評価:3.5
映画・ドラマをホームプロジェクターで堪能しているマクリン( @Maku_ring)です。
家の壁面に投影すれば、そこはさながらミニシアター。
しかし、Nebula Cosmos Maxなど、4K対応モデルを選ぶと20万円近くするものもザラにあります。
究極の映像美にひたるなら4Kモデルですが、ふつうに使用する分にはフルHDモデルで実用上困ることはありません。
フルHD対応のホームプロジェクターで、そこそこの価格におさえたモデルが「Anker Nebula Solar」です。
400ANSIルーメンの明るさとフルHDの解像度をそなえ、同社のホームプロジェクターでもちょうど良いミドルスペックにおさまっています。
6W出力のスピーカーにくわえ、Android TV 9.0搭載でGoogle Playストアから5,000以上のアプリを楽しめ、オーディオやアプリプレイヤーとしても優秀。
そんなわけで本記事は「【Nebula Solarレビュー】400ANSIルーメンの明るさをもつAnkerのフルHD対応ホームプロジェクター」について書いていきます。
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Nebula Solarの外観と付属品
Anker社の「Nebula Solar」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
製品名 | Nebula Solar |
---|---|
サイズ | 約192 x 192 x 59mm |
重さ | 約1.0kg |
明るさ | 400ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
投影距離(投影サイズ) | 3.18m(120インチ)/ 2.66m(100インチ)/ 2.12m(80インチ) |
スピーカー | 6W(3W x 2) |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 69,990円 |
ホームプロジェクターでは、Nebula Cosmos Max・Nebula Cosmosに続く、中位モデルに位置します。
製品名 | サイズ | 重さ | バッテリー容量 | 動画再生時間 | 明るさ | 解像度 | スピーカー | OS | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ホームプロジェクター 「Nebula Cosmos Max」 |
約351 x 249 x 99mm | 約3,600g | − | 電源駆動 | 1500ANSIルーメン | 3840 x 2160画素 | 40W(10W x 4) | Andoroid TV 9.0 | 179,980円 |
ホームプロジェクター 「Nebula Cosmos」 |
約290 x 198 x 91mm | 約2,000g | − | 電源駆動 | 900ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 20W(10W x 2) | Andoroid TV 9.0 | 79,980円 |
モバイルプロジェクター 「Nebula Vega Portable」 |
約192 x 192 x 159mm | 約1,400g | 20,000mAh | 3時間 | 500ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 8W(4W x 2) | Andoroid TV 9.0 | 79,990円 |
ホームプロジェクター 「Anker Nebula Solar」 |
約192 x 192 x 159mm | 約1,000g | – | 電源駆動 | 400ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 6W(3W x 2) | Andoroid TV 9.0 | 69,990円 |
モバイルプロジェクター 「Anker Nebula Mars II Pro」 |
約122 x 137 x 178mm | 約1545g | 12,500mAh | 3時間 | 500ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 20W(10W x 2) | Andoroid 7.1 | 69,800円 |
モバイルプロジェクター 「Nebula Mars II」 |
約122 x 137 x 178mm | 約1476g | 12,500mAh | 4時間 | 300ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 20W(10W x 2) | Andoroid 7.1 | 69,800円 |
モバイルプロジェクター 「Nebula Apollo」 |
約131 x 65 x 65mm | 約579g | 9,750mAh | 4時間 | 200ANSIルーメン | 854 x 480画素 | 6W | Andoroid 7.1 | 39,999円 |
モバイルプロジェクター 「Nebula Capsule II」 |
約150 x 80 x 80mm | 約740g | 9,700mAh | 3時間 | 200ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 8W | Andoroid TV 9.0 | 59,800円 |
モバイルプロジェクター 「Nebula Capsule Pro」 |
約120 x 68 x 68mm | 約470g | 5,200mAh | 4時間 | 150ANSIルーメン | 854 x 480画素 | 5W | Andoroid 7.1 | 46,800円 |
本体カラーは兄貴分のNebula Vega Portableと対をなすホワイトで、ベーシックで清潔感ある仕上がりです。
