外ではほぼ完ぺきな仕様。
「コンセント + ケーブル」を搭載するモバイルバッテリーは今のところ本機のみなので、持ち物を減らして効率的に充電したい人は迷わず買いでしょう。
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)レビューまとめ
本記事はAnker Power Bank(30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)をレビューしました。
コンセント搭載にくわえ、ケーブル内蔵になったので、本機一台で完結するのは他にはない大きな魅力です。
どうも、マクリン(
- ディスプレイ搭載
- パススルー対応
- 充電器利用時ではUSB-Cが最大30W出力対応
- 本体充電がUSB-Cとコンセントの2種類に対応
- USB-Cケーブル内蔵
- 内蔵ケーブルをストラップ代わりに使える
- やや重い
- 2ポート同時使用時は最大15W出力に制限