本体上面はタッチ操作に対応し、音量調整と再生/一時停止ができます。
設置サイズは約192 x 192mmで、横幅ふくめA4サイズに充分おさまり、バッグに忍ばせられる大きさです。
背面にはHDMI入力端子とDC入力端子、USBメモリ接続用のUSB-A(USB2.0)と電源ボタンが付いています。
バッテリーは内蔵しておらず、電源からDCポートにつないでいるときのみ駆動します。
オートフォーカス機能を搭載し、リモコンのフォーカスボタンを押す、もしくは焦点距離が変わるごとに自動調整してくれます。
さらに台形の自動補正機能も付き、垂直方向であれば±40°まで自動で合わせてくれます(水平方向は±40°の手動補正)。
オートフォーカスならびに台形自動補正はなめらかで、台形やピントずれをすぐに検知して修正してくれます。
底面には三脚穴が付き、汎用品の三脚を装着できます。
あわせてフリップスタンドも付き、ちょっとした傾斜(最大13°)であれば対応可能です。
オーディオの出力は標準的で、3Wスピーカーを2機搭載しています。
同梱品はプロジェクター本体にリモコン(単4アルカリ乾電池 x 2)、電源アダプタです。
Nebula Vega Portableとのスペック比較
兄弟モデルであるNebula Vega Portableとの比較は以下のとおりです。
モバイルは左スライドで全表示
製品名 | Nebula Solar | Nebula Vega Portable |
種別 | ホームプロジェクター | モバイルプロジェクター |
サイズ | 約192 x 192 x 59mm | 約192 x 192 x 59mm |
重さ | 約1.0kg | 約1.4kg |
明るさ | 400ANSIルーメン | 500ANSIルーメン |
解像度 | フルHD | フルHD |
スピーカー | 6W(3W x 2) | 8W(4W x 2) |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
画面補正 | オートフォーカス 台形補正(タテ自動・ヨコ手動) |
オートフォーカス 台形補正(タテ自動・ヨコ手動) |
バッテリー駆動 | (3時間) | |
価格 | 69,990円 | 79,990円 |
大きな違いは、Nebula Solarがホームプロジェクター、Nebula Vega Portableがモバイルプロジェクターである点です。
屋内使用のみのときはホームプロジェクターですが、コンセントのない場所でも投影する場合、バッテリー駆動できるモバイルプロジェクターが適しています。
明るさはSolarの400ANSIルーメン(上)に対し、Vega Portableは500ANSIルーメン(下)となっています。
Vegaのほうがやや明るく映るものの、大きな差はありません。
スピーカー出力もSolarが6W、Vega Portableが8Wですが、音質面のちがいはほぼ感じませんでした。
Nebula Solarのプロジェクター機能
Anker Nebula Solarは、明るさ最大400ANSIルーメン、解像度はフルHD(1920 x 1080)であり、ホームプロジェクターではミドルスペックにあたります。
プロジェクターの色温度は「ノーマル・寒色・暖色」の3種類から選べます。
サイズは120インチまで投影可能ですが、2m離したとき(80インチ)がバランス良い感じです。
細かい文字でもしっかり視認でき、ビジネス・ゲームふくめ、幅広い用途で使いやすくできています。
有線接続に対応しているほか、iPhone・Androidスマホ・各種PCからのミラーリングにも対応しています。
Nebula SolarはAndroid TV 9.0搭載
Anker Nebula SolarはAndroid TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIで直感的に操作できます。
操作はリモコンでも行えますが、専用アプリ「Nebula Connect」をインストールすることで、スマホからでも直感的に動かせるようになります。
アプリストアはAndroid純正の「Google Play」であり、5,000以上のAndroidアプリをそのまま楽しむことができます。
YouTubeやAmazonプライムビデオはもちろん、Spotify、Hulu、TVer、DAZN、Paravi、dTV、ABEMA、GYAO!など、主要なアプリはすべて収録しています。
また「torne mobile」や「DiXiM Play」といったアプリを使えば、ネットワーク接続した機器(レコーダー・nasne)につなげられるので、TV代わりにも使えます。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、水面のゆらぎや輝き、木々や草の緑の変化も表現できていました。
500ANSIルーメンのNebula Vega Portableと映像比較したところ、Nebula Solarのほうがほんの少し暗いものの、夕方以降の投影であればその差はほとんど感じません。
Anker Nebula Solarは中位のホームプロジェクターながら、実用性の高いスペックにおさまり、6万円台では魅力的なモデルです。
Nebula Solarレビューまとめ
本記事は「【Nebula Solarレビュー】400ANSIルーメンの明るさをもつAnkerのフルHD対応ホームプロジェクター」について書きました。
Anker Nebula Solarは、400ANSIルーメンの明るさとフルHDの解像度をそなえ、ホームプロジェクターとしてミドルクラスのスペックを有しています。
垂直の台形自動補正にオートフォーカス、6WスピーカーとAndroid TV 9.0搭載など、実用性とエンタメ性を両立しています。
Nebula Cosmosシリーズほどの価格は出せないが、そこそこの性能が欲しい人にマッチする、絶妙なモデルといえるでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